2024/01/24 - 2024/01/27
7位(同エリア225件中)
TKさん
昔、誰かから、こんなことを聞いたことがある。
「東京へは日本各地の美味しいものが集まるので、美味しいものを食べたかったら、東京のレストランが一番だよ!東京に住んでいて幸せだねえ。」
しか~~し今回の旅行で、それは大きな間違いだった、ことが分かった。
伊予の小京都大洲の古民家ホテルとオーベルジェ内子で味わった、現地で採った新鮮な食材を調理したコース料理は、東京では到底体験できない旬の食材の旨味のオンパレードだった。
恥ずかしい話であるが、この年になって、東京へは出荷できていなくて、現地へ行かなければ味わえない美味しいものがたくさんあるということに気が付きました。いわゆる地産地消である。東京で待っているだけでは、本当の美味しさを知らないままである。大いに反省した次第である。
伊予の小京都大洲、木蝋で栄えた内子とも、美しい昔の街並みがそのまま残っている。1月とは言え、珍しく雪の降った城下町は、普段とは少し違った新鮮な雪化粧で私たちを迎えてくれた。
それでは、旅行記をお楽しみください。
(注)今回はタイトルにもあるように、食べ物の写真が多くなっております。ご容赦を。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー JALグループ JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
松山から特急「JR特急宇和海」に乗って、さあ~~出発進行!
この列車は山の中を驚くほどのものすごいスピードで飛ばす。
(脱線するかと思った:大げさ?)
約30分で伊予大洲駅に到着。 -
駅からタクシーで乗り継いで、大洲の街に到着。
武家屋敷の前の小堀にはきれいなお水とお花が。
ここは、「おはなはん通り」。
NHK朝ドラ「おはなはん」のロケが行われたところ。
(かなり昔です。知っている方は少ないのでは) -
そこに、今回宿泊予定の古民家ホテル「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」のフロント棟が。
たのもう! -
中に入ると、昔の上品なつくりの民家の家がそのまま、ホテルのフロントになっている。お客は初めにここのフロントでチェックインを済ます。
このホテルのコンセプトはすごい。
大洲城下町にある歴史的な邸宅や、古民家(約10棟28室)や、お城さえもをまるごと1つのホテルとして見立て、豊かな自然、食、文化、歴史をすべて一度に体験できるようになっている。
まだ3時前だったので、荷物を預けて、まず臥龍山荘へ見学に行きましょう。 -
街のあちこちが、昔の面影が残るこぎれいな黒塀や漆喰壁やなまこ壁の小道の城下町。
-
途中の小道で、面白いもの、発見!
灯油のタンクの料金箱(ユニーク!)の左側にお皿が並んでいます。
なになに?何を売っているの? -
え! 葉っぱで作ったバッタ!
すごい!けっこうリアルじゃん。で、その隣は==>次の写真へ -
お!かえるが「ゲコゲコ」歌っています。
(音符から判断しました)
一匹(一作品?)200円。楽しいお店です。 -
さらに、50メートル歩くと、臥龍山荘入口へ。
ここは肱川(ひじがわ)随一の景勝地「臥龍淵」に臨む三千坪の山荘。
2011年に、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星を獲得。
大洲城・臥龍山荘・盤泉の共通チケット(次の日でも使用可:1100円)を購入して、入場。個別に購入すると550円X3の合計1650円なので、これお得です。 -
現在の臥龍山荘は明治の貿易商河内寅次郎氏が築いたもの。
まず、断崖絶壁に建つ不老庵へ。 -
2日前に降った雪の残雪が、不老庵の萱の屋根に積もり良い雰囲気。
-
不老庵の手前では、愛嬌のあるタヌキが右手にお小遣いを抱えてご挨拶。
-
「このタヌちゃん、腕をぺろぺろ舐めて挨拶するのよ。可愛いわ。」
-
不老庵のつくばいには、一輪の可憐なツバキ(サザンカ?)の花が。
場面に、凛とした空気が流れていました。 -
廊下の先の真下には、美しいエメラルドグリーンの肱川が。
でも、落ちたら大変。ものすごい緊張感のある絶景。 -
崖の上に建てられた数寄屋造りの部屋からは臥龍淵が眼下に見える。
その先には、対岸にある桜の名所富士山(「とみすやま」と呼びます)が眺められる、居心地の良い開放感のあるお部屋。 -
さらにすごいのは、優雅な曲線の竹網代一枚張りの船底天井。
対岸の冨士山から月が昇るとき、肱川で反射した月光が竹網代の船底天井に、ゆらゆら照射されて、部屋を明るくする巧妙な仕掛けがされている。ふむふむ。なんかすごい凝りよう!
また、床には仙台松の1枚板を使用し、曲がり竹を落とし掛けにした、実に簡素な床の間。 -
次に、臥龍院へ行ってみましょう。
-
ここは霞月の間(かげつのま)
違い棚を「霞」に見たて、丸窓は蝋燭(ろうそく)の明かりが灯されると「月明かり」のようになる、霞月の間。
右手の襖もあえて鼠色で薄暮を表現し引手には蝙蝠(コウモリ)の細工が。見えますか?
なに、よく見えない?はい分かりました=>次の写真へ -
蝙蝠の引き手、って初めて観ました。
まさに、霞月の暗闇に飛ぶ蝙蝠ですね。 -
これは清吹(せいすい)の間にある欄間「花筏」の透かし彫り。
京都高台寺の霊屋(おたまや)にある「高台寺蒔絵」の柄を模倣したものである。
人間の生命(いのち)は、川の流れに筏を浮かべ一点に止まることなく流れているようなもの、というお釈迦様の教えを再現。肱川の畔にこの欄間を創るとは、この作者やるねえ!
なんですかあ?どこに筏があるのかよく見えない?
はい分かりました=>次の写真へ -
Sの字型の川に筏が乗っているのが見えますか?
この柔らかい光が何とも言えませんね。 -
庭には、雪にも負けずに頑張っている千両の赤い実が鮮やかに。
さて、次は、臥龍山荘から歩いて5分くらいの盤泉荘へ向かいます。 -
その途中、おいしそうなお店を見つけたので、ドロップイン。こんにちは!
城下町大洲を代表する伝統和菓子「志ぐれ」のお店の、「冨永松栄堂(本店)」。
なんと、 五代目の冨永 社長(WEB写真OK) 自らお出ましして、「志ぐれ」のご説明をしてくれました。
味は、外郎(ういろう)と羊羹(ようかん)のいいとこどりをした美味しい味。
生志ぐれ、抹茶志ぐれ、栗志ぐれなど、いろいろ種類がある。 -
その中でも、「生志ぐれ」は、なんと、JAL 国内線ファーストクラスに採用されたとのことです。
今は、盤泉荘へ行く途中なので、「明日また買いに来ます」と言って、いったん退出。(次の日内子へ行く前に、お土産にたっぷり買いました。) -
盤泉荘に着きました。
フィリピンで貿易で富を成した松井家の国際色豊かな名建築である。
「盤泉荘」の名前の由来は、裏山の「岩盤」からしみ出す「泉水」をお風呂などの生活水に利用していたことによる。今も現存します。言うと見せてくれますよ。 -
ここはお客を案内する一階座敷。
天井が高く、非常に格式の高い伝統的書院造の客間である。
また、玄関から続く廊下にはフィリピン産の非常に強くて堅い南洋材イピールの一枚板を使用。一枚板が20枚連続する廊下はお客を感動させたことだろう。
中央右の奥には、美しい庭園が垣間見られる。=>次の写真へ。 -
石と池を使った日本庭園の左には、茶室も備えられていた。
-
2階の展望部屋からは肱川の向こうに富士山(とみすやま)が眺められ、大変い心地の良い部屋である。しかも、大変モダンな工夫が随所に。
大正時代にこんな先進的な屋敷を建築したとは!
やはり、マニラで体験した海外生活の影響である。 -
ところで、TKが一番感動したのはこの旅行鞄。
展示蔵にある、松井傳三郎がビジネスに使っていた、この年季のある鰐皮のスーツケース。海外を渡り歩いていたのでしょうね。見てください、皮のうろこ(?)の一枚一枚に旅の思い出が張り付いていますね!
いや~~惚れ惚れするようなツヤですねえ~~!欲しい! -
お時間になり、ホテルのフロント棟へ戻りチェックイン。
その後、おしゃれな蔵を改造したラウンジで軽く一杯。休憩タイム。 -
スパークリングワインを頂きました。
もちろん、滞在中はいつでも寛げて、全てフリードリンクです。 -
お部屋には、フロント棟からお車で、送ってもらいました。
雪景色に薄化粧した城下町の手前の4つの古民家が、宿泊棟。(次の日にお城から撮ったもの)
なお、厳密には、一番右側の古民家は今夜の夕食を頂くレストラン棟です。楽しみ。 -
2階の寝室は、古民家内部をリノベーションした、ふかふかなベッドルーム。
-
その隣は椅子のある和風のリビング。
冷蔵庫には飲み放題のドリンクが。もちろん、お酒もワインも無料です。
そして、この部屋から眺められるのが、=>次の写真へ -
なんと、雪化粧の美しい大洲城が、窓越しに!
窓の外は江戸時代のそのまま。
ここから、雪見酒を楽しみました。 -
さらに、夜になるとライトアップされた美しいお城が堂々と!
なんか、タイムスリップしたみたい。 -
下の階には、控えの間の隣が洗面台ルーム。
ただ、当日は雪の日。2階に比べて1階は、寒い寒い。
フロントに電話して、ヒーターをさらに2個追加してもらいました。 -
その隣がこぎれいで十分大きなヒノキ風呂。
ゆっくり温まってレストランへ。 -
レストラン棟へ移動して、さあ~、楽しみの夕食。
今夜は日本酒メインで行きます。
初めは、大洲藩領五十崎(いかさき)の千代の亀酒造の梨風(りふう)。
爽やかでほのかに甘い梨の香りと、軽やかな味わい。 -
まずは、美しく盛り合された愛媛の地元野菜のサラダ。
採りたての野菜はパリパリしていてとても美味しい。 -
次も愛媛産、急流で知られる豊後水道で鍛えられた八幡浜産甲イカのマリネと春菊。
これが、新鮮で歯応えがあり、嚙むとお口の中に甘みが広がる。
幸せいっぱい。
普段食べていた、東京のスーパーで買うイカの刺身とは、まったくの別次元のお味。 -
さて次は、斬新な柄の砥部焼(愛媛です)の皿の上に菊芋。
このまま食べるのかと思いましたが、これは演出。
まず、原材料をお客にお見せして、お下げして=>次の写真へ -
なんと、菊芋のポタージュをテーブルに。演出が憎いね。
さっぱりしていて、その上旨味がしっかりでて、食欲を醸し出します。 -
ここで、お酒をチェンジ。
嬉しいことに、仲居さんから「さらに、愛媛の地酒2種類の味比べをしませんか?」と。
一刀両断:純米大吟醸と、深山:特別純米を、注いでくれました。
嬉しいねえ。 -
シーフードは、プリプリのロブスターと、八幡浜産の鮮魚。
見てください、この美味しそうなこと。
しかもお皿からはみ出しています。
ロブスターなんてしばらく食べていないので、ワクワク感満載。 -
次は、お肉(和牛)なので、カデ・ドック カベルネ・ソーヴィニヨン(Cadet d'Oc Cabernet Sauvignon)をお願い。
ここまでの食材は、すべて現地の愛媛産が続きます。 が、
ワインは、残念ながら、愛媛産ではなくフランス産です。 -
出ました!愛媛あかね和牛のフィレ肉。
これが柔らかくて、美味しくて、お口の中でとろけました。 -
〆は、愛媛の鯛めし。
愛媛に来たらこれは外せませんね。
東京では味わえない、期待とおりの新鮮なタイのの甘さに酔いしれました。 -
なんと、最後も愛媛産の食材で決めています。
地元大洲産イチゴとホワイトチョコのムースです。
すごいぞ愛媛!美味しいもののオンパレード。
愛媛ってこんなに美味しかったの?
ここで、気が付きました。
今夜のお料理を載せて出てくるお皿はすべて砥部焼(これも愛媛産)。
しかも、これが斬新な色遣いの美しいデザイン。
器も味を引き立てていました。
これは、やはり地元へ来ないと味わえない喜びです。
ご馳走様でした。 -
次の日はお城の近くを散策。
この道、皆さん覚えていますか?
映画『男はつらいよ』(第19作)の「虎次郎と殿様」の撮影場所です。
左側は、大洲高校の塀。
道の先は、(映画での)殿様の家があり、その先には大洲城が眺められます。
さあ~~、行ってみましょう! -
おや?道の途中の右にある、これは何だ?
見ると、なんとあのノーベル賞受賞の中村修二博士の記念碑が。
(卒業校)大洲高校の隣に立派に建立されています。地元の誇りです。
ところで、明日行く、ここから電車で10分の距離にある内子からは、これまたノーベル賞受賞の大江健三郎が青春時代を過ごしたところ。
昔、大洲藩だった地区から2人のノーベル賞受賞者が出現したとは、驚きました。優秀な方が多いのですね、この地域は。 -
記念碑の左側が、お殿様公園になっており、大洲藩主の末裔である(旧)加藤家住宅主屋がある。寅さん映画で、殿様の邸宅になった所。ふむふむ。なかなか立派。
今は、NIPPONIA HOTEL大洲城下町の宿泊棟となっている。
ここにも泊まれるんだ!すごいね。 -
さあ~、お城へ登城いたしましょう!
-
4つの櫓はそのまま残っているが、天守閣は2004年に資料を基に木造で復元された。
小型ながら、大変美しいお城である。
さあ~、登ってみましょう! -
四方が見渡せる天守閣からは、肱川の先には富士山(とみすやま)が。
右側の街の先には昨日訪れた臥竜山荘がある。 -
おっと、何だこれは!「頭上注意」の看板が。
-
確かにこの急階段では、背の高い人は、頭をぶつけるかも。
-
ここに、「大洲城キャッスルステイ」の看板が。
なんと、この大洲城の天守に貸し切りで宿泊するプランです!
ほら貝などの武将たちの歓迎を受けながら入場して、木造天守に宿泊。前述の重要文化財「臥龍山荘」で殿様と同じ朝食を堪能し、 大洲城主のひとときを追体験する豪華プラン。
1泊2人で132万円(税込み)。こんな高い部屋、誰が泊まるの?と思っていたら、すでに年間30組の予約があるとのこと。面白そう。「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」の最上位クラスの、古民家じゃないお城スティです。 -
さて、これから、大洲の古民家ホテルをチェックアウトして、
珍しい1両編成の列車で内子へ向かいます。約10分で内子へ着きます。
ちょうど地元の高校生の下校時刻。若人でいっぱいの車両から見る眺める伊予の里山はなんかウキウキしてくる。
日本の各地の過疎路線の廃線が続くこの時世、日本の未来の中高校生のために、是非路線の確保を頑張って欲しい。 -
駅からタクシーで約10分、今夜のお宿「オーベルジュ内子」に到着。
内子の街並みを眺める高台にある広い敷地に、1日5組だけの宿泊だそうです。 -
ここは、開放的なこぎれいなレストランスペース。楽しみ。
-
チェックインを済ませ、お部屋へ。
入り口にはおしゃれなお飾りが。 -
寝室はゆったりして、ふかふかなベッドに柔らかいな日の光が。
ゆっくり休めそう。 -
大きなソファーの向こうには、展望テラスデッキが。
左の障子を開けると、静かな林が眺められます。
そう、ここは森の中の広々としたコテージ。 -
展望デッキのすぐ後ろは、=>次の写真へ
-
大きなヒノキ風呂。しかもお湯は温泉。隣にはシャワールームも完備。
なお、敷地のフロント棟には、温泉の大浴場と露天風呂があり、街の人達も温泉浴へ来るとのこと。もちろん宿泊客は無料で入れます。露天風呂もありのびのびできました。 -
温泉に浸かってゆっくりした後は、
待望のオーベルジュの美味しいディナー。
まずは、ゼッポリーニ(ナポリ名物の前菜)。
シラス 鹿尾菜 自家製カラスミの珍味がこの1つに。
この自家製カラスミはシェフが長時間手間暇かけて作成したものとのこと。 -
野菜20種と蛸。
内子ひしおを使ったバーニャカウダに浸して頂くと、コクがあり野菜の旨味が引き立ちます。素材は全て愛媛産。イタリア・ピエモンテ地方の郷土料理を内子風にアレンジしたのですね。 -
お酒は、昨日も飲んで、美味しかった愛媛の地酒「深山」をお願い。
フルーティな果実味と穏やかなお米の甘みのある美味しいお酒ですよ。 -
地元の新鮮な美味しい料理を前に、かんぱ~~~い!
-
なんか、煙が入っている半球の器が出てきましたよ。
何でしょう? 開けてみましょう! -
けむりと一緒に現れたのは、
地元愛南町産の新鮮な天然鰤の刺身と、蕪(かぶ)、八朔(はっさく)添え。
食べるだけでなく、眼からも楽しませてくれるこの演出。
美味しさが増しますねえ~。 -
お次は、媛っこ地鶏と白玉葱。
愛媛の「媛っこ地鶏」は、なんと、「名古屋種」「愛媛系ロードアイランドレッド」「軍鶏」「ホワイトプリマスロック」の4種配合で生まれた、いいとこ鶏〈取り〉の地鶏。極上の地鶏を味わいました。また、タマネギの甘さにもうっとりしました。 -
次も凝った盛り付け。
宇和海天然ヒラメと、小エビのリゾットに、イクラとあおさ海苔入りのソースアメリケーヌ。
ヒラメ・エビそのままでも美味しいのに、エビの殻を炒め、魚の出汁を加えた作ったソースアメリケーヌで食べたら、もうほっぺたが落ちてしまいました。慌ててくっ付けたけど。。(冗談) -
はなが牛熟成60日サーロインと愛媛牛サーロイン。
普通の「はなが牛」の熟成期間は、30日。それをさらに30日、合計60日も熟成した特別の熟成肉を頂きました。お口の中で、トロリとすぐ溶けて肉の臭みがなく、肉そのものに味(旨み)が広がりました。残念なことに、TKは熟成期間30日のはなが牛を頂いたことがないのでその違いは分かりませんでした。 -
デザートは大洲産のイチゴ、ジェラート、ピスタチオのブリュレ。
今日も愛媛の現地産美味しい材料のフルコース。感動しました。涙が出るほどおいしかったです。愛媛ってこんなに美味しかったの。 -
一泊して、次の日の朝食です。
テーブルの上には、珍しい卵醤油がお待ちかね。
なんと、卵かけごはんがいただけます。 -
しかも、卵は、面白いネーミングの次の
・「インカのたまご」古代南米からのアローカ鶏の卵
・「人生これか卵(らん)」ミカンの果皮、EM菌で育てた卵
・「米っ娘」愛媛のコメで育てた、白い卵黄の卵
3種類から選べます。
凝ってますなあ。インカのたまごを選びました。
これが、お・い・し・い。 -
朝のお目覚めの、ジュース、ミルクを飲んだ後、
テーブルの前には、三段重ねの美しい手箱が。ど~~~んと。 -
扉を開いて、中からお箱に入った朝食がテーブルの上に並べられました。
朝からこんなに美味しいものばかり。 -
もちろん、卵かけごはんも忘れずに。
これが、白米にマッチしてあまりにも美味しかったので、卵のお代わりをしちゃいました。次の卵は私たちと同じ、「人生これか卵(らん)」です。 -
オーベルジュ内子をチェックアウトして、歴史情緒あふれる内子の街並み歩きへ。
シニアなので、まず、タクシーで内子の昔の街並みが残っている、八日市・護国地区の坂の上までいく。
そこから、下に向かってゆっくり街歩き。
まず、灯篭のある昔ながらの三差路へ。そこには、昔風の民家が。これは何?と少し登ってみると、=>次の写真へ -
なんと、床屋さんでした。
暖簾に「床屋」と書いてあります。隣には、怖そうな鬼瓦?が。
でも、ものすごく街の雰囲気に溶け込んでいます。 -
内子の歴史を感じさせられる街並みを進んでいくと、タイムスリップしたような気分になる。
-
更に下っていくと、古い造りの民家の八百屋さんが。
右の籠には「甘平(かんぺい)」という、夏ミカンほどの大変大きなミカンが。
早速試食。これが名前のとおり、ものすごく甘くて、ジューシイー。しかも、つぶの弾力がすごくプチプチ感満載の食感!
なにこれ!初めて食べました。あの紅マドンナより美味しいじゃん。早速5KG購入。東京へ送ってもらいました。
しかも、1個350円。帰京した後、高島屋果物売り場で発見。1個1個綺麗にパッキングされていましたが、値段を確認したらなんと1個1080円で売っていた。やはり、現地に行かなければ安くて新鮮なものには巡り合えません。 -
昔そのままの大商人の屋敷や町屋が続く街並み。美しい。
-
木蠟(モクロウ)産業で大発展した内子町。
明治・大正期、内子町だけで日本の木蝋の全生産量の3割を占めていた。
いかに豊かな町だったか想像できる。
ここは内子の豪商、上芳我(かみはが)家の邸宅。
今は、木蝋資料館となっていて、木蝋生産や、当時の生活がよく分かる。
入って見ましょう! -
これが、木蝋の原材料のハゼノキの実。ほうほう~。
初めて見ました。奥の丸いのは木蝋の完成品。 -
二階は内子の木蝋の歴史に関する資料館。
-
30坪もある家の台所には、内井戸がある。
当時の使用人や職人の食事をまかなっていた名残がただよう。 -
大きな内庭は、昔のまま。
「主無くとも、春来れば、けなげに咲く梅の花:字余り(TK)」が美しい。 -
この建物の奥には大きな庭があり、そこには近代的木蝋資料展示棟。
資料展示棟では当時、どのように木蝋が作られていたのかを、模型や映像を通して大変わかり易く紹介している。特に、ハゼノキの実から木蝋ができるまでの、気の遠くなるような手作業の大変さが、映像でよ~~~く分かりました。お勧めの資料館です。 -
これ何だと思いますか?
木蝋生産工程の一工程で、蒸したハゼの実を独特の圧搾機で蝋を搾り出しているところの再現です。実物ですよ。左右に人間が乗って怪獣じゃない、体重をかけて絞り出します。 -
これは、上芳我家の当主が、政府の役人とフランスの万博に内子産の木蝋を出展するための根回しの図。
結果は、内子独特の「伊予式蝋花箱晒法(ろうばなはこざらしほう)」という高品質の木蝋を製造する技術を使い、大成功。その後、海外にも輸出拡大していくのである。入賞して貰った(フランス語の)モダンな賞状は、資料館に飾ってある。 -
上芳我家を出てしばらく行くと、本家芳我家の堂々とした豪華建物。
さすが、内子の木蝋生産量第1位を誇っていただけのことがある。
しかし、時代の流れの残酷なことに、木蝋産業は価格の安い石油系のパラフィン蝋に取ってかわって衰弱していきます。
ところで木蝋は、今でも活躍していますよ!例えばお相撲さんの髷。鬢付け油には木蝋でないと務まりません。他の油では髪がバラバラになって神聖なお相撲にならないのです。
その他、木蝋からは、和ロウソクだけでなく、ポマード、チックなどの整髪料、クレヨン、色鉛筆、食品、医薬品、口紅など化粧品のほか、トナー、インクリボン、CDなどOA機器にも使われるているのです。 -
さらに下っていくと、重要文化財、内子座がある。
大正天皇のご即位を祝い、大正5(1916)年に創建。今も活躍する現役の芝居小屋である。 -
今年の4月4日には、あの中村勘九郎と、中村七之助の特別公演がありますよ!
まだまだ、現役!頑張って! -
中は、立派な舞台と観客席。左側には花道も。
舞台に上がってみた。
回り舞台もあるし、客席がとても近くて、上演者・観客が一体になって楽しめる舞台だったのが実感できる。 -
さて、花道の途中にあるこの四角の板は何でしょう?
-
答えは「すっぽん」です。
このようになっていて、忍者や妖怪の役者がせり上がってくるしかけなんです。
で、実際、床の下はどうなっているの?
はい、かしこまりました。=>次の写真へ -
はい、こうなっているのですよ!
いや~~実に、シンプル、直球的な造りになっているのですね。 -
内子からは。空港バスで松山空港へ。
今回、愛媛、伊予大洲・内子の現地でしか味わえない美味しい食べ物や、美しい歴史的なお城や街並みをたっぷりと堪能して、これから帰京。
もう夕方なので、少しお腹が減ってきました。でもTKはJAL平民なので、ラウンジには入れません。 -
そこで、早めの夕食にしようと、空港ビルのレストランへ。
愛媛でしか食べられない、新鮮な鯛めしです。
今回合計3回も鯛めしを頂きました。
振り返ると、今回、現地で採った新鮮な食材を調理したコース料理は、東京では到底体験できない旬の食材の旨味のオンパレードだった。
改めて、現地へ行かなければ味わえない美味しいものがたくさんあるということに気が付きました。東京で待っているだけでは、本当の美味しさを知らないままである。現地へ旅しないとダメと、大いに反省した次第である。 <==とか、なんやかんや言いながら、本心は旅に行きたいだけ。もっと素直になりなさい!また反省。
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