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聖徳太子の命日に、太子ゆかりの仏像を歴史講師の解説付きツアーでめぐった。<br />願成就寺、冷泉寺、長寿寺、善勝寺

アイラブ仏像めぐり 2月22日は聖徳太子の命日だから

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2024/02/22 - 2024/02/23

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ゆうこママ

ゆうこママさん

聖徳太子の命日に、太子ゆかりの仏像を歴史講師の解説付きツアーでめぐった。
願成就寺、冷泉寺、長寿寺、善勝寺

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  • 近江八幡市の願成就寺。<br />近江に48か寺建立という聖徳太子の願いが成就した寺だから、願成就寺。

    近江八幡市の願成就寺。
    近江に48か寺建立という聖徳太子の願いが成就した寺だから、願成就寺。

  • 太子御作と伝わる十一面観音がいらっしゃる。<br />皮をむいたミカンみたいな十一面を頭上に載せた可愛い像。

    太子御作と伝わる十一面観音がいらっしゃる。
    皮をむいたミカンみたいな十一面を頭上に載せた可愛い像。

  • 本尊は阿弥陀如来。明治まで、願成就寺が管理していた日牟礼八幡宮の本地仏として安置されていたそうだ。

    本尊は阿弥陀如来。明治まで、願成就寺が管理していた日牟礼八幡宮の本地仏として安置されていたそうだ。

  • 本堂の片隅、金色に輝く新しい厨子には聖徳太子幼形像が安置されている。<br />伝承によると、太子は近江八幡の村人に数珠と瓦の作り方を教え、それが今日まで八幡の特産品となっているそうな。<br />近江八幡の繁栄の礎を作った方だから、太子の厨子がゴージャスなのは当然。

    本堂の片隅、金色に輝く新しい厨子には聖徳太子幼形像が安置されている。
    伝承によると、太子は近江八幡の村人に数珠と瓦の作り方を教え、それが今日まで八幡の特産品となっているそうな。
    近江八幡の繁栄の礎を作った方だから、太子の厨子がゴージャスなのは当然。

  • 本堂の左隣には護摩堂(不動堂)

    本堂の左隣には護摩堂(不動堂)

  • 護摩堂(不動堂)には五大明王が勢揃い。<br />これがイケメン揃いでカッコいい。<br />堂内のカラフルなしつらえが五大明王のやんちゃさと呼応する。明王たちのライブ会場だね。

    護摩堂(不動堂)には五大明王が勢揃い。
    これがイケメン揃いでカッコいい。
    堂内のカラフルなしつらえが五大明王のやんちゃさと呼応する。明王たちのライブ会場だね。

  • 境内の地蔵堂には、木ノ中地蔵。

    境内の地蔵堂には、木ノ中地蔵。

  • 本尊の地蔵は鎌倉時代のもので、鼻や口もとが優しい美形。好きなタイプ。<br />御前立の地蔵は平安時代のもので、野球少年みたいな雰囲気。

    本尊の地蔵は鎌倉時代のもので、鼻や口もとが優しい美形。好きなタイプ。
    御前立の地蔵は平安時代のもので、野球少年みたいな雰囲気。

  • 続いて、冷泉寺。近江には珍しい曹洞宗寺院。寺の建つ千僧供という集落名は、疫病退散供養のために大勢の僧を集めたことにちなむ。<br />近くには古墳群や岩倉という地名もあり、古くから特別な土地だったようだ。

    続いて、冷泉寺。近江には珍しい曹洞宗寺院。寺の建つ千僧供という集落名は、疫病退散供養のために大勢の僧を集めたことにちなむ。
    近くには古墳群や岩倉という地名もあり、古くから特別な土地だったようだ。

  • 本尊の千手観音は正統派美形という感じ。大人しくて上品。<br />42本の腕はほとんど同じサイズで様々な持物を持って丸く拡がる。<br />どの指も細く長く繊細で、上品で控えめな色のネイルが似合いそう。

    本尊の千手観音は正統派美形という感じ。大人しくて上品。
    42本の腕はほとんど同じサイズで様々な持物を持って丸く拡がる。
    どの指も細く長く繊細で、上品で控えめな色のネイルが似合いそう。

  • 昼食は万葉ロマンの里 乙畔にて、近江の幸をいただく。

    昼食は万葉ロマンの里 乙畔にて、近江の幸をいただく。

  • 午後は長寿寺。寺の名のとおり住職は88歳とは思えないお元気さ。楽しいお話で時間を忘れる。天台座主になってもよいほどの偉いお坊様らしい。お会いできただけで有り難い。

    午後は長寿寺。寺の名のとおり住職は88歳とは思えないお元気さ。楽しいお話で時間を忘れる。天台座主になってもよいほどの偉いお坊様らしい。お会いできただけで有り難い。

  • 長寿寺は聖徳太子創建と伝えられ、本尊の聖観音菩薩立像も聖徳太子御作と伝わる。<br />異国風のお顔で腰をクイッとひねり、童顔のくせにポーズをバッチリ決める。<br />天冠台に小さな穴がいくつもあるとかで、本来は十一面観音だったかもしれないそうだ。

    長寿寺は聖徳太子創建と伝えられ、本尊の聖観音菩薩立像も聖徳太子御作と伝わる。
    異国風のお顔で腰をクイッとひねり、童顔のくせにポーズをバッチリ決める。
    天冠台に小さな穴がいくつもあるとかで、本来は十一面観音だったかもしれないそうだ。

  • 善勝寺。タクシーが止まりそうな急坂の先に建つ。こちらも聖徳太子開基と伝わる寺院。地区の世話人さんが開けてくださる。<br />高い壇の上に2躯の大きな像。<br />厨子の右側に寄木造の十一面観音。内部に1447年の墨書。真っ直ぐの脚で立ち、白目の白、唇の赤が目立つ。<br />弥勒仏は元々、薬師如来像で薬壺を持つ穴が残るとか。挙げた右手は微妙に小さい。

    善勝寺。タクシーが止まりそうな急坂の先に建つ。こちらも聖徳太子開基と伝わる寺院。地区の世話人さんが開けてくださる。
    高い壇の上に2躯の大きな像。
    厨子の右側に寄木造の十一面観音。内部に1447年の墨書。真っ直ぐの脚で立ち、白目の白、唇の赤が目立つ。
    弥勒仏は元々、薬師如来像で薬壺を持つ穴が残るとか。挙げた右手は微妙に小さい。

  • 夕食は納屋孫にて。お料理の数々は、美しく美味しく上品で麗しい。

    夕食は納屋孫にて。お料理の数々は、美しく美味しく上品で麗しい。

  • ツアー2日目は、湖南市の妙感寺からスタート。

    ツアー2日目は、湖南市の妙感寺からスタート。

  • 妙感寺。<br />南北朝時代の千手観音が本尊。全身肌色に塗られ、平面的な瓔珞が胸もとに下がる。よく見ると瓔珞の下に、描いた瓔珞の跡が残る。もともと描かれていた瓔珞に倣って、後に金属のを作ったのかも。

    妙感寺。
    南北朝時代の千手観音が本尊。全身肌色に塗られ、平面的な瓔珞が胸もとに下がる。よく見ると瓔珞の下に、描いた瓔珞の跡が残る。もともと描かれていた瓔珞に倣って、後に金属のを作ったのかも。

  • 妙感寺。<br />本堂から5分ほど山道を登ると、磨崖仏が待っている。

    妙感寺。
    本堂から5分ほど山道を登ると、磨崖仏が待っている。

  • 磨崖地蔵菩薩。コケに覆われているが、穏やかな様子に癒やされる。全体のバランスが美しい。

    磨崖地蔵菩薩。コケに覆われているが、穏やかな様子に癒やされる。全体のバランスが美しい。

  • 続いて上乗寺

    続いて上乗寺

  • 上乗寺。美しいお庭で閑静な寺院が山の中にあらわれる。

    上乗寺。美しいお庭で閑静な寺院が山の中にあらわれる。

  • 上乗寺。現在は臨済宗だが元は天台宗であったらしい。こちらも聖徳太子開基で、本尊の十一面観音も聖徳太子御作と伝わる。が、11.12世紀頃の一木造、長谷寺式十一面観音。<br />彫りは浅く、ぜい肉のない身体で真っ直ぐ立ち、穏やかで落ち着いたお顔。どっしりしてるが、重々しくなく、すがすがしい。

    上乗寺。現在は臨済宗だが元は天台宗であったらしい。こちらも聖徳太子開基で、本尊の十一面観音も聖徳太子御作と伝わる。が、11.12世紀頃の一木造、長谷寺式十一面観音。
    彫りは浅く、ぜい肉のない身体で真っ直ぐ立ち、穏やかで落ち着いたお顔。どっしりしてるが、重々しくなく、すがすがしい。

  • 昼食は、たから船湖南本店。お寿司としゃぶしゃぶ、両方でうれしい。

    昼食は、たから船湖南本店。お寿司としゃぶしゃぶ、両方でうれしい。

  • 永照院。天台宗から浄土宗に転宗。<br />本尊は一木造の十一面観音。古式の雰囲気だが11、12世紀のものだそう。

    永照院。天台宗から浄土宗に転宗。
    本尊は一木造の十一面観音。古式の雰囲気だが11、12世紀のものだそう。

  • 永照院。<br />本堂には阿弥陀三尊。本堂奥に小さな矜羯羅、制吒迦童子を従えた十一面観音がいらっしゃる。密教風のエキゾチックフェイス。唇はうっすら赤いのに、おヒゲもかすかに見える。頭は大きめだが気になるほどではない。厳しいお顔だが下から見上げるとイケメン度が増す。

    永照院。
    本堂には阿弥陀三尊。本堂奥に小さな矜羯羅、制吒迦童子を従えた十一面観音がいらっしゃる。密教風のエキゾチックフェイス。唇はうっすら赤いのに、おヒゲもかすかに見える。頭は大きめだが気になるほどではない。厳しいお顔だが下から見上げるとイケメン度が増す。

  • 最後に仏法寺。<br />聖観音は、彫りが浅く、水瓶の口をつまむように持つ。錫杖はかなり傾いており、元からのものではないよう。<br />腰をややひねり重心を少しずらして立つ。<br />意思の強そうな少年顔。好きなお顔。

    最後に仏法寺。
    聖観音は、彫りが浅く、水瓶の口をつまむように持つ。錫杖はかなり傾いており、元からのものではないよう。
    腰をややひねり重心を少しずらして立つ。
    意思の強そうな少年顔。好きなお顔。

  • 仏法寺。<br />大日如来は、太い腕、太腿でウエストはぎゅっと絞りマッチョ。だが横から見たらあらまっ、腹出てる。<br />ずっしり大きな王冠をかぶり堂々したお方。<br />こうして2日目の仏像めぐりが終わった。満足満足。

    仏法寺。
    大日如来は、太い腕、太腿でウエストはぎゅっと絞りマッチョ。だが横から見たらあらまっ、腹出てる。
    ずっしり大きな王冠をかぶり堂々したお方。
    こうして2日目の仏像めぐりが終わった。満足満足。

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