成都&重慶 三日遊・冬天 vol.2

2024/02/09 - 2024/02/12

春節に成都と重慶に旅行。春節期間の後半が混むので前半だけ。それでも十分多かったが、航空券代やホテル代を節約することができたので良かった。重慶ではやはり洪崖洞と、それから前回行けなかった歴史的施設も見てみようと思う。

上海一成都 CA4502
02-09 20:55 至 00:05
重慶一上海 9C6154(遅延)
02-12 23:50 至 02:10 往復1750元

エリア 重慶(中国)

重慶西駅についた。こちらは市街地の中でもかなり辺鄙な場所に位置する高速鉄道用の駅だ。

タクシーで30分ほどでホテルに到着。今日泊まるところは雾都ホテルで一応5つ星の評価。

荷物を置いて早速街へ。重慶紅糖糍粑というモノを売っているお兄さんを発見。人が群がっているので食べてみることに。

重慶地区の伝統的な糯米のおやつで、煎餅を油で揚げた後、粗めのきな粉と黒糖と一緒に食べる。柔らかく魅惑的な逸品。

千廝門大橋から眺める洪崖洞。まだちょっと遠め。

春節期間は交通規制され歩行者天国状態に。夜景を見ようと中央分離帯を乗り越えてくる人が絶えない。

洪崖洞。やっぱこの煌びやかな夜景を見てこその重慶やな。日本ではこんな派手な仕掛けはありえないだろう。

洪崖洞 建造物

夜景を見た後は火鍋屋へ。本当は防空壕でやってる火鍋店に行きたかったが残念ながら時間の関係で行けず。

本格火鍋底料とトマトの半々にしてもらった。肉と野菜とマストで入れるべきはセンマイ(牛の胃袋)。

正月なので牛肉ぶち込んでハデに食らおうと思う。本場の火鍋は旨かった。ただ微辣と言ってたけどめちゃくちゃ辛かったな。会計は3人で282元だった。

前夜は火鍋を食べた後タクシーが捕まらず、結局戻ったのは2時。狭窄地の先っぽに洪崖洞やロープウェイなど観光スポットが集結してるからなんやろうけど恐るべし重慶。今日は9時半に着席。いつでも元気な一日の始まりは朝食から。

ホテルの前には周恩来の像。ここには周恩来が指揮を取った南方局の旧址があるので後ほど行ってみよう。

重慶市と言っても上海市よりはるかに広く省にも匹敵しそうなほど。その重慶市内の各地を紹介する展示スペースがあるが閑古鳥が鳴いている。

重慶の建物はこのように崖の際に建てられているものもある。いかに斜面が険しい街なのか分かるだろうか。

周公館を見学。後に日本の総理大臣である田中角栄氏と日中共同宣言に署名することになる周恩来氏。彼を筆頭とする当時の中央南方局のメンバー。共産党の中でも国民党の勢力が大きい広東省など南方の統括を担った。

周公館 (曽家岩50号) 史跡・遺跡

中庭。西欧風の建物となっており近代中国の風を感じさせられる。

当時の周恩来氏のオフィス。川に面しており開放的で明るい執務室だ。

めちゃくちゃ多いという訳ではないが観光客が絶えない感じ。

重慶のおシャスタを発見。

辰年の限定ドリンク、金運乗龍·黄金焦糖牛乳ラテ。

休憩したら次は桂園。本来国民党代表団の団長張治中の公館で、1945年8月重慶交渉の間、張治中氏は毛沢東氏の安全のために考え特別にここを提供した。

桂園 建造物

敷地内に2株のモクセイの樹木があり桂園の名の由来となった。煉瓦と木で作られている西洋風建築。

1階のホールでは毛沢東氏と周恩来氏らが国民党と双十協定の交渉や締結が行われた場所だ。2階は執務と憩いの場だった。

併設された資料館には重慶交渉期間中の写真や当時の新聞が陳列されている。「日本は国外の敵、共産党は国内の的」という言葉が目を引く。

昼の洪崖洞。この建物自体はそんなに昔に作られたものではないが、昔の重慶の風景を再現しておりそういう点では貴重なのである。しかし人が多いな。

洪崖洞 建造物

昼間でもごった返す洪崖洞。屋台風の店やドクターフィッシュ、射的場など買い物も遊びも事欠かない。

その屋台風の店で名物の抄手(ワンタン風)と重慶小麺をいただく。抄手は珍しくあっさり。

桟橋へ降りると多くの観光船が出航していくのが見える。どれもパンパンに乗船していて危なっかしい。

千と千尋の～に出てくる坊みたいなのがいる。そう洪崖洞は映画のモチーフになった場所でもあるとされる。

解放碑を見に行くため移動。土地の狭さは上海と比べてもより窮屈に感じる。

解放碑とは解放記念碑のことで、1945年に抗日戦争に勝利したことを記念するため建てられたもの。元の名前は「抗日勝利記念碑」だった。1950年に「重慶人民解放碑」と名前が変わった。

解放碑 モニュメント・記念碑

麻辣アイス。見た目だけかと思いきやホンマに辛くて、不味かった。10元。

夕食は九鍋一堂(上海にはない重慶料理のチェーン店)という店で重慶名物の酸菜魚をいただく。入った店はスープを飲めることを売りにしていてマイルドで美味しかった。中サイズで69元(4人分くらいありそう)。

解放碑付近はもうすごい人だかり。

歩道橋での混雑を見ると雑踏事故でも起こりそうな雰囲気。さすがにこの後警官が交通整理をしていた。

特徴的な形状の劇場。劇場は休みなのにこの周りも旅行客がウジャウジャ。

繁華街から逃げるようにホテルに戻り、荷物をピックアップして空港へ。春秋航空はまたディレイかよ。

重慶江北国際空港 (CKG) 空港

新進気鋭のティースタンドであるチャゲで甘いジャスミンミルクティでも飲んで苛立ちを抑える。ちなみにアスカという店はない。

飲食店や土産物屋はあるものの、T2の商店群は結構ヤバめで店が潰れまくっている。特に高級ブランド店の廃墟は中国人の消費の弱体化を感じさせられる。

遅れたお詫びにと水とカップ麺。

ラッキーなことに一番前に座れた。足をほっぽりだせるしこれなら窮屈な春秋でも快適やん。お疲れ様でした。