タイのコパヨン村でスロー・ライフ　２日目

2024/01/06 - 2024/01/11

コパヨン村、２日目は、村を歩いて食材を集め、トムヤンなど昼食作り。夕方頃からムーコペトラ国立公園で夕陽を見て、バクバラナイトマーケットで夕食。

エリア サトゥン(タイ)

• 旅行の満足度: 5.0

午前３時過ぎ、ニワトリの鳴き声で目が覚めました。あちこちのニワトリが鳴き声を競い合い、それに呼応するように、ジャングルの効果音で聞きなじんだような鳥の鳴き声がアンサンブルを展開します。寝なおして、午前５時ごろ、まだ暗い中、祈りの時間を告げるアザーン（歌みたいなもの）が村のモスクから聞こえてきます。アザーンは日の出に併せて合わせて、毎日少しずつ時刻が変わります。仕事に向かうバイクの音。

村の朝は早いです。よろず屋はもうとっくに、ラングゥの市場まで買い出しにでかけ、夜明けとともに朝食の売り出しを始めます。ゴム採集も朝のうちが勝負。特に今朝は降ったりやんだりの天気なので、仕事を急がないといけないそうです。雨に濡れてしまうと、ゴムの品質が落ちて、値段が安くなってしまうのです。

よろず屋には朝早くから朝食を買いに来る村人が群がります。外食で済ませる家庭はとても多いそうな。

よろず屋の朝食やお弁当メニューは豊富で、市場から仕入れてきた物のほかに、その場でチキンを揚げて餅米やフライド・オニオンと一緒にくるくるっと紙に包んでくれます。砕けたようなカリカリのフライド・オニオンに餅米を押しつけて口にほうばると、癖になるおいしさです。

朝食はまず旬のフルーツが登場。ミカンの房は日本のより厚いですが味は甘い。右はナツメ。生のナツメなんてはじめて。更年期障害や骨粗鬆症にいいというので、いくつも食べました。青リンゴみたいな味です。

そしてお粥。香り高いお粥で、好みのトッピングで食べます。おいしい！　お粥専用の、はじめから砕いてある米を使うそうな。マンゴーもおいしい！

今日はまず村を歩いて、昼食の食材を集めます。

通り雨が降ってきたので、村のモスクで雨宿り。この村はほとんどがイスラム教徒で、週末には子供たちにイスラム教の教えをつたえる学校が開かれます。チュイも先生の一人だそうです。子供たちの描いた絵などが貼ってありました。公立学校とは別の組織です。

これはバナナの花。これから見慣れたバナナの房になっていくそうな。

レモングラスやらショウガやら葉やら、あれこれ集めて、昼食の食材にします。知人の庭や畑から収穫して歩きます。

手作り凧で遊ぶ少年。昔は日本の子どもも凧を手作りしたなあ。子ヤギを抱っこして遊ぶアキとミナ。ふれあい動物園でなく、日常動物園ですねえ。スゴイ。

食材集めの後は、トムヤン作り。パクチーの根・レモングラス・コブミカンの葉・ニンニク・ショウガは必須、それに玉ねぎ・トマト・エリンギ・キノコ・エビなど好みで投入。鶏ガラスープを使ったり使わなかったり。

この紫の花は、煮出して、こんな素敵なジュースになります。

日本で食べるトムヤンスープは辛くて、酸っぱくて、とろーっとしていますが、こちらのは辛みも少なめで、さっぱり。とろみの出るココナツ・オイル系調味料もあとから好みで入れる人と入れない人がいるそうな。へー、知らなかった。

今回も素晴らしすぎる手作り昼食。具の入った卵焼きや、焼き魚、ディップにつけて食べるゆでた菜っ葉などなど、チュイのおばさんやいとこが作ってくれました。満腹！

昼寝をした後は、夕方近くから、トラックの荷台に乗って、ムーコペトラ国立公園へ。

途中で漁港を通過。クラゲ漁の真っ最中。そのほかイカ漁や養殖場も。

ムーコペトラ国立公園は世界遺産にも登録されているジオ・パークで、5億年前の水中の世界が隆起しており、６つの地層が目の当たりにできます。化石も多数。

また夕景を眺めるにうってつけの、海沿いの長い遊歩道があります。近くのビーチは海水浴場。荷台に水の入った大きなプラスチックの樽を積んで、シャワー代わりにするピックアップ・トラックが沢山駐車していました。美しい夕陽も見られるので、大きなガラス窓の高級そうな別荘も立ち並んでいます。

ビーチにつながって、バクバラ・ナイトマーケットの屋台が軒をつらねます。今日の夕飯はここで食べます。

食べたいものを選んで、ピクニック気分でシートを敷いて夕食。串焼きやかき揚げ、タイ風春雨サラダ（ヤムウンセン）、ほんのり甘い餅米をバナナの皮に包んで炭火焼きしたカオニャオピンなど、あれも食べたい、これも食べたいで、ついついいっぱい買い込んでしまいます。お腹いっぱい食べて、苦しい。