⑯熟年ソロトラベラー　中央アジア～南コーカサス～トルコ～ギリシャ72日間　アルメニア（エレヴァン散策編

2023/06/19 - 2023/06/23

65歳ソロ・トラベラーが中央アジア（カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタン）～南コーカサス（アゼルバイジャン・ジョージア・アルメニア）～トルコ～ギリシャを2ヶ月半かけて旅した記録。そのアルメニア首都エレヴァン散策編。アルメニア人虐殺博物館も。熟年の一人旅、女性の一人旅、中央アジアでガイド・ドライバーを雇いたい人にも参考になるかもしれません 。

エリア エレヴァン(アルメニア)

今日はアルメニア人虐殺博物館に行ってみた。タクシーアプリYandex　Goが使えることがわか（だじゃれじゃないよ（駄洒落じゃないよ）ホテルから１０分ほど走って、300マナト（104円）。雨脚は強いが、献花と炎が絶えない追悼ホールをみる。父親が子供を連れて見せている様子。アルメニアの歴史を教えているのだろうか。

ここはトルコによるたび重なるアルメニア人虐殺の歴史を記録した博物館。１９世紀末から２０世紀初頭にかけて、オスマントルコがアルメニア人を強制移住させたり、大量虐殺した。狭義では第一次世界期の虐殺を指す。この少女らの悲しみと不安に満ちた表情が、今も地球上の多くの国で日々繰り返されている・・・

嘆き悲しむ母親とその子供たち。トルコはいまだに虐殺を否定している。ヒトラーがポーランド侵略を企てたとき、ひるむ部下たちに「アルメニア人の虐殺など誰も問題にしていないだろう」と言って納得させた、ということをどこかで読んだ記憶がある。

レイプも数えきれないほどあった。この次の絵は残酷なので要注意です！　見たくない方は飛ばしてください。

残酷な殺し方。子供、赤ん坊まで殺す。

外は土砂降り。小降りになるまで博物館で待つ。暗い気分で出てくると、アララト山が見えるではないか（右側の山）思わず歓声を上げてしまった。ノアの箱舟がたどり着いたところという山。アルメニア人にとっての富士山、なのにトルコ側にある。博物館の立地はそれなりの意図があるのではないかと気がついた。アララトが見える丘であることがポイントなのだ。

エレヴァンの中心街へ歩いてゆく。ここはイスラム寺院ではなくて、巨大マーケット。一昨日からマークしておいたフードコートが２階にあるのだ。

中央アジアの食事に少々飽きていた私にとってＦＲＥＳＨ　ＣＨＩＮＡの看板は魅力的。しかもメニューに味噌スープがあったのだ。ＳＵＳＨＩＺＯＮＥが隣の店だが、う～ん

海苔と豆腐の味噌汁（ワカメではない）とシンガポール麺2500マナト（870円）。多少難ありとはいえ、味噌インスタント風インスタント風味噌汁。久しぶりの日本の味。おいしくいただきました。隣の店のＳＵＳＨＩは巻きＳＵＳＨＩで具材が外側に巻いてあって、たぶんマヨネーズとか使ってるヤツだと思う。思うというのは、はじめからＳＵＳＨＩであって寿司ではないことがわかっているから、食べなかったため。ＳＵＳＨＩの値段は結構が高いのだ。

噴水を中心においた共和国広場は毎日訪れたが、美しくて心が安らぐ。

渋いピンクの砂岩が街の統一色。

エレヴァンもまたレトロ・モダン建築好きにはたまらない街だ。

ここを下りていくと

予想もしなかった大きな地下ショッピング街

住民が趣味で作っているらしい。

見とれてしまう建物ばかりで、きりがない。

最後にソ連風集合住宅。これもピンクの砂岩というところが素晴らしい。やたらと樹木を切り倒して、統一感もない巨大ビルばかり作って、儲けることしか頭にない東京の不動産会社とは大違いだ。

共和国広場は大道芸やストリート・ミュージシャンもよくいる。ガラス瓶の楽器で愉快に演奏する芸人。楽しい街だ。