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7月9日の日曜日、この日はフランクフルトから「アイゼナハ」に日帰り観光をしました。アイゼナハは日本人にはあまり知られていない町ですが、バッハが生まれ育った町であり、近くの山頂に世界遺産「ヴァルトブルク城」(写真)があります。マルティン・ルターによる宗教改革の扉はこのお城で準備されました。<br /><br />私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。<br />※新著紹介あります。<br />(『がん患者よ、旅に出よう!』のキンドル版出版しました)<br />『第二の人生を豊かに』<br />http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm<br /><br />

ヨーロッパ縦断鉄道の旅(第13回)アイゼナハ観光

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2023/07/09 - 2023/07/09

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funasan

funasanさん

7月9日の日曜日、この日はフランクフルトから「アイゼナハ」に日帰り観光をしました。アイゼナハは日本人にはあまり知られていない町ですが、バッハが生まれ育った町であり、近くの山頂に世界遺産「ヴァルトブルク城」(写真)があります。マルティン・ルターによる宗教改革の扉はこのお城で準備されました。

私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
※新著紹介あります。
(『がん患者よ、旅に出よう!』のキンドル版出版しました)
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm

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  • アイゼナハはフランクフルトからライプツィヒ・ベルリンへの幹線鉄道の途中にあり、ICE(写真)が利用できます。

    アイゼナハはフランクフルトからライプツィヒ・ベルリンへの幹線鉄道の途中にあり、ICE(写真)が利用できます。

  • フランクフルト中央駅から1時間49分でアイゼナハに着きます。料金は52.6ユーロ(8416円)、9時18分発のICEに乗車します。

    フランクフルト中央駅から1時間49分でアイゼナハに着きます。料金は52.6ユーロ(8416円)、9時18分発のICEに乗車します。

  • 日曜日で混んでいるかな?と思って乗車してみると列車内は予想外にガラガラでした。テーブル付の4人席(写真)に座って約2時間の車窓の旅を楽しみます。

    日曜日で混んでいるかな?と思って乗車してみると列車内は予想外にガラガラでした。テーブル付の4人席(写真)に座って約2時間の車窓の旅を楽しみます。

  • 途中、食堂車(写真)に行ってみました。こちらも空いていて、ここでコーヒータイムにしました。

    途中、食堂車(写真)に行ってみました。こちらも空いていて、ここでコーヒータイムにしました。

  • 食堂車の飲み物メニューです。サイズは3種類あり、カプチィーノのMサイズ4ユーロ(640円)を注文しました。

    食堂車の飲み物メニューです。サイズは3種類あり、カプチィーノのMサイズ4ユーロ(640円)を注文しました。

  • テイクアウト用のカップで食堂車の2人席に座ってコーヒータイムです。窓からは移り行くドイツの山並みが見えます。goodですね。

    テイクアウト用のカップで食堂車の2人席に座ってコーヒータイムです。窓からは移り行くドイツの山並みが見えます。goodですね。

  • ICEは定刻通り11時7分にアイゼナハに到着しました。ここで下車する旅人はほとんどいません。小さな町のようです。

    ICEは定刻通り11時7分にアイゼナハに到着しました。ここで下車する旅人はほとんどいません。小さな町のようです。

  • アイゼナハの人口は約4.2万人(2019年)と小さく、駅構内(写真)も簡素な感じです。小さくてもドイツの歴史上重要な場所です。

    アイゼナハの人口は約4.2万人(2019年)と小さく、駅構内(写真)も簡素な感じです。小さくてもドイツの歴史上重要な場所です。

  • アイゼナハ駅の外観(写真)はドイツらしい重厚感があります。閑散とした駅前にタクシーが止まっていたので、早速、乗り込んで山の上にある「ヴァルトブルク城」に連れてってもらいます。

    アイゼナハ駅の外観(写真)はドイツらしい重厚感があります。閑散とした駅前にタクシーが止まっていたので、早速、乗り込んで山の上にある「ヴァルトブルク城」に連れてってもらいます。

  • 山の上に突然現れた鉄壁の城壁、ここが世界遺産の「ヴァルトブルク城」(写真)です。このお城はドイツの歴史上、最も重要な城の1つと言われています。

    山の上に突然現れた鉄壁の城壁、ここが世界遺産の「ヴァルトブルク城」(写真)です。このお城はドイツの歴史上、最も重要な城の1つと言われています。

  • アイゼナハは宗教改革を推進した「マルティン・ルター」と関係が深い町で、このお城の小部屋でルターは10カ月間、籠ってある偉業を成し遂げたのです。

    アイゼナハは宗教改革を推進した「マルティン・ルター」と関係が深い町で、このお城の小部屋でルターは10カ月間、籠ってある偉業を成し遂げたのです。

  • マルティン・ルターは1498年から1501年までラテン語を学ぶためにアイゼナハに住んでいました。<br />写真:アイゼナハ遠望

    マルティン・ルターは1498年から1501年までラテン語を学ぶためにアイゼナハに住んでいました。
    写真:アイゼナハ遠望

  • ラテン語とは古代ローマ帝国の共通語で、マルティン・ルターはこの城に籠ってラテン語で書かれていた新約聖書をドイツ語に翻訳したのです。

    ラテン語とは古代ローマ帝国の共通語で、マルティン・ルターはこの城に籠ってラテン語で書かれていた新約聖書をドイツ語に翻訳したのです。

  • 城内の見学はドイツ語または英語のガイドツアーに参加しないとできないので、時間指定(12:10から)のドイツ語ツアーに参加しました。ツアーなので料金は12ユーロ(1920円)と高めです。

    城内の見学はドイツ語または英語のガイドツアーに参加しないとできないので、時間指定(12:10から)のドイツ語ツアーに参加しました。ツアーなので料金は12ユーロ(1920円)と高めです。

  • ドイツ語の説明は全く意味不明、しかし、ご丁寧にも日本語の説明書がありました。それを参考にツアーに参加です。写真は金色のモザイクが輝く「エリザベトの暖炉のある居間」です。

    ドイツ語の説明は全く意味不明、しかし、ご丁寧にも日本語の説明書がありました。それを参考にツアーに参加です。写真は金色のモザイクが輝く「エリザベトの暖炉のある居間」です。

  • 13世紀の初めヴァルトブルク城にはヨーロッパ中から多くの詩人やミンネゼンガーと呼ばれる宮廷恋愛歌手が招かれたそうです。そして、この「歌の間」(写真)で歌合戦が繰り広げられたのです。

    13世紀の初めヴァルトブルク城にはヨーロッパ中から多くの詩人やミンネゼンガーと呼ばれる宮廷恋愛歌手が招かれたそうです。そして、この「歌の間」(写真)で歌合戦が繰り広げられたのです。

  • 「祝宴の間」(写真)は350㎡の広さをもち、現在でもコンサートが開かれます。ワーグナーの有名なオペラ『タンホイザー』は『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』という全3幕で構成されるオペラです。

    「祝宴の間」(写真)は350㎡の広さをもち、現在でもコンサートが開かれます。ワーグナーの有名なオペラ『タンホイザー』は『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』という全3幕で構成されるオペラです。

  • 1時間のドイツ語ツアーを終えてお城の外に出ます。大きな木の下にカフェ(写真)があったので、ここでコーヒー休憩にしました。

    1時間のドイツ語ツアーを終えてお城の外に出ます。大きな木の下にカフェ(写真)があったので、ここでコーヒー休憩にしました。

  • ルターの宗教改革とは、16世紀のヨーロッパで起こったキリスト教の改革運動のことです。マルティン・ルターがローマ・カトリック教会を批判(95ヶ条の論題の発表)したことがきっかけで始まりました。<br />写真:ヴァルトブルク城<br /><br /><br /><br /> <br /><br />

    ルターの宗教改革とは、16世紀のヨーロッパで起こったキリスト教の改革運動のことです。マルティン・ルターがローマ・カトリック教会を批判(95ヶ条の論題の発表)したことがきっかけで始まりました。
    写真:ヴァルトブルク城





  • この批判により、1521年にルターはカトリック教会から異端者として破門されてしまいます。そこで彼はヴァルトブルク城に籠り、新約聖書をドイツ語に訳しました。<br />写真:ヴァルトブルク城<br />

    この批判により、1521年にルターはカトリック教会から異端者として破門されてしまいます。そこで彼はヴァルトブルク城に籠り、新約聖書をドイツ語に訳しました。
    写真:ヴァルトブルク城

  • 当時の聖書は、ラテン語訳のものが基本でした。ラテン語を読めるのは教養のある一部の知識人のみだったため、民衆は聖書を読めません。ルターがドイツ語に翻訳した意味は極めて大きかったのです。<br />写真:ヴァルトブルク城

    当時の聖書は、ラテン語訳のものが基本でした。ラテン語を読めるのは教養のある一部の知識人のみだったため、民衆は聖書を読めません。ルターがドイツ語に翻訳した意味は極めて大きかったのです。
    写真:ヴァルトブルク城

  • ヴァルトブルク城からの下山は路線バスに乗車してアイゼナハ駅まで帰ってきました。駅前の幹線道路「バーンホーフ通り」には綺麗な建物(写真)が整然と並んでいます。

    ヴァルトブルク城からの下山は路線バスに乗車してアイゼナハ駅まで帰ってきました。駅前の幹線道路「バーンホーフ通り」には綺麗な建物(写真)が整然と並んでいます。

  • バーンホーフ通りをしばらく歩いていきます。道路の分岐点に古風なホテルが建っていました。ホテル 「カイザーホフ・アイゼナッハ」(写真)です。<br />https://www.kaiserhof-eisenach.de/en/

    バーンホーフ通りをしばらく歩いていきます。道路の分岐点に古風なホテルが建っていました。ホテル 「カイザーホフ・アイゼナッハ」(写真)です。
    https://www.kaiserhof-eisenach.de/en/

  • この先の「ニコライ塔」(写真右)の下の門をくぐると旧市街です。建造は12世紀で、隣に建つニコライ教会(写真左)とほぼ同じ時期に建てられました。頑丈な石造りで、長い間外敵からこの町を護ってきたことがうかがわれます。

    この先の「ニコライ塔」(写真右)の下の門をくぐると旧市街です。建造は12世紀で、隣に建つニコライ教会(写真左)とほぼ同じ時期に建てられました。頑丈な石造りで、長い間外敵からこの町を護ってきたことがうかがわれます。

  • カールス広場には「マルティン・ルター」の像(写真)が建っています。アイゼナハの偉人です。

    カールス広場には「マルティン・ルター」の像(写真)が建っています。アイゼナハの偉人です。

  • カールス広場の周囲も古風かつ美しい建物が整然と並んでいます。ホテル?オフィス?レジデンス?

    カールス広場の周囲も古風かつ美しい建物が整然と並んでいます。ホテル?オフィス?レジデンス?

  • 出窓が夏の花で飾られています。美しい都市景観はその地域の価値をアップさせます。

    出窓が夏の花で飾られています。美しい都市景観はその地域の価値をアップさせます。

  • 次に、アイゼナハの中心「マルクト広場」(写真)に行きます。

    次に、アイゼナハの中心「マルクト広場」(写真)に行きます。

  • マルクト広場の中央にゲオルグ教会(写真)が堂々と建っています。塔の高さは62mもあります。

    マルクト広場の中央にゲオルグ教会(写真)が堂々と建っています。塔の高さは62mもあります。

  • この教会で、ルターは1521年に説教をしました。その16年後の1537年、日本では豊臣秀吉が生まれています。激動の時代の幕開けです。<br />写真:ゲオルグ教会内部

    この教会で、ルターは1521年に説教をしました。その16年後の1537年、日本では豊臣秀吉が生まれています。激動の時代の幕開けです。
    写真:ゲオルグ教会内部

  • バッハは1685年にゲオルグ教会で洗礼を受けました。その5年前の1680年、日本では徳川綱吉が五代将軍となりました。平和な時代でしか文化は育ちません。<br />写真:マルクト広場周囲の建物

    バッハは1685年にゲオルグ教会で洗礼を受けました。その5年前の1680年、日本では徳川綱吉が五代将軍となりました。平和な時代でしか文化は育ちません。
    写真:マルクト広場周囲の建物

  • ルターの家(写真)。宗教改革の指導者マルティン・ルターが学生時代(1498年~1501年)を過ごした家で、今はルターハウスとして彼の生涯と偉大な業績を展示した博物館となっています。

    ルターの家(写真)。宗教改革の指導者マルティン・ルターが学生時代(1498年~1501年)を過ごした家で、今はルターハウスとして彼の生涯と偉大な業績を展示した博物館となっています。

  • 突然現れた見覚えある顔(写真)ヨハン・セバスチャン・バッハです。バッハは1685年3月21日、アイゼナハに生まれました。

    突然現れた見覚えある顔(写真)ヨハン・セバスチャン・バッハです。バッハは1685年3月21日、アイゼナハに生まれました。

  • 「バッハの家」はかってバッハ一族の家であった築600年以上の歴史を誇る木骨組みの家を博物館にしたものです。そのバッハの家に入ります。入館料は12ユーロ(1920円)

    「バッハの家」はかってバッハ一族の家であった築600年以上の歴史を誇る木骨組みの家を博物館にしたものです。そのバッハの家に入ります。入館料は12ユーロ(1920円)

  • 「バッハの家」の大きな特徴は古楽器の収集と古楽器による生演奏でしょう。<br />写真:古楽器

    「バッハの家」の大きな特徴は古楽器の収集と古楽器による生演奏でしょう。
    写真:古楽器

  • 「バッハハウスでは音楽は沈黙してはならない」というバッハハウス2代目館長コンラート・フライセのモットーに従って、古楽器(鍵盤楽器)が毎日、来訪者の前で演奏されます。我々椅子に座って生演奏を聴くことができました。

    「バッハハウスでは音楽は沈黙してはならない」というバッハハウス2代目館長コンラート・フライセのモットーに従って、古楽器(鍵盤楽器)が毎日、来訪者の前で演奏されます。我々椅子に座って生演奏を聴くことができました。

  • 今でも私はバッハの音楽を聴くと心が休まります。人種も時代も違っても心に響く。やはりバッハの音楽は凄い、としか言いようがありおません。

    今でも私はバッハの音楽を聴くと心が休まります。人種も時代も違っても心に響く。やはりバッハの音楽は凄い、としか言いようがありおません。

  • 2007年には新館が増築され展示スペースが倍増しました。ここでバッハの様々な音楽が楽しめます。

    2007年には新館が増築され展示スペースが倍増しました。ここでバッハの様々な音楽が楽しめます。

  • バッハの家は少しだけ高い場所にあり、そこから周囲の建物(写真)が綺麗に並んでいます。まるでバッハのバロック音楽が聞こえてくるような雰囲気です。

    バッハの家は少しだけ高い場所にあり、そこから周囲の建物(写真)が綺麗に並んでいます。まるでバッハのバロック音楽が聞こえてくるような雰囲気です。

  • 朝早くから夜遅くまで日帰り観光して、疲れてホテルに帰ってきます。ここで「シェラトンクラブ」(写真)が出迎えてくれます。

    朝早くから夜遅くまで日帰り観光して、疲れてホテルに帰ってきます。ここで「シェラトンクラブ」(写真)が出迎えてくれます。

  • カクテルタイムの食材をピックアップして、本日の夕食にします。

    カクテルタイムの食材をピックアップして、本日の夕食にします。

  • チーズ・野菜盛り合わせからスタートして、まずはワイン・ジンジャエールで乾杯、その後、とりとめもなく夫婦のアイゼナハ観光の思い出話に花が咲きます。

    チーズ・野菜盛り合わせからスタートして、まずはワイン・ジンジャエールで乾杯、その後、とりとめもなく夫婦のアイゼナハ観光の思い出話に花が咲きます。

  • 最後はコーヒーとスイーツで締めます。疲れた体にはラウンジでのカクテルタイムは本当に有難いです。このようにしてフランクフルト滞在は過ぎていきます。<br />→「ライン川クルーズ」に続く

    最後はコーヒーとスイーツで締めます。疲れた体にはラウンジでのカクテルタイムは本当に有難いです。このようにしてフランクフルト滞在は過ぎていきます。
    →「ライン川クルーズ」に続く

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