亡き妻との思い出旅行 グランドサークルドライブ旅行④　ブライスキャニオン国立公園～キャピトルリーフ国立公園～アーチーズ国立公園

2007/09/13 - 2007/09/24

２００７年９月１３日、僕たち夫婦は僕の還暦記念旅行に旅立ちました。
目的地はアメリカ、ユタ州とアリゾナ州にまたがるグランドサークルと呼ばれる地域のドライブ旅行。

アメリカ5日目
ブライスキャニオン・サンライズポイントのモルゲンロートを期待しての朝…。
一面の雲で顔が下向きになっちゃいます…。

エリア アーチーズ国立公園周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

じっと我慢して待っていると、ほんの一瞬、雲間から太陽が顔を出してくれました。

するとキャニオンの尖塔群が輝き始め、荘厳な風景を浮かび上がらせてくれました。

自然が創り出すこの芸術…言葉がありません。

駐車場へ戻る途中、リスちゃんが遊んでいました。

計画では最奥部にあるポイントまで行く予定だったのですが、サンライズが押してしまったので、途中のナチュラルブリッジまで行って、次の目的地に向うことにしました。

ブライスキャニオンのサンライズを楽しんだ後、キャピトルリーフ国立公園を経由してアーチーズ国立公園まで、２８０マイル（４５０キロ）のドライブです
ブライスキャニオンからキャピトルリーフへは、シーニックハイウエイと呼ばれているＵＴ－１２号を走ります。この道路は日本流に言うと○○スカイラインという表現になり、景色のよいことで知られているとのことです。

確かに沿道はこのような岩山あり

牧草地帯ありで、大変変化に富んでおり目を楽しませてくれます。

木々の多い風景になり、遠くに湖も見えました。

再び牧草地帯になり牧場を過ぎると

３０分ほどでキャピトルリーフ国立公園の入口です。

赤茶けた岩が両側に迫り、巨大な岩山が現れるとこのような光景が暫く続きます。

チムニーロックと呼ばれる岩。そう言われてみると煙突に見える？

まるで人工的に彫刻でも施したかのような光景が続きます。

ビジターセンターです。
キャピトルリーフは昔モルモン教徒の開拓団が入植しており、当時の施設などが一部残されているとのことです。

公園出口付近を流れていた川。昔、確か「赤い川」という題名のマリリンモンロー主演の映画がありましたが、正に赤い川でした。

キャピトルリーフの赤い川を過ぎて暫く走ると、どこまでも続くまっすぐな道。
100キロ前後のスピードで走って、30分以上ハンドルを動かさないことも…。

ほぼ予定の時間にアーチーズ国立公園に到着。
グランドサークル最初のクライマックスがこのアーチーズです。文字通り石のアーチが多数見られるところで、確認されている数は１５００を超えるそうです。
その中でもランドスケープアーチとデリケートアーチはこの公園の双璧ですが、両方見るにはかなりの時間が必要になります。
ランドスケープアーチは駐車場から往復3.2キロ、約1.5時間。いつ崩れ落ちても不思議でない世界第2の巨大アーチ。
デリケートアーチは往復4.8キロ、約2時間。この公園のシンボル的存在の、芸術的バランスを誇る美しいアーチ。
当然、両方見たいのは山々なんですが、旅程からどちらか一つを見る時間しか取れません。
さて僕達夫婦はどちらに行きましょうか…？！

ビジターセンターを過ぎると道は急激に高度を上げ、パークアベニューと呼ばれる地区にやってきました。フィンと呼ばれるつい立のような巨岩が立ち並んでいます。

暫く車を走らせると、コートハウスタワーズという地区に入ります。
ここは名前が付けられた巨岩が集まっている地域で、その筆頭格がこれ。スリーゴシップスと呼ばれている岩で、3人の人間がナイショ話をしているんだそうです。

これはバベルの塔。

羊に見えますか？シープロック。

10分ほど走るとこの光景が現れます。

アーチではありませんがデリケートアーチと共に、この公園のもう一つのシンボル的存在のバランスロック。すぐ傍にあった一回り小さなバランスロックが、訪れた年の数年前に崩壊したそうで、このバランスロックもそう遠くない将来、崩れ落ちてしまうとのことでしたが、16年経った現在も残っているのでしょうか？

ウインドウズセクションと呼ばれる、アーチがたくさんある地区にあるノースウインドウ。人の大きさと比較して下さい。

ノースウインドウと駐車場を隔てた反対側にあるダブルアーチ。一箇所からＶ字型にアーチが出ています。

いよいよこの公園のクライマックスです。僕たち夫婦は迷った末に歩行距離の長い方、この公園のシンボルでもあるデリケートアーチに行くことにしました。
片道約2.4キロ、1時間のトレイルはずっと上りです。

暫く荒れた野原のようなトレイルが続いた後大きな一枚岩が近づいて来ます。この一枚岩、かなりだだっ広くて、小さなケルンを目印に登っていきます。

一枚岩を上りきると両側に背丈ほどの岩が迫るトレイルが暫く続き、途切れた先に巨大な岩が立ちはだかります。その岩肌を巻くと、さらに同じような巨岩が行く手を遮ります。

二つ目の巨岩を巻いた先に現れる光景が、これ！！

あとは言葉は必要ありません。荘厳な光の芸術に、ただただじっと目をみはるのみ。自然に手を合わせたくなるような光景でした。

今夜の宿はモアブの街のモーテル。
隣にはデニーズレストランがありました。
モアブという街は飲酒が禁止されており、お酒を売る店はありません。
デニーズで食事をしていると、４０～６０代と思われる５人のオジサンたちが、アイスクリームのパフェやチョコレートサンデーみたいなものを食べながら、おしゃべりに興じていました！

この旅行記へのコメント （4）

• ぴろろんさん 2023/12/18 08:10:27

  懐かしい

  こんにちは、はじめまして、ユキゴローさん
  
  奥さんとの懐かしい旅行記、ちょこちょこお邪魔させてもらってます。
  グランドサークルへは何度か行っています、ちょうど同じようなルートで周遊したこともあります。2011年だったかな。我が家も専ら夫婦旅です。
  モアブでは2泊しましたが、2011年にはすでにブリュワリーレストランもあって、どこでもお酒が飲めました。
  デリケートアーチ、素晴らしかったですよね。夏の暑い時だったので大変でしたが、登って良かった、って感動しました。
  
  季節のいい時にもう一度ゆっくりとグランドサークルを巡りたいなーと思って止みません。
  
  ぴろろん

  ユキゴローさん からの返信 2023/12/18 21:46:42

  Re: 懐かしい

  ぴろろんさん　こんばんは
  ご訪問、書き込みありがとうございます。
  
  グランドサークルに何度か行っているとのこと、羨ましい限りです！
  日本では絶対に見られない壮大な風景、何度でも見たくなりますよね～。
  もともとグランドキャニオンを見たくて計画した旅行だったんですが、情報を収集するうちにグランドサークル周遊旅行になっちゃいました。
  どの公園も素晴らしかったですが、デリケートアーチは特に印象に残っている風景の一つです。かなり苦労しないと見られないのも、印象に残る要素なんでしょうね。
  この後出て来るモニュメントバレー、アンテロープキャニオン、グランドキャニオン等、16年経った今でも鮮やかに蘇ってくる印象深い風景の数々、もう少し若ければ再訪したいな～という思いが募ります。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユキゴロー

• Emmyさん 2023/12/16 12:21:09

  アーチーズ国立公園のバランスロック、まだ残ってますよ～。

  ユキゴローさん、はじめまして。
  
  奥様との思い出の記念旅行記をいつも拝読させていただいてます。
  
  私たちは去年の3月末から4月初旬にかけて、ユタ州のソルトレイクシティからキャニオンランズ、アーチーズ、モニュメントバレー、ナチュラルブリッジ、キャピタルリーフの国立公園を廻りました。
  
  ユキゴローさんのお写真を拝見しましたが、全く去年も同じ風景でしたよ～。バランスロック、全く変化なしです！アーチーズ国立公園は最近人気がすごく、ハイシーズンは入場予約が必要になりました。デリケートアーチで写真を撮るのにみんな行列です。
  
  モアブは16年前は禁酒だったのですね。知りませんでした。今は普通にアルコールはあります。ビールのブリュワリーのお店までできてます。その辺りは変わりましたね。
  
  ユキゴローさんの旅行記の続きを楽しみにしております。
  
  Emmy
  
  
  

  ユキゴローさん からの返信 2023/12/16 16:44:27

  Re: アーチーズ国立公園のバランスロック、まだ残ってますよ～。

  Emmyさん　こんにちは！
  ご訪問、書き込みありがとうございます。
  
  バランスロック、健在なんですね！当時見た時も、今にも崩れそうな印象だったので、10年も持たないんじゃないかと思っていたんですが、今も当時と変わらない状態とは嬉しいですね～。あと何年持つんでしょう？！
  
  デリケートアーチの撮影が順番待ちなんて驚きです！
  ここも京都みたいにオーバーツーリズムですか‥‥
  
  モアブの街はお酒OKになったんですね！
  当時、今時時代遅れの街があるもんだな～と思っておりました。
  僕は晩酌を欠かさないので、デニーズで食事した後、モーテルで一杯やりました。
  
  あれから16年、僕も歳を取って国内の旅行もめったに行かなくなりました。昔の写真を眺めて懐かしんでおります。
  　
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユキゴロー