2024/03/15 - 2024/03/27
124位(同エリア370件中)
どらみさん
*自分の旅行の記録として書いていますが、インターネットでいろいろ調べていますので、読んでいただいた方のお役に立つところがあれば幸いです。
■参考ガイドブック
地球の歩き方 中欧 2019-20
Bradt Bosnia and Herzegovina
■フライト
以前から行きたかったボスニア・ヘルツェゴビナ。3月祝日前後に休暇を取り、なんとか行けないかと模索していたところ、以下の航空券を発見。少し休みが長くなり、3月に来年度の準備ができないので、4月に入ったら仕事が大変そうですが、思い立ったが吉日ということで。
3/15 NH086 NGO-HND 0720-0825, NH223 HND-FRA 1040-1730
3/16 LH1544 FRA-SJJ 0745-0925
---------------------------------------------
3/26 TG901 IST-BKK 1630-0535(+1day)
3/27 NH806 BKK-NRT 0710-1505
3/27 NH493 NRT-NGO 1655-1810
■旅程
ヨーロッパで行ったことがない場所で行きたいところを書き出してみると、以下のようなかんじです。
・モスタル、サラエボ ←今回の最大の目的地
・オフリド
・ブダペスト
・スピシュ城 ←冬季(4月まで)は閉鎖
・ヴィエリチカ岩塩杭、クラクフ
・ベルギーの小便小僧 ←世界3大ガッカリ制覇
・ジブラルタル
ボスニアのあとはブダペスト、スピシュ城に行きたかったのですが、スピシュ城は冬季は閉鎖。ということで今回はかなり弾丸ですが、オフリドを含めてなじみのない旧ユーゴ圏を周れないか検討を進めてみました。
現地ツアーを探してみると、旧ユーゴ圏ではあまり公共交通機関が発達していないせいか、片道ツアーが結構あり、以下を利用するとうまく旧ユーゴ圏5か国を周りながらサラエボからオフリドを通ってティラナまで行けることがわかりました。
・サラエボからベオグラードへの片道ツアー(途中の見どころに寄ってくれる、冬場は観光できないところもある模様)
・スコピエからコソボの日帰りツアー
・スコピエからオフリドを通ってティラナまでの片道ツアー
地球の歩き方を読んでいると、セルビアにはどうも興味がわかず、ずっと鎖国を続けていたというマケドニアに興味がわいてきました。
ということで、全体としては以下の旅程。ティラナを観光する時間が取れなかったのが残念。
3/15:フランクフルト到着【フランクフルト泊】
3/16:サラエボ到着、サラエボ観光【サラエボ泊】
3/17:モスタルの日帰りツアー
3/18:ボスニア中部の日帰りツアー
3/19:サラエボからベオグラードへの片道ツアー【ベオグラード泊】
3/20:朝に少しベオグラード観光、
JU162 1325-1435にてスコピエへ【スコピエ泊】
3/21:スコピエ観光【スコピエ泊】
3/22:コソボ一日ツアー【スコピエ泊】
3/23:スコピエからオフリドを通ってティラナまでの片道ツアー【ティラナ泊】
3/24:アルバニア2日間ツアー【ジロカストラ泊】
3/25:アルバニア2日間ツアー【ティラナ泊】
3/26:TK9248 TIA-IST 0725-1105でイスタンブールへ。
その後特典で入手した航空券で日本へ。
■ビザ
国によりビザなしの滞在可能期間が違うようですが、普通に観光する程度であれば不要。
■お金
結構困ったのがここです。ドイツ、コソヴォはユーロですが、その他の国は独自の通貨を使用しています。クレジットカードが広く使えるはずとは思っていますが、旧市街などでは少額の現金は必要。
ボスニアと北マケドニアは結構長く滞在する上に空港を使うため、確実にATM、両替が使えそうですが、その他は陸路になりますのでATM、両替の事情がいまいち把握できません。しかしおそらく国境では両替できるだろうということで、少額紙幣のユーロを多めに準備していくことにしました。ATMに頼る手もありましたが、ATMは結構まとまったお金しかおろせない場合もあるので。(結論から言うと、街中には両替、ATMともにたくさんありました。逆に国境に両替所はありませんでした。)
ツアーの代金はオンラインで支払った場合はユーロ請求、現地支払いのツアーもユーロ支払い可のため、ユーロでがあればなんとかなるのではという思いもありました。
ただし現金で買い物をする際、大きなお金を出すと嫌がられます。ユーロの小額紙幣をたくさん持って行くのが良し。特にボスニアは徹底的に嫌がられ200KMは使えなかったので(もちろん大きな買い物をすれば使えるはずですが、そんな買い物はしないので。。。)、一度ユーロに戻し、少額のユーロを両替しながら使いました。
出発の少し前に調べたレートを記録しておきます。地球の歩き方に比べ、3割程度は円安になっている印象です。それにしてもここまで通貨が違うとややこしい。
コソボ:1ユーロ=160.7円
ボスニア:1KM=82.2円
セルビア:1DIN=1.37円
北マケドニア:1DEN=2.61円
アルバニア:1LEK=1.55円
■物価など
マクドナルドとスタバはセルビアのみ、バーガーキングはボスニアを除く国(繁華街に近づいていないため、気付いていないだけかもしれません)、ケンタッキーは全ての国で見かけました。
数年前まではボスニアにもマクドナルドがあったようですが、なくなったと聞きました。ホテルもそうですが、世界的なチェーン店は少なく、物価の比較は難しいですが、自分が買い物した範囲内で参考まで。
物価高と円安で、結構物価は高く感じました。
1. ボスニア・ヘルツェゴビナ
水1.5L:1-2KMくらい
500mlジュース:1KMくらい
食事パン:0.3-1KMくらい(大きさなどによるので難しい)
チェヴァプチチ:10個入りで10KMくらい
トルココーヒー:3-5KM
2. セルビア
滞在時間が短く、近所のスーパーで買い物したのみなので、一般論は不明
水1.5L:68DIN
スタバのカプチーノ(SHORT):250DIN
3. 北マケドニア
水500ml:20-30DEN
水1.5L:20-40DEN
コーラとか500mlジュース:50DENくらい
旧市街で飲んだチャイ:50DENくらい
旧市街で飲んだトルココーヒー:50DENより少し高いくらい(チャイより少し高い)
バーガーキングのワッパー:430DEN
4. コソボ
日帰りツアーのため、情報と言えるほどのものなし。
5. アルバニア
国内にまともな産業がなく、輸入に頼っているのか、(あくまでも個人的な感覚ですが)物価が最も高いと感じた。
水500ml:35-50LEK
水1.5L:50-100LEK
ペットボトルのジュース:100LEKくらい
バーガーキングのワッパー:550LEK
■気候
この時期のヨーロッパなので、結構ヒートテックのような暖かいシャツやタイツ、手袋、マフラーなどの防寒着を持って行きました。
サラエボ、スコピエなどの内陸部は朝晩は冷えますが、昼間は日本より暖かいくらいでした。また、モスタルやアルバニアなどアドリア海に近い場所は地中海性気候で、天気も良く昼間は暑いくらいでした。結局手袋や帽子などは使いませんでした。
■準備したもの
ヨーロッパですので、特に準備したものはありませんが、すでに出てきたものも含めて以下の通り。
・少額のユーロ紙幣:5、10、20ユーロをたくさん準備。
・防寒着:結論から言うとそれほど使わなかった。
・ホッカイロ:もちろん使わず。
・雨具:特にボスニアは山が多く気候が安定しないので、あったほうが良し。
・歯ブラシ:ホテルに使い捨て歯ブラシがあるホテルはなかった。その他、ホテルでいうと、無料のペットボトルの水が置いてあるのが何となく我々の常識ですが、この地域では冷蔵庫はミニバーになっていて、水も有料。スーパーなどで準備したほうがはるかに安上がりです。また、部屋に湯沸かし器はあるものの、チャイやトルココーヒーが当たり前なのか、ティーパックやインスタントコーヒーは置いていないホテルも結構あり。
■チップ
ヨーロッパですが、あまりチップの習慣はないもよう。もらって当たり前という感じはなく、あげると普通に喜んでいました。旅先ではヘマをして助けてもらうことも多々ありますので、チップはケチらず渡す派です。
■感想(あくまで今回訪問した際の個人的なもの)
1. ボスニア・ヘルツェゴビナ
なぜか平地で、工業国を想像していましたが、国土の大半は山で、国土のほとんどは森林におおわれています。また、ユーゴスラビアからの独立後も内戦が続き復興が遅れ、産業というと林業(木製品、家具とか)、鉱業くらいしかなく、自然が売りの国でした。ネレトヴァ川、ドリナ川の美しさ、車窓の雄大な山岳風景は感動ものでした。
気候は北部ボスニアの内陸性気候と、南部ヘルツェゴビナの地中海性気候で大きく異なりますが、海岸線は20kmくらいしかありませんので、山岳リゾートを楽しむ国のようで、冬はスキーが盛んなようです。
しかし国土が山がちなおかげで、遺跡などは破壊されずに残っているようで、遺跡の見どころもたくさんあります。また何と言っても、ヨーロッパなのにモスクの立ち並ぶ景色や旧市街のトルコ色の強さとともに、すぐ近くにはセルビア系の東方正教の教会が立っていたりと、不思議な光景が広がっていました。
モスタルもいいが、ブラガイの水のきれいさ、ポチテリの美しさもよかったです。
また、ドイツなどの影響が強いのか時間などもきちんと守ってくれ、ガイドさんも親切でいい人でした。
2. セルビア
ガイドブックを読む限り、東方正教の教会、いわゆるヨーロッパ風の街並みしか見どころがないかんじでしたので、今回は観光から外しました。また、民族浄化など、あまりいいイメージもなかった。
少し観光しただけですが、他の国に比べると圧倒的に都会で、それほど面白味はなかった。時間があればニコラ・テスラ博物館には行ってみたかった。
3. コソボ
一日ツアーだけですが、セルビアとは違い、モスクの立ち並ぶ風景の国でした(人口に9割はアルバニア人で、イスラム教)。しかし中にはセルビア人の町などもあり、この地域の民族問題の難しさをあらためて認識しました。もともとはセルビアの一部だったからか、思っていたよりずっと都会でした。ヨーロッパの最も新しい国だけあり、少し郊外に出るとクレーンが立ち並び建設ラッシュという感じでした。
首都のプリシゥティーナは普通の都市でしたが、プリズレンは旧市街が美しく、おすすめです。
4. 北マケドニア
ボスニア同様、旧市街はトルコ色の強い風景が広がっています。しかし、新市街は社会主義時代に建てられた建築や像などが雑然と立ち並び、いわゆる社会主義的な雰囲気でした。ボスニアに比べて町は栄えており、物価も適度で、過ごしやすかった。
オフリド湖は水が透き通るようにきれいで、旧市街もきちんと保存されており、歩いていて楽しい街だった。ガイドさんが楽しくていい方だったのも大きいが、少し押しつけがましいところもあり(ガイドあるあるですね)。今の時期なので観光客も少なく、ゆっくり観光できたが、夏は歩けなくなるくらいのすごい観光客になるらしい。
また、アレクサンダー大王で有名なマケドニアは、ギリシャ人がテッサロニキ付近に建国した国で、現在の北マケドニアとは全くの別物。現在の北マケドニアのあたりに、マケドニア出身の人(ギリシャ人)を王とする国ができたことからマケドニア人という概念が生まれ、現在に至る模様。
また、ボスニア同様、ドイツなどの影響が強いのか時間などもきちんと守ってくれ、ガイドさんも真面目で親切でいい人でした。
5. アルバニア
戦後はソ連、ユーゴとも関係を悪化させるとともに、最終的には中国とも関係を悪化させ、1990年ころまで鎖国政策をとってきた国。長く閉ざされてきた国ではあったが、320kmに及ぶ海岸線をもち、今は夏は海水浴客で混雑する模様。
しかし国土の75%は山で、鎖国政策のおかげで産業も発達しておらず、小規模農家の農業、繊維、クロム鉱業などしかない。開放路線を取ったと言えど、貧富の差は大きく、基本的にはヨーロッパ最貧国。
イタリアの保護国となっていた時期があるせいか、イタリア製の食品などが多く、また、輸入に頼っているのか、物価はかなり高く感じた。街中はピザ、パスタのお店が多いとも感じた。
国の雰囲気としては、ツアーのガイドの影響が大きいが、時間にはルーズ、働かないイメージで、イタリアに近く、他のバルカン半島の国と全く異なる感じ。(そもそもユーゴスラビアにも入っておらず、戦後、独自の歴史を歩んでいると言われればその通り。)
観光名所はそれほどないと感じたが、ブルーアイ、ベラティは見ごたえがあった。今回は3月ということもあり観光メインで行ったが、ビーチリゾートしていくとまた違うイメージを持つのかもしれないです。
(少し愚痴っぽくなりすみません。)
総じて他のヨーロッパ地域とは異なり、食文化から街並みまで、イスラム色の強い雰囲気が魅力的な地域でした。また、それほど豊かな地域ではないですが、皆さん親切にしてくれ、好感度。オフシーズンでしたが、逆に観光客も少なく、のんびり観光でき、この時期に出かけてよかったです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA タイ国際航空 ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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