『グリムの森！』のイルミネーション☆☆☆

2023/12/06 - 2023/12/06

『第13回　グリムの森イルミネーション2023』
開催期間　2023年11月26日（日）～2024年1月3日（水）
時間　17:00～21:00（毎週火曜日の休館日は点灯はありません。）

毎年楽しみにしている「グリムの森のイルミネーション」
昨年は、この時期いろんな事があって訪問できませんでした・・
このイルミネーションは下野市が主催し石橋中学校の生徒らが２ケ月かけて飾りつけをする・・地元活性化の手作りのイルミネーション

毎日、午後5時に選ばれた子供達がボタンを押して点灯式を行っています・・一斉に65万球の電球が点灯するその瞬間をしっかりと見て・・電球の点灯する林の中を歩き、メルヘンの世界感に浸ってまいりました・・

エリア 栃木

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

グリムの森「グリムの館」は栃木県下野市（旧石橋）にある雑木林を活かした公園とドイツをイメージして造られた建物からなる施設です

グリムの森、グリムの館 公園・植物園

栃木県石橋町は1990年代から　グリム兄弟が活躍したドイツのヘッセン州にあるシュタインブリュッケンの村の児童と絵画や習字などの作品交換を始めます・
「シュタイン＝石」
「ブリュッケン＝橋」
同じ「石橋」という名前が理由だったのでしょうか？

1975年(昭和50年)姉妹都市の盟約を結び、以来交流を続けています

1989年（平成元年）グリム兄弟が童話を通して世界中の人々に夢やメルヘンを与えたように、『世界に誇るグリムの里づくり』をテーマに、まちづくりを進めます・・・

1996年(平成8年)『グリムの森・グリムの館』を開館し、グリム兄弟の事、グリム童話の事、また姉妹都市のあるドイツの事について、多くの皆様に知っていただこうと資料の収集・展示を行っています

今年で13回目となるイルミネーション
見学は無料です

『グリムの広場』からグリムの館に向かって進んで行きます・・

雑木林の中は ボランティアの方々が作り上げた おとぎ話の世界観が見事に広がっています

グリム童話のひとコマ

暗闇の中の花壇・…

『道草の小径』を進んで行くと　池の回りに建つ お城が見えてきます

お城の電球が池にリフレクションして綺麗☆☆

こちらのお城も美しい☆☆

『領主の森へ続く街はずれの小径』

・・・グリム童話は、もともと西ヨーロッパに伝わっていた民話を集めた物
グリム兄弟は、ドイツの伝承昔話を後世に残そうと、身近な女性達から昔話を聞きそれを文章にしました
その時の題名は「Kinder‐und Hausmärchen」
日本では「子どもと家族のための童話」と訳されています

・・・その民話は現代の倫理観の無かった大昔に作られた物が多く 残酷なシーンが多かったそうです

・・・「グリム童話初版」は、空前の大ヒット！となりました
多くの親が子に読み聞かせをします・・
しかし、「子捨て」や「人殺し」等々残虐なシーンが多く　子供に読み聞かせるのにふさわしくない！とクレームが寄せられます・・

・・・グリム童話はグリム兄弟の生存中に7回改版されています　版を重ねる毎に内容がマイルドになっていきます

・・・「実母」の壮絶ないじめを「継母」に変えたり、復讐で残忍に殺害する結末を寛大な心で許してハッピーエンドに変えたり・・

・・・今、日本で子供向けに販売されている本はこの「7版の改訂版」
7版改訂版は1857年出版・・私達が知っているグリム童話はマイルドな改訂版です

・・・「グリム童話」はふたりが創作したものではなく、既に地方に根づいている話を集めたものなので、グリム兄弟は「作者」ではなく「編纂（へんさん）者」と言った方が適切でしょうか？

領主の森を歩いていると『お菓子の家』の灯りが見えてきました

『お菓子の家』
パンケーキやコーヒーがいただけます・・
二階建てになっていて、二階はお子ちゃまのプレールーム
イルミネーション開催中は、夜間の営業もやっているようです

マツガミネ コーヒー ビルヂング 103グリムの森店 グルメ・レストラン

「グリムの館」が見えてきました・・・

『グリムの森』は、下野市の施設
まちおこしの一環 イルミネーション開催期間中は地元の方々が売店で温かい飲み物や軽食等々 販売されています

『グリムの館』
ドイツのレッチンゲン庁舎をイメージした多目的ホールのある建物と木組みの家
２棟を組み合わせた鉄筋コンクリート一部３階建て

グリムの森、グリムの館 公園・植物園

『グリムの館』
入り口

『グリムの館』
1階には、300人収容可能な多目的ホールがあり　多目的ホールは、種々の催し物に貸し出しをしています

『グリムの館』展示ホール

『グリムの館』展示ホール

『グリムの館』展示ホール

『グリムの館』展示ホール

『グリムの館』
「万華鏡 ハーメルンの笛吹き」
覗くと、違った色合いの千変万化の光景が見られます

『グリムの館』
売店・・クリアファイル等のオリジナルグッズや、絵本や童話雑貨などを取り扱っています

『グリムの館』
2階 図書コーナー
「グリム童話」の絵本や研究書、ドイツに関する書籍を自由に閲覧ができます
　※書籍の貸出はしていません

『グリムの館』
2階 図書コーナー

『グリムの館』
ビーダーマイヤー様式の裁縫机
グリム兄弟が活躍した19C前半、当時の女性は この裁縫机を窓際に置いて作業をしていたようです
・・こんな椅子とテーブルで女性が語る昔話を聞いていたのでしょうか？

『グリムの館』
「グリム童話」初版が発行された時、お話は156話でした
最後の第7版では200話が収録されています

200話もあったとは・・

『ものがたりの泉』

『ものがたりの泉』からの水は『黄金のがちょうの泉』を通り お城のあった池へ流れていきます

『グリムの森』

「グリム童話」・・どれくらい知っている（覚えているだろうか）？？
白雪姫・赤ずきんちゃん・ブレーメンの音楽隊・ヘンゼルとグレーテル・シンデレラ・・・

『グリムの森』
この旅行記を書くにあたり、「グリム童話」をネット検索致しました・・
・・やはり、ちょっと内容が怖いかも？？と、思ったnomoでした・・

『グリムの森』

『花の泉』

『七人の小人の広場』

『白い花園』

『白い花園』

『白い花園』
お話の中身は少々怖いけど・・何度殺されても生き返って王子様と結ばれたり・・
最後はハッピーエンド！！

『グリムの森』

地元ボランティアの方、そして石橋中学の生徒達が作り上げたイルミネーション
派手な仕掛けはありませんが・・幻想的な雑木林の小径がとても素敵です

『グリムの森』

『グリムの森』

『グリムの森』

『グリムの森』
カエルの王様・・

『グリムの森』

『魔女の森』童話「ヘンゼルとグレーテル」

『魔女の森』

『魔女の森』童話「ヘンゼルとグレーテル」
貧しさから継母に捨てられた二人が見つけた「お菓子の家」

『魔女の森』
魔女は「お菓子の家」に二人を誘い込んだ後、ヘンゼルを閉じ込め、太らせてから食べてしまうつもりでした
食べられない代わりに働かされていたグレーテルは、パンを焼くよう言いつけられた際、魔女をかまどに押し込んで、見事やっつけます

『魔女の森』「お菓子の家」

どんな逆境でもめげずに頭を使うことの大切さの教訓を伝えているお話でした・・

約1時間半　童話の世界感を感じながら幻想的なイルミネーションを楽しませて貰いました・・

2023年もあと数日で終了・・・
長く生きてきた人生の中で一番大変で忙しい1年でした・・・

両親と言う「お守り」を続けて亡くしましたが・・また別の新しい出会いがあったり人の優しさや温もりも沢山感じられた1年でした・
また、翌年も皆様の旅行記を楽しく拝見させていただきたいと思います・・

2023年・・おしまい・・

この旅行記へのコメント （8）

• たらよろさん 2023/12/28 12:50:39

  うわぁ～～楽しい～～～♪♪

  こんにちは、nomo1215さん
  
  すごく可愛い＆メルヘンチック♪♪
  イルミネーションだけでなく、
  ところどころに挿絵のようなパネルがあるのがまた良いね～
  ストーリーを追える感じで、
  すごく楽しい。
  こういうイルミネーションは初めて見たので、
  画期的で楽しかったです～♪
  
  今年も、いろいろと楽しませていただき、本当に感謝です♪
  来年も、今年同様、どうぞよろしくお願いいたします。
  素敵な年末年始、そして2024年になりますよう、、、お祈りしています♪
  
  　　たらよろ

  nomo1215さん からの返信 2024/01/04 12:04:33

  RE: うわぁ??楽しい???♪♪

  たらよろさんへ・・
  
  すっかりお返事が遅くなってしまいました
  申し訳ありません・・
  波乱の幕開けとなった2024年・・どんなお正月を過ごされましたか？
  
  昨年は、仏事の忙しさに翻弄されてしまい・・たらよろさんの旅行記への訪問も出来ずにおりました・・スミマセンm(__)m
  
  また、いいね！＆コメントもありがとうございました・・
  
  「グリムの森」知名度の低い栃木県
  イルミネーションと言えば「足利フラワーパーク」なんだけど・・
  こんな、手作りのイルミネーションもなかなかでしょう？？
  
  年寄の親を連れて行くのに、広すぎず格好の場所でした・・
  童話って・・
  子供から年寄りまで、皆知っていて・・
  幾つになっても、夢を見た「その時」を思い返せますよね・・
  
  元旦早々災事の続いた幕開けとなりましたが・・
  身体を労わりながら、元気に過ごしましょう・・
  
  今年もどうかよろしくお願い致しますm(__)m
  
  nomo1215
  
  

• salsaladyさん 2023/12/27 15:21:24

  グリムの森～H.C.Andersenの林～

  ☆北関東には地元起こしの企画が満載ですね・群馬のお城に行ったことがある様な。。。
  
  ☆千葉県では、デンマークのオーデンセに生まれたH.C.アナ―センの名前を取った公園がすぐ近くにあります。（もう２５年前くらいに国際交流課からミッションを帯びて訪れたオーデンセ。。。福祉の勉強が主でしたが、今でこそ日本でも関心を持たれるＤＶ問題のシェルターにも訪れて。。。）どこへ行っても最初に美味しいお菓子とハーブティ―を味わうのが習慣で～
  
  ☆フライトが片道１２時間のエコノミーでしたが、疲れも知らず楽しい経験だったなあ～
  
  ☆グリムと違って、Andersenは童話作家としては後世に認められつつも、初恋のお嬢さんに見向きもされず、悲しい独身生活を送ったみたいで、記念館は小さな家の中に日本から寄贈された本棚（そこに私も絵本を一冊寄付）とベッドルームがあるばかり。。。素朴な館でした。
  
  ☆日本で人気になると何もかも愛らしく、きらきら世界にしてしまうのが不思議です。もっと地に着いた紹介の仕方があるはずなのに。。。いや、これは僻みかもね～

  nomo1215さん からの返信 2024/01/04 11:55:36

  RE: グリムの森?H.C.Andersenの林?

  salsaさんへ・・
  
  すっかりお返事が遅くなってしまいました・・
  申し訳ありません・・
  昨年は、いいね！＆コメントをいただきましてありがとうございました・・
  今年もどうかよろしくお願いいたしますm(__)m
  
  さて、元旦からいろんな事が起こった2024年の幕開け
  どんなお正月を過ごされましたか？
  
  コロナに翻弄された年月を取り戻すかのように、各地でいろいろなイベントが再開されました・・
  「グリムの森」のイルミネーションは、派手さはありませんが地域の人々の温かさを感じられる素敵な企画だと常々思っております
  
  千葉県、デンマークのオーデンセに生まれたH.C.アナ―センの名前を取った公園
  機会があれば行ってみたいと思っております←以前旅行記で紹介されていましたよね！
  
  国際交流課からのミッションで行かれたデンマーク・・salsaさんって、本当に凄い
  素晴らしい人生を送っていらっしゃいますね〜
  そんなお話を伺ってみたい・・と、実は思っているnomoです・・
  
  童話のお話に戻って・・
  昔話の伝承をしたグリムと違いアンデルセンは、物語を作り上げた作家さん
  夢のあるお話を作る童話作家って、凄い！！
  
  そのお話が全世界で読み継がれている・・事も凄い！！
  
  改めて、童話や絵本の素晴らしさを学習する事が出来ました・・
  
  2024年、波乱の幕開けとなりましたが・・お互いに無理のきかないお年頃になってまいりました・・体調を崩さないように過ごしたいものです・・
  
  コメントありがとうございました
  
  nomo1215
  
  
  

• まーやんさん 2023/12/27 13:34:08

  グリムの世界観♪

  nomo1215さん、こんにちは
  
  グリムの森、初めて知りました。
  手作りのイルミネーションなのにこんなに素敵なんて☆彡
  地元の中学生が参加して製作。
  いい思い出になるし微笑ましいですね。
  近くだったら見に行きたいですー！
  
  グリム童話は、私が子供の頃、
  家にたくさんお話が入った本があったので
  大好きでよく読んでいました。
  200編もあるのですね！
  そんなにたくさんは入っていなかった記憶です。
  本当は怖いって何かで見た気がしますが、
  気になって少し検索してしまいました(笑)
  
  童話の世界観に浸りながらの素敵なイルミ。
  良いもの見させていただきありがとうございました！
  
  心穏やかに新しい年を迎えられるようお祈りしております☆
  また来年も素敵な旅行記拝見させてくださいね。
  
  まーやん

  nomo1215さん からの返信 2023/12/31 15:46:21

  RE: グリムの世界観♪

  まーやん　さんへ・・
  2023年、あと少しで終わってしまいますね〜
  どんな1年でしたか？まが、どんな大晦日をお過ごしでしょうか？
  
  今年、まーやんさんの沢山の旅行記に感動をいただきました・・
  
  「グリムの森」
  地元の中学生・地元のボランティアの方々で作り上げている地元活性化の為のイルミネーション・・
  派手な仕掛けは無いけれど、雑木林の中・・パネルに映る童話のひとコマを見ながら
  昔読んだ童話を思い出して散策するのが・・年末の楽しみとなりました・・
  
  話は逸れてしまいますが・・
  この石橋中学校って、凄いんです（笑）
  何が凄いか・・って・・長閑な田畑の中に突然その風景に似つかわしくない建物・・
  有名な建築家「黒川紀章氏」による設計で、学校と言う観念からは遠く離れた有名デザイナーの建物！なのです・・
  
  地域的に石橋町は「グリムの里」として様々なグリム童話に出てくる様な建物が町じゅうにあります・・町の取り組みの一環なんだろうな〜・・と、わざわざ中学校を見学に出向いた事がありました・・
  
  その地域の取り組みって・・素晴らしいな〜と、感動を貰ってます
  
  そうそう、グリム童話・・何気に読み 記憶していますが、よくよく考えてみたら
  残虐で怖いストーリーですよね
  
  それでも、後世にこうして残っているお話って・・やっぱり凄い！！
  
  まーやんさん、どうか良いお年をお迎えください
  また、来年もどうかよろしくお願いいたしますm(__)m
  
  nomo1215
  
  

• yae☆八重さん 2023/12/27 10:28:43

  nomoさん、こんにちは♪

  お忙しい12月だった事と思います。
  少しは落ち着かれましたか？
  年末でまたお忙しくされているかしら。。。
  疲れて体調崩しませんように。
  
  グリム童話、初版がそんなにも恐ろしく
  改訂されてきたとは知りませんでした。
  どんな内容か気になりました。
  ネットで検索してみます！
  
  nomoさん、来年は落ち着いた年になりますように。
  nomoさんの幸せをお祈りいたします。
  
  yae☆八重
  
  
  

  nomo1215さん からの返信 2023/12/31 13:45:59

  RE: nomoさん、こんにちは♪

  八重さんへ・・
  
  どんな大晦日をお過ごしでしょうか？
  こちらは、明るい穏やかな大晦日です・・2023年最後の夕焼けも西の空に綺麗に見られると思います・・
  
  お察しの通り、忙しい1年でした・・
  八重さんの方も、また大変な1年だったとお察しいたします・・
  
  さて、
  グリム童話・・
  童話って、イソップ？アンデルセン？グリム？
  はっきりとわかっておりませんでした・・
  ただ、わかっていたのは・・童話（昔話）って・・ストーリーが残虐で恐ろしいものだ・・
  ・・と・・
  日本昔話でも、ストーリーって案外「えっ？？」って　思うような内容がありますよね・・
  
  遠い遠い昔に読んだ（聞いた）物語が、今になっても覚えている！
  なんだか凄いな〜・・
  と、思いながら雑木林の中を散策いたしました
  知名度の無い小さな街のイルミネーション・・ほぼ通年同じパターンですが、手作りの温かさが感じられるイルミネーションです・・
  
  どうぞ良いお年をお迎えください
  
  nomo1215