ビジネスクラスで台北・マニラ 6（マニラ）

2023/11/06 - 2023/11/06

10月に続いてまたしても急に旅行に行けるチャンスが。今度は恐ろしいことに出発まで5日を切っている状況から行き先を決めて特典航空券を取らなければいけない。来年早々に切れるマイルを、前回の旅行で使い切れていなかったので。
香港の飲茶の小籠包が美味しかったから台湾でも食べてみたい、しかし私には『必ず未訪問の国にも行く』という誰得旅ルールがあるので、台湾+どこか未訪問の国にしなければいけない。初めシンガポール・マレーシアにするつもりでしたが、躊躇しているうちに予約できなくなり、改めて地図を見て検討し直し。フィリピンはどうだ？と検索すると希望の日程で取れる。フィリピンの旅情報を全然知らないのに、更に台湾も15年前に行ったきりで全然知識無いのに…予約しても後悔（これから大変）、予約しなくても後悔（せっかくのチャンスに旅行しなかったなんて）。ええいと覚悟を決めて予約して、慌てて図書館で地球の歩き方を手配したけど急すぎて台湾は台北の古いのしか借りられなかった。'19-'20台北、'24-'25フィリピン（10月発行の最新！）。
誰得旅ルールはいずれ無理になる時が来るので、そろそろやめようかなあ…。

羽田～台北松山（ANAビジネスクラス）
台北桃園～深圳～マニラ（深圳航空ビジネスクラス）
マニラ～羽田（ANAビジネスクラス）

43,000マイル+35,220円

11/1（水）羽田～台北
11/2（木）台北
11/3（金）台北
11/4（土）台北～深圳～マニラへ
11/5（日）マニラ～タガイタイ～マニラ
11/6（月）マニラ
11/7（火）マニラ～羽田

航空券を手配してから、台湾でTaiwan the Lucky Land https://5000.taiwan.net.tw/index_en.htmlというキャンペーンをしていて、私も応募対象になることが分かりました。空港到着時に抽選して5000台湾ドル（2万円強）の消費金が当たるという。
皮算用するのは嫌だけど、ノープランで当選すると高額すぎて使い切れないようなので、当たった場合と当たらなかった場合の両方を想定して出掛けました。さてどっちになるかな。

エリア マニラ(フィリピン)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

8時半頃起きて9時半前に朝食へ。チェックイン時に泊数分の朝食チケットを貰っていました。朝食はオーダー制で、メニューの選択肢を口頭で挙げてくれたのでチキンソーセージ、ライスを注文。ドリンクはセルフサービス。
相変わらずフォークとスプーンをどっちの手に持ったらいいのか分からん。チキンソーセージは「のりたま」みたいにほんのり甘い。ライスはガーリックライスですが味が付いている訳ではないので、これだけのおかずで平らげるのはなかなか厳しい。

そのまま出掛けました。今日も快晴で暑い！

昨夜なぜか部屋で櫛を紛失したので露店で購入、20p（約56円）。日本の100均で買えるようなものは大抵20ペソで売られている印象でした。
袋を断ったら「すぐ使う？」と確認してからパッケージを剥いて渡してくれました。サラマット！

エドゥサ駅は今日も混んでてホームが暑く、逆方向行きの電車ばかりが来る。満員電車でセントラルターミナルへ、25p（約70円）。

セントラル駅周辺は大都会に違いないと思っていましたが、いざ降りてみるとこんな感じ。

駅中の飲食店で学生が朝食を食べているようです。もう10時過ぎなんだけど、学校は何時からなんだ？

駅の出口ではトライシクル（サイドカー付きの三輪）が待ち構えていました。私の目的地は中央郵便局で、徒歩圏なので断る。

植物園かな？と思ったら、入場無料の公園らしい。アローセロス・フォレストパーク。入口にブースがあっても有料とは限らないのが、どこにでも警備員がいて手荷物検査があるフィリピンの特徴かも。

メトロポリタンシアターという劇場がありました。
地図に従って郵便局を目指していると、アローセロス・フォレストパークの別の入口に出てしまいました。Uターンすると警備員に不審に思われたのか、「どこに行くの？」と声を掛けられる。凄く丁寧に中央郵便局への行き方を教えてくれました。

一帯は幹線道路が複雑に入り組んでおり、地下道で道を渡る。
地下道に入ると方向が分からなくなるんだよな。

地下道に子猫が。マニラには野良犬・野良猫が沢山いて、みんな痩せて汚れている。

猫に好かれるおじさん。

一帯は殆ど公園みたい。

整備された公園にカボチャが繁殖してる。

路上生活と民家の中間のような雰囲気。観光客が来る所ではない。

再び地下道に戻って、やっと中央郵便局に繋がる階段を発見しました。

大きくて立派な中央郵便局、近付いていくと門が閉まっている。あれ？営業してない？
よく見ると柱の隙間から外が見えてる。さらによく見ると、火事に遭ってないこれ？！歴史的建造物だから煤けてるのかと思ったら、全焼してるじゃん！！

どうやら今年の5月に火事があったようです。そんな前なのにGoogle mapでは未だに営業中になってるんだけど。近くで代替営業してるのかな？

中央郵便局の向かいに何やら建材らしきものが積まれてる。再建するのかな。

郵便局の右手に人の出入りがあったので行ってみましたが、陸運局でした。運転免許の更新とかで来る所みたい。稼働している郵便局は無さそう。
MAP'S MEでマニラ市内の郵便局を検索してみると、大きなショッピングモールに入っているようです。ロビンソンズとかアラヤ。ロビンソンズは元々行くかもと思っていたので行ってみるか。

サイドカーの屋台。

青空教室？子供達が歌っています。

ロビンソンズにはLRTでも行けるけど、また複雑な地下道を通るのが面倒なので、南行きの幹線道路を探してジプニーを捉まえました。13p（約37円）、マニラのジプニー安いな。助手席に料金係が乗っているのもタガイタイとの違いでした。

路線バスのように決まったルートをぐるぐる廻っているジプニー。乗り場は決まっておらずどこからでも乗れ、24時間運航しているらしい。通りかかるジプニーに「ペドロ・ヒル（ロビンソンの最寄りLRT駅）？」と声を掛けていましたが、普通に「ロビンソンズ」と言った方が伝わるかも。実際車体の行き先にROBINSONSって書いてるジプニー多いし。
行き先が違うと首を振られますが、その後に「ごめんね？」という感じでニコッとしてくれたりして、フィリピンの人はやっぱり優しい。

南へ真っ直ぐ向かうジプニーなので、ロビンソンズの西2ブロックの所で降りて歩く。細い路地でも一方通行で交通量が多い。

観光の中心マニラ地区から一番近いショッピングモール、ロビンソンズ プレイス マニラ。
両替所がありますが、閉まっていました。空港以外で全然両替所を見ないなあ。手持ちの現金が心許ないけど、食事はファストフードとかクレカが使えるお店に行くなら、これ以上両替しなくても足りるかも。

郵便局は北西の角。日本までの切手を2組（17p≒48円×2）購入しましたが、ポストカードは置いてないそう。ショック！ポストカードは大きい郵便局で買えると教えてくれました。地図によればパサイにも郵便局があるけど駅から遠いな。Cunerta Astrodomeというバスケットボールスタジアムに併設されているようだ。
ロビンソンズの文房具屋で売ってないかと思いましたが、文房具屋自体が見当たりませんでした。フィリピンって子供人口多そうなのに、文房具はどこで買ってるんだ？露店でも売ってないし。
結局入手できなくてポストカードが送れませんでした。切手があるけどポストカードが無いって初めての事態かも、逆はカタールであったけど。ポストカードは何でもいいといえば何でもいいので（何なら厚紙でも）、こういう時のために日本から1枚持っていくのもありかもなあ。

カウンターの上には国内便らしい郵便物が積まれていました。国内向けのポストカードは15pなのか、あんまり金額変わらないんだな。尤も日本までの切手は局員さん達が「いくらだろう？」と話し合いながら売ってくれたので、合ってない可能性も（笑）日常会話も英語のフィリピン、こういう内輪の会話まで聞き取れるのが珍しくて楽しい。

ロビンソンズの1Fには沢山の飲食店と大きなスーパー。一通り見て回ったけど、フィリピン料理はジョリビーとイナサルくらいしかなく、現地の人がやってる系の日本料理店が多い。日本のチェーン店は丸亀製麺など。日本のフードコートに出店してるのと全く同じ店構えで、200p前後してフィリピンの物価からすると結構高いのに混雑していました。

日本料理店の中で目を惹いた「くもり」。店名のワードチョイスも店構えもお洒落！他の日本料理店は「YASU」とか「SUMO NIKU（相撲 肉？）」とかでいかつい。

くもりはJapanese Bakery&Cafeで、パンは確かに日本で売っているような商品ですが、原色でしかもライチとかグァバフレーバーののフルーツティーはどう考えても日本じゃない（笑）黄色は柚子だけど、輪切りの黒い柑橘は何だ？

通路に出店しているお店の中にはフィリピン料理もあるのに、カードが使えなさそうなので避けてしまった。

水をホテルに忘れてきたので喉乾いた。フィリピン料理のお店に行きたいけど選択肢が無く、迷って延々と歩き回ってしまう。お洒落なカフェが沢山あるけどどこの国のお店なんだろう。
NANYANGというお店に入りました。南洋…中国？シンガポール？

ICED COPI MELAKA 椰糖冰咖啡（120p＝329円）。プラカップ禁止の台湾から来ると、カップが透明なだけで嬉しい。プラカップ通り越して（？）頑丈なプラスチックで、使い捨てなのか謎なくらいしっかりしています。これテイクアウトしてもOKなやつ？
底がコーヒーかと思ったらシロップで甘く、上の方は無糖のカフェオレ。混ぜてもかなり甘いけど美味しい。

このお店はセルフサービスのお冷にキュウリとレモンが入っているのが面白かったです。味もそのまま。

ダイソーもありました。手前のカゴに38ペソと書かれていて、ちょうど日本の100均と同じくらいの値段。

水を買いにロビンソンズ内のスーパーへ。まだ街歩きの途中なので買い込むつもりは無いけど、混んでるスーパーで水だけというのもなんなのでドライマンゴーも購入、計98.5p（270円）は9割方ドライマンゴーの値段。日本でもよく売ってるサイズの100gパウチでこれは結構高いけど、複数の商品のどれも同じくらいの値段だし、他のスーパーも同じ。昔バンコクのBig Cで安いフィリピン産ドライマンゴーを買ったら厚紙みたいな食感でくそまずだったので、この安定した高価格は逆に期待できる。

それにしてもロビンソンズ内にはトイレの案内が無い。歩き回って2階に1か所発見しましたが、なんと有料！しかも結構高い15p。マジか、やめとこ。
有料抜きにしてもこの規模の施設にしてはトイレが少なすぎると思う。マニラの気候は滅茶苦茶汗をかくからトイレに行く回数が少ないのかな。

それからリサール公園行きのジプニーを探しましたが、私が方向を間違えていて逆方向行きのジプニーを拾おうとしてしまう。
まあいいか、そんな遠くないので歩こう。涼しいショッピングモールから出ると暑い～。

リサール公園の入口でカレッサ（馬車）に声を掛けられました。いや絶対高いじゃん、目的地遠くないから乗らないよ。するとマニラ大聖堂とかぐるっと回って30と言う。安いな、本当に？
かなり迷った末に乗り込むと、御者のお父さんだという老人も乗り込んできました。いつの間に現れた？ちょっと怪しい。

どこ廻るんでもいいけど最後は国立博物館で降ろしてと頼むと、いいけど今日は月曜なので閉館してるよと言われる。あーそうだったか！月曜は博物館系全部休み。
リサール公園の入場無料の各種博物館に入れないのは残念だけど、マニラ地区へ向かう観光のスタート地点に良さそうだったから選んだだけなので、その辺りに行ければいいんだ。

暫く進むうちに「30pって安すぎん？」と今更気付く。思えば数字しか言ってなかった、これ30ドルとか言われるパターンじゃない？モロッコ→スペインの国境でその手口をくらってる。
御者に確認すると、馬車を停め勧誘時にも見せてきたボードを出して「30分500ペソだよ」と、乗車前の話はまるで無かったように宣う。さっきはその金額の部分を見せないようにしてたな？
30ペソ！と怒って馬車から飛び降りる。そこそこ乗ったので30ペソは払うつもりでしたが、2人とも馬車から下りてこないのでそのままばっくれました。お父さんは私が馬車から下りるのを阻止する役割じゃなかったの？完全に静観の構え。フィリピンで唯一悪人（？）に遭ったけど、悪さがソフトだな…。ソフト過ぎて無賃乗車の罪悪感すら湧いてくる。

とは言え無賃乗車で私が得たものは乗車中の快適さ以外には無く、行きたい方向から逸れたのでマニラ地区への距離は変わらないのだった。
マリア・オローサ通り沿いには日除けらしい屋根が付いてて有難い。

脇道にトンネルが見えたので行ってみる。

珍しい花！絹さやみたいな豆が生っています。

Googlemapによればプエルタ・リアル・ガーデンズという所でした。
トンネルの壁に向かって扇風機が設置されている机があり、離れた所からでもそこに人がいるなと分かる。人気の無いトンネルなので、先に扇風機が見えていなかったら飛び上がらんばかりに驚いたと思う。壁面が窪んだ小部屋のようなスペースに警備員の若い女性がいて、ニコッと笑って挨拶してくれました。入場無料らしい。

夏にウランバートルに行った時は、若い女性が大勢建設現場で働いていて建設ラッシュなんだなと思いましたが、マニラでは大勢の若い女性が警備員として働いています。それぞれの都市の求人数の多い仕事が察せられて面白い。

敷地自体は割と広いけど決して広大でなく、複数の中庭が幾つも繋がったような庭園でした。ひっそりしていてシークレットガーデンという感じ。
突き当たりにマリア・オローサ通りが見えますが、鉄格子が閉まっていて出られません。鉄格子で仕切られた小部屋が複数あって、牢屋だったのかな。っていうかドラクエの牢屋にそっくりだな。

有料のトイレがあって5p（約14円）と安心価格。フィリピンのトイレは紙が無いけど概ね綺麗。かといって個室に水道がある訳ではないので、誰もが紙を持ち歩いて生活してるのかなあ。
苔でズルズル滑る危険なスロープ。

城壁の上も際の方がズルズル滑る坂で危険。結構滑りやすい靴を履いているので慎重に歩きました。

入口のトンネルの真上。

綺麗に整えられたジャングルという感じの庭園です。
苔のスロープは右手の方。上りはまだしもあれを下るのは命の危機を感じましたが、こっちの方に階段がありました。なんであっちは階段じゃないんだ。

マリア・オローサ通りに戻り、先へ進むと高架が見えました。
高架というか直径1km程を囲む城壁で、イントラムロスという16世紀にスペイン人が作った城郭都市です。マニラを代表する観光スポット。
イントラムロスは壁の内側という意味で、スペイン植民地時代はこの中に住めるのはスペイン人とメスティーソ（スペイン人との混血）だけだったそう。

街並みがヨーロッパ風に整備されています。

メインストリートのルナ通りの入口付近にレンガを敷いている所でした。

ルナ通りを真っ直ぐ進むと、大きな建物の間に一角だけ超ローカルなエリアが。

1600年頃に建てられたサン・アグスチン（オウガスチン）教会。
地震や戦争を乗り切って当時の姿のまま建っているそう。

内部はバロック風インテリア、パリから取り寄せたというシャンデリアが飾られて華やかですが、入口近くの物乞いの子供像がやたらリアル。よそ見して目の前に行くまで気付かず、恨めし気な視線と目が合ってヒッとなりました。
幸いなことに、現代マニラにこういう子供は多分殆どいない。

なんか珍しいシチュエーションな気がする。この状況で母子が会話してる？

お洒落な建物。カーサマニラ博物館やカフェ等いろいろなお店が入っています。

香港、台湾でも見たこの花はウナズキヒメフヨウという名前でした。Googleレンズ便利だな。
萎んでいるように見えるけど、名前の通りこういう花で開くことはないそう。萎んだハイビスカスに見える通りハイビスカスの仲間らしい。

マニラ大聖堂。第二次世界大戦で破壊され、1950年代に再建されました。
フィリピンで最も重要な教会だそう。

厳かな雰囲気の教会です。入口でX線検査があるけどゆるい。
冷房が一応効いているけど、風のある外の方が快適。尤もその外も、歩けば汗が滴る程度には暑い。

ステンドグラスやマリア像に気を取られて、この教会最大の見所だというアジア最大級のパイプオルガンを見逃しました。パイプが4,500本もあるらしい。

マニラ大聖堂の正面はローマ広場。木をよく見なければヨーロッパみたい。

マニラ大聖堂の前には、アイスや飲み物を売る屋台が並んでいました。
スモールアイスを購入、20p（約56円）。2色のアイスを盛りつけてくれます。

サーバーで掬う時は硬そうだったけどあっという間に溶けていきます。ピンクの方も別に酸味等は無く、どっちも同じ味。木陰に座ってクールダウン。

それからジプニーが走る大通りに出るべく西へ向かう。日向に出るのに覚悟が要る日差しの強さ。

やっぱり城壁らしくないイントラムロス。こんなガラ空きの城壁があるものなのか。近代になってから道路用に穴を空けたのかな。

アンダサークルパークというラウンドアバウト。

目的地はマニラ湾が見えそうなどこか。南行きの路肩でジプニーを片っ端から捉まえて、マニラベイドロミテビーチかロックガーデンに行かないか尋ねましたが、その手前で内陸に折れるルートが主流らしくなかなか乗れない。
そもそもマニラベイドロミテビーチとかロックガーデンと言っても全然伝わらない。MAP'S MEで適当に拾った施設名。

15分くらい格闘して、ジプニーではなくマイクロバスのような路線バスが拾ってくれました。マニラにはこういうバスもあるのか、初めて見た。
車内は普通の座席を全部取っ払って壁沿いにベンチのような席がある、ジプニー同様乗客全員が膝を突き合わせる構造。車掌に乗車を促されたものの満席で立ち竦みましたが、乗客同士が移動して私が座れる隙間を作ってくれました。フィリピンの人達は本当に優しいな。善良さというかマナーの良さというか、この素養はどうやって育まれるものなんだろう。これだけ暑ければイライラしそうなものだけどそんな様子もなく、喧嘩や争い、感じの悪い人を一切見なかった。
そしてこういう国民性なのにどうして対外的なイメージが良くないんだろう。物凄く誤解されている国のような気がする。行ってみないと分からないものだ。

隣の席の男性と車掌さんが私の目的地を聞き取り調査（？）してくれて、マニラ湾が見たいということを理解してくれました。サラマット！運賃は15p（約42円）。

結局このバスも南下せず途中で曲がるルートだったので、1km程乗ってリサールパークの南で降りました。信号待ちの道路の真ん中で下車して、何車線もある車の間をあみだくじのように縫って歩道へ。
キオスクのようなお店で水（20p≒56円）を購入、結構高い。スーパーなら半額くらいで買えるけど大抵常温、露店やこういうお店では冷えたのを売ってくれます。

海沿いの幹線道路のロハス通りから、リサール公園とザ・マニラホテルの間を通ってマニラオーシャンパーク（水族館）がある方向へ。

うわ、今MAP'S MEを見るとこの写真の立ち位置のすぐ左手に郵便局があるみたいなんだけど、全然気付かなかった。建物なんてあったかなあ。

海は見えず、何やら観客席がありました。Quirino Grandstandという、大統領就任式や独立記念日等のイベントで使う場所らしい。

その向かいもリサールパークの一部だけど、何もないだだっ広い原っぱ。ここもイベントの際には色々設置されるようです。
一帯には今は全く人気が無く、工事の人が数人いるくらい。治安的に人気が無い所に行くべきではないけど、全然危ない感じは無い。

原っぱを囲むようにコの字に道があり、観客席の前には木が無いけど両サイドには色々な種類の木が植えられていました。
枝の先にピンクの花が咲いている木。太い枝に葉っぱは殆ど無くて不思議な感じ、可愛い！

別の木の下に白い花が落ちています。

プルメリア。花が綺麗な状態で落ちて、そのまま茶色く萎れていくんですね。

公園から外側の通りに出たいですが、鉄格子の門が閉まっていました。門以外は1ｍくらいの高さの段差なので飛び降りようと近付いていくと、門の向こうで寛いでいた男性に「あっちから出られるよ」と来た方向を指差される。
本当にね、いい大人なんだから段差を飛び越えるとか止めて回り道しろ私。ちょっと高い所から飛び降りる時のコツは、足元に片手を着くこと。（今後もやる気）

なんかカップルの似顔絵が描かれたトライシクルが。Still loving youって元カノ？悲しい。

それからロハス通りを南下。

アメリカ大使館の前で犬が授乳していました。子犬たちの目が開いてなくて可愛い～！警備員や通りすがりらしき人達がニコニコ眺めていてほのぼの。

バスを降りた所から30分程歩いて歩道橋を発見。マニラ湾の夕陽鑑賞スポットだっけ？

いや向き的に違うな、海に対して直角。夕方はかなり混雑すると見え、片側通行で仕切られています。
ここを真っ直ぐ進むとロビンソンズに突き当たるみたい。

歩道橋の上から砂浜が見えました。人気が少ないけど、道沿いのどこかからビーチに出られるのかな。

歩道橋の高さからはヤシの実が目の前でした。

この辺りは観光スポットらしく、お店が色々出ています。
スルメの匂いがすると思ったら本当にスルメ。

今日は晴れたり曇ったりの繰り返しでしたが、晴れたロハス通りは南国らしい。

ビーチに出られる施設を発見、マニラ ベイウォーク ドロマイトビーチ。
入場無料だけど入口で手荷物検査があり、いつも通りそのまま入れると思ったら、なんとペットボトルが持ち込み禁止とのこと。そうなのー？！この暑いのに。ゴミ対策なら仕方ないので、外で飲み切ってゴミ箱へ。

まだ16時過ぎなので人は少ない。ビーチへの入口と出口は別に存在しており、出口はもっと北の方にあります。

マニラ湾の美化の目的で2022年に造られた人工のビーチだそう。白い砂は砕かれた石で、確かに砂というよりは粒でした。

沖には軍艦みたいな船。

人工のビーチだからか波が全然無くてびっくり。そういうものなの？湖だってもっと波があるのに、マニラ湾が特別穏やかなのかな。

日差しが強烈ですが、遮るものは殆ど無い。滅茶苦茶眩しい。

唯一の日陰は幾つか設置されたパラソル。日陰がどんどん伸びるので、座る人の列も伸びていきました。

私もこのように日傘を盾のように使って日暮れを待ちました。
太陽の写真を撮る時は眩しさに耐えて日傘をずらしていたけど、途中からは学んで腕だけ出して撮るように。

17時過ぎには景色が黄色く染まってきました。

日傘の影から腕だけ出して撮っているので、画面を確認するまでどんな写真が撮れているのか分からない。その時その時で色々な人のシルエットが写ってフォトジェニック。

夕陽が直視できるようになるまで見たら帰ろうと思っていましたが、マニラ湾の夕陽は殆ど最後まで眩しい。そうなったら完全に沈むまではすぐでした。

マニラの夕陽は確かに美しい。でも今日は、写真で見るような空一面真っ赤な夕焼けではない。思うにああいう夕焼けには大気中の塵が必要なんだと思う。今朝水溜りがあったので、昨日か一昨日に雨が降って塵が一掃されたんだと思います。

ペットボトル持ち込み禁止、遊泳禁止、ペット禁止など色々な規制をしていますが、波打ち際（波無いけど）はゴミだらけでした。ここで捨ててるんじゃなくてあちこちから流れ着くんだと思う。バスケットボール（左）まで。

ビーチから出ると、昼間は無かった屋台が増えていました。この卵、バロットでしょ！孵化しかけのアヒルの卵。バロットは夕方から売り始めるようでした。
かなり興味があったけど食べなかった…今年はベトナム（ホビロン）とフィリピン2回もチャンスがあったのに。抵抗はそんなに無いので、今後どっちかに再訪したら必ず食べよう。

歩道橋を渡って帰ります。
パサイの方向に観覧車が見えました。モア・アイ。

ロビンソンズのさっき行かなかった辺りにクリスマスツリーがありました。素敵！
街中でクリスマスツリーは全然見ないけど、モールとか高級ホテルのクリスマスツリー巡りをしたら楽しそう。2つしか見てないけど他も絶対クオリティ高い。

本当に両替所が全然見つけられなかったので、ATMで300pおろしました。海外のATMの使い方（というか選択肢の単語の意味）を未だによく分かっておらず手こずる。いい加減覚えよう。

またしてもどのお店に入るか迷った末に、昼間から気になっていた「くもり」へ。
日本語訳が問題なく出来ているお店だと思ってたけど、パソ（笑）

パルメザンチーズのパン（59p）とホワイトチョコレートモカのアイス（155p）、計214円（586円）。結構なお値段ですが、地元の人達がトレイにパンを山盛り乗せて買っていく。
パンは日本のパンらしく柔らかくて、ふわっしっとりもっちりしているけど、中身がチーズじゃなくてたっぷりのマヨネーズでした。クリームパンのクリームくらい大量の、甘くない普通の火が通ってないマヨネーズ。
ホワイトチョコレートモカは甘くて美味しい。これもカップが頑丈なプラスチックで蓋もしっかりしてて、普通にタンブラーでは？

それからスーパーで買い物。先に買ったドライマンゴー以外で140.65p（385円）。重くない溶けないものということでスナック菓子ばかり購入。右下のチーズは常温保存で、セール品らしく沢山詰まれていたので買ってみました。まだ開けてないけどどうやって食べよう。
ドライマンゴーは美味しい！薄いグミのような食感で風味豊か、くっつき防止にかCane sugar…てんさい糖が塗されています。

ペドロ・ヒル駅まで歩いてLRTでエドゥサ駅へ、20p（約56円）。100p札を券売機に入れたらお釣りが全部5pで来た！ジプニーに乗ったりするのにせっせと小銭を確保してたけど、ひとまず必要なくなったタイミングでこんなにどうしよう、財布が重い！（笑）
車内は混んでいましたが、斜め前の男性がさっと席を立ち、女性がそちらにずれて私に席を勧めてくれました。本当に滅茶苦茶親切、ありがとう！電車に揺られながら（新型車両で揺れないけど）、フィリピンの人々が無実の罪でドゥテルテに〇されてたら許せないと考え込んでしまう。ちょっと本当に涙目に。
それにしても、報道で知るフィリピンと実際のフィリピンの印象が違い過ぎてどう考えたらいいのか分からない。

エドゥサ駅に着いて、歩道橋の違う階段を下りてしまい軽く道に迷う。同じエドゥサ駅前なのに行ったことない所が沢山あるなあ。マックでフライドチキンが売られているのが面白い。マックのTVCMもチキンをアピールする内容（チキンを買って席に向かう人を誰もが振り返る）で、フィリピンの人はフライドチキンが大好きなんだなあ。

タピオカミルクティーとかのお店、ロビンソンズの価格帯の3分の1くらい。
OKINAWAっていうドリンクがある。

ジョリビーでチキンをテイクアウト、パイナップルジュース付きで131p（359円）。メニューの金額よりなんか高いと思ったら、大きなおにぎりみたいなご飯が付いてた！チキンとドリンクだけのメニューを注文したのに。
チキンはKFCでいうところのウイングで、一番好きな部位。カリカリした衣にはKFCと違ってあまり味が無く、ソースを付けて食べるらしい。これまでの傾向から甘いソースかと思いきや、優しい塩味だけで全く癖が無い。何ソースなんだろう、ベシャメルソース？まあご飯に合う感じ。パイナップルジュースは甘くて美味しい。

20時頃にホテルに帰る。夜も暑くて今日も滅茶苦茶汗かいた。洗濯して水シャワーを浴びたのに汗が止まらない。マニラにはまた来たいけど、11月でこれなら一年中暑いんだろうな。暑い国には涼しい時期に行く派なので悩ましい。
必要になるか分からないけど出国用のe-Travelを登録しました。入国時と違って帰国便はANAなので、選択肢のプルダウンに存在しないなんてことはなくスムーズに登録完了。