2023/11/22 - 2023/11/22
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たびたびさん
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八代妙見祭は、九州三大祭りの一つであり、2020年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されたという泊の付いた祭りなのですが、正直、全国的な知名度はそこまでないかもしれませんね。そういう意味ではあまり期待はせずに訪ねたのですが、前夜祭である御夜(ごや)から始まって、翌日の本祭りも獅子舞、笠鉾を中心とした神幸行列、飾り馬の疾走に強烈な個性のキャラクター「がめ」とか多彩な顔を持っていて、けっこう楽しめる。全国的な知名度がもっとあってもいいのかなという感じでしたが、反面、それは単純に説明しようとするとちょっと難しい。この辺りも、もしかしたら知名度の問題につながっているのかもしれませんね。例えば、ユネスコ無形文化遺産に登録された山・鉾・屋台行事ではあるのですが、こちらの笠鉾はあくまでパーツの一つ。意外に博多どんたくのようなごった煮的な要素も持っているように感じました。いずれにしても、八代の街を挙げての大規模な祭り。その活気や多彩な見どころをそれぞれできる限りお伝えしたいと思います。
さて、本日のメインは前夜祭である御夜(ごや)。日中は時間がそれなりにありますから、八代市街から15年ぶりに日奈久温泉の方を回ることにしました。放浪の俳人種田山頭火は、山口県防府生まれ。地元、山口県の湯田温泉や川棚温泉もゆかりの温泉として知られていますが、日奈久温泉も、織屋という旅館に3泊し「温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、―― いや一生動きたくないのだが。」と記すほど惚れ込んだことで知られます。私もかなり以前ですが、ここを訪ねた時、ちょっとただならぬものを感じて、けっこう好印象が残りました。今回も楽しみにしていて、建て替わったばんぺい湯や名物旅館、金波楼ほかのかけ流しをハシゴしてみましたが、やっぱりその時の印象は変わらず。今回もその心地よさに満足ができました。日奈久温泉は、本当によい温泉です。
なお、そもそも八代についても少し触れておくと。。
八代には八代城があり、城主は熊本藩の筆頭家老、松井家。3万石の所領です。江戸期、一国一城制があったのですが、熊本藩は例外とされ、熊本城と八代城の二城体制。お隣り薩摩藩への牽制のためでした。今でも八代市は熊本県では人口二番目の都市。不知火海を望み、球磨川下流の干拓の歴史もあって、特産品はいぐさ製品、晩白柚、日奈久ちくわなど。派手ではないですが、日奈久温泉も含めてしっかり地域色がある都市ではないかと思います。
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新幹線で新八代駅に到着。新八代駅は八代の玄関ではあるのですが、八代の市街はここからはまだ遠いですよね。新八代駅から八代駅までJRで行くか、バスで行くかしないといけません。
ただ、例によって、その前に新八代駅の周辺をうろうろ。
がめさん公園は、新八代駅の南側。駅からは近いのですが、アクセス道はあんまり分かりやすくはないですね。
がめは八代妙見祭の主役、亀のお化けみたいなキャラクター。それを名前にしていますが、小さな像があるくらい。新八代駅 がめさん公園 公園・植物園
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イチオシ
六角形のあづま屋も八代妙見祭の笠鉾のイメージですが、知らないと何の意味があるかは分からないと思います。
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八代よかとこ物産館は、新八代駅の近くは近くなんですが、思ったよりは少し歩きますね。
八代よかとこ物産館 お土産屋・直売所・特産品
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規模はさほどでもないですが、産直の野菜とかがけっこう充実していて道の駅のような雰囲気があります。ちょっとしたお弁当を買っていただきました。
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八代よかとこ物産館と同じ敷地内にある松中信彦スポーツミュージアムです。
松中信彦スポーツミュージアム 美術館・博物館
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松中信彦は、八代市出身。ダイエー、ソフトバンクで活躍し、
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平成16年には史上7人目の三冠王に輝きました。
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見上げる存在だった王貞治や憧れのスーパースター、秋山幸二にライバル、小久保裕紀の存在。いろんな周囲との人間関係があって、ひたすら精進を重ねた姿がけっこう印象的。努力の人だったのかなと思います。
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新八代駅に戻って、そこからバスで八代市街に向かいます。
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八代市街でまず訪ねたのは八代龍王神社。なんでも芸能人も御利益を求めて訪れるというパワースポットだとか。
何でもないような市街地にありますが、金と黒で装飾されたピカピカの山門。八代龍王神社 寺・神社・教会
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それを入っていった奥の
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社殿とかも、とても重厚感があって豪華絢爛。
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イチオシ
これ自体が工芸作品のような建物ですね。
不思議なものを見ているような気持ちになりました。 -
市街を流れる球磨川から分派した前川を下って
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ここは、カッパ渡来の碑ほかカッパだらけのエリアです。
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八代には仁徳天皇の時代に河童が中国から東シナ海を泳いで渡ってきたという伝承があるよう。周辺はまるで河童村のようですね。
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イチオシ
これは一番立派なモニュメント。高さが数mもある大きなものです。
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ここから八代城址に向かいますが、その途中。
御旅所みたいなところがあって -
妙見祭で演じられる獅子舞の衣装が置いてありました。
これが本番を待つ状態です。 -
大きな鳥居は、八代城址に鎮座する八代宮のもの。
八代宮 寺・神社・教会
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そのまま進むと八代城址のお堀。
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イチオシ
イチョウが黄色く色づいて、もう秋真っ盛りといったところです。
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これが八代宮。八代城址のど真ん中に鎮座しています。
後醍醐天皇の皇子で、征西将軍としてこの地で足利軍と戦った懐良親王を主祭神とする神社ですが、創建は明治17年と歴史はさほどでもありません。明治期以降、各地で南朝の功労者を祀る神社の創建運動が起こった流れの中でのもののようです。 -
そのまま城址を南側から
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北側へ。
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通り抜けた先にあるのが
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松井神社。
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熊本藩主、細川忠興に仕えた松井家初代、康之と二代目の興長を祀ります。
冒頭触れましたが、松井家は熊本藩の筆頭家老。幕末まで八代城の城主として存続しました。 -
松井神社の中には、江戸時代の初期、熊本藩主、細川忠興が八代城北の丸の屋敷に造った池泉回遊式庭園の跡が一部残っていて。忠興が植えた臥龍梅も残っています。
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ただ、神社の境内にあって、それと気が付かなければスルーしてしまうかも。手入れがしてなくはないにしても、けっこう自然に任せていて、目立ってはいないと思います。
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続いては、隣りの松浜軒。松井家の邸宅と庭園です。
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松浜軒に入ってすぐにある小さな資料展示室があって、それが松井文庫。
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松井家伝来の古文書や絵画書蹟、陶磁器、武具等を保存展示しています。この日は八代妙見祭の傘鉾の説明などもちょこっとありましたが、メインは抹茶茶碗でしょう。銘品らしい茶碗が並んでいました。
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改めて、庭園の方へ。
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建物は、元禄元年(1688年)に松井家三代、直之が生母のために建てた御茶屋。
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正面に眺める庭園は
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イチオシ
松の緑が美しいです。
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池を一周しましたが、かつてはすぐ裏手が八代海を見渡す浜辺だったのだとか。
開放感は今の比ではないようです。 -
少し歩いて、今度は八代市立博物館未来の森ミュージアム。
小高い丘の上にありまして、 -
近代的な建物です。
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中に入って
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展示室には、
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八代に伝えられた加藤清正の息子、加藤正方自筆辞世といった古文書や
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絵画。
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絵画はそこまで質の高いものではないと思いますが、
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こうした文化を愛する気風は
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十分感じられるもの。
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地元の工芸品、象嵌の八代焼、
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八代紙子、型紙などもグッドです。
いずれにしても、びっくりするようなものはありませんが、ほどよい心地よさがあって、文化・芸術を愛した細川氏の薫陶を受けた八代の伝統も感じます。 -
もうひとつは、八代市お祭りでんでん館。
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これもなかなか立派な建物で、八代妙見祭を中心とした八代の民俗芸能の魅力を紹介する施設です。
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迫力の展示は、八代妙見祭のえびすさんの傘鉾。
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イチオシ
活き活きとした造形の妙が素晴らしいと感じました。
妙見祭り、これなら期待が持てそうです。 -
では、ここから日奈久温泉の方へ向かいます。
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日奈久温泉観光案内所は、国道を北側に少し入った場所というちょっと気が付きにくい場所。やっぱり、観光客がまず集まってくるのはばんぺい湯の辺りですからね。
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ただ、駐車場はしっかりしているし、トイレもきれい。ちゃんとした建物に入っています。
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そのまま、海の方へ出ると
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官軍上陸之地の碑
西南戦争では、八代からも薩軍に同調する士族も多かったのですが、旧松井家以下は治安維持の考えから官軍に味方。軍艦でここ日奈久港に到着した官軍と合流し、薩軍と戦いました。田原坂から退却して来る薩軍は八代市街に入ることもできず山中を退却していくことになったといいます。 -
日奈久温泉の市街に向かって行きます。
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片山蒲鉾店は、日奈久温泉の中心部。金波楼の通り沿い。場所から言っても、観光客相手と地元相手と半々みたいな感じの店構えですね。
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名物の日奈久ちくわをいただきます。その場で食べましたが、地元でとれたはもを使っているらしく、きれいな味わい。さすが食べやすいちくわでした。
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日奈久温泉の市街の一番奥にあるのが日奈久温泉神社。
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市街から八代海を望む高台にある神社。さほどでもないようでしたが、市街から上がっていくとけっこうしんどいかな。
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湯の神、市杵島姫命を祀り、社殿はちょっと簡素な感じですが、応永26年(1420年)の創建という古い歴史を持っています。
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日奈久温泉神社から眺める八代海ですが、日奈久温泉からだとすぐ目の前。正面の天草諸島に囲まれた内海で、この日も波ひとつないべたッとした静かな景色です。
なお、旧暦の8月1日の深夜に現れる不知火があることから、別名は不知火海です。 -
ではここから温泉を楽しみます。
いくつかの共同浴場がありますが、この松の湯も日奈久温泉では老舗ですね。たぶん家族湯があるので、それがウリなんだと思いますが、 -
この一般の共同浴場の方もとても魅力的。十分なかけ流しで、透明な湯が注ぎ込んでいる様は、見た瞬間から名湯であることが分かるというもの。ほどほどの広さがあってゆっくりできるよい温泉です。
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そして、中心部にある八代市日奈久温泉センターが日奈久温泉を代表する温泉。ただ、ばんぺい湯といった方が分かりやすいかもしれません。
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前回来た時は、まだ古い建物でしたから、リニューアルされてからは今回が初めて。
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他の共同浴場と比べると少し料金が高いですが、風呂だけでなく、ロビーや休憩室の方まで含めた施設全体の快適さからして、それはまったく妥当なものですね。
日奈久温泉に来たら、やっぱりここが最強だと思います。 -
とはいえ、せっかくですから、日奈久温泉の名物旅館、金波楼の方にも行ってみます。
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イチオシ
堂々とした構えだし、
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玄関口からして
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もう普通の旅館とは全然違う風格が漂います。まあ、憧れの旅館ですね。
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この黒光りした床もすごいじゃないですか。
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夕方から日帰り温泉をやっているので、
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それを利用するという次第です。
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中庭に面した風呂場は大きな窓からお庭も見えるし、露天風呂の方も悠々。ただ、上がった後は休憩室とかがないので、そこはちょっと我慢ですね。
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なお、日帰り温泉をやっている宿がほかにもあって、不知火ホテルもその一つ。
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いったん、ここに泊まるつもりで計画を立てていたのですが、計画が変わって、八代市街のホテルに変更。キャンセルした負い目があって、日帰り温泉の利用だけでもすることにしました。
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お風呂はそこまで広くはないのですが、どばどばとかけ流しの勢いがすごいですね。そこだけでも利用した価値はあったような気がします。風呂上がりに身体によい水もいただいて、ロビーでちょっと寛ぎました。女将さんも気さくでいいと思います。
結果として、ばんぺい湯の次によかったのは、ここかな。日奈久温泉の心地よさが最後にまた身体に染みました。 -
では、そろそろ八代市街に戻りましょう。
いこいの広場は、ばんぺい湯からバス停のある国道に出るところ。まだ新しくできたばかりのような感じですが、傍らには足湯の施設や -
種田山頭火の歌碑も。冒頭にも触れましたが、山頭火は日奈久温泉を大絶賛。私もその気持ちにはけっこう賛同するところがあって、この広場で山頭火を紹介していることはとても良いことだと思います。
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市街に戻って。御夜の前に宿に入っておきます。
宿のホテルアルファーワン八代は、八代市役所のすぐ近く。御夜の行われる本町・通町商店街にも近いし、ここは八代の中心部。とても便利な場所でした。これで安心です。 -
御夜はアーケード商店街の一角にある小さな広場が会場。何とか場所を確保して、待つことしばし。
さて、いよいよ始まりますよ~ -
現れたのは、二頭の獅子。
高い姿勢もできる二人で舞うタイプですね。ちょっと中国風かな。 -
踊り子も登場
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獅子は中国風だし
銅鑼を叩くこちらの面々も中国風ですね。 -
踊り子はなにやら玉を授けられ
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玉をもってして
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獅子に挑みます。
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踊り子が玉で獅子を挑発すると
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獅子は激しく反応。
真っ赤な獅子頭と大きな耳がパタパタさせて、けっこうな迫力ですよ~ -
さしもの獅子も
猫じゃらしに反応する猫みたいに -
イチオシ
玉が獅子のどうにもならない本能を刺激して
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冷静さが保てない。
ただただ、無意味に暴れる獅子でした。 -
うーん。
伸びあがって少し態勢を整えますけど -
踊り子の
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仕掛けの方が
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一枚上。
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どうしても、踊り子のなすがままにされてしまいます。
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凶暴な力を持った獅子ですが、
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勝負あったで、無事終了です。
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今度は銭太鼓。
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女性陣の演技です。
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そして、この怪しい二人組。
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イチオシ
長崎から応援に駆け付けたという
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変面のチームです。
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高揚した歌声をバックに
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自由自在の身のこなし。
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そして、その合間に目にもとまらぬ早業で仮面が変わる。
赤から緑。 -
そして白。
見事な早業です。
長崎で以前見たことがありましたが、 -
中国でも秘伝中の秘伝。
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気分を高揚させる音楽もすごいし、
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それにのっての
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軽やかな動きも素晴らしい。
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変面、変面!
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変面、変面!
中国のエンターテイメントって -
実は欧米のエンターテイメントに全然負けてないですよね。
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全ての五感を刺激して
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楽しませてくれるところがあって
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京劇とか
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雑技団とか
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中国の奥深さと
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ズバリ本質を突いたような面白さ。
変面、変面! -
変面、変面!
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痛快このうえない
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パーフォーマンスですよ~
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本来は、妙見祭りのものではないんですが、
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まあまあ
そんなことはどうでもいいでしょう。 -
思い切り、御夜の場を盛り上げてくれました。
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さて、最後に仮面を外すと
演じていたのはこんなかわいい少女たち。変面はサプライズの連続でしたけど、これもそれと同じくらいのサプライズでした。
お疲れ様、ありがとうございました~ -
また、地元の田植え踊りみたいなのを
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少し挟んで
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最後は、いよいよガメの登場です。
甲羅がありますから方角をつかさどる四神の玄武に似ていなくもないですが、この得体のしれない雰囲気はなんでしょうね。
金の太い眉の下にぎょろりとした目。すごい目力で辺りを圧倒しています。 -
中に何人かが入って
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ガメを操りますが、
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息を合わせているようでもなかなか難しい。
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たぶん、勢いが余ったりすることで
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予測不能の動きがあって、
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みなさん四苦八苦。
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暴れるガメを
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鎮めながら
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何度も何度も
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回転を繰り返します。
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これは、本当にガメに自分の意思があるような動き。
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ガメに手こずりながらも
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なんとかかんとか言うことを聞かせます。
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まあ、
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時々、コントロールを外れて
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観客の方に雪崩れてくるのもまた一興。
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そのガメの勢いこそ
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妙見祭りの醍醐味ですからね。
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イチオシ
さてさて、ひとしきり暴れたガメですが、
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これでひとまず退散のよう。
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あっという間に商店街の方に消えていきました。
これで御夜の方もおしまい。これで、私も宿の方に帰ります。 -
商店街の途中には、傘鉾が休ませてあって
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それを少し見ながら
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明日の本祭りへと
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気持ちを切り替えます。
では、明日に備えて、早く休みたいと思います。
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