2023/11/19 - 2023/11/19
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たびたびさん
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コロナ禍で旅が制約された状態から解放されて、旅のペースがだんだん元に戻ってきてはいるのですが、ふと考えると紅葉狩りってしばらくしてないなあ。そうなると行きたい気持ちが急に膨らんできて。。でも、あんまり日程もかけたくないので、そういえばと思い浮かんだのが吉水園。安芸太田町にある、広島県内では知る人ぞ知る名園ですが、公開は春と秋の土日の二日間だけ。そこがちょっと難点ではあるんですけど、ただ、ここなら日帰りもできるし、もともといつかは行ってみたいと思っていましたからね。天気予報を睨みながら公開の日を待ちますとこれが晴れ予報。いやいや、これは行くしかないでしょう。そして、バスの時間の関係でどうかなと思っていましたが、ついでにこれも長年の懸案だった三段峡にも足を延ばすことができて、吉水園プラス三段峡というこれ以上ない一日になりました。
さて、改めて、吉水園のこと。こちらは、この地でたたら製鉄を営んでいた加計隅屋の16代目当主、佐々木八右衛門正任が、江戸時代半ばの天明元年(1781年)に造った庭園。広島市内からのアクセスだと広島バスセンターから高速道路を通らない方の三段峡行バスで加計までになるのですが、けっこう本数があって、まあまあ行きやすい方ですよね。さて、山に囲まれた一角には、茅葺の吉水亭が建ち、そこから正面の一段低い場所にある池を中心とした庭園全体を見渡すという構造。全国的には今年は天候不順で紅葉の色付きが悪いという話も聞いていましたが、ここは例年通りという鮮やかな紅葉が見事。豊かな水の潤いがあって、そうした天候の影響を受けにくいのではということでした。
吉水園が予定より早く終わったので、これなら三段峡まで行けるかも。同じ路線のバスなので、ほとんど無駄がありませんからね。三段峡は、太田川水系柴木川流域にある総延長約16kmの峡谷。広島では知らない人はいない有名な峡谷ですが、国の特別名勝(峡谷・渓谷の部)指定は三段峡ほかだと瀞峡、黒部峡谷、上高地、昇仙峡、奥入瀬渓流しかないというレアな場所だというのは私も今回初めて知りました。バスの終点から歩き始めて、渡船のある黒淵まで。ここまででも渓谷を歩く爽快感やドキドキ感は十分にありますね。ほかにも、三ツ滝、三段滝、猿飛、二段滝といった見どころがあるのですが、これらまで回るとたぶんまるまる一日がかり。ちょこっといってどうなるものでもないようです。
広島北部の秋の一日。ほどよい疲れが残るいい旅になりました。
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朝一のバスで加計に到着。
吉水園は、中心市街のすぐ裏手です。 -
あっさりと到着。ここですね。
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これは鈴木三重吉の文学碑。
同じ夏目漱石門下であった親友の加計正文(隅屋22代)の元を訪れ、初秋の頃、1週間吉水亭に滞在。ここで得た題材を構想して、名作「山彦」を書いたということ。鈴木三重吉は児童雑誌「赤い鳥」で知られますが、「ホトトギス」に発表した第二作「山彦」で小説家としての地位を認められることになります。 -
では、ここから中へ。
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奥に見える茅葺屋根の建物は、吉水亭です。
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山裾に建っていて、
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その左手が玉壷池を中心とする庭園。
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その周辺を大きなモミジが囲んでいて
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まさに今が紅葉真っ盛り。
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ちょうど朝日が差してきたところで
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紅葉の美しさが
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これからだんだん明らかになるといった感じかな。
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イチオシ
吉水亭の方からしばらく眺めていましたが
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池の堤の方からも眺めてみましょう。
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池を覆うように枝を伸ばすモミジ。
池が静かにそのモミジを迎え入れているようです。 -
石灯籠の向きなんかを考えるとこの堤の方が正面なんだと思いますが、ここは足場も悪いし、長居をする場所ではないですね。
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イチオシ
池の方から見上げると吉水亭はけっこう高台にあるんですが、その吉水亭からこちらを見下ろすのが基本です。しかし、池の向きからすると横からの眺めになっていますから、庭園の設計からするとかなり異例なものになっています。
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では、吉水亭から改めて中心の庭園を見下ろします。
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イチオシ
池は山から流れ落ちる小川が水源。
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それを左手に補強された堤が受け止めて、池の規模が一回り大きくなっています。
満々と水をたたえるというほどではないのですが、それでもこの堤がなければ池の存在感はここまではなかったでしょうね。 -
紅葉したモミジと潤いのある静かな池の組み合わせは、こうして見下ろす視点だからこそよく映えるもの。同じ高さの目線だったら、こうはいかなかったと思います。そして、冒頭触れましたが、そうした景観の妙だけではなく、この潤いこそが安定的なモミジの紅葉に資しているというのも面白いじゃないですか。
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ここで、吉水亭にも上がってみましょうか。
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そんなに大きな建物ではないのですが、
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それでも十分にゆったりした空間があって
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イチオシ
奥まった座敷の
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感覚もありますね。
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そして、これが一段高い角部屋。
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ここから眺める庭園がベストアングルなのだと思います。
モミジと静かな池のバランス、いかがでしょうか。ところで、正統派の庭園であれば石組をもっと使うべきなのですが、ほとんど目立っていませんよね。むしろ、自然のままのような趣を大事にしていて、唯一、池を囲う堤だけが人工的な存在となっています。また、石組が目立っていないことによって、このアングルが横からの眺めであるといった余計な煩わしい要素も解消しているのかもしれませんね。 -
イチオシ
では、吉水亭から反時計回りに裏手の方に回ってみます。
こちらからだと光の加減が裏モミジ的なことになって、 -
紅葉の輝きがまた一段と美しい。
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朝日の差し込み方が
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今、一番いい時間なんだと思います。
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さらに進んで、
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イチオシ
ここは堤の真上辺り。
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錦秋の美しさというのは
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まさにこれなんだと思います。
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松林庵薬師堂が最奥かな。
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ここからまた戻りながら
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紅葉の美しさを再確認。
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そして、これがベストショット。
小さな庭園ですが、意外に特徴があって、
それが意図したものなのか、結果的にそうなったものかは微妙なところもあると思いますが、その良さを維持するのもまたセンスが必要ですからね。手を入れるところ、逆にできるだけ入れないで置くところ。その判断もとても大切です。 -
さて、外に出るとすっかり日が高くなっていて、入った時とは大違い。またこれから以降は違った趣になるのかもしれませんが、まあこれくらいで十分かな。
文化4年(1807年)には広島藩主、浅野斉賢が従者400人を連れて来園したとか、文久元年(1861)には同藩主、浅野長訓が休憩したとかあったようですが、縮景園と比べてもこれはこれで遜色はないような。広島の名園という評価は間違っていないとと思います。 -
時間がまだ早いので、バスの時間を確認したら三段峡へも行けるよう。三段峡へのバスの時刻まで少しありますから、その間に加計の市街を散策します。
鯛焼屋 よしおは、もはや加計の名物ですね。三段峡や周辺の観光地に行くついでにたくさんの観光客がここに寄ってたい焼きを食べています。 -
バターの香りがする羽根の部分のカリカリ感としっかりした甘さのあんこがとてもグッド。移転をして、落ち着いて利用しやすくなったのもいいと思います。
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太田川交流館かけはしは、その隣り。地域のガイダンス施設といった建物です。きれいなトイレもあるし、一帯が道の駅みたいな感じになっていて、今では加計の中心施設といった存在かな。
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中に入るとかつての鉄道沿線の風景写真とかを展示中。
加計のメインストリートでは、街ぐるみ博物館と称して、民家でちょっとした展示品を置いたりしていますが、いかんせん古びて見るに堪えないものも少なくない。そういうこともあって、太田川交流館かけはしのこちらの方で足りているような気がします。 -
こちらは、長尾神社。加計市街の東端。
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鳥居から石段を上がると
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どうかするとお寺のようなどっしりした立派な建物が現れます。地域の寄り合いとかでもよく使われているような感じかな。
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イチオシ
江戸時代から伝わっている神楽で、湯立神事と湯立舞が組み合わさった湯立神楽が知られていて、県の無形民俗文化財に指定されているようです。
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加計から三段峡に到着。
三段峡はここが入口です。 -
入ってすぐの橋を渡って、
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川沿いの遊歩道を進みます。
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コンクリートで固められた遊歩道ですから、
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これなら安心ですね。
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渓流を横に見ながら
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どんどん
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進みますよ~
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目指すのは黒淵です。
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少しづつ上っていると思うのですが
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ほとんど平たんに近いかな。
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これなら
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小さな子供でも大丈夫。
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これは、赤滝です。
ただ、だいぶ歩いたつもりだったのに、これで実はほんの序の口だったことが分かって、あれれ?みたいな感じですけどね。 -
トンネルを抜けて
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この辺りからは
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少し深山の雰囲気も。
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紅葉を
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ちょいと楽しんで
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さらに
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先へと進みます。
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だんだん谷が深くなってきたというか
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遊歩道も高い場所を進むようになってきて
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ちょっと本格的なことになってきましたよ~
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そして、黒淵への最後の峠道。
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実はこれがけっこうな難所。
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遊歩道から下を覗くと、高所恐怖症の私ですから目が回りそうに怖いです。
こんなの想定していませんでしたけど。。 -
ここまで来て引き返すわけにもいかず、
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せめて黒淵まで。
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このつり橋の先ですね。
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人が大勢いてこれは黒淵荘。黒淵渡舟の上流の方の船着き場からすぐのところ。
流しそうめんやヤマメの塩焼きとかがあって、三段峡の中のオアシスといった感じですね。皆さんもあの峠を越して来たんでしょうけど、がんばりましたね~ -
三段峡には三段滝、二段滝、猿飛などの名所がありますが、これが黒淵。切り立った両側の断崖に挟まれた清流を行く渡船があって、静かな墨絵のような世界を楽しめるということですね。
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その黒淵渡舟は、つまり、往復がなくなっていて、今は上流の黒淵莊側から下流の船着き場までの片道輸送だけ。それで、最後の峠越えが必要になっているということですね。小さな子供連れなんかにしてみたら、その違いはとても大きい。なんでそんなことにしたのかなあとちょっと納得できないんですけど。。
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まあ、どっちにしても帰りは渡船。
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厳しい峠越えはもうしなくていいと分かったら、かなり負担がなくなりました。
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黒淵のゆったりした眺めを
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イチオシ
安心して味わいましょう。
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清流に
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紅葉も
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舟の上からだとお気楽です。
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ほんの数分でしたが
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下流に着岸。
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渡船はまた帰っていきました。
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三段峡はまだまだ奥があるようですが
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まあこれくらいで十分かな。
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イチオシ
もっと言えば黒淵まで行かなくても
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それなりには楽しめると思います。
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小腹が減ったところで。。
川本旅館は、三段峡入り口すぐのところにある旅館。旅館ではあるのですが、”御食事処 三段峡 川流”という食堂をやっていて、こちらの利用をしました。 -
ざるそばをいただきましたが、きりりとした汁の爽やかなおいしさ。なかなかきちんとした食堂です。
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そして、高丸商店の方も。
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イチオシ
こちらは、駐車場からすぐの三段峡の入り口。串に刺した焼きだんごが人気の名物店と言っていいでしょう。
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帰りのバスの待ち時間に一本買っていただきました。味噌のたれがおいしいし、だんごにはほんのり甘さもあって、その組み合わせでおいしさがアップしているような。とってもお勧めです。
さて、以上でおしまい。帰りは高速バスで広島バスセンターまで。お疲れさまでした。
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