2023/09/27 - 2023/09/27
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ノムチョアさん
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出雲大社を出発して、駐車場のある石見銀山公園に着きました。
ここから石見銀山ガイドの会・所属の専門ガイドの案内で、龍源寺間歩まで歩いて行きます。
パンフレットによると、片道約45分の距離です。
※江戸時代 幕府の直轄領として銀を納めていた世界有数の鉱山遺跡。
2023年は、石見銀山が閉山して ちょうど100年になります。
(2日目)
→ 石見銀山公園 12:50着(120分)
・石見銀山公園(徒歩)~龍源寺間歩(徒歩)~石見銀山公園
→ 出雲市駅 15:55着/16:30発(特急やくも)→岡山20:08発(こだま)→新大阪21:18着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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石見銀山公園を出発して、最初のスポット。
国指定史跡・渡辺家住宅です。渡辺家住宅 名所・史跡
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玄関に「石見銀山 代官所地役人遺宅」と書かれていました。
江戸時代、銀山経営に携わった武家の住まいです。
一般公開されていますが、残念ながらツアー中なので、このまま素通りです。渡辺家住宅 名所・史跡
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なお この辺りの家の屋根瓦には、共通した一つの特徴があります。
渡辺家住宅 名所・史跡
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恵比寿様が収まってる(笑)?!
何とも縁起の良い瓦です。
他に「石州瓦」と呼ばれる赤瓦の屋根の家も ありました。渡辺家住宅 名所・史跡
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大森さくら保育園。
一見、保育園とは思えない、時代の面影を色濃く残す建物です。石見銀山 名所・史跡
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そして、保育園のすぐ近くには大森小学校がありました。
石見銀山 名所・史跡
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さらに進むと、西本寺が奥の方に見えてきました。
ここから先も 古くて小さな神社やお寺が点在していますが、最盛期には約20万人が住み、13,000軒もの住居があったそうで、いかに銀鉱山がこの地に繁栄をもたらしたか。
今の状況からは想像できません。山吹城城門 (西本寺) 寺・神社・教会
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次に見えてきたのは、広場に建つ木造の建物。
銀鉱石を処理するための施設の一つ、下河原吹屋跡です。下河原吹屋跡 名所・史跡
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鉱山から持ち込まれた鉱石は、まず粉砕され、その石をふるいにかけて銀を含む小片に分離します。
その後、砕いた銀鉱石と鉛を一緒に熱し、形成した合金を灰の上に敷き、850°Cの高温に加熱して溶かし、ふいごを使って合金の酸化を促し続けます。
合金の鉛分が酸化して灰に吸収され、純銀だけが残るというしくみ。
建物の壁は耐火性の高い土でできていたようで、屋根が高く、窓が複数あり、煙と硫黄分を含むガスを逃がすため、全ての部屋に煙突が付いていたとのことです。下河原吹屋跡 名所・史跡
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ここは、豊栄神社。
石見銀山を領有した毛利元就が建てた寺院です。豊栄神社 寺・神社・教会
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山吹城登山口地点での標識です。
目的によって、ここで行先が分かれます。石見銀山 名所・史跡
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歩きながら、でも時々 立ち止まって、ガイドの説明に耳を傾けます。
手作りの資料で丁寧に、できる限り わかりやすく。
ガイドの方の地元愛、熱意が伝わってきます。石見銀山 名所・史跡
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やがて、吉岡出雲の墓が見えてきました。
石見銀山で採掘に携わる毛利氏の役人として働き、その功績が認められた方です。吉岡出雲の墓 名所・史跡
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この辺りは、大小 いろいろな間歩が目につきます。
※「間歩」とは、銀を採掘するための坑道のこと石見銀山 名所・史跡
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これは、福神山間歩です。
ただ、中に入ることはできません。
入口から斜坑となっていて、川の下を横切って伸びる特殊な坑道だそうです。福神山間歩 自然・景勝地
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「龍源寺間歩の坑道入口まで 300m」の標識がありました。
あともう少し。
(左の道は龍源寺間歩の出口からの帰り道で、ここが合流地点)石見銀山 名所・史跡
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国指定史跡・高橋家住宅です。
長年にわたって採掘者たちのまとめ役を担ってきた方で、あいにく内部は一般公開されていません。石見銀山 名所・史跡
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木造2階建、切妻、桟瓦葺、腰壁は板張り、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、1階部分には格子戸が設けられています。
石見銀山 名所・史跡
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高橋家住宅を通り過ぎても まだまだ道は続きます。
300mって、結構 長い。石見銀山 名所・史跡
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あっ、また間歩を発見!
石見銀山 名所・史跡
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ここで、ガイドの方が資料を広げました。
ヨーロッパの地図には「Iwami」と記されるほど、大航海時代、銀鉱山として日本で唯一 世界的に知られた存在で、高品質で信用が高かったとのこと。
世界の銀算出量の約1/3を占めた日本の銀の多くが 石見産といわれています。
そんなにスゴイ功績だったとは、知らなかった!石見銀山 名所・史跡
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やっと龍源寺間歩に到着しました。
あの左に見える建物が、料金所です。龍源寺間歩 名所・史跡
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さあ、これから龍源寺間歩の中に入っていきます。
石見銀山で唯一、一般公開されている坑道です。
本来は600mに及ぶ坑道ですが、観光用に公開されているのは157mの地点。
でも坑道内の特徴を いろいろと見ることができます。龍源寺間歩 名所・史跡
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ここが入口。
あれっ? 入口の上に何かがあるぞ!龍源寺間歩 名所・史跡
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小さな祠のようなものです。
銀採掘の安全を祈願して、とのことでしょうか。龍源寺間歩 名所・史跡
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坑道の中の壁面。
当時のノミの跡が残っています。龍源寺間歩 名所・史跡
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ずーっと、このような岩のトンネルが続きます。
夏でも12~13℃ぐらいしか上がらず、年間平均気温が10℃ほど とのこと。龍源寺間歩 名所・史跡
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真っすぐな坑道の中ですが、時折 枝分かれした坑道が随所にあります。
龍源寺間歩 名所・史跡
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石見銀山の間歩は点在していて、合わせると合計約100kmにもなるそうで、まさに
銀を彫ってできた巨大空間です。龍源寺間歩 名所・史跡
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ここは「ひおい坑」と呼ばれる場所です。
岩石の隙間に板のように鉱物の層を追って掘り進んだ坑道です。龍源寺間歩 名所・史跡
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あれっ? ここだけは補強されていました。
何かあるのかな?龍源寺間歩 名所・史跡
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「竪坑」と呼ばれる 排水坑です。
龍源寺間歩間に溜まった水を 約100m下の永久坑道へ排水したといわれています。龍源寺間歩 名所・史跡
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ここもノミで削った跡。
龍源寺間歩 名所・史跡
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銀は酸化すると黒くなります。
これがそう、銀です!
でも決して削っちゃあ、だめですよ(苦笑・世界遺産)。龍源寺間歩 名所・史跡
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真っすぐ坑道の中を歩いてきましたが、この先は行き止まり。
壁に その理由が書かれた案内板(以下)がありました。
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ここは、入口から約160m地点です。
坑道は左にカーブしながら 195m地点で落盤のため ふさがっています。
ここから奥は高さ約2m、幅約90cmで、大人がやっと通れる大きさで、江戸時代に彫られたものです。龍源寺間歩 名所・史跡
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そこで、90℃ 坑道を左に曲がって進みます。
龍源寺間歩 名所・史跡
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出口が近くなると、電照版で照らされた石見銀山の説明がありました。
説明によると、歩いてきた坑道の白色~灰色の岩石は 石英安山岩と呼ばれるもので、
この岩石の表面には割れ目が同じ方向に何本もあり、この割れ目に沿って熱水が通過し、銀・金や銅といった金属が蓄積されたとのこと(「鉱脈鉱床」という)。龍源寺間歩 名所・史跡
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以降、電照版が続きます。
これら電飾版は、島根県指定文化財「石見銀山絵巻二巻」のうち 上巻から坑道内作業の様子を抜粋して15枚に仕立てたものだそうです。
この坑道内で博物館さながらの資料を見ることができるとは、思いもよりませんでした。龍源寺間歩 名所・史跡
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やっと外に出てきました。
龍源寺間歩 名所・史跡
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出てきたところで、石見銀山の鉱床断面図のパネルがありました。
山頂を境に東と西で、福石鉱床と永久鉱床、2つの異なる鉱床が存在したそうです。
この後、来た道を戻ります。龍源寺間歩 名所・史跡
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龍源寺間歩を出たところの道沿いに、銀の採掘で利用したと思われる機械が放置されていました。
昔は大活躍だったのですね。
お疲れさまです。石見銀山 名所・史跡
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往路でも見た景色を再確認しながら、駐車場に戻ります。
矢印の方向に、新切間歩があるようです。新切間歩 名所・史跡
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でも ずーっと奥に進まないと、木の陰で見えないのが 残念。
新切間歩 名所・史跡
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上市場の地区に戻ってきました。
あと少しで、駐車場に到着です。石見銀山 名所・史跡
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石見銀山公園に戻ってきました。
が、少しだけ大森地区の町並みを見に行きます。
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている町です。大森の町並み 名所・史跡
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江戸時代の武家・町屋が残る大森地区。
ツアーなので 出発時間が迫っていて時間がありませんが、ゆっくり散策したい町でした。
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石見銀山のツアー、ガイドの会の方の説明のおかげで、興味が一層深まりました。
説明があるのとないのとでは 全く見方・感じ方が異なるので、とても良い経験でした。大森の町並み 名所・史跡
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