ビジネスクラスでソウル・香港・マカオ 4（香港①）

2023/10/06 - 2023/10/06

普段は何ヶ月も旅程を練ってから旅行していますが、今回は出発10日前とかに急遽行き先を決める所から始めて旅行することになりました。マイルの有効期限が迫っているので特典航空券を使うのが前提、特典航空券ならビジネスクラス以上に絶対乗りたいので行き先の選定に非常にてこずりました。直近なのもあって全然空きがない。
更に自分のこだわりとして「必ず未訪問の国（地域）にも行く」というのもあるため余計に悩みつつ、コロナ禍キャンセルになったロシア旅行の往路で立ち寄る予定だった、つまり結局行けなかったけど多少旅程を練ったことがある香港が浮上しました。特典航空券の空きもありよしよしと思っていたら、10月頭のホテル代がめちゃくちゃ高いな？！冗談抜きでゼロが1つ多い。うわ香港ってこんなに宿代高いの？とよく調べたらどうやら国慶節のせいなのか、日程を後ろにずらしたら普通の価格になりました。ずらした分旅程が余ってしまうので、香港の前にソウルに行こう。ここ何年も短時間乗り継ぎでの訪問でバタバタしていたのでちゃんと泊まりたい。
香港に行くならマカオにも当然行くつもりですが、マカオのホテル代が高くて撃沈、仕方ない日帰りで行こう。2023年の旅行はハノイに行ったのにハロン湾に行かず、モンゴルに行ったのにテレルジに行かなかったけど今度こそ大丈夫なはず。

羽田～北京～ソウル（中国国際航空ビジネスクラス）
ソウル～香港（アシアナ航空エコノミークラス）
香港～羽田（ANAビジネスクラス）

43,000マイル＋36,650円

10/3（火）羽田～ソウル
10/4（水）ソウル
10/5（木）ソウル～香港
10/6（金）香港
10/7（土）香港～マカオ～香港
10/8（日）香港
10/9（月）香港～羽田

前日やその場で次の行き先の情報を調べる、行き当たりばったりの旅になりました。

エリア 香港(香港)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

二度寝しながら9時半過ぎに起床。5時台にも目覚めていたので今日マカオに行くか迷ったけど、まあ明日でいいかな。
レートの良い所で両替してから朝食へ。香港って意外と現金社会。オクトパスカードも現金チャージだし、飲食店でも200HKD以上の会計にしかカードが使えなかったりしました。香港でクレカを使ったのはマカオ行きの船代くらい。

今日も樂道に行き、店頭の朝食メニューを見ながら検討。この阿四というお店にしよう。チェーン店らしく、他の街でも見かけました。

他のお店も見る限り、右のような内容が香港の朝食の定番のようです。
カウンターで注文清算、席に料理を運んでくれました。

007番の朝食セット、40HKD（約760円）。ポークorチキンでチキン、ドリンクは奶茶。
雪菜煎米線は太いにゅう麺のような麺に薄味のあっさりスープ。刻んだ野沢菜漬のような漬物の塩気が美味しい。パンは切れ目がありバターが塗ってあるので、チキンと目玉焼きを挟んで頂きました。ほんのり甘くて柔らかいパン。

美味しいけど普通に2人前ありますね。実際隣のご夫婦はシェアしていました。こんなに食べられるかと思ったけど、食べているうちに食欲が出てきた。お腹いっぱい、ホットミルクティー（すぐ飲める温度で助かる）飲んで暑い。

それからジェニーベーカリーへ。
もうパクリを超えて香港のクッキー＝テディベア柄の缶なんじゃないかというくらい類似店があちこちで堂々と営業しています。

香港の街を歩いていると、上階に設置された室外機から水が垂れてくることがありました。地面に水が滴っている所は避けて歩く。

ジェニーベーカリーがある美麗都大廈。重慶大厦の隣の隣くらいで凄く近所。
お店は2階ですが、1階にまた別の類似店があってしかも看板に真正品とか書いてある。店構え自体は類似店の方が綺麗だし、普通にオリジナル商品を売ってた方が買う気になりそう。

混んでない、ラッキー！

何年も前からずっと来たかったお店です。香港旅行のついでに立ち寄るのではなく、香港旅行のきっかけになるくらい。①②のナッツクッキーみたいなものを私も趣味で作るので、参考にしたい気持ちもある。

買う物も決めていました。①8 Mix Nuts Cookiesの小（150HKD≒2,850円）と、⑪4 Mix Butter Cookiesの小（80HKD≒1,520円）。
真っ直ぐ宿に持ち帰り。缶を開けて写真を撮りたい誘惑に抗う。バックパックの中で開いたら大惨事！
テディベア柄は全く好みではないと思っていましたが、実物を見ると可愛い。ボコボコした質感で高級感がある。が、簡易包装にして値下げしてほしい気持ちもある。クチコミを見て気が付きましたが、「趣味じゃないな」と思っていたテディベア缶はパクリ商品のものだったようです。

重慶大厦の階段には二度と足を踏み入れるまいと昨日決意したばかりなのに、偶数階エレベーターがなかなか来なかったので、奇数階エレベーターで11階に行って10階に下りる作戦を決行してみる。上階の階段は比較的綺麗かもしれないという希望的観測の元での行動でしたが、ネズミがチョロチョロッと走って無事撃沈。流石に最後にしました。

部屋で涼みながらどこへ行こうか考えて、今日も天気良いしヴィクトリアピークにもう1回行くことにしました。

オクトパスカードにチャージしてから地下鉄で中環駅へ。

中環の読み方はチョンワンまたはツォンワンですが、英語名はCentral。イギリス統治の名残なのか、香港にはこのように英語名が付いた地名が何か所かあります。金鐘はAdmiralty、銅鑼湾はCauseway Bay など。
セントラルの名の通り、中環は凄く都会でした。

ヴィクトリアピーク行きの15番バスが通るのが見えたので、進行方向のバス停に行きましたがそのバス停には15番の表記が無く、停まらないみたい。

ルートを遡り案内板を見ながら、バスターミナルを発見。

15番バスは12.1HKD、ピークまでは山道を登って45分程でした。

ピークタワーの目の前にあるこのレストランの建物は、1901年に建てられた文化財。ヴィクトリアピークは香港市街よりは涼しかったので、イギリス統治時代に西洋人がこぞって邸宅を建てたそう。

昨日と同じく真っ直ぐ景色を見に行く。

お腹の調子がちょっとだけ悪い。朝食は火が通ったものしか食べてないのにおかしいなと思ったけど、歯磨きの時に水道水で口を濯いだことを思い出しました。普段旅先ではペットボトルの水で歯磨きしてるけど、香港だしと思って油断してしまった。香港だけど重慶大厦なんだよ。

真っ暗だった夜と違って、昼間の慮吉道はこれぞ遊歩道という感じ。

山肌にはメンテナンス用・一般人立入禁止の階段。
香港の山や岸壁ではこういう階段や梯子をよく見かけました。

道中に看板があり、この辺りの植物や気候についての説明が読めます。ヴィクトリアピークは香港島で一番高い場所で霧が多いため、植生が特別豊からしい。

天気が良くて暑いけど、風が爽やか。日傘を差して歩きました。

少し霞んでるけどいい眺め。

昨日も思ったけど、一際高い中央右のビルに隠されて尖沙咀の辺りが丁度見えない。
中環にある国際金融中心・第二期、地上415.8mの高さ。

油麻地、九龍駅の辺り。
右の建物は、香港一の高さを誇る環球貿易広場（世界貿易センター、ICC）。高さ484m、地上118階建て。100階（393m）にスカイ100という展望台があるそう。

西へ走る青い船。マカオに行くのかな。

尖沙咀のチャイナフェリーターミナルから出港していく船。

緑の山からも高層ビルがニョキニョキ生えている。

昨夜と同じ辺りまで進んでから戻りました。

植物を観察しながら戻る。南国らしい、日本で見ない植物ばかりで面白い。
幹から多肉質の葉っぱが生えててなんじゃこりゃ？！寄生植物かな。

成長するとこうなる？

黄色とピンクがランダムに混ざった花が可愛い。

道中は殆どジャングル。

真っ赤でピカピカな実、可愛い。
ちなみに、遊歩道の入口に「植物持ち帰り禁止」的な看板がありました。当然。

何これ～。眺望と同じくらい植物も必見でした。

ピークタワーの横に中華風の東屋が見えました。獅子亭という展望台。

ピークタワーに寄って行きました。

ピークタワー内にあるマダム・タッソー蝋人形館。入口にあった蠟人形は誰か分からないけど、香港らしい電飾がいいね。宇宙最強！（笑）

山頂郵便局。平日11:00～18:00、土曜11:00～14:30の営業なので昨夜は既に閉まっていました。
後は投函するだけのポストカードを持っているので出していこう。外にポストがありますが、特殊な郵便局だから切手代が違うかも？と疑って念のため窓口に出してきました。勿論そんなことは無い。

ヴィクトリアピークの本当のてっぺんはあの辺かな。標高552mあるけど頂上周辺はアンテナとかあって一般人は立ち入れません。

バスターミナルの辺りからは南西の海と島々が見えました。

15時前にまたバスで山を下りました。
昨日は夜景を見ずに山を下りる人に対して何故？！と思ってたけど、なるほど。

車窓からも海が見えました。香港島の多分南の方…香港仔とかその辺？

バスの向きを変える為なのか、行きも帰りも長い通路の奥でUターン。

とんでもなく細長いビル！何階建てこれ。多分ホテル。
海外で日本にないタイプの建物を見る度に「地震無いんだろうな」と思う。

ビアードパパ発見、看板が日本語のまま。
今日も金鐘で降りました。

トラム乗り場はどこだろう。昨日も通ったカラフルな歩道橋の真ん中に下りる階段を発見！

わー二階建てトラム可愛い！！

進行方向を確認。路線図にトラムの乗り方が凄く丁寧に書いてあって助かる！
①車体の行き先を確認、②後ろから乗り込む、③運賃は前から降りる時に後払い。3HKD、安い！けどこれも値上がりしています。

後ろから乗り込み二階席へ。階段の近くにいると後ろからどんどん乗客が来るので、立ち乗りの場合は前に詰めましょう。

沿線は繁華街で賑やか。灣仔駅前。

街中の小学校、中国国旗と香港の旗が。

サーッと雨が降りだしました。トラムの窓は自分で開閉できますが、前に座ったおばさんが開けた窓に腕を乗せて閉めてくれない。

銅鑼湾で降りる頃にはほぼ止みました。金鐘から20分くらい。

銅鑼湾（トンローワン）は香港島一の商業地区。トラムが通るヘネシーロード沿いにそごうがあって（尖沙咀にもある）賑やか、ちょっと原宿っぽい雰囲気。

銅鑼湾にはご飯を食べに来ました。歩き方によればローカルフード屋が並ぶ通りや、スイーツ＆スナック店が並ぶ通りがあるらしい。
安くて美味しいグルメストリート、渣甸街（チャアティンガイ）へ。

十字に縛られた蟹！上海蟹は丁度今がシーズンらしい。

食べ歩き系のお店も充実しています。

テイクアウトのお店も。
この辺りに宿を取るのも楽しそう。宿代高いのかな。お店のテナント料は銅鑼湾が世界一高いらしい。

これまでほとんど見たことがなかったミニバス。主に裏路地を走っているようです。

入るお店に迷って果てしなくうろうろ。これまでに食べてない料理が食べたいんだよなあ。渣甸街の価格帯は尖沙咀の樂道と同じくらいの印象。

飲食店ばかりの渣甸街ですが、一軒だけペットショップというかウサギ専門店？がありました。

渣甸街を何往復もした末に、こちらのお店に入りました。

理由はアフタヌーンメニューがあったから。どれにしようかな。
決める前に店員さんが注文を取りに来て、別に急かされている感じでもないのに焦ってしまう。とにかく何だか分からないものを！ということで⑫腿蛋治（38HKD≒722円）＋凍奶茶（3HKD≒57円）を注文。

香港では多分一般的な、テーブルに引き出しが付いているタイプのお店。カトラリーが入っています。

出てきたのはサンドイッチ！！ええええ！！蛋治でサンドイッチ、なんか読める気がする～！けど蛋＝卵なので、治でパンを表してるの？？
中身はハム（腿ね…）と朝食バイキングのスクランブルエッグのような卵焼き、ふわふわの食パンにバターが塗ってあって美味しいけど悲しい。飯とか麺とか付く料理にするべきだった。

それからスイーツ＆スナック通りと紹介されている希雲街へ。うーん、飲食店があるけどそういうお店は1軒しか無いかも。香港版ワッフルの鶏蛋仔のお店に行列が出来ていましたが、他所でも見たのでチェーン店のようです。

それから渣甸街に戻ろうとして、高級ブランドが並ぶ大都会に迷い込む。上の写真から徒歩2分でこの景色になるの凄すぎ。

漢字の標識面白いなあ。内容は分からないけど。

狭い範囲に銀座と原宿と高島平（団地と言いたい）が混ざったような街並みで面白い。

銅鑼湾のランドマーク、そごう（崇光）。16階建てでデジタルサイネージが凄く大きい。

道に迷いつつ渣甸街に戻りました。デザートが食べたい。

豆腐料理の専門店。賑わう店内は相席もありで、揚げ豆腐のようなものを食べている人が多かったです。ここの女性店員さんは珍しく笑顔の接客でした。

冷たい豆腐花（15HKD≒285円）。これは…ほんのり甘い豆腐！ミルクプリンじゃなくて間違いなく豆腐なんだけどデザート。美味しい。

今夜はシンフォニー・オブ・ライツが見たいけど、20時まではまだまだある。
廟街に行っておこうか。地下鉄で油麻地へ。

油麻地は尖沙咀の2駅北で、同じネイザンロード沿いなので街並みもそんなに変わらない。
現在17:30、まだ時間が早いらしく屋台の準備中だったので、マックにトイレを借りに行ったりして時間潰し。

あちこちで見る熱烈慶祝、こんな大掛かりなものまで。
うっそ香港返還から26年も経つの？！時の流れの早さが恐ろしすぎる。

油麻地は裏通りのあちこちに屋台街がありましたが、アダルトグッズの屋台も。廟街の別名、男人街ってそういうこと？

廟街は地図によればもっと広い範囲のようですが、門で挟まれた通りがありました。

フードコートらしきものが。地上が狭くて上へ上へと延びる香港では、オープンテラス形式のお店を全然見ないので珍しい。
現在の香港には食べ物の屋台が無いらしい。1970年代に路上から排除され、熟食中心というフードコートとしてビルの2F等で纏まって営業しているそうです。

売られているのはアニメグッズとか服とかで平和な感じ。

ヒスイも沢山売られていました。廟街の北には別にヒスイ市があります。

お土産に良さそうな素敵なお店も。

奥へ進むと、露出度の高い女性が道の脇にちらほら立っていました。男人街ってそういうこと？

物価の高い香港では初めから購買意欲が無い。…いや待てよ、どこに行ってもあまり買い物しないな私は…（自省）
ほぼ立ち止まらずに通り過ぎただけで、門から門まで8分程。

廟街を出ると、そこはもう隣の佐敦駅前でした。

随分前からもう一歩も歩きたくないくらい疲れているけど、尖沙咀まで500mくらいか…。バスに乗るつもりだったのに歩いてしまう。

Big Cを発見！尖沙咀駅に看板があったのでどこにあるのかなーと思ってました。
巨大スーパーのイメージだけどこの店舗は大きくない。丁度尽きていた水（3HKD≒57円）だけ購入。

尖沙咀プロムナードへ。もう一歩も歩けないくらい疲れることは旅先ではよくあるけど、そこから歩かずに済むことは万に一つも無いのだった。

噴水の花壇が凄い！

どこからシンフォニー・オブ・ライツを見ようかな。ここは階段状になってて座って見られていい感じ。
とりあえず海沿いまで行ってみよう。

そこ電球になってるんだ？！

まだ19時過ぎなので、海沿いの柵の前に空きがありました。

次々色が変わる灯りが水面に映ってとても綺麗。

ですが、昨日の昼間は気にならなかったけど海水が臭い。公衆トイレ系で、香港でよく嗅ぐ臭いではある。

20時まで立ちっぱなしは辛い。手摺下がライトアップされていて丁度いいので、座って日記を書いて過ごす。Wi-Fiも使えて最高。
20時が近付くにつれて手摺沿いに空きが無くなったらしく、私の頭上が通りすがりの人達の撮影スポットになっていました。結構座りやすい空間だけど他に座っている人はいないようだ。行儀悪くてすまん。好きなだけ撮るといい。

3分前にバキバキの体に鞭打って立ち上がる。
10秒前からカウントダウンしているビルがありましたが、20時になっても何も起こらない。ビームも出ないし音楽も鳴らない。何ならそれまで流れていたクラシックが止まった。

香港會議展覧中心（コンベンション・アンド・エキシビション・センター）の正面というベスポジで見ていたので、遠くて音楽が聴こえなかったとかは無いと思う。今日はシンフォニー・オブ・ライツ休み？

未練がましく暫く夜景を眺めてから帰路に着きました。

こんな所に公園のような遊具がある。奥の崇光は尖沙咀のそごう。

重慶大厦内には商店が沢山ありますが、D区画エレベーターまでの道中に1軒だけ値札をつけている冷蔵庫があり、香港で過ごすうちに結構お買い得だと分かったので買って帰りました。大きめの水（4HKD≒76円）と、ココナッツミルクドリンク（10HKD≒190円）。ココナッツミルクは色んなフレーバーがある中からマンゴーを選択。
買い物をしたら、そのお店と隣のお店の店員さんが「How are you?」と声を掛けてくれました。昨日から何度もここを通る私を認識していてくれていたようです。

ココナッツミルクは完全に牛乳そのものの濃厚さと味で美味しい。えっ牛乳入ってないの？と原材料を確認してしまう。マンゴーミルクに角切りのナタデココが入っています。
真ん中の水はどこか他の国で見たことがあるなあ、どこだっけ…（過去の写真を確認）モンゴルだ！てっきりインドかと思ったけどつい最近だ。左の水はBig Cで買ったもので、よく見るとPB商品。

明日はマカオに行きます。マカオの郵便局（土曜半休・日曜休み）に行きたいので、土曜の明日以外に選択肢がない。マカオ行きの船は尖沙咀と上環2か所のフェリーターミナルから出ているので、どっちから行くか迷うなあ。尖沙咀は徒歩で行けるけど、本数が少ないから上環かな。決まらないまま眠りにつきました。