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東大寺にて10月1日から16日まで、良弁僧正1250年御遠忌記念事業として法華堂(三月堂)の執金剛神立像が特別開扉公開されている。<br />例年は12月16日の一日だけ開扉される執金剛神立像が、東大寺開山で初代別当の良弁僧正(689~773)の1250年忌に合わせ、公開されるのだ。<br />タイミングが合わず今まで一度もお会いしたことがなかった像と、ついに対面がかなった。<br />

アイラブ仏像めぐり 東大寺良弁僧正1250年遠忌 執金剛神立像特別公開

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2023/10/10 - 2023/10/10

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ゆうこママ

ゆうこママさん

東大寺にて10月1日から16日まで、良弁僧正1250年御遠忌記念事業として法華堂(三月堂)の執金剛神立像が特別開扉公開されている。
例年は12月16日の一日だけ開扉される執金剛神立像が、東大寺開山で初代別当の良弁僧正(689~773)の1250年忌に合わせ、公開されるのだ。
タイミングが合わず今まで一度もお会いしたことがなかった像と、ついに対面がかなった。

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  • 特別公開だから混雑すると踏んで、奈良に前泊。8月にも宿泊したアングランデホテル奈良に再び。ビュッフェでない朝食は、うれしい。すべて平らげ、東大寺へ。

    特別公開だから混雑すると踏んで、奈良に前泊。8月にも宿泊したアングランデホテル奈良に再び。ビュッフェでない朝食は、うれしい。すべて平らげ、東大寺へ。

  • 8時30分に始まる公開に合わせて境内へ。<br />観光客の姿はほぼない。

    8時30分に始まる公開に合わせて境内へ。
    観光客の姿はほぼない。

  • 南大門。静か。外国人が数人。

    南大門。静か。外国人が数人。

  • 大仏殿には向かわず、池の手前から二月堂、法華堂の方へ。ここから望む大仏殿は美しい。

    大仏殿には向かわず、池の手前から二月堂、法華堂の方へ。ここから望む大仏殿は美しい。

  • 明け方にあがったばかりの雨がまだ乾かない大仏殿の屋根瓦も美しい。

    明け方にあがったばかりの雨がまだ乾かない大仏殿の屋根瓦も美しい。

  • 坂道をゆるゆる登る。ほどなく石段の先に二月堂、三月堂(法華堂)が見えてきた。誰もいない。

    坂道をゆるゆる登る。ほどなく石段の先に二月堂、三月堂(法華堂)が見えてきた。誰もいない。

  • 三月堂といわれる法華堂の前にも人の姿がない。あれれ、時間を間違えたかな。

    三月堂といわれる法華堂の前にも人の姿がない。あれれ、時間を間違えたかな。

  • 案内看板には8時30分からとある。ごめんくださいと声を掛け、堂内へ。<br />拝観料を納め、靴を袋に入れて持ち、いざ中へ。

    案内看板には8時30分からとある。ごめんくださいと声を掛け、堂内へ。
    拝観料を納め、靴を袋に入れて持ち、いざ中へ。

  • 先客が一人。私はこの日二人目の客のようだ。すぐに執金剛神像の立つ後陣へ。

    先客が一人。私はこの日二人目の客のようだ。すぐに執金剛神像の立つ後陣へ。

  • 執金剛神像に対面。思っていたより小さい。写真でしか知らなかった私はもっと大きな像かと思っていた。<br />小さいのに、ものすごいパワーで迫ってくる。<br />天平5年(733年)の法華堂創建の頃の造立という像に、いまだ残る彩色は、奇跡の鮮やかさ。<br />瞬発力を発揮する一瞬の緊張感。<br />渦巻く風も見える。

    執金剛神像に対面。思っていたより小さい。写真でしか知らなかった私はもっと大きな像かと思っていた。
    小さいのに、ものすごいパワーで迫ってくる。
    天平5年(733年)の法華堂創建の頃の造立という像に、いまだ残る彩色は、奇跡の鮮やかさ。
    瞬発力を発揮する一瞬の緊張感。
    渦巻く風も見える。

  • 創建当初、良弁の時代の法華堂は、左側の正堂だけで、礼堂は別だったようだ。<br />執金剛や本尊の不空羂索観音は写真左側の正堂にその頃からいらっしゃる。

    創建当初、良弁の時代の法華堂は、左側の正堂だけで、礼堂は別だったようだ。
    執金剛や本尊の不空羂索観音は写真左側の正堂にその頃からいらっしゃる。

  • 鎌倉時代に礼堂をくっつけて増築したということが、屋根の形状や縁に巡らした高欄の段差から素人目にもよく分かる。

    鎌倉時代に礼堂をくっつけて増築したということが、屋根の形状や縁に巡らした高欄の段差から素人目にもよく分かる。

  • 執金剛神像は毎年良弁の命日の12月16日のみ開扉公開される。いつも大混雑するそうだ<br />が、この日は朝早いからなのか、ゆったり拝観。

    執金剛神像は毎年良弁の命日の12月16日のみ開扉公開される。いつも大混雑するそうだ
    が、この日は朝早いからなのか、ゆったり拝観。

  • すいているからなのか、いつもなのか、警備の方が解説をしてくださった。<br />神像の両横の灯籠に蜂の意匠があるわけは。

    すいているからなのか、いつもなのか、警備の方が解説をしてくださった。
    神像の両横の灯籠に蜂の意匠があるわけは。

  • 平将門の乱のとき、お堂を守るため神像のもとどりが蜂に変身して、敵をやっつけたのだそうだ。なので灯籠の片側の蜂は戦いで傷付いた姿で表されているとのこと。

    平将門の乱のとき、お堂を守るため神像のもとどりが蜂に変身して、敵をやっつけたのだそうだ。なので灯籠の片側の蜂は戦いで傷付いた姿で表されているとのこと。

  • 執金剛神像を拝観してから、正面に戻って本尊たちにご挨拶。戻る途中、これまで離れたところからしか見たことのなかった後列の像を横からじっくり。<br />向かって右奥の多聞天さまを間近で見上げる。洋風のお顔でなかなかのイケメン。邪鬼も今にも動き出しそうな絶品。

    執金剛神像を拝観してから、正面に戻って本尊たちにご挨拶。戻る途中、これまで離れたところからしか見たことのなかった後列の像を横からじっくり。
    向かって右奥の多聞天さまを間近で見上げる。洋風のお顔でなかなかのイケメン。邪鬼も今にも動き出しそうな絶品。

  • シカたちはそんな絶品仏像たちの並ぶ床の下で、いつものようにくつろいでいた。

    シカたちはそんな絶品仏像たちの並ぶ床の下で、いつものようにくつろいでいた。

  • 法華堂を出て二月堂へ向かう。<br />法華堂の北東に飯道神社が建っている。<br />これまで二月堂との位置関係ばかり気にしてきたが、飯道さんは、法華堂の鬼門に位置することに気づいた。

    法華堂を出て二月堂へ向かう。
    法華堂の北東に飯道神社が建っている。
    これまで二月堂との位置関係ばかり気にしてきたが、飯道さんは、法華堂の鬼門に位置することに気づいた。

  • 二月堂。

    二月堂。

  • 二月堂もまだ人影まばら。

    二月堂もまだ人影まばら。

  • 静かに般若心経を上げる女性がいるだけ

    静かに般若心経を上げる女性がいるだけ

  • 独り占めで登楼の石段を下り、

    独り占めで登楼の石段を下り、

  • 美しい裏参道を眺め、

    美しい裏参道を眺め、

  • 二月堂を下から仰ぎ見る。<br />左手の大きな樹は良弁杉。

    二月堂を下から仰ぎ見る。
    左手の大きな樹は良弁杉。

  • 良弁僧正1250年忌なので近くまで行って手を合わす。

    良弁僧正1250年忌なので近くまで行って手を合わす。

  • 幼児のとき大鷲にさらわれた良弁。近江からこの杉の上に運ばれたところを、命救われたという。

    幼児のとき大鷲にさらわれた良弁。近江からこの杉の上に運ばれたところを、命救われたという。

  • そして大仏殿。イベントのためいつもと雰囲気が異なる。正面ではなく左側の回廊から入堂する。

    そして大仏殿。イベントのためいつもと雰囲気が異なる。正面ではなく左側の回廊から入堂する。

  • 違うルートというだけで、気分アップ。

    違うルートというだけで、気分アップ。

  • 大仏さんはいつもと同じ。

    大仏さんはいつもと同じ。

  • いつもと同じが有難い。

    いつもと同じが有難い。

  • 柱の和釘の頭を撫で、いつもと同じことを慶び、堂内を廻る。

    柱の和釘の頭を撫で、いつもと同じことを慶び、堂内を廻る。

  • 新米の季節。奉納米が供えられている。これは笠間米。

    新米の季節。奉納米が供えられている。これは笠間米。

  • 横江荘園米、さらに福井市の上文殊地区からとある。

    横江荘園米、さらに福井市の上文殊地区からとある。

  • 大仏殿の前はきらびやかに飾られている。このあと東大寺ミュージアムで開催中の良弁僧正と東大寺展。

    大仏殿の前はきらびやかに飾られている。このあと東大寺ミュージアムで開催中の良弁僧正と東大寺展。

  • ミュージアムがオープンしてこちらに移られたが、法華堂にお住まいだった日光月光菩薩にご挨拶。<br />月光ファンだったのに、どういう心境の変化か、日光菩薩の姿に心奪われてしまった。<br />東大寺は奥が深い。<br />おしまい

    ミュージアムがオープンしてこちらに移られたが、法華堂にお住まいだった日光月光菩薩にご挨拶。
    月光ファンだったのに、どういう心境の変化か、日光菩薩の姿に心奪われてしまった。
    東大寺は奥が深い。
    おしまい

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