カラフル・マウンテンとキャンドバーン

2023/08/27 - 2023/08/27

タブリーズの観光案内所で手配して、近郊のカラフル・マウンテンとキャンドバーンへ日帰り観光に行きました。

エリア タブリーズ(イラン)

• 旅行の満足度: 4.0

タブリーズに行ったら、少し足を延ばして近郊の「カラフル・マウンテン」に行きたいと思っていた。
イランは鉱物資源が豊富な国で、以前の旅行でも車窓からシマシマの地層や、赤っぽかったり緑っぽかったりする岩肌を何度か見ていた。
タブリーズ近郊には、観光スポットとして見に行ける場所があるというので、これはぜひ行きたい。

公共交通機関では行けず、現地ツアーがあるらしいのだが、コロナ禍を経ていることもあり情報が少ない。
ザンジャーンからタブリーズに向かうバスの車窓からもなかなか面白い景色が見られたので、行けなかったとしても諦めはつくかなとは思う。

カラフル・マウンテンまで行く時間のない方、興味はあるけどわざわざ行くほどでもないという方は、ザンジャーンからの道中、寝てしまわないように（笑）。
景観は左右どちらも楽しめます。

タブリーズに着いてすぐ、バザール入口にある観光案内所へ。
案内所には、いくつかのツアーのコースと料金が記載された冊子があり、キャンドバーンは35ユーロ、カラフル・マウンテンとのセットなら55ユーロ。一人だったせいかキャンドバーンなら15で良いと言う。カラフル・マウンテンのみのツアーはなく、キャンドバーンとセットで20にしてくれた（どういう料金設定だ）。支払いはドルでもユーロでもリヤルでも可能。もちろん現金のみ。
行程は、朝8時にホテルピックアップ、カラフル・マウンテンでの自由散策１時間。キャンドバーンでの自由観光２時間。帰りはタブリーズのバスターミナルで降ろしてもらうという6時間程度のもの。降りる場所はタブリーズ市内なら指定可能。英語を話す運転手さんのみで、ガイドはつかない。

タブリーズの歴史的なバザールの建造物群 市場

当日朝、案内所の人も一緒に車に乗って来たけど、私を確認するとそれじゃ楽しんで、と車を降りて去って行った。割と物静かな運転手さんの運転で出発。

カラフル・マウンテンは、タブリーズ中心部から約45分。幹線から未舗装の道路に少し入ったところで車を降り、一人で勝手に歩き回ることができる。

太陽の向き的に午前が良いらしいけど、なぜか誰にも会わず、すごい景色の中、鳥の声と自分の足音だけが聞こえ、非現実的な感じ。ぜひブラタモリに来てほしい（笑）。

車窓からでもかなり楽しめるけど、ゆっくり歩いて回るのはまた別の楽しさなので、オススメ。写真を撮りながらのんびり道の終わりまで行って戻ってだいたい1時間。グループで写真を撮り合いながらだと、もう少しかかるかもしれない。

続いて、1時間強走ってキャンドバーンへ。村の入口で入域料を払う。
ネットでは「よく”ミニカッパドキア”と言うけど、正直言い過ぎ」という声もあるけど、確かにこれは、どうしても言うなら「マイクロ・カッパドキア」か「ミニ奇岩群」かなという感じ。奇岩そのものがカッパドキアより小さいし、奇岩の並ぶエリアの広さは比較にならない。

じゃあつまらないかと言えばそんなことはなく、今も人が暮らしている生活感、素朴な土産物屋の規模、小川の対岸から全貌が見渡せる景観などが、日帰り観光にはちょうどいい感じ。なんなら洞窟ホテルもあり、泊まることもできる。

キャンドバン村 散歩・街歩き

キャンドバン村 散歩・街歩き

イラン人にも人気の観光地で、ピクニックセットを持ってきて寛いでいる家族連れも多いし、映えスポットで盛んにポーズを変えて撮影にいそしむ人も。
しかし柵のないギリギリのところまで行ったりするので、こちらがハラハラする。

ときどきイラン人観光客に話しかけられたり、一緒に写真に写ってと頼まれたりするのも不思議な感じ。見たところ外国人観光客は少なく、マレーシアっぽい女性を一人見た程度。
それと「日本人？イランに興味があるの？イラクは？」と声をかけてきたカップルがいて、名前が似てるからって、、、と思ったらイラクの人でカルバラから来たとのこと。普通に観光で来られるのか。

キャンドバン村 散歩・街歩き

小川の対岸には桟敷席のオープンカフェがあり、木陰で雰囲気も良かったので、誰かと一緒だったらゆっくりお茶をするのも良さそうだった。
暑いこともあり、私は１時間少々で満足したので、早めに切り上げて車に戻った。
また1時間ほどかけてタブリーズに戻り、バスターミナルで降ろしてもらって終了。

ツアーというより車のチャーターという感じで、しっかりガイドしてほしい人には物足りないかもしれないけど、勝手に見て歩けるので私は気楽で良かった。
他にもアルメニア修道院群などへ行くコースもあったし、いろいろ情報ももらえるので、タブリーズの観光案内所は行ってみる価値ありと思います。