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ボーザとアルゲーロではサルデーニャの内陸ではなく、海岸沿いなのですが、タイトルと異なる点は大目に見て下さい。<br />帰国後にロレンス(イギリスの作家、チャタレイ夫人の著者)の書いたちょうど100年前の旅行記「海とサルデーニャ」を読んでみたのですが、この作家夫妻はバルバージア地方を通って島を北上しています。何とまあこんな不便なルートをわざわざ通らなくても・・とあきれてしまう旅程なのです。カリアリで国鉄に乗り損ねたことによるのですが、それにしてもです。<br />私はより開けた西側ルートで北上しました。ジェノヴァ人やピサ人やアラゴン・カタルーニャ人がこのルートを通って文化を伝播したのでしょう。これらの文化の香りがします。<br />写真はアルゲーロの大聖堂の塔です。<br />

サルデーニャの内陸へ その3:ボーザとアルゲーロ編

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2023/08/07 - 2023/08/17

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PuellaApuliae

PuellaApuliaeさん

ボーザとアルゲーロではサルデーニャの内陸ではなく、海岸沿いなのですが、タイトルと異なる点は大目に見て下さい。
帰国後にロレンス(イギリスの作家、チャタレイ夫人の著者)の書いたちょうど100年前の旅行記「海とサルデーニャ」を読んでみたのですが、この作家夫妻はバルバージア地方を通って島を北上しています。何とまあこんな不便なルートをわざわざ通らなくても・・とあきれてしまう旅程なのです。カリアリで国鉄に乗り損ねたことによるのですが、それにしてもです。
私はより開けた西側ルートで北上しました。ジェノヴァ人やピサ人やアラゴン・カタルーニャ人がこのルートを通って文化を伝播したのでしょう。これらの文化の香りがします。
写真はアルゲーロの大聖堂の塔です。

旅行の満足度
5.0

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  • タロス遺跡を見学して昼食後、シニス半島を後にして北上し、ボーザへ。この日は土曜のためARSTバスの本数が少なく、こうなりゃついでだと加藤さんの車で移動。バスは内陸を通るルート(マコメル乗り換えが多い)のため、海岸線が見たかったのも理由の一つです。<br />ボーザは「イタリアの最も美しい村」の一つですが、え、これ村(borgo)?と言いたくなる規模の中都市です。だいたいこの登録村は過疎の山間の村が多くて、1-2時間あれば歩けてしまうようなところばかりなのですが、ここは例外的に大きな町です。だから交通も意外と便利なのです。<br />カラフルな町並みが有名で、こちらの旅行記にきれいな写真を投稿されている方も多いですね。町並みや美しい街路は既に投稿されているみなさまにお任せします。<br />私がここに来たのは、山の上にそびえるマラスピーナ城=セッラヴァッレ城(城跡)とその礼拝堂をみたいからなのでした。

    タロス遺跡を見学して昼食後、シニス半島を後にして北上し、ボーザへ。この日は土曜のためARSTバスの本数が少なく、こうなりゃついでだと加藤さんの車で移動。バスは内陸を通るルート(マコメル乗り換えが多い)のため、海岸線が見たかったのも理由の一つです。
    ボーザは「イタリアの最も美しい村」の一つですが、え、これ村(borgo)?と言いたくなる規模の中都市です。だいたいこの登録村は過疎の山間の村が多くて、1-2時間あれば歩けてしまうようなところばかりなのですが、ここは例外的に大きな町です。だから交通も意外と便利なのです。
    カラフルな町並みが有名で、こちらの旅行記にきれいな写真を投稿されている方も多いですね。町並みや美しい街路は既に投稿されているみなさまにお任せします。
    私がここに来たのは、山の上にそびえるマラスピーナ城=セッラヴァッレ城(城跡)とその礼拝堂をみたいからなのでした。

  • お城に登って行きますが、急坂です。これから行かれる方は季節によっては足元にご注意を。

    お城に登って行きますが、急坂です。これから行かれる方は季節によっては足元にご注意を。

  • 城門に到着。<br />マラスピーナ家はイタリア史でよく名が出てくる名門貴族です。まさかサルデーニャにも領地を持っていたとは知らなかったので驚きました。フィレンツェ中心部にもこの名前のホテルありますね。<br />

    城門に到着。
    マラスピーナ家はイタリア史でよく名が出てくる名門貴族です。まさかサルデーニャにも領地を持っていたとは知らなかったので驚きました。フィレンツェ中心部にもこの名前のホテルありますね。

  • 城門から中に入ったところです。礼拝堂の壁画写真が歓迎してくれました。<br />城内を巡るガイドツアーと礼拝堂のみのガイドツアーがあり、開始時間の関係で礼拝堂のみを選択しました。時間までしばし散策します。

    城門から中に入ったところです。礼拝堂の壁画写真が歓迎してくれました。
    城内を巡るガイドツアーと礼拝堂のみのガイドツアーがあり、開始時間の関係で礼拝堂のみを選択しました。時間までしばし散策します。

  • 中はこんな感じで、建物はほとんど残っていません。城壁と塔のみ修復保存されており、登って歩くことができます。

    中はこんな感じで、建物はほとんど残っていません。城壁と塔のみ修復保存されており、登って歩くことができます。

  • 早速城壁をぐるっと歩いてみました。

    早速城壁をぐるっと歩いてみました。

  • いい眺めです。

    いい眺めです。

  • 側塔です。中世には歩哨が立っていたのでしょう。

    側塔です。中世には歩哨が立っていたのでしょう。

  • メインの塔です。一番上まで登れます。

    メインの塔です。一番上まで登れます。

  • これが礼拝堂Nostra Signora de Sos Regnos Altosです。よく残っていたものだと思いますが、外観から見て修復されたのでしょう。

    これが礼拝堂Nostra Signora de Sos Regnos Altosです。よく残っていたものだと思いますが、外観から見て修復されたのでしょう。

  • 礼拝堂の中には14世紀の美しいフレスコ画がいくつか修復されて見られます。アルボレーア王国(ジュディカート)時代のものらしいです。<br />このテーマは三人の若者と三人の死者。中世によく描かれた、ピサのカンポサントでも見られる説教説話的テーマです。

    礼拝堂の中には14世紀の美しいフレスコ画がいくつか修復されて見られます。アルボレーア王国(ジュディカート)時代のものらしいです。
    このテーマは三人の若者と三人の死者。中世によく描かれた、ピサのカンポサントでも見られる説教説話的テーマです。

  • 反対側の壁には最後の晩餐と、その下に様々な聖人が描かれています。それぞれ識別のための小道具(アトリビュート)を持っているので信者にはこれが誰か分かるようになっています。<br />

    反対側の壁には最後の晩餐と、その下に様々な聖人が描かれています。それぞれ識別のための小道具(アトリビュート)を持っているので信者にはこれが誰か分かるようになっています。

  • 背面には聖マルティーノと聖ジョルジョが描かれています。

    背面には聖マルティーノと聖ジョルジョが描かれています。

  • その後、街ぶらせずに(暑かったので)3キロぐらい離れた郊外の聖ピエトロ聖堂に行きました。一応歩いて行ける距離ですが、山に向かっての誰も通らない道を行くので女性が一人で歩くと心細いと思います。<br />私はずっと前にボルツァーノ郊外のロンコロ城に行ったとき、帰路のバスがなかったので山道をてくてく一人で歩いて戻ったことがあるし、その他にもカラブリアのスティーロやコセンツァの山上の城跡にも一人で登っていますので平気なのですが(何もなかったから言えることです)。

    その後、街ぶらせずに(暑かったので)3キロぐらい離れた郊外の聖ピエトロ聖堂に行きました。一応歩いて行ける距離ですが、山に向かっての誰も通らない道を行くので女性が一人で歩くと心細いと思います。
    私はずっと前にボルツァーノ郊外のロンコロ城に行ったとき、帰路のバスがなかったので山道をてくてく一人で歩いて戻ったことがあるし、その他にもカラブリアのスティーロやコセンツァの山上の城跡にも一人で登っていますので平気なのですが(何もなかったから言えることです)。

  • ここはサルデーニャのロマネスク様式の教会では割と有名だそうです。

    ここはサルデーニャのロマネスク様式の教会では割と有名だそうです。

  • 中はかなりどっしりしています。ちょっと無骨かな。

    中はかなりどっしりしています。ちょっと無骨かな。

  • 石の色も他地域とは異なっており、全体が暗く見えます。

    石の色も他地域とは異なっており、全体が暗く見えます。

  • きっとこれはおなじみの動物模様が彫られていたのだと思われます。修復してくれたら良いのに・・。

    きっとこれはおなじみの動物模様が彫られていたのだと思われます。修復してくれたら良いのに・・。

  • 建立者である司教コンスタンティーノの碑と洗礼盤。

    建立者である司教コンスタンティーノの碑と洗礼盤。

  • 誰もいないこんな道を通って行くので、女性単独旅行者はご用心。<br />傍の農場の大きな犬が吠えまくってうるさかった。

    誰もいないこんな道を通って行くので、女性単独旅行者はご用心。
    傍の農場の大きな犬が吠えまくってうるさかった。

  • 最後にボーザの川べりからマラスピーナ城を見てこの街とはお別れです。これからアルゲーロに向かいます。

    最後にボーザの川べりからマラスピーナ城を見てこの街とはお別れです。これからアルゲーロに向かいます。

  • アルゲーロでは聖フランチェスコ修道院の僧房を改装したホテルに3泊しました。回廊ではコンサートがよく開催されており、部屋は二階にあるので宿泊者はただで聴くことができます。<br />二階の回廊で朝食を食べられるのでとてもいいですよ。以前にグッビオで泊ったホテルもこのような感じでした。<br />同じ修道院改装ホテルでもアマルフィやタオルミーナみたいな豪華ホテルではなく(あちらはドメニコ会でしたっけ)、あくまでもフランチェスコ会っぽく清貧です。

    アルゲーロでは聖フランチェスコ修道院の僧房を改装したホテルに3泊しました。回廊ではコンサートがよく開催されており、部屋は二階にあるので宿泊者はただで聴くことができます。
    二階の回廊で朝食を食べられるのでとてもいいですよ。以前にグッビオで泊ったホテルもこのような感じでした。
    同じ修道院改装ホテルでもアマルフィやタオルミーナみたいな豪華ホテルではなく(あちらはドメニコ会でしたっけ)、あくまでもフランチェスコ会っぽく清貧です。

  • 修道院の僧房はホテルになっていますが、教会は現役で健在です。これがファサードです。しかし信者以外は入るなという雰囲気がぷんぷんしており、観光客入り口はあちら(有料見学ルート)という看板が立てられています。<br />無礼でマナーをわきまえない観光客にうんざりした結果でしょうか。

    修道院の僧房はホテルになっていますが、教会は現役で健在です。これがファサードです。しかし信者以外は入るなという雰囲気がぷんぷんしており、観光客入り口はあちら(有料見学ルート)という看板が立てられています。
    無礼でマナーをわきまえない観光客にうんざりした結果でしょうか。

  • アルゲーロはカタルーニャ語も話されている地域で(アラゴン支配の名残)、街の表記はALGHEROと並んでL&#39;ALGUERとも書かれています。<br /><br />それにしても、ここは超・観光地でした。旧市街はとても雰囲気が良く、例えるならドブロヴニクみたいな感じです(街の人たちは小バルセロナと言っているが違うと思います)。しかしヴェネツィア並みの人ごみで、狭い旧市街には常に大量の観光客の群れがいます(自分も含む)。ここを宿泊先にしたことを少し後悔しました。夏は避けた方が良いと思います。サッサリにすれば良かったです。<br />写真は旧市街に入ってすぐのピアッツァ・チヴィカです。カール5世が対オスマン帝国戦に発破をかけるために演説したことがあるとか。<br />人人人・・。顔が映らないよう画像処理で暗くしています。

    アルゲーロはカタルーニャ語も話されている地域で(アラゴン支配の名残)、街の表記はALGHEROと並んでL'ALGUERとも書かれています。

    それにしても、ここは超・観光地でした。旧市街はとても雰囲気が良く、例えるならドブロヴニクみたいな感じです(街の人たちは小バルセロナと言っているが違うと思います)。しかしヴェネツィア並みの人ごみで、狭い旧市街には常に大量の観光客の群れがいます(自分も含む)。ここを宿泊先にしたことを少し後悔しました。夏は避けた方が良いと思います。サッサリにすれば良かったです。
    写真は旧市街に入ってすぐのピアッツァ・チヴィカです。カール5世が対オスマン帝国戦に発破をかけるために演説したことがあるとか。
    人人人・・。顔が映らないよう画像処理で暗くしています。

  • 同じくピアッツァ・チヴィカです。同様に画像処理しています。<br />ホテルはこの近くにあるのですが、真夜中までうるさくてなかなか寝られませんでした。

    同じくピアッツァ・チヴィカです。同様に画像処理しています。
    ホテルはこの近くにあるのですが、真夜中までうるさくてなかなか寝られませんでした。

  • 同じ広場を翌朝8時半ごろに撮ったもの。見事なまでに人がいません。

    同じ広場を翌朝8時半ごろに撮ったもの。見事なまでに人がいません。

  • 城壁は健在で、塔も残っています。これはマッダレーナの塔だったかな。

    城壁は健在で、塔も残っています。これはマッダレーナの塔だったかな。

  • こぎれいな通りですが、数時間後には人で埋め尽くされます。<br />名産品のサンゴのアクセサリー店が多いですが、中国産の格安粗悪品を売る店もあるので要注意とのことです。アルゲーロ産のサンゴを扱っている店は認定証を店の入り口に貼っています。

    こぎれいな通りですが、数時間後には人で埋め尽くされます。
    名産品のサンゴのアクセサリー店が多いですが、中国産の格安粗悪品を売る店もあるので要注意とのことです。アルゲーロ産のサンゴを扱っている店は認定証を店の入り口に貼っています。

  • 旧市街をぬけて港へ通じる回廊です。

    旧市街をぬけて港へ通じる回廊です。

  • 反対側から撮りました。

    反対側から撮りました。

  • 同じところですが、右の階段を登ると上にも広い散歩道が海沿いにあり、眺めがとても良いです。翌日夕方に散歩しました。

    同じところですが、右の階段を登ると上にも広い散歩道が海沿いにあり、眺めがとても良いです。翌日夕方に散歩しました。

  • 港の前からのびる通りです。

    港の前からのびる通りです。

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