2023/08/07 - 2023/08/17
91位(同エリア8件中)
PuellaApuliaeさん
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カリアリを後にしてオリスターノへ列車で移動(この辺はちゃんとトレニタリアが走っています)、ここから車で内陸部のディープなサルデーニャへ。
バルバージア地方のオルゴーゾロにあるムラーレス(英語のミューラル、壁画アートのこと)を見たかったので行き、その後ヌオロに少しだけ寄ってから内陸を横断してオリスターノへ戻り宿泊、翌朝にシニス半島へ向かいました。
写真はオリスターノに戻る途中で寄ってもらったヌラーゲ・ローザです。かなりきれいな形で残っており、お勧めです。
池田夫妻のサルデーニャ旅行本を読むと、バルバージア地方がかなりおどろおどろしいイメージで描かれていたので、どんなところなのだろうとおそるおそる行ったのですが、なんだ、普通のイタリアの小村じゃないか、という印象でした。むしろカラブリアの山間部の方が異文化感が強かったです。
サルデーニャの歴史や文化について事前学習するのに以下の本・サイトがたいへん有益でした。
https://www.atelier-opa.com/niche07.html
https://www.museo-giappone-sardegna.com/
- 旅行の満足度
- 5.0
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サルデーニャの小村ではムラーレス(ミューラル)が盛んで、あちこちの村が観光資源にしています。とりわけ有名なのがオルゴーゾロのもので、政治的な内容がほとんどです。
20年ぐらい前にベルファストで(アイルランド紛争の)ミューラルを見て強い印象を受けたので、サルデーニャのも見てみたいと思い、行くことにしました。
しかし、レンタカーなしでオルゴーゾロに行くのはとっても不便です。調べた限りではヌオロ(島の中部東側の都市)からバス便があるようですが、カリアリやオリスターノから行こうとすると、いったんヌオロに行かなければならず、時間の無駄です。どうしたものか悩んで結局サルデーニャ公認日本人ガイドの加藤さんに専用車をお願いすることにしました。今回はとてもお世話になりました。
写真はメインストリートです。 -
確かにムラーレス以外は何もない小村なので、村おこしのためには重要なのでしょう。最初はプロテストやマニフェストのために描かれたのだと思いますが、今はむしろ観光の呼び水になっているようです。この通りの建物の壁にずっとムラーレスが並んでいます。
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街の中心となっているレプッブリカ広場です。観光案内所があり、ムラーレスの説明が聞けるオーディオガイドが借りられます。
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そもそもの発祥は60年代終わりに軍による基地建設のための土地占拠に対する抵抗運動だったそうです。このご当地テーマと関連した絵が多いですが、国内外の政治的な事柄を扱ったものも増えています。何だか最近描かれたものは一般的抽象的だなあという印象を受けます。
メッセージはイタリア語で書かれたものもサルデーニャ語で書かれたものもあり、イタリア語なら理解できますが、この絵のようにサルデーニャ語のものは何となくこれういうことが言いたいのだろう程度しか把握できません。よく誤解されていますが、サルデーニャ語はイタリア語の方言ではなく、れっきとした別言語なのです。 -
このサルデーニャ語は全くわかりません。残念。
シチリア人の知り合いにサルデーニャ語は分かるのか聞いたところ、一言もわからない、シチリア語とはまず冠詞から違う、といわれて驚きました。ご近所だから似た言語だろうというのは思い込みでした。コルシカ語ならトスカーナ方言に近いので私も若干理解できますが、これとも全く違います。 -
左のぼさぼさ頭の人、ひょっとしてグラムシでは?(私の知っているサルデーニャ人はグラムシと旧共産党書記長のベルリングェルしかいないのです。)寡黙で不屈の人という私が抱くサルデーニャ人イメージはこの人から来ています。
ベルファストのミューラルは政治的メッセージ色が強烈だったので今なお覚えていますが、それと比べるとオルゴーゾロのものはソフトでさほど印象が強くなかったので、これぐらいにしておきます。(あくまでも個人の感想ですので、ここのムラーレスが好きな方、気を悪くしないで下さい。) -
オルゴーゾロの後、ヌオロに行って考古学博物館を見学し、それから再びオリスターノへ戻りました。その途中に寄ってもらったヌラーゲ・ローザ(Nuraghe Losa)です。バルーミニほどの規模ではありませんが、割と大きく、しかも良い形で残っていますので、ここも見る価値があると思います。
ちなみにヌオロはカラブリアのカタンザーロのような崖の上にそびえる中規模都市でしたが、町としてはさほど面白くはありませんでした(だから写真なし)。 -
ここももちろん中に入れますし、登れます。崩れない入り口にやはりびっくり。先史時代の建築ですよ。
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人と比較したらその大きさがわかります。
グーグルマップで見ていたら、サルデーニャ内陸はヌラーゲだらけです。見学ができるものもあるし、打ち捨てられて風化しているものもあります。移動中の車窓からでもいくつか見ました。
他にもこの島にはドルメン、メンヒル、ジグラット(何と階段状ピラミッドが一つ)もあり、更にドームス・デ・ヤーナスと呼ばれる太古の墓穴やネクロポリスもあちこちにあります。巨石文化が好きな方にはたまらない場所ですよ。 -
ヌラーゲへの入り口横にあった皮をむかれたコルク。木の保護のため、一本一本厳しくコントロールされているそうです。
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夕方オリスターノに到着。それから旧市街をちょっとぶらつきました。
中心近くの広場にあるこの像は、中世サルデーニャの四王国(ジュディカートと呼ばれています)時代にこの地域を統治した実質上の女王エレオノーラだそうです。今でも島民には慕われている統治者だとか。 -
オリスターノの大聖堂です。ドゥオーモ通りにはなぜか裏が面しています。
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中心にあるマリアーノ2世の塔、これも中世の王様の名前だそうです。サルデーニャの歴史は全く不勉強でよく知りませんでした。渡航前のにわか勉強で四王国があってジュディカートと呼ばれていたことを初めて知った次第です。その後ピサとジェノヴァに一部支配された時期があり、更に近世になるとスペイン(アラゴン)に支配されたので、地名にはサルデーニャ語だけでなくスペイン語由来のものもあるそうです。
そもそもサルデーニャ語の地名はイタリア語と語感が全然違って覚えにくいです。個人的には余り好きな語感ではありません。サルデーニャの皆さんゴメンナサイ。 -
ローマ時代の砦の跡だそうです。このすぐ近くのレストランで夕食を食べたのですが、サルデーニャは魚料理も肉料理もおいしいですね。シチリアみたい・・と何につけて比較してしまうのは止めねば。ワインはアルコール度数高めのものが多いです。日本でもセッラ&モスカのは赤白泡各種買えますね。
サルデーニャ名物デザートのセアダスを一度食べてみるべきか悩んだのですが、恐ろしく高カロリーと聞いたので結局食べませんでした。 -
オリスターノ旧市街は、博物館以外ではそれほど見るものはなく、1泊だけしました。翌朝、町から数キロ離れたところにある聖ジュスタ聖堂に行きました。前日に引き続き加藤さんの車に乗せて連れて行っていただきました。
12世紀のロマネスク様式で、とても美しい姿をしています。 -
ファサードはちょっときれいに修復しすぎかな、という感じですね。
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中にももちろん入りました。恐らく礼拝準備をされているようだったので、速やかに見学しました。
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それからサルデーニャ中部の観光では外せないシニス半島へ向かいました。オリスターノからARSTのバスで行けるのですが、8月は本数が少なくなる上に余裕のない日程だったのでここも同じく連れて行っていただきました。
写真の場所は陣内先生(イタリア建築)の本に良く書いてあるノヴェナリオを行うムリステネスという家屋群だそうです。守護聖人の祝日の前9日間、信者達が集まって寝泊まりして祝祭の準備をするという習慣だそうですが、北中部イタリアにこのような習慣はあるのでしょうか?聞いたことがないし、そもそもノヴェナリオはスペイン語ですよね?(間違っていたらすみません。) -
シニス半島のタロス遺跡に行く手前にサン・ジョヴァンニ聖堂という初期キリスト教の教会が残存しています。ずんぐりむっくりの姿ですが、ちょっとギリシャやキプロスで見た古い教会に似ています。東方の影響なのでしょう。ここ、見たかったのです。
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ファサードはとても素朴です。屋根に鳩が巣を作っているので、鳩よけの網が入り口にかけてありました。
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中も実にシンプルです。この朴訥さと荒削りさがサルデーニャなのでしょう。
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内陣から入り口方向です。
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聖水盆もかなり古そうです。素朴な柄が気に入りました。
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キリストを象徴する魚の浮彫が中にあります。面白い。
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アップにするとこの天使かわいく見えます。
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ではタロス遺跡に向かいましょう。海水浴場を斜めに見ながら暑い中歩いて行きます。あの塔の手前まで行きます。
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この日は雲一つない快晴でとても暑かったので、うらやましいです。でもみなさん日焼けすごいだろうな。
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足下にこのような見慣れない小さなきれいな花が咲き乱れていたのですが、これは何でしょう?
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さてタロス遺跡です。もとはフェニキア、次いでローマの遺跡で規模がかなり大きいです。ガイドツアーでないと回れないので、係員のお兄さんの説明をじっと聞きました。が、長い。長すぎる・・。饒舌で熱心な説明から、どうも専門家(の卵?)だと思われるのですが、陰のない炎天下でじっと立ったまま20分はツラい(わがまま客)・・。その後遺跡内を移動しましたが、1時間半ぐらいかかりました。とても勉強になりましたが、倒れるかと思った・・。
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下っていくと海のそばに出ます。この日はヨットが沖にたくさん浮かんでいました。
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タロスの定番写真です。
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遺跡見学ツアー終了後、塔に登りました。スペイン統治時代のものだそうです。上から見るとシニス半島の先端の姿がよくわかります。
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海の色が本当にきれいです。しかしサルデーニャにはもっともっときれいな場所が多いそうです。
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日本と同じく離岸流注意の看板がありました。潮の流れが速そうです。
シニス編はここで終了、次のボーザやカステルサルド編に続きます。
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