コロナ禍を経て４年ぶりの海外旅行は７年ぶりのパリ②

2023/08/10 - 2023/08/18

　②ではアラ環一人旅の食事情をお話ししたいと思います。
　私は呑兵衛ですが、寄る年波でたくさんは食べれません。あちらはご存じの通り一皿のポーションが大きいし、円安でちょっとしたサラダやクロックムッシュでも15～20ユーロ位します。（滞在中、円に換算して考えることは止めて過ごしました！）
　
　朝食：ホテルの朝食は20～30ユーロしますし、（貧乏性ゆえ元をとるために）朝からパンや卵をたくさん食べてしまうと、後が食べられない。なので、モンサンミッシェルで1泊した日を除いて朝ごはんはホテルレストランに行かず、テイクアウにしました。どのホテルにもコーヒーマシンがあったので、淹れたてのコーヒーとともに。いわゆるコンビニはなく、スーパーとしてはモノプリが有名ですが、モノプリ以外にも小さなスーパーはあちこちにあって、サンドイッチやヨーグルト、お結びやお寿司などが買えます。ただし、おむすびは一つ3.5ユーロ！。
パックに入ったサンドイッチは2～6ユーロ位。賞味期限が5日くらいと長いものが多かったので、添加物いっぱいなのかも！？。何が入っているのか得体のしれないフィリングのものもありましたが、どれもおいしくて、食べれない味のものはありませんでした。特に、スタバやポールなど有名店のパンはやはり美味でした。

　昼食：毎朝、たっぷりのサンドイッチと大きなヨーグルトを食べていたので、ランチにムニュを食べる胃袋も時間もありませんでした。結局移動中の列車の中でテイクアウトのサンドイッチ、ランチ代わりのケーキやアイスクリームといったランチ事情でした。
　モンサンミッシェルに移動するTVGの中で、サマースクールに出かける子供たちと先生の団体と一緒になりました。彼らもお昼時に一斉にお弁当を広げるのですが、ほとんどの子供が丸ごと一個のリンゴ、ジップロックに入れた10個ぐらいのミニトマト、炭酸飲料、もれなく全員色とりどりのスナック菓子、といったラインナップで、フランスのお弁当事情を垣間見ました。先生らしき若い女性はタッパーに入れたクスクスをマイフォークで。彼女もおっとっとみたいなスナック菓子を食べていました。カフェでビールだけ頼んでスナック菓子広げるムッシュも見かけたし、みんな本当にスナック菓子がお好きなようでした。
　ベルサイユのような観光地でも、パリ市内でも、外でバゲットサンドやケーキをほおばる姿をたくさん見ました。皆さんとにかくぱさぱさしたものばかり食べている印象で、日本のスープたっぷりのラーメンやうどんが恋しかったです。

夕飯：一人なので、味よりなにより居心地重視。おしゃれなカフェはいたるところにあり、人があふれているような店も、逆にあまりに閑散としている店も入りにくい。街中を行ったり来たり、うろうろ物色して、適度に人が入っていて、すみっこの店内や人通りが見渡せるテラス席が空いていたらすかさずそこに座りました。あまり歩道ぎりぎりの席だと物乞いの人に話しかけられたりするし、スリも怖いし、かといって室内ではせっかくのパリの雰囲気が味わえないので。どのカフェもお客さんたちはみんなにぎわっていて東洋人が一人で座っていても全然気にしない。ビールやワインと一品でくつろげました。
　一度だけちゃんとコースでいただこうと思いましたが、一人で格式あるレストランは難しい。色々調べて、ベタではありますがリヨン駅のル・トラン・ブルーに行きました。日本から予約して行ったので、向こうも一人客とわかって席を用意しており、一人でも居心地よく過ごせました。アラカルトはお高いので、74ユーロのコース。タコのマリネっぽい前菜とアヒル？の煮込み、ブリオッシュにアイスとチョコがかかったデザート、白、ロゼ、カフェで100ユーロしなかったので、そんなにお高くはありません。隣の白髪のマダムたちは、250グラムはあろうかというターターステーキを赤ワインとともにぺろっと平らげて「すごいな～あれが前菜なんだから…」と思っていたら、以上終わりで会計されました。つまり、メインもデザートもなしで前菜だけで終わっても大丈夫なレストランでした。
　それから、「ファラモン」というまあファミレスみたいな激安レストランが何軒かあります。その一つオペラから一つメトロ先の店に行きました。ものすごい行列なのですぐに見つかります。2時間待ち位でしょうか。私は一人客だったので、おひとり様レーンみたいなところからワープさせてもらえて、1時間待ち位で入りました。一人客だけの相席でした。ワインはグラスはなく、ハーフかフルのボトルになります。でも激安なのでハーフで頼んでも普通のカフェのグラスと同じくらい。ブッフブルギニヨンとキャロットラペとハーフワインで50ユーロ（うち半分はワイン代）。活気があって楽しいけど、お料理のお味はまあお値段なりでした。
　モンサンミッシェルでの夕飯、観光地なので皆さん自分のホテルでディナーのようで、あまり外食する感じではありませんでした。私のホテルのレストランは観光地価格のムニュだったし、私の部屋にモンサンミッシェルビューの素晴らしいテラスがあったので、スーパーでシードルやワインやビール、ピクルスの瓶詰やサーディン缶を買ってきてキャンプ飯にしました。レストランでお皿を借りるのが少し恥ずかしかったけど、モンサンミシェル独り占めの忘れがたいディナーになりました。
　最後にモンパルナスで有名な「ラ・ロトンド」で夕飯にしようと思っていましたが、まさかの改装中で休業していました。代わりにシーフードで有名な「ル・ドーム」でお魚の煮込みをいただきました。映えない料理でしたが、お味はさすがに美味しかったです。
　長々すみません。あとは写真を見てやってください。

エリア フランス

オペラ近くのスタバ。パリはスタバもオサレ。

着いた日の夕飯。チキンいっぱいのサラダ。見えないけど中に入っているイワシの酢漬けみたいなのがすごく美味しかった。ビールとワインが進む味。

スタバのサンドイッチとヨーグルトの朝食。機内食の残りとともに。

ル・トラン・ブルーでのディナーに備えてランチ抜き！の覚悟が、暑さに負けてビール。ロダン美術館の美しい庭で。ここでサラダランチしてる人もいました。

リヨン駅の美しいレストラン。おひとり様でも大丈夫。

大行列のファラモン

ヴィトンのカフェ。ケーキ18ユーロ！。でも美味しかった！

サーモンタルタル。映える！が、フレンチフライは完食できず。

暮れなずむモンサン独り占めのキャンプ飯ディナー

チーズ濃厚クロックムッシュ

ル・ドームの魚料理。映えないけど味はピカ一。いいお店はパンもおいしい。

ル・ドームの内装。美しい。