2023/10/21 - 2023/10/21
545位(同エリア1274件中)
けんいちさん
けんいちの1人旅です。
昨年から今年の春まで、思わず始めてしまった四国八十八ヶ所霊場のレンタカー遍路。15日間かけて巡り終えましたが、歩きお遍路さんの横をクルマでスーっと通り過ぎるたびに、後ろめたい気持ちになりました。やっぱり歩いてお遍路しなくてはと思い立ってしまいました(^-^;
歩き遍路は、だいたい45日間・歩行距離1,300キロと言われています。サラリーマンをしている私にとって通し打ちすることはできませんが、少しずつ区切って歩きたいと思います。まず今回の遍路では、7日間で徳島のすべての札所(23寺)を巡る「徳島区切り打ち」を目指します。
1日目です。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
〈1日目のお遍路歩行距離と歩数〉
19.0km 27,432歩
PR
-
今回の徳島区切り打ちでは、1番札所・霊山寺から23番札所・薬王寺までの約190キロを歩きます。寺数では全体の約4分の1に相当しますが、歩く距離としては15%程度しかありません。しかし遍路ころがしと呼ばれる険しい道が3ヶ所もあります。(四国全体で遍路ころがしは7ヶ所)最終目的地として高知県との県境付近(JR阿波海南駅)を目指します。
-
おはようございます( ^ω^ ) いよいよ歩き遍路の初日が始まります。良いお天気です。
ホテルの部屋から眉山を望む -
まず1番札所霊山寺の最寄り駅までJR高徳線で向かいます。
-
徳島駅7時5分発板野行きに乗り込みます。列車やホームは朝日に照らされています。
-
これがお遍路で持ち歩く道具一式です。登山用のリュック(部屋着、最低限の日用品)、さんや袋(参拝道具)、トレッキングポール、そして菅笠です。
歩き遍路は持ち物をどれだけ減らせられるかが最も重要な要素だそうです。「持ち物の数は煩悩の数」 -
1駅走ってはすれ違いの列車を数分待つを繰り返すのんびり旅です。
朝7時台の列車なので多少混雑するかと思っていましたが、数人の外国人観光客と部活に向かう学生さんが少しいるだけで車内はガラガラです。 -
徳島駅から30分程で板東駅に到着です。駅の待合室で身支度を整えます。白衣に菅笠を被り、真っ白なさんや袋を襷掛けにすれば完璧なお遍路さんです。見た目は大事です(^-^;
-
駅から霊山寺に向かって、誰もいない道を歩きます。
-
駅から10分程で1番札所の霊山寺の山門に来ました。これで4度目の訪問です。ただし今までの車遍路とは異なり、とうとうここから始まるんだなという気持ちにさせてくれます。
-
1番札所 霊山寺 7時54分着
-
1度お遍路は結願しているので、作法などはよくわかっているつもりです。手水舎で手や口を清め、鐘を突きます。
-
歴史を感じる多宝塔を見ながら本堂へ向かいます。
-
本堂です。
ロウソク、線香、納め札、お賽銭をさんや袋から取り出して納めます。 -
仏前勤行次第(お経の本)を取り出し、お経を本堂内で読み上げます。半年ぶりですがなかなか調子良く声が出ました(^。^)
-
本堂の天井絵
-
次に大師堂です。
本堂と同じくお参りします。 -
大師堂でお経を読み終えて振り返ると、先ほどまでいたたくさんの人が居なくなり、静かな霊山寺になっていました。
-
納経所で納経をいただきます。1250年記念のスタンプは押してもらわず、朱印と墨書だけにしてもらいます。最高級の納経帳ですので、シンプルに書いてもらいたかったからです。
-
2番札所 極楽寺 8時43分着
霊山寺からは約1.2キロです。近いですね。 -
本堂
-
大師堂
-
長命杉
-
納経
-
3番札所に向かって歩き出します。へんろ道と呼ばれる昔ながらの道を歩きます。車の通行量が多い道よりこういった道の方が雰囲気出ますよね。
-
草がボーボーな道も遍路道です。
-
3番札所 金泉寺 10時着
へんろ道を歩いていたら、山門を通らず直接金泉寺も境内に辿り着いてしまいました。極楽寺から約2.5キロです。 -
境内では板西むつみ会のみなさんがお接待をされていました。
-
本堂
-
大師堂
-
お接待をいただきました。バナナ、みかん、お菓子にお茶です。バナナとお菓子を境内でいただきました。ありがとうございましたm(_ _)m
-
納経
珍しい納経帳ということで、お寺の方は興味を示されていました。 -
最後に山門で一礼して次の札所に向かいます。
-
JR高徳線
-
へんろ道
-
金泉寺の奥之院を通過します。
-
寒い朝でしたが、昼になるに連れて気温が上がってきました。
-
4番札所 大日寺 12時15分着
金泉寺から5キロです。だいぶ疲れてきました。 -
本堂
-
大師堂
-
納経
-
納経所で書置きの納経が売られていました。台紙が龍の絵で切り抜かれていてとてもカッコいいです。友人とそのお母さんへのお土産に購入です。
-
次の地蔵寺の手前に、奥之院である五百羅漢がありますので入ってみることにします。
-
いろいろな表情の羅漢像が並んでいます。
-
釈迦如来像
-
最後に弘法大師の像です。
-
すぐ地蔵寺です。
-
5番札所 地蔵寺 13時40分着
五百羅漢から歩いていくと、こちらも山門ではなく直接境内に入りました。本堂は修繕中でした。大日寺から2キロです。 -
大師堂
-
境内の真ん中には圧倒的な存在の大銀杏です。たくさんの銀杏が落ちており、お寺の方が掃除されていました。
-
納経
-
さぁ次が今日最後のお寺です。頑張って歩きましょう。
-
上板町に入ります。
-
西日を正面に浴びながら歩きます。菅笠がとても役に立っています。
-
6番札所 安楽寺 15時30分着
今日の最終目的地に到着です。地蔵寺から約5.3キロです。1日目は約19キロを歩きました。 -
本堂
-
温泉山という山号がいいですね。
-
大師堂
-
納経
やはりここでも納経帳について聞かれました。書きやすいと仰っていました。
今日はこれで札止めです。疲れました(+_+) -
宿泊は安楽寺の宿坊です。境内にあって疲れたカラダには嬉しいです。
-
宿坊というものに初めて泊まります。ベッドと洗面台だけがある小さな個室です。ちょっと独房感があります(^-^;
ただ建物自体は旅館と同じような造りで、支払いにはクレジットカードも使えます。
1泊2食付き \8,300 -
バスツアーの団体など多くの宿泊客がいました。1人で泊まっている人は私を含めて3人だけで、同じテーブルで夕食を楽しみました。群馬から来ているという男性は、この先最後の薬王寺まで同じ行程を歩くことになります。お遍路の話を交えながら精進料理をいただきました。
宿坊であり、またこのあと勤行があるのですが、周りのみなさんは気にせずビールや日本酒を飲んでいます。それならばと私もビールをいただきました。 -
夕ご飯のあと19時から夜の勤行があり、本堂で参加者皆さんでお経を読み、灌頂洞(かんじょうくつ)で「くす供養」と呼ばれる精霊流しや焚き上げを行いました。性霊殿・大師堂など、仏像や大師像などを間近で見ながら歩き勤行は40分ほどで終了です。そして誰もいない温泉でまったりとしながら遍路の疲れを癒して眠りにつきました。さぁ明日も頑張ってお遍路です(^-^)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち>
-
前の旅行記
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 0日目 徳島前日入り
2023/10/20~
徳島市
-
次の旅行記
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 2日目 7番十楽寺~11番藤井寺
2023/10/22~
板野・松茂
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 0日目 徳島前日入り
2023/10/20~
徳島市
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 1日目 1番霊山寺~6番安楽寺
2023/10/21~
鳴門
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 2日目 7番十楽寺~11番藤井寺
2023/10/22~
板野・松茂
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 3日目 12番焼山寺
2023/10/23~
板野・松茂
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 4日目 13番大日寺~17番井戸寺
2023/10/24~
徳島市
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 5日目 18番恩山寺~19番立江寺
2023/10/25~
徳島市
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 6日目 20番鶴林寺~22番平等寺
2023/10/26~
阿南・日和佐・海陽・那賀
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 7日目 23番薬王寺
2023/10/27~
阿南・日和佐・海陽・那賀
-
四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち> 8日目 ~阿波海南駅
2023/10/28~
阿南・日和佐・海陽・那賀
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
鳴門(徳島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 <徳島区切り打ち>
0
62