2023/07/20 - 2023/07/27
6位(同エリア11件中)
迷子ですさん
スイスの旅6日目。
旅のハイライト、この為にスイスに来たと言っても過言ではない時計産業の街、ラ・ショードフォンに向かう朝。8時過ぎの電車でグリンデルヴァルトを発つ為、早朝チェックアウトをして戴いている時に。
ホテルのご主人に行き先を訊かれ、首都ベルンに宿を取ってありそこからラ・ショードフォンにと言うと『ああ、時計産業の街だね、じゃあ長旅だから沢山朝食べないと!』と。
残念ながら小雨で早めに駅に向かうので朝食は結構です、と答えると多分息子さんを呼ばれて『車で送るから朝食を食べて行けるよ^^』とにっこり。
バンから振り返ると、ご主人が『またいらっしゃいね』と手を振って見送って下さり、氷河とテラスの朱色のゼラニウム、教会の鐘の音…前回と違い、沢山の思い出ができました。(猫が石段に座っていた街としか憶えていなかった^^;)
駅に着いてホームに出る頃には雨も上がり『はぁ~、怖いくらい順調だわ』と自分で何か起こるよフラグを立ててしまいました…
1回乗り換えで2時間半程でベルン着。
ベルン駅で約1時間待ち時間があるので宿泊ホテルにスーツケースを預けて身軽になり、駅とホテルの間にある広場ではマーケット(市)が立ち店舗より同じ物が安いので、お土産も買いました。
予定通りの便に乗車して車窓には雨上がりの虹まで出る始末。
1時間も乗っていない、とある駅で文字通り雲行きが怪しくなってきました。
フランス語で車内アナウンスがあり乗客が次々と下車していき、先頭車の運転士さんがトラブルがあった為ここからは停車中のバスに乗って、と私を促します。
バスは乳牛の群れがいる丘陵地帯をひた走り、小1時間程でラ・ショードフォン駅に着きました。
私は元々細かい作業も好きで簡単な時計修理はしていましたが、ドイツ留学後、ディプロマ以外に手に職もつけて帰国したい、そうして問い合わせをしたのがラ・ショードフォンの時計技工士専門学校でした。
年齢制限(25才未満で当時25才4ヶ月)で入学できず憧れたまま早幾年が経ち。
感慨深く街に入った時、これ迄と違い近代的なマンションやビルが目に入りましたが何か違和感が…。
外壁が剥がれたままだったり、看板が外れかけ、ある飲食店はガラス窓が粉々に割れ道に散乱しています。街の案内所が入るエスパシーテ塔を上ると、最上階の食堂は営業しており地図も入手したので違和感も忘れてしまいました。
au世界データ定額のアプリで3GB/日ですが、出発準備期間が短すぎて通信無制限に出来なかったので、出来る所はGoogleMapsに頼らない所存です。
目指すは国際時計博物館。
速る気持ちで少しでも長く見学できるよう小走りで、途中マイカー掃除中の気の良さそうな男性に道を尋ねます。
フランス語を話す鶴瓶さんの様な方は私の地図を広げ教えてくれましたが特に何も注意されず。
いよいよ、憧れのオレンジ色の建物が見えてきて激写していると通りの向こうから背の高いマダムが『旅行者の方?』と尋ねて来られました。
そしていつもは混み合うその通りが人通りがないのは前日、前代未聞のダウンバーストが街を襲い、ほぼ全ての機能が停止している事をドイツ語で教えてくれました。
『アーレスカプート(全滅よ)』
その時ようやく、なぎ倒されたままの木々の訳が分かりました。
駅も混乱しているので早目にベルンに戻った方が…と折角助言して下さったのに『時計博物館も休館ですか⁈』と血眼で尋ねる私に『多分そうだけど行ってみては。』と仰るマダムにお礼を告げ、中の受付へ。
2人の女性がおられ、やはり災害の為休館ですと聞き心象表現でなく、膝から崩れ落ちる私。
「本当にごめんなさい。」
気の毒そうに隣町にもある時計博物館の資料も下さったのですが、ここにある原子時計、江戸時代の和時計などの展示には敵いません。
翌日出直すにも、ベルンから1時間のチューリッヒ空港から13時発の便で帰国予定、どこにもその隙間はありませんでした。
その後、アンティーク時計店のウインドーなど観ながらトボトボ駅に戻ると、案内の男性方が利用客をテキパキ誘導していました。
私は右も左も判らなそうと思われ、強い雨が降る中、代替えバス発着場まで連れて行って下さり、
チーズや保養地で有名なヌーシャテルから鉄道に乗り、ベルンに戻りました。
ホテルに着いた私は荷解きする気にもならず、旅の行程の始めに時計博物館を観ておくのだったと暫く抜け殻状態でした。
夕方5時過ぎ、街は晴れて明るくなってきました。
気を取り直してホテル近くにある、アインシュタインが住んだ家など旧市街からクマ公園まで散策してきました。朝、マーケットがあった広場ではリングのような物が設置され、ダンスを楽しんでいます。
考えてみれば、前日ラ・ショードフォンに行っていたら災害に巻き込まれていたかもしれません。
少し縁が薄い時計の街ですが、次回があるなら時計博物館ファーストで旅程を組みたいと思います。
-
ベルンからラ・ショードフォンへ向かう途中の虹。
-
さすが時計工業の街、 ラショードフォン駅舎と。
時計のローターなどパーツを見るだけで胸が躍ります。 -
国際時計博物館外観。
-
時計博物館内部、
撮影許可を戴きました。 -
思えばこの辺で気づくべきでした。
-
代替バス車窓から。
ヌーシャテル駅近く。遠くヌーシャテル湖を臨む。 -
ヌーシャテル駅内のマック。
確かビッグマック指数という物価の経済指標はスイスが世界一です。 -
モダンなベルン駅の外観。
ホテルへ向かう途中の広場でマーケットが開催されていました。
ラ・ショードフォン行きの特急。 -
旧市街の仕掛け時計。
毎時55分から5分間観られる。
クマ公園から旧市街、アーレ川を臨む。 -
こういったアンティーク時計とは別に、ベルン駅近くでは日本と同じく、中古ジュエリーや時計のリサイクル店も見かけました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ラ・ショウ・ド・フォン(スイス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
10