2023 千曲巡り

2023/08/18 - 2023/08/18

そもそも長野に来た目的は「避暑」ですが、この日は長野県上田市が全国でいちばん暑かったとか。
そんな猛暑の中、千曲（ちくま）市で下記を巡りました

・姨捨の棚田
・霊諍山の石仏
・森将軍塚古墳
・稲荷山の街並み

エリア 千曲・坂城(長野)

• 旅行の満足度: 4.0

どこも田んぼが美しかったので、姨捨（おばすて）の棚田を見に行きました

しかし暑い！
車で上部へ行く道を探すも、細道を何度も立ち往生
爽やかな気候の日なら歩きまわるのですが、身の危険を感じ撤退しました

姨捨の棚田 自然・景勝地

次の目的地は霊諍山（れいじょうざん）
霊が言い争う山って、楽しそうですよね

麓の大雲寺に駐車させてもらいます

空が映っている
蓮の池は桜に囲まれて素敵です

大雲寺 寺・神社・教会

霊諍山は、修那羅大天武が修那羅山に入る前にいたところだと思っていたら、修那羅大天武の高弟である和田辰五郎という方が関与していたと説明書き。
思っていたのと違ったけれど、石仏を求めて登ります

案内板の脇から山道に入り時計回りに一周しましたが、展望園地までがキツくて、猛暑の中で風も無くフラフラでした。

おかげで道中の写真は一枚も無く、霊諍山に着きました

お社を囲んでぐるりと石仏が並んでいます
左が霊諍山を代表する「ふんどしをはいた猫」

足が小さすぎて可愛い
なんのポーズでしょうか

左：素戔嗚命（牛頭天王）
右：日本武尊、とあります

ひときわ目立つ「歯」の人
この方が「奪衣婆」説もあるが、

こちらが「奪衣婆」では？
三途の川っぽい流れも描いているし。
うーん、でも円光があるから、違うかなぁ。
「婆」にしては若いし…

楽し気な吉野蔵王権現
お米が御供えしてあります

いつも同じポーズの蔵王権現
線画もいいですね

陰気なお地蔵さん
宝珠まで、恨みの炎に見える

お不動さんの眷族が可愛い

素敵な神像

摩利支天♪
イノシシ可愛い

あー、楽しかった♪

「百余体の石仏」とのことですが、祠や石碑も入れての数で、石仏は思ったより少なかった

帰りは大雲寺側へ
ゆっくり石仏も見学して、1時間15分でした
猛暑で無ければ、なんてことないハイキングかと

大雲寺 寺・神社・教会

次の目的地は「森将軍塚古墳」で、あの山頂

まず古墳館で学習してから登るつもりが、古墳を往復するバスと古墳館のチケットがセット販売されており、想定外の選択肢に固まってしまいました。
わたしは「その辺り」を歩かないと土地が心に馴染まないないので、車で門前に運ばれるのが苦手。団体行動はもっと苦手だし。でも猛暑の山登りはさっき懲りたし･･･。
（両親は登山慣れしてタフなので、ひ弱な私の決定待ち）
券売機の前で、ウンウン悩みました

悩んだあげく「いっそ行かない！」と第三の結論を出してしまい、縄文のムラを散歩して帰ることにしました

しかし公園で楽しくランチすると、「やっぱ行ける気がする」と全員気が変わり、古墳の山を登りだしました

何のことはない。
休憩しながら歩いても15分くらい。血迷って帰らなくて良かった

嬉しー♪
青空に古墳、すばらしい眺めです

ビューポイントから、興奮して眺めます

ここから「有明山将軍塚古墳」へも行けるようで、猛暑で無ければ行ったと思います

森将軍塚古墳 名所・史跡

「前方」部に登りました

どいう訳か誰もおらず、涼しいバスから団体さんがぞろぞろやってくることも無かった

「後円」部のこの点線の下に、石室があったみたい
日本最大級の竪穴式石室だそうです

ところで「森将軍」とは誰なのか、というと(例によって諸説あるようだが）科野の国を治めていた豪族だそうで、森さんという名の将軍様ではない様子

名残惜しく振り返ります

当時の造り手さん達は、リーダーを敬う気持ちで喜んで参加したのか、訳もわからぬ労働者がやらされたのか、報酬のもらえる「仕事」だったのか。タイムスリップしてみたいです。

周辺には13基の小円墳があるそうで、時々ぽこぽこしていました。
これは中でも大きな２号墳

先ほど古墳館に置いてあったパンフレットで、稲荷山という地区に古い町並みがあると知り、寄ることにしました

（散策用の駐車場もコインパークも発見できず、ここだけの話公民館に駐車させてもらいました）

稲荷山の土蔵群 名所・史跡

細道いっぱいです
右側の建物は新しいのですが、雰囲気を似せていてすばらしい

百日紅が覗いています

とあるお宅の玄関

生糸や繊維製品の集散地として栄えたみたいです

逆光で残念ですが、田中商店さん素敵！

黄色っぽい灯りだと良いなぁ

こちらがパンフレットにも載っていた蔵かな

銅板の屋根も煙突もかっこいい！

立派な建物の中には絶妙なヤツれ物件もあり、一人なら歩き倒したいところですが、両親は「ぜんぜん楽しくない」オーラ全開
暑さもあり「帰ろうか」と３回くらい言われて、とうとう諦めました

どうも娘のヤツれ物件好きに気付いていないようで、「石仏が見たかろう」と長雲寺に寄ってくれた。
この程度の石仏なら（おいおい）、ヤツれ物件の方が好きなのだけれど、有難く拝観した

高校生が粘土で造ったかのような石仏
素朴でかわいいですけどね

長雲寺お向かいの蔵が洒落ている

今回は車でしたが、屋代駅からバスもあるようだし、自力でまた来てもいいなと思いました

この日の夕食は「天ぷら」を選択
一昨日の旅館で冷たく衣の厚い天ぷらにうんざりし、天ぷらに不信感あったのですが、ここのは美味しかった♪
ミョウガやキノコなど季節のものもあり、顔を見てから揚げてくださいます。

沓掛温泉 温泉

この旅行記へのコメント （13）

• あるき虫さん 2023/09/06 20:44:23

  石仏。。

  ねこいしさん、こんにちは。
  
  今回の石仏は、なかなか面白いデザインのモノがたくさんありますね！「ふんどしをはいた猫」は斬新です。
  こういう石仏は、いつ頃から普及したものなのでしょう…江戸期？？どんな想いで当時の人たちが造ったモノなのか、どんな願いが込められているのか、興味津津ですね。。
  
  あるき虫

  ねこいしさん からの返信 2023/09/07 11:53:06

  RE: 石仏。。

  あるき虫さま
  
  会長！
  こんにちはー
  
  石仏は裏に製作年の彫ってあることがあるのですが、知的レベルの
  低さから一切確認してきませんでした･･･
  ここは明治時代に開山しているから、石仏もそのころかと。
  石仏としてはかなり新しい部類で、通常わたしが喜んて見学しているのは
  江戸期のものが大半だと思われます。
  最近では交通事故現場くらいでしか新しい石仏を見ないので、
  楽しめる石仏の最後が明治時代かもしれません。
  
  修那羅周辺の石仏には、祈りの内容と直結した「人間味」があって、
  我々を楽しませてくれるのではないかと思います。
  普通の石仏は、地蔵菩薩とか○○観音が殆どですからね。
  
  そうそう、ヤツれ物件愛好会に、海外特派員が誕生するやもしれません。
  乞うご期待です♪
  
  ねこいし
  

  あるき虫さん からの返信 2023/09/07 13:19:35

  RE: RE: 石仏。。

  > そうそう、ヤツれ物件愛好会に、海外特派員が誕生するやもしれません。
  > 乞うご期待です♪
  
  海外特派員とは、これまたグローバルなお話ですね。海外にヤツれ物件ってあるのでしょうか？？
  
  いろいろ興味深く、楽しみですね。。

  ねこいしさん からの返信 2023/09/07 20:09:33

  RE: RE: RE: 石仏。。

  それはですね、バンクーバー在住の方が「ヤツれ物件ですって？」とお声をかけて下さいまして。
  思いがけず世界へ羽ばたいた次第です。
  強烈に後悔されているといけないので、静かに見守っているところです、笑。
  
  ねこいし

  ElliEさん からの返信 2023/09/11 01:15:17

  Re: 石仏。。

  途中から失礼致します。
  
  あるき虫さま
  ヤツれ物件愛好会　会長さまでいらっしゃいますか？
  
  お話にでましたバンクーバー在住のElliEと申します。
  ねこいしさんの鶴橋があまりにも私好みで、思わずコメントさせていただきましたところ、海外特派員のお話をいただきました。
  今まで谷中や京都で散発的にヤツれ物件は載せてましたが（私は　崩れモノと呼んだりしてました　笑）、これからは集中的に探したいと思います。
  
  ですが、バンクーバーにヤツれ物件はあるのか？
  一つだけ思い当たるところがあるので、近々旅行記にします。
  それをもって　入会審査　よろしくお願いいたします。
  

  あるき虫さん からの返信 2023/09/11 07:20:58

  Re: 石仏。。

  ElliEさん、はじめまして。
  
  ヤツれ物件愛好会へのご入会、歓迎致します。バンクーバーのヤツれ物件、どんな雰囲気なのか興味深いですね。旅行記、楽しみにしております。
  
  崩れモノ…という表現もいいですね。場所によっては、ヤツれ物件はいつ消失してもおかしくないので、早めに記録に残していきたいものです。。
  
  あるき虫

  ねこいしさん からの返信 2023/09/11 13:07:46

  RE: Re: 石仏。。

  ElliEさん！
  掲示板見つけてくださりありがとうございます！
  気付いてくださると嬉しいなぁ〜と思っていました。
  しかもバンクーバーのヤツれ物件、楽しみにしています！
  （たしかに、崩れモノも素敵な表現。品性を感じます）
  
  あるき虫さん、
  ご対応ありがとうございます！
  ElliEさんと会長がつながって良かったです♪
  
  ねこいし

  ElliEさん からの返信 2023/09/11 15:29:29

  RE: RE: Re: 石仏。。

  ねこいしさん
  あるき虫さん
  
  入会歓迎の暖かいお言葉ありがとうございます。
  大急ぎで旅行記を仕上げましたので、お時間のある時にご覧くださいませ。
  
  https://4travel.jp/travelogue/11852540
  
  皆様の旅行記を見るのが楽しみです！
  これからもよろしくお願いいたします。
  
  
  

• ちゅう。さん 2023/09/06 20:08:00

  愉快な霊諍山の石仏さんたち

  ねこいしさん、こんばんは！
  
  「ふんどしをはいた猫」はいつ頃の生まれなんですか？
  石仏の魅力が徐々にわかってきたような‥
  
  ヤツれ物件好きは、カミングアウトしてないのね(^^)
  田中商店も素敵、いい所を教えていただきました！
  
  小心者さん、無事に到着したかなあ
  
  ちゅう。
  
  

  ねこいしさん からの返信 2023/09/07 11:23:53

  RE: 愉快な霊諍山の石仏さんたち

  ちゅう。さま
  
  ありがとうございます！
  ふふ、ぜひ石仏沼にお越しください。
  
  修那羅に比べても霊靜山は新しく、明治時代かな？
  石仏の格としても修那羅の方がずっと上ですけれど、
  霊靜山もそれなりに、、ほのぼのして良いですよ。
  デズニーランドと日本モンキーパークみたいなものでしょうか。
  
  今回行った稲荷山地区も、生糸や繊維で栄えたということですし、
  ねずみが蚕を食べてしまわないようにと、修那羅にも霊靜山にも
  「猫神さま」の石仏があるようです。
  
  最近ちゅう。さんの回想旅行記を拝見しては、わたしにはそんな
  難易度の旅は無理そう・・・でもいいなぁ！と歯ぎしりしています。
  どうやって旅のスキルを上げて行かれたのか、レクチャーをお願いしたいです。
  そうそう、小心者さんもうアチラの空の下でしょうね。
  いいなぁ〜
  
  ねこいし
  
  

  ねこいしさん からの返信 2023/09/12 11:54:13

  なんと！

  ちゅう。さま
  
  ElliEさんと既にお友達だったのですね♪
  昨日は、ちゅう。さんに「見てください」と言いたくて
  うずうずしていました。
  会員構成までご説明頂きまして、ありがとうございます！
  
  ねこいし

  ちゅう。さん からの返信 2023/09/13 00:04:38

  そうなんですよ

  ねこいしさん、こんばんは
  実はElliEさんも、ねこ繋がりですよ(=^x^=)
  ギリシャの旅行記にコメントいただいて以来です
  
  それから遅ればせながら、あるき虫会長に、正式に入会依頼いたしました。（仮）を取り去り、見習いのポジションを狙っております！
  
  ＞難易度の旅は無理そう・・・でもいいなぁ！と歯ぎしりしています。
  ＞どうやって旅のスキルを上げて行かれたのか、レクチャーをお願いしたいです。
  
  難易度が高く？見えるのは、短い日程で移動が多いからでは？初めての国はたいてい効率も悪く、後からシマッタと思うことが常です。
  
  ねこいしさん、すでにアジアでは一人海外デビューしておられますから、あとはキッカケと勢いでジャンプできますよ、きっと。責任取れないけど。
  
  わたしのホップは友人と欧州4回など、ステップは一人で（友人、知人のいた）フランスに20回ほど、そして2008年に知人の画家（当時80才）の女性に言われた運命の言葉「パリなんて東京と一緒じゃない！あなた若いんだから、もっと面白いところ行かなきゃー」を真に受けて、言葉も分からない、知人もいないマカオに1人で行ったのがジャンプです。マカオ繋がりでポルトガルへ、ポルトガルで知り合った方の影響受けて、トルコ、ウズベキスタン、モロッコなど。あとは芋蔓～
  どこも行く前はドキドキ（死んでもいい覚悟で部屋片付け）で、行ってみると案外怖くなかったの繰り返しです。
  
  一方、小心者さんは筋金入りのバックパッカーのようですね！
  40代でパッカーデビューしたというのも熱意を感じます。比較的長期で中東などリピされ、未承認国家にもチャレンジしていて、とても真似できないです。
  
  ねこいしさん、まだ若いから、行きたいところにチャレンジして！と言いたいところですが、一緒に楽しく旅行できる人がいれば、誰かと一緒がいいですよ。
  残念ながら、わたしには居ないのよー。疲れちゃうのよね。
  
  以上、まじめにレスしてみました！
  
  ちゅう。
  
  

  ねこいしさん からの返信 2023/09/13 13:38:14

  RE: そうなんですよ

  ちゅう。さま
  
  嬉しい返信をありがとうございます！
  皆さんの旅行史、めっちゃ聞きたいです。
  パリなんて東京と一緒、なるほど、そう考えたら行けそう。
  毎回部屋を片付けて出発、というのもわかります！
  
  しかし、フランスに20回ほど、とか、かっこいいなぁ。
  その後のつながりも、国名を通して見えてきました！
  マカオからポルトガルがすごいジャンプな気がするけど・・・。
  私も本格的に旅を始められたら、相談させてもらいたい国名が揃っています。
  その節は宜しくお願いします。
  
  あの、さっそくですが、また行きたいと思った国はどこですか？
  特にお好きな国も聞きたいです。
  また機会があったら教えてください（礼）。
  
  わたしはスタートが遅く（既に若くないですよー）、若い時は年休10日くらいであほ程働いていました。
  30代後半で初めて長い休み（1週間強だけど、年休10日からしたら大事件）を取ってスリランカへ行き、わたし旅行がめっちゃ好き！と気付いた晩熟です。
  旅のために仕事をいくつか辞めて、ルンルンとツアーでカンボジアへ行き、
  わたしツアーが苦手！散歩のように旅したい！とようやく気付いて、今に至る感じです。
  
  理想の旅は50代デビューのつもりで、日本とアジアで準備運動中、笑。
  しかし先のことは、両親と自分の健康次第ですものね。
  戦争とかウィルスとかも先行き不明だから、待ってないで行ける時に行かなきゃ、とは思うのですが。
  
  そうだ！正式に会員になってくださったのですね！
  ふふふ、末永くよろしくお願いします。
  
  ねこいし