D-2-1】天山山脈と延々と続くステップとタムガリ遺跡

2023/07/29 - 2023/07/29

前夜はあまり眠れなかったけれど、気持ちのいい朝日をベランダから愛でて、気持ちのいいテラスで朝食の後、ホテルを出発。

延々と続く天山山脈を見ながら北西へ。これまた延々と続くステップの中を走りタムガリ遺跡へ。この素晴らしい遺跡！

天山山脈、ステップ、タムガリ遺跡、観光初日に素晴らしい初体験が3つもありました！

65000年前のネアンデルタール人による洞窟壁画（スペイン）や20000年前のクロマニヨン人による洞窟壁画ラスコー（フランス）などよりはずっと新しいとは言え、初めて見る岩絵は素晴らしかったです。

写真はタムガリ遺跡。

エリア カザフスタン

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 3.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

目が覚めると窓から朝日がきれい。

ラハット パレス ホテル ホテル

右手に山が見えるようです。が、私の部屋からは見えず。

その代わり朝日が見えました。

山をなんとか見ようとしますが無理でした。

エレベーターから吹き抜けを見る。

下を見る。おしゃれなティーサロン。

朝食会場です。

なかなか美味しそうです。

特に果物は美味しそうです。

オムレツのコックさん。目線をいただきました～。（顔出し、了解いただきました）

適当に選んで、

外のベランダいただく。

この日の宿泊客は、私たち日本人団体客の他、（どこの人か聞いてみたら）韓国人団体客15名、それと個人のロシア人他のようでした。

こんな建物の色でしたか。

バスが正面玄関に着くので建物全体を撮影できません。

玄関はこんな感じ。

いざ、観光へ。ホテルを出て街並み。

ガスパイプライン。地上1mくらいのところに細いパイプがあります。

カザフスタンは石油生産の産出量も天然ガス生産量も消費量を上回る国。幹線道路沿いに見た目こんな簡単（に見える）パイプでガスが送られているんだー。

私の部屋からは山は見えなかったのでバスの中から山々を撮影。

しかしなんという山でしょうか？随分と続く、、、え？天山山脈、、、？？

そういえばアルマティは天山山脈の麓と書いてあった。

しかも今夜はあの天山山脈の向こうへ行くらしい。

山脈が険しくて直線で行くことができれば135～140キロ。行けないので大きく迂回して行きます。

ほほー。なんかよく分かってない、地理。

町を出るとすぐこんな感じに。高原ステップ。カザフステップ。

インターチェンジも、周りには何もない。ズッーっと何もない。

冠雪の天山山脈。

最高峰は中国とキルギス国境にあるポベーダ（勝利）山、7,439m！高い！！平均3,500～5,000m！ほとんど富士山より高い！

2番目に高いハン・テングリ（7,010m）はカザフスタンとキルギスの国境にあるって！あの辺なのか？（違います）

天山山脈（Wikiより）
（てんざんさんみゃく、テンシャンさんみゃく）
中央アジア、タクラマカン砂漠の北及び西のカザフスタン、キルギス、中国の国境地帯にある。

はい、最初のトイレタイムは青空！

幹線道路から離れて遺跡へ向かう途中。周りには何もありません。

遠くに牛を見ながら。

牛の骨を見ながらの青空トイレとなりました。

この旅で初の青空トイレ。合計3回は青空でした。

またしばらくステップを走ると、汽車です！

長い貨物列車。ゆっくり走っています。

シベリア横断鉄道はカザフスタンの北を通っているので、これは多分カザフスタン鉄道らしい。しかし作られたのはおそらくソ連時代。

ほとんど何もない中、長い線路は続きます。

カザフスタンと線路が繋がっているのは、隣接する国々、ロシア、中国、ウズベキスタン、キルギス、トルクメニスタン。他にアゼルバイジャンやトルクメニスタンとつながる鉄道連絡船があるらしい。

ステップの中、滅多に見ないのですが、羊や牛などを飼っている農場があり、またステップ。

ステップってすごい。ちょぼちょぼの草の地。ところどころに水が沸いていたりする。天山山脈の雪解け水で川ができて人が住める大きな町はごくわずか。

よく見ると電線塔みたいのと、右の方は囲いをした農場かな。

カスピ海では石油、天然ガス、石炭、ウラン、銅、鉛、亜鉛など天然資源に恵まれた資源大国ですって。カスピ海までは汽車で2日～3日かかるらしい。

さて、最初の遺跡に到着。何も見えませんが、ここはアルマティから北西に約180km（3時間）くらい来たところ。

タムガリの考古的景観にある岩絵群 史跡・遺跡

こんな草原ステップの中、白い石の道が続きます。しかし、暑い！湿度はないので汗はあまり出ませんが、おそらく35℃くらいだったと思います。

ステップの中歩くこと10分以上、世界遺産、「タムガリの考古的景観にある岩絵群」です。

2004年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

すご～い。野外に露出してるんですね。青銅器～鉄器時代にかけてのユニークな岩絵群。

動物。見えますかしら？

おろっくす？

ああ、至る所に。そんな昔の岩絵をこんな簡単に見れちゃうなんて不思議！

このスレートのような岩に、3000年前の人々が描いた絵。

ラクダ、馬、羊、ヤギ、犬などの動物や、狩猟風景、太陽神、アニミズム、妊婦などなど。

フランスやスペインで洞窟絵を見ようとして行き着けなかった私には、「えーー！こんな簡単に間近で見れるんですか！」って感じです。

いやー、とにかくすごい！こんなにたくさん！

ステップ（草原）。これが、モンゴルとは少し違う草原です。

カザフスタンの国土は砂漠とステップがほとんど。

西はカスピ海に面して低地があります。なんとロシアの租借地バイコヌールには宇宙基地があり、ロシアとの関係はかなり深そうです。

乾燥した草の中を歩いて奥にある岩絵群を見に行きます。

周りは何もありません！あ、皆さん、待ってぇー！

ここでも同じように見られます。

遠くからではただの瓦礫にしか見えません。しかし約5,000点以上の岩絵（線刻画）があると。

岩に登って見ることもできる世界遺産！良いんですかー、登って。

人2人と羊かな。

先ほどよりも多くの動物が描かれています。動物園とか農場らしい。

この岩絵は上から滑り落ちてきて割れてしまった、、、

羊飼いが見つけ、ソ連時代に調査され、独立後世界遺産になったんだねー。

このスレートは意外と柔らかく、別の石で擦るとすぐに線が描けます。

隙間なくビッシリの動物。農場か？狩猟風景か？触っても良いなんて！すごいぞ！

この辺のちょぼちょぼ生えている草。これは干して編んで遊牧民のテントの外側の壁になるそう。風通しが良くて良いらしい。

ステップの中の道を歩いて戻る。行く時も見た馬がまだ居ると思ったら、

この馬の前足は縛られていて遠くへ行けないようになっています。ちょっと可哀そう。

駐車場に戻ってきました。簡易トイレがありました。

さあ、バスに乗って、

線路を渡って、、幹線道路へ戻り、山裾を回って、隣国キルギスへ向かいます。

幹線道路のところどころが工事中で、その度に砂利の上をゆっくり走ります。だからますます時間がかかります。

ドライブイン到着。初めてのドライブイン！

注文はあちらで。（団体なので多分予約してあるようです）

Wi-Fiの使えるレストランでした。

サラダ。ビーツの入った刻んだ野菜とマリネ。野菜は美味しい。

ケバブ。お肉は牛と思いますが、羊の脂を使っているのでちょっとしか食べられない、、、。付け合わせの野菜は完食。

定番の甘いデザート。

ドライブインにはお祈りの場所があります。さすがイスラム教の国。

ここのトイレはどんなだろー、と恐る恐る見に行きます。

たくさん個室があって、お掃除は行き届いていました。良かったー！

イスラム式ですけどね。

今回の旅では一番広くて綺麗なイスラム式トイレでした。

幹線道路にある、ほんっとにステップの中の一軒屋です。

駐車場は広い。まわりは何もない。

さて国境越えです。

多分、香港と深圳以来の、歩いての国境越えかな、と思います。

しかし延々と続くこの山裾。これが天山山脈の最後の方なんですね、、、まだ私の頭の中ではしっくりきていません、、、

つづく。