2023/07/07 - 2023/07/09
784位(同エリア3722件中)
ともっそさん
戸町にある稲佐遊郭跡をはじめ、長崎には遊郭・武家屋敷跡が多く残っています。それらを見たくて今回の旅を計画したのですが、おりわるく、私の旅の週末は「命を守る行動を」と何日も前からアナウンスが報されるほどの悪天候・・・。
もしかして土壇場で天候が変わってくれるかもと期待したのですが変わらず。他に下調べをしていなかったため、王道な観光旅行をすることにしました。
そりゃもう、すごい風雨の二泊三日の旅でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
JL615/07 (19:30 - 21:20) 羽田 - 長崎
フレックスを使って16時にあがり、慌てて支度。昨日の夜にやっておけばよかったという後悔が。
ラウンジの窓からいつも通り、飛行機を眺めます。
ちょうど、パレットをひいたドーリーがこちら方面に向かってくるのが見えます。
空港に来たなぁ、という離陸前の感動に浸ります。 -
すっかり日が暮れました。
夜のフライトは、空港の青い光が美しいので大好きです。 -
フライトが約20分遅延し、最後のバスに慌てて乗り込みます。ギリギリで乗れました。
約40分で「中央橋」に到着そして下車。
ここから徒歩5分ほどのところにあるホテル、FORZAに向かいます。
路面電車の「観光通」駅から徒歩1分。そして浜町アーケードにあるので、雨でも大丈夫。 -
最近こんな風に、デスクの広いホテルが増えましたね。うれしい。
クッション型マッサージ器があり、旅の間は大変お世話になりました。 -
7月8日(土)
この日は、行列必至の「岩永梅寿軒」のカステラを買うため、まずは場所を確認します。浜町アーケードを新地中華街とは反対にまっすぐ進むだけなので間違えません。
開店は10時なので、場所だけチェックした後、近所の散策を。
まずは眼鏡橋。
雨で水面が波立っているせいか、眼鏡、とはなりませんでした。 -
遠景で撮ってみた。
前後に飛び石があるのですが、雨で濡れていて滑りそうなので、やめておくことに。 -
代わりに白い鳥が。
-
長崎市の花、アジサイがモチーフのマンホール蓋。
真ん中に五芒星が描かれているのが興味深い。 -
坂道が見えます。
おお~、と思って行ってみると、「彦馬通」とありました。この先は幣振坂です。 -
神社の大鳥居建造の際、切り出した石の大きさから困難を極め、その時に御幣を振って励まし、ようやくうまくいったことからその名がついたそうです。
ここはまだ、ゆるやかなのですが。 -
大音寺と皓台寺の間から風頭山頂へと続く坂道。それが「弊振坂」です。
向かって左隣には、48番霊場があります。 -
墓地を右手に見ながらのぼっていきます。
-
階段好きの私ではありますが、この時期の坂道は結構キツい。でも坂があるとのぼってしまう。
-
墓地に続く小階段と小道。
-
見下ろすとこんな感じで、結構な勾配。坂のだいご味、と思いつつも、雨の日や夜は、私ならちょっと不安を覚えそうです。
-
坂の前の道をまっすぐ岩永梅寿軒と反対方向にくだっていくと、思案橋通りに出ます。
左を見ると、赤色の建造物が見えてきたので行ってみます。
崇福寺、とありました。
日本最古の中国様式寺院だそうです。
海の守護神を祀っているそうで、長崎らしいですね。
写真は国指定重要文化財の楼門。
中にもたくさん、素晴らしい国指定重要文化財があるそうですが、入っていたらカステラに間に合わないので、やめておきました。 -
開店分ほど前に到着したら、すでに4組のお客様が。
私のすぐ後ろに並んだ方は、「これなら今日は買えるかも」と会話されていたので、やはり入手困難な様子。
母がカステラが大好きなので、食べたことがないであろうこちらでの購入を狙っていました。
自分用にも1本。
カステラの数え方って棹だと思っていたのですが、本、なのだそうです。 -
ホテルに戻って荷物を置いて、ちょっと涼んでから再出発。
路面電車の線路。
を撮影してから、お昼に。 -
茶碗蒸しが大好きで、日ごろからよく作ります。
ですのでもちろん、「吉宗」へ。
ホテルを出て浜町アーケードを2つ先の十字路を曲がったところにあります。曲がる角には持ち帰り用の「吉宗」の店舗があるので、すぐに見つかります。
激しい雨が降る中、10メートルほどの列ができていました。11時の開店前に並んだおかげが、さほど待たずして入れました。 -
下足箱には、お店の方がいれてくれます。昔ながらの銭湯にある木札のような鍵をもらって2階にあがります。
1階はテーブル席があるそうですが、私は赤い繊毛の敷かれた階段をのぼって2階に通されました。 -
大きな茶碗蒸しでうれしい。
ご飯茶碗の2倍はあります。 -
プルンとしてなめらか。しかも私好みの、濃厚な出汁の味でうれしい。
具もたくさん入ってます。個人的には、茶碗蒸しに具はなくても満足。 -
眼鏡橋のかかっている中島川を越えます。
向かいの建物に、クジラが飛んでます。
長崎といえば鯨、ですね。 -
路面電車の路線図。
東西南北に2本走っている、という感じで、何度か乗ると感覚がすぐにつかめます。 -
初路面電車乗車。大人は全線一律140円
しかし一度目は乗り間違えました・・・。反対方向でした。 -
前後に車掌室があって、どっちにも走れる仕様。
Suicaも使えます。そして、ICでないと乗り換えができない駅もあるので(現金だと乗り換えの扱いにならないので、運賃が二倍かかる)、IC推奨のようです。
約5分間隔くらいで走っている感じでしたが、路面電車の駅と駅の感覚は短いので、歩いても問題なさそう。 -
長崎駅到着。
「日本二十六聖人殉教地」へ。 -
路面電車を下りて駅に直結している高架をあがると見えるNHKの方面へ。
手前の坂道までくると、表示があるのでそれに従って、徒歩で5分ほど。
雨がやんでホッとしました。 -
途中、左手に現れた、「ガウディ!?」とつぶやいてしまった建造物。
-
日本二十六聖人殉教のレリーフ。
豊臣秀吉によるキリシタン禁止令により、フランシスコ会宣教師6人と日本人信徒20人が処刑された丘です。
キリストが十字架に架けられたゴルゴタの丘に似ていることから、信者が処刑の場に願い出たと言われているそうです。そして、この、二十六聖人の殉教以降も多くの人々がこの地で処刑されたそうです。
数人の観光客がいるだけで、とても静かな場所でした。 -
ローマ教皇のピオ十二世は、この地をカトリック教徒の公式巡礼地と定めました。
-
離れて全景。
ガウディっぽいものも入ってしまった。 -
そして、すんごい風雨がおそってきました。
戻ろう・・・。
駅もびしょびしょですわ。 -
路面電車に乗っている間に雨が小降りになったので、せっかくだから平和公園に行ってみようかと。
しかし、平和公園は暴風域のような状態。誰か傘やペットボトルが次々吹き飛ばされていきます。
もういい。濡れたついでで行ってきます。 -
平和祈念像。
-
浦上天主堂が近いようなので、足を延ばすことに。
確かに、長崎に雨は似合いますね。 -
気づいたのですが、長崎の川って・・・澄んでいる。
雨で増水もしているはずなのに、すごい。 -
橋の欄干に、十字の飾り模様。
-
原爆で川底に落ちた鐘楼の残骸。
重量から動かせず、川の流れのほうを変える工事を行ったのだそうです。 -
浦上天主堂。
キリシタン弾圧の禁制をとかれ、自由を得た信徒達によって建設が計画されました。
写真撮影禁止です。 -
帰り道に渡った橋の欄干。鐘のモチーフです。
喉が渇いたのでコンビニ・・・と思っていたら、橋を渡ってすぐ前に果物屋さんがあり、奥が小さなカフェスペースになっていることを発見。
せっかくなのでフルーツをデザートにいただこうかなと思って入り、フルーツプレートを注文しました。 -
すると出てきたのは、想像していたのと全く異なる、とんでもお洒落なカットフルーツたち。
食べるのがもったいないほど美しい。
どれもとても甘くておいしかったです。 -
少し歩けば爆心地があると知ったため、向かいます。
原爆で倒壊した浦上天主堂の一部を移設したもの。 -
被爆当時の地層が保存されています。
爆風と3000度の熱で破壊、溶解された様々なものが当時のまま残されています。 -
「平和公園」駅に戻ってきました。
歩いていると、突然駅が出現するような路面電車の駅は面白いです。やはりバスとも違う。 -
「桜町」駅でおりて、サントドミンゴ教会跡資料館へ。
禁教令により教会は破壊され、その後同地に長崎代官が代官屋敷を構え、その次の代官もこの地に屋敷を構えたとのこと。それからずっと後に、小学校の解体?工事か何かの調査の際に発掘されたのだそうです。
これは、排水溝跡。
緻密な石組みで。 -
出土したお皿。
鳥の絵柄が可愛い。 -
代官屋敷にあった井戸の跡。
ほかにも、地下室だったらしいスペースや、教会の石畳などがきれいに残っています。
有名な観光スポットではないのですが、見ごたえがあります。 -
「桜町」から「新地中華街」へ。
これは玄武門です。
まだ時間が早いのか、半分ほどのお店は閉まっていました。
雑貨屋などを見て回ります。
そしてお腹がすきました。 -
中華街から通りを1つ外れたところにある「福寿」でちゃんぽんをいただきます。
-
ちょっと待って・・・めちゃくちゃ美味しい。
あっという間に完食。 -
お腹いっぱいになったので、少し歩きます。
橋の街灯が、レトロですね。 -
昔っぽい建物が見えるなと思い、足を延ばしてみます。
なんだろう、と思っていたら、これが「出島」なのだそうです。
もう閉館の時間でした。 -
街路樹の下には市花が。
-
途中、お土産を買ったりしつつ、春雨通りまで戻ってきました。
なかなか攻めた入り口。
ここをまっすぐ進むと、また新地中華街に戻ります。 -
7月9日(日)
マッサージクッションで癒されてぐっすり眠り。
翌朝は・・・雨音で目が覚めるほどの豪雨。雨って、真横から降ることあるのね。
30分ほど商店街の中で時間を過ごしていると、小降りに。
この船がモチーフになっている商店街のアーケードも、長崎っぽくていいですね。 -
再び眼鏡橋へ。
ハート石を発見! 遠目すぎてわかるかしら。
実のところ、私にももうわからない。
このすぐ近くにある、その場でカステラを食べられるカステラ屋?さんに行きたかったのですが、日曜日も10時から営業、とネットには書かれていたのですが開いておらず。もしかして古い情報だったのかも。 -
気を取り直して、大浦天主堂へ。
「大浦天主堂」駅を下車して、案内板に従っていくと・・・この坂道に。両側にはお店がいっぱいです。
この坂をのぼるとやがて、 -
見えてきました。
国宝です。
大浦天主堂は正しくは「日本二十六聖殉教者聖堂」と言います。二十六人の殉教者たちが聖人に列せられたのを受け、捧げられた教会だそうです。 -
禁教令から長い年月を経て、それでも信仰をつづけた信徒たちが発見された場だそうです。
-
この階段はどこに続くのでしょうか。
-
うかうかしていると見過ごしてしまいそうになる、祈念坂に向かう道。
-
これが祈念坂かぁ・・・と、この時は思っていました。
-
猫発見。
-
遠藤周作が愛した坂なのだとか。
しかしどうやら、これは祈念坂ではなかったそうで。ここを通り過ぎたところにあると帰りの空港で知り。無念。 -
今度は駅を挟んだ反対側にあるオランダ坂に向かいます。
今度は帆船モチーフ。
時折、本当に、汽笛の音が聞こえてきます。 -
オランダ坂に到着。
坂も階段も分かれ道も好きです。
長崎を訪れたのは3度目で、前回も来たはずなのですが、記憶があまりありません。
だから今回は、じっくり見て回ります。 -
写真だけだと、当時の姿のままのように感じます。
向こう側からオランダさん(当時は西洋人のことをそう呼んだそうです)が歩いてきてそうですね。 -
オランダ坂はがっかり名所、という人もいるそうですが、石畳と石垣に囲まれた、すごくすごく素敵な坂道だと思いました。
-
お昼を食べて空港に向かわねばなりません。
ということで、トルコライス。
最初は食べる気はなかったのですが、雨が降っている時に浜町アーケードの中を探索している時に見かけた素敵なお店を思い出し、そこでランチすることに。
「ニッキー・アースティン」というお店で、小さな間口から2階に行くとあるお店です。
カウンター席とテーブル5席ほどのお店です。私が行ったときは、会話の内容から、地元の方ばかり、といった感じでした。
メニューが・・・とても豊富。あとでネットを見たところ、180種あるそうな。いろんなバリエーションがあるんです。ソースがデミだったりホワイトソースだったり。ライスがドライカレー、カレー、ハヤシライス、コロッケメインだったりハンバーグメインだったり。食材自体はほぼ決まっていて、その組み合わせでメニューが豊富になっている、という感じでした。
私はドライカレーを選びました。
ドライカレーの上に乗った半熟オムレツ、ハンバーグ、コロッケ、スパゲッティ(パスタではない)、サラダ、がワンプレートで出てきます。
コロッケは普通のポテトコロッケではなく、クリームコロッケとの中間といった感じのしっとりでもありほっくりでもありクリーミーでもあり。
とにかく、どれも美味しいのです。今度はホワイトソースで食べてみたいです。
お子様ランチ的なイメージを持っていたため今回の旅で食べる気はなかったのですが、食わず嫌いってだめだなぁ、と改めて思いました。 -
トルコライス全貌。
特に今回の長崎の旅は、口にしたものすべてが私の好みの味で。
食べ歩きのためだけでもまた来たい、と思った土地でした。
雨が降ったりやんだり、降ったら降ったで半端ない豪雨でしたが、雨でも楽しみ方次第だなぁと、これまた再認識の旅となりました。 -
1時間に3本出ているリムジンバスで空港へ。
帰りも順調で、約40分で空港へ。
展望台に出てみましたが、吹っ飛ばされるんじゃないの?くらいの風で、すぐに撤退。
アナウンスで、飛行機は強風のため引き返す可能性ありますと流れ。 -
JL614/09 (16:25 - 18:15) 長崎 - 羽田
30分ほど遅れて、ともかく出発。
風が強くて雲が早く流れていきます。
滑走路を眺めつつ。 -
そして離陸。飛んだーっ!
-
おお・・・空の上のこの青さ。
-
自分へのお土産。
長崎サイダー。
シンプルで素敵な容器。
長崎は、とにかく美味しい街でした。
そして本当に、雨の似合う街でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
長崎市(長崎) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
76