2023/05/04 - 2023/05/04
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あまちゃんさん
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今回のいにしえの都奈良散策の目的地は、いつもより少し足を延ばして、6世紀末頃から8世紀初めの奈良時代が始まる頃まで日本の中心地であったと言われている古代ロマンあふれる飛鳥へ向かった。
1日で飛鳥の里全体を歩くには少し体力が伴わないので、近鉄飛鳥駅を下車し、高松塚古墳から石舞台古墳までへの散策を楽しむことにした。
この日はとても天気が良くてそれはそれで良かったのだが、一方で、今回散策するコースにはあまり日陰となるところがなく、日差しが強くかなり暑かったので当初予定していたコースを多少カットすることとなった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
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午前8時前に自宅を出発。
9時29分近鉄橿原神宮前駅に到着。ここで、近鉄吉野線に乗り換える。橿原神宮前駅 駅
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9時半過ぎに近鉄飛鳥駅に到着。
駅前には、観光案内所や、レンタサイクル店、道の駅などがあって、結構にぎわっていた。
我々は、徒歩散策が目的だったので、とりあえず駅前の観光案内所に入って少し情報収集。
この駅から、高松塚古墳等を経由して、最終石舞台古墳へ向かう予定だと伝えると、観光案内所の職員の方から、「今日はとても天気が良く暑くなるのだが、そのコースだと日陰はほとんどないので、無理をしないで休憩を取りながら行ってください。」とのアドバイスを受けた。
観光案内のパンフレット2,3枚頂き、まずは高松塚古墳を目指し出発。飛鳥駅 駅
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15分ほどで、5地区(60ha)からなる国営飛鳥歴史公園のうちの一地区、高松塚古墳のある高松塚周辺地区に到着。
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まずは「高松塚壁画館」に入館。入館料300円。
館内には、壁画発見当時の精密な壁画模写「現状模写」をはじめ、剥落や汚れを加減した模写「一部復元模写」、さらに凝灰岩に漆喰を塗り再現した「再現模造模写」など壁画関係の展示や、各種副葬品等の展示がなされていた。
見学所要時間は15分程度。
高松塚古墳壁画の本体は、国宝に指定されており、通常は一般公開されていず、年何日か修理作業室の見学者用通路からガラス越しに公開されているに過ぎない。高松塚壁画館 美術館・博物館
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壁画の現状模写。
高松塚壁画館 美術館・博物館
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見やすくするため、一部泥の後を取り除いた「一部復元模写」の女子群像。
高松塚壁画館 美術館・博物館
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イチオシ
壁画発見当初の原寸現色で忠実に写しとった「現状模写」の女子群像。
高松塚壁画館 美術館・博物館
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海獣葡萄鏡などの「副葬品レプリカ」。
高松塚壁画館 美術館・博物館
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イチオシ
高松塚古墳。
現在のこの古墳は、発掘調査の成果などをもとに復元されたもので、直径23m(下段)及び18m(上段)、高さ5mの二段式の円墳。
藤原京期(694年~710年)に築造された終末期古墳。高松塚古墳 名所・史跡
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天武天皇と持統天皇の孫にあたり、藤原京で即位し、大宝律令を制定した文武天皇がまつられている「文武天皇陵」。宮内庁の管理する陵名は、檜隈安古岡上陵(ひのくまのあこのおかのえのみささぎ)」。
高松塚古墳の南東方向に位置する。
ただし、天皇陵であるため学術調査もされていず、本当の文武天皇陵は、高松塚の北にある中尾山古墳(古墳時代終末期の八角墳)とする学説も有力。文武天皇陵 名所・史跡
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中尾山古墳。
高松塚古墳から北200mのところにある。小規模な古墳ではあるが、天皇陵独特の八で、第42代文武天皇の真陵とする説が有力視されていたが、2020年度(令和2年度)の発掘調査で、真の文武天皇陵とする説が確実視されるようになった。
ただ、宮内庁は認めていない。
このため、外観は近辺の他の天皇陵のように整備はされていず、とてもじゃないが天皇陵とは思えないひどい状態で置かれている。 -
高松塚古墳のある高松塚周辺地区を出で、歩を進めること約15分。
左手にこんもりとした木々に覆われた古墳を思わせる少し小高い丘のようなものが見えてきた。
天武・持統天皇陵のようだ。
しかし、飛鳥駅前の観光案内所の人が言っていたように、ここまでの道すがらには日陰で小休止するような場所はなく、とにかく暑い!天武 持統天皇陵 名所・史跡
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イチオシ
思った通り、天武・持統天皇陵だった。
この古墳は、東西38m、南北45mの五段築成の八角形墳で、天武天皇のために築かれたが、後に702年に亡くなった持統天皇が火葬され合葬されているとのことらしい。
休む場所もないので、次の目的地「亀石」を目指し、さらに歩を進める。天武 持統天皇陵 名所・史跡
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イチオシ
約10分後、「亀石」にたどり着く。
巨大な花崗岩に亀に似た彫刻が彫られていることからこの名前で呼ばれているとのこと。亀石 名所・史跡
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亀石にまつわる伝説などが記された銘盤。
微笑んだようなユーモラスな表情が愛らしい亀石だが、現在は南西を向いているこの亀石が西を向いた時、大和盆地一帯が泥の海に沈むという言い伝えも残っているとのこと。亀石 名所・史跡
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明日香村役場新庁舎。
GW明けから供用開始となる。
この近くの建物の陰で、持参の昼食(おにぎり)を食す。 -
用明天皇の第二皇子、聖徳太子(厩戸皇子)誕生の地といわれ、聖徳太子建立の7カ寺の一つでもある『橘寺』に向かう。
何故だか田んぼの中の道を通って多くの観光客が行く。 -
昔は法相宗だったが、江戸時代に天台宗になった 仏頭山橘寺(606年創建)に到着。
実は後で分かったのだが、ここは正門ではなく、西門。
参拝者、観光客の多くは西門から入り、西門から出ていくようなので西門があたかも正門のように見える。
正門は、反対側の東門だった。入山拝観料は400円。橘寺 寺・神社・教会
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本堂の太子殿。1864年に再建された。
橘寺 寺・神社・教会
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木造聖徳太子35才坐像(室町時代、重文)がご本尊として祀られている。
橘寺 寺・神社・教会
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二面石。
「右善面、左悪面と呼ばれ、我々の心の持ち方を現わしたもので、飛鳥時代の石造物の一つである。」とひだりこうほうの説明板に書いてあった。二面石 名所・史跡
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往生院。
橘寺 寺・神社・教会
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往生院の天井画。全国各地から現代画家の描いた花の絵260点の献画を受けたもの。
寝転がっての写真撮影OK。橘寺 寺・神社・教会
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観音堂。
堂内には、藤原時代の作とされている本尊の「如意輪観世音菩薩像」が安置されており、拝観することができる。橘寺 寺・神社・教会
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橘寺正門(東門)。
西門と比べて、参拝者らの出入りが少なかった。
この後、「川原寺」「犬養万葉記念館」に立ち寄る予定だったが、あまりの暑さにこの2か所はカットして、最終目的地の「石舞台古墳」を目指すことにする。橘寺 寺・神社・教会
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約20分後、午後1時過ぎに石舞台古墳に到着。
ここは、結構観光客が多く、石舞台古墳に入るのに少し並んだ。石舞台古墳 名所・史跡
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石舞台古墳。
手前の人から、この石舞台の大きさが伝わるだろうか。石舞台古墳 名所・史跡
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石舞台内部を見学しようとしている人達。そこそこ行列ができていた。
石舞台古墳 名所・史跡
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石舞台内部で天井部を見上げた。
単に、石の上に大きな天井石が乗っかっているだけなので、ちょっと怖さを感じた。石舞台古墳 名所・史跡
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二十数年前にこの石舞台古墳に来た時には、こんなにきれいに整備されてはいなかった。
石舞台古墳 名所・史跡
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近くのバス停「石舞台」から、午後1時42分発の奈良交通バスに乗って、近鉄橿原神宮前駅に向かう。
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橿原神宮前駅から自宅のある京都駅行の電車に乗車。
乗り換え1回、1時間7分で自宅のある駅に15時19分に到着。
この日の暑さは結構堪えた。橿原神宮前駅 駅
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