2023/06/24 - 2023/07/05
2523位(同エリア4714件中)
ひでGさん
(旅程の概要)
前半はトルコ西部エーゲ海沿岸の古代ギリシアやローマ時代の遺跡観光で、街は南欧のリゾートエリアのような雰囲気。中盤は内陸部へ移動して、コンヤ、サフランボル、アンカラ。ハイライトのカッパドキアは一大観光地。旅の最後が、ヨーロッパとアジアが交わるエキゾチックな街イスタンブール。
多くの見所に案内してもらい、現地ガイドの方のトルコ社会や文化のお話も興味深く、期待以上にいいツアーになりました。長時間のバス移動もありましたが、一人2席が確保されていたので快適でした。
(トルコの印象)
トルコは政教分離で、イスラム色を感じるのはモスクのほか、ブルカやヴェールをまとう女性(必ずしも多くはない)くらい。街並みはアジアというよりはほぼヨーロッパ。一日5回の礼拝の時を告げる声(1回目は夜明け前)が、モスクのミナレット(尖塔)から町中に響き渡ります。
(トルコと日本)
トルコの人々は親日的。明治時代、日本を親善訪問しようとしていたトルコの軍艦エルトゥールル号が日本近海で遭難した際、和歌山県串本の人々が献身的に救援と介護にあたった話はトルコの教科書にも載っていて、知らない人はいないほどだということです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
トルコ到着日はイスタンブールに泊まり、2日目に古都ブルサを観光した後でチャナッカレに来ました。エーゲ海沿いのチャナッカレの港で、トロイの木馬(といってもブラピ主演の映画トロイで使われた木馬)を見ました。
地中海側にはリゾート感あふれる都市や住宅・別荘が広がっていますが、ちょっと南イタリアのような雰囲気です。イスタンブールの渋滞と物価高を我慢して一生懸命定年まで働いたら、温暖なこの辺りに移り住んでTシャツ姿でのんびり暮らすのがトルコ人の理想だと、現地ガイドさんが話されていました。 -
3日目は、古代ギリシアよりさらに古い伝説の文明だったトロイの遺跡を先ず観光。トロイ遺跡の後はベルガマの遺跡へ向かいます。
ベルガマではロープウェイで丘に上がり、神殿の跡や急斜面に作られた大劇場を観て歩きます。80段あるという観客席は一段あたりの高さがあって、上り下りは結構たいへん。
この日はイズミールに宿泊。イズミールの中心部はタワーのホテルやマンションが何本もそびえ建つ近代的なリゾート都市。 -
4日目の午前。写真はエフェソス遺跡に残る図書館のファサード。エフェソスの当時の人口は2万5千人で、地中海沿岸最大級の都市だったそうです。ギリシアの神殿やイタリアの遺跡と比べても、これほど保存状態がよい遺跡はほぼないかもしれません。エフェソス遺跡はこの図書館を中心に、大劇場や神殿などが建ち並んでいます。公衆トイレや商店の跡もあって当時の街の様子もうかがい知れます。
近くにあるクシャダスの港はクルーズ船の寄港地になっていて、この日も大勢の観光客で賑わっていました。 -
4日目の午後は石灰を含む温泉水が作った自然の造形美、石灰棚へ。近年ホテル等の温泉掘削のため湧出量が激減して流量制限しているとのことですが、この日は犠牲祭の休日週で観光客が多かったため温泉水が十分に流されていました。靴を脱いで歩く足湯体験もできます。
石灰棚の横は広大なヒエラポリス遺跡でその多くは未発掘のようです。ここだけでも見応えありそうですが、横目で眺めるだけでホテルへ向かいました。 -
5日目は、一直線に伸びる昔のシルクロードをバスで走って、内陸部の宗教都市コンヤへ向かいます。シルクロードは中国の西安から2日目に立ち寄ったブルサまでの六千キロ余りの交易路。
コンヤは、旋舞で有名なイスラム神秘主義教団メブラーナの博物館や神学校があり、セルジュークトルコの首都でした。広い平野の中にある古都です。 -
シルクロードには35~40km毎に隊商宿(キャラバン・サライ)が設けられていたそうです。コンヤからカッパドキアへのバス移動の途中、その一つに立ち寄ってトイレ休憩。トイレは蔦で覆われたオアシスのような小径の奥にあり、お土産物店も並んでいます。
サライは宮殿という意味で、広い平原を旅してきたキャラバンの商人にはそう感じられたことでしょう。ツアーとしては入場しませんが、少し時間が余ったので20トルコリラを払ってサライの中を見学できました。 -
6日目から2泊したカッパドキアは「美しい馬の国」という意味で、町ではなく地域の通称。ギョレメやユルギュップなどの町を中心に広がるかなり広いエリアです。奇岩や岩山に掘られた教会・住居跡で有名な一大観光地。
ギョレメ野外博物館、ローズバレー、三姉妹の岩、ラクダ岩、カイマクル地下都市など見どころが広がっています。
この日の宿Kalsedon Cave Suitesは中心部からバスで20~30分の洞窟ホテル。 -
気球は今回のツアーには含まれず旅行会社として関与しないということでしたが、自己責任が条件で申し込んだ気球ツアーは、早朝3:45にホテルをピックアップ、飛行時間は1時間くらいでホテル帰着が朝7時頃(代金はドルまたはユーロ。230ユーロを当日気球会社へ送迎バスの中で払いました)。気球ツアーの会社は幾つもあって飛ぶコース等や料金には違いがありますが、だいたい同じ内容のようです。
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絨毯の工房兼販売所で、トルコ絨毯の染色や織り方の説明を聞きました。
品質と価格はピンキリですが、いいものは見るだけでも楽しめる模様、色艶と手触り。(気に入った絨毯があったので予算超過だけど現地ガイドさんにも値切りを手伝ってもらって一品購入。) -
カッパドキア一帯は面白い景観がいろいろ楽しめます。有名な奇岩を観るスポットは観光バスや車で結構混み合っています。7日目の午前中は、あまり観光客が来ないという渓谷に案内してもらい1時間くらい散策しました。
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8日目にはアンカラのアナトリア博物館に立ち寄り。隊商宿を改装した美しい建物には、鉄器を人類史上初めて使ったヒッタイト王国の石像、レリーフやブロンズ像などが展示されています。
昼食は博物館とアンカラ城近くの見晴らしの良いレストラン。 -
8日目夕刻には、木造と土壁の伝統的建造物群が美しい古都サフランボルへ。
中心部のバザールにはいろんなお店が集まっていて歩くのも楽しく、ここは夜まで賑わっていました。イスラムは飲酒を原則認めていないので、アルコールを置いてある店は少ないです。サフランボル 旧市街・古い町並み
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サフランボルの伝統的住宅。
この日の宿泊は木造の古民家を改装したホテルで、大型バスはホテル前まで入れないので、一泊分の荷物だけ持って宿泊。エレベーターもエアコンもないけど、居心地の良いお部屋でした。 -
ツアーのフィナーレはイスタンブール(9日目から2連泊)。
ボスポラス海峡がこの町をヨーロッパとアジアとに分かち、さらにヨーロッパサイドの旧市街と新市街との間にあるのが金角湾。
ブルーモスク、アヤソフィアをはじめトプカプ宮殿、地下宮殿などの歴史ある大建築のほかグランドバザールなどのお店もたくさんあって、とても数日では回れない魅力に溢れた大都会です。 -
オスマントルコによるコンスタンチノープル占領後、最も美しいモスク建造を目指して17世紀に建造されたスルタンアフメット・ジャミィ(通称ブルーモスク。モスクは英語の呼び名で、トルコ語ではジャミィ)。ブルーのイズミックタイルとステンドグラスが美しい壮麗な祈りの場です。
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続いてアヤソフィアに入場。ここは、ビザンチン帝国時代の4世紀に建てられたキリスト教聖堂で、オスマントルコ帝国時代にモスクに改装され、トルコ共和国になってから博物館になっていました。
現在は再びモスクとして使われているので、礼拝時間中はキリスト像はカーテンで隠されるようになっていて、その時間は観光客も入場できません。
ブルーモスクより一千年以上前の建物で、石造りの重厚な雰囲気です。 -
アヤソフィアの近く、地下宮殿として公開されているのは、ローマ時代にギリシア神殿の列柱を転用して作られた巨大な地下貯水池。外は30度で暑い日でしたが、この中は涼しくてちょっと幻想的な空間です。
オスマントルコ時代まで貯水槽として利用されて、天井まで水が溜まっていたそうですが、今は30cmくらいの水の上に歩行用の通路が設けられ照明の色が変化します。 -
トプカプ宮殿もなかなか見応えあります。スルタン(皇帝)の部屋などがあるハーレム(大奥のような男子禁制の建物)が緑の庭園の中にあります。
どの部屋にも家具類などの調度品が殆どありませんが、これは遊牧民の生活様式の名残りだという説明でした。絨毯は数百年前のものには見えません。 -
トプカプ宮殿にある宝物殿には、美しいエメラルドの探検や大きなダイヤモンドなどが展示されています。
宝物殿のテラスからは、ボスポラス海峡大橋の絶景も楽しめます。 -
グランドバザールには金製品などの宝飾品、服装品、絨毯、ガラス・陶器その他多種多様な店が所狭しと軒を連ね、迷宮のような通路は大勢の人で混雑していました。
カフェもあって、トルコの人たちが日に何杯も飲むチャイ(紅茶)やトルココーヒーで一休みできます。 -
イスタンブールの魅力はヨーロッパとアジアの東西文化が織りなす多様性、ローマ・ビザンチン帝国からオスマントルコ帝国に至るドラマチックな歴史でしょう。
トルコは今も西欧とアジア、さらにはロシア、アラブの間で独特のポジションにあるユニークな国だと思います。ガラタ橋 建造物
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