2005/05/02 - 2005/05/03
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たのちゃんさん
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青森県下北半島にある恐山菩提寺の境内にある温泉。pH=2.1前後の硫化水素含有酸性緑ばん泉です。
入山料500円を払えば参拝者は内湯を除き、だれでも入ることが出来ます。
宿坊に泊まれば内湯を含め5か所の湯に閉門後も24時間自由に入ることができます。
奥日光の温泉寺のように狐狸に温泉のあるところはあちこちで見かけますが、寺の境内に湯小屋が点在しているのは恐らく日本中でここだけでしょう。
もうかれこれ40年も昔、NHKのドキュメンタリー番組で恐山の例大祭と宿坊の紹介があり大変印象に残っておりました。
当時は木造の小屋のような粗末な宿坊でしたが、今では高級旅館並みの立派な宿坊に建て替えられたと聞き、北海道旅行の帰りに泊ってみました。
荒涼とした地獄、立派な鉄筋の宿坊、昔からの木造の湯小屋。浮世を逸脱した光景が目の前に広がります。
素晴らしい硫黄泉でした。
有難い法話も聴かず、温泉三昧してきたばちあたりな旅行記です。
写真:薬師の湯 2005-5
<2022-9 過去4トラのクチコミに書いておいたものの移植です。>
なお、写真は昔のカメラなので鮮明でないことはご容赦下さい。
また風呂以外の写真は殆ど撮ってありません。
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「恐山温泉」
恐山菩提寺の境内には写真のような木造の湯小屋が4つあります。
この温泉は娯楽や湯治目的ではなく、手水と同じく「参拝前に身体のお浄め」のために設けられたものです。
昔はふもとから歩いて登拝したので、温泉で汗を清めてから参拝したのだそうで、当時からの湯小屋が今もそのまま残っています。
入山者は誰でも自由に入ることが出来ます。
ただし酸性湯のため石鹸は使えません。
写真:冷抜の湯 -
位置関係が分かりにくいのでGoogleの航空写真で見てみましょう。
中央の白いナナメのが参道で右下が総門、左上が地蔵堂で、緑のマーク4つが恐山温泉の湯小屋です。右上の赤マークのところに宿坊の吉祥閣があります。
参道の左側に薬師の湯と古滝の湯、右側に冷抜の湯、少し離れて吉祥閣の裏手に花染めの湯の4つの湯小屋があります。
宿坊内の御法の湯をいれて、恐山5湯と呼ばれています。恐山菩提寺 寺・神社・教会
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まず参道の右手には「薬師の湯」があります。
ここは通常女湯になっています。
参道から一番目立つ場所なので、入る気のない人も戸を開けて覗いて行くことが多いです。
窓に目隠しの板が打ち付けられています。
恐山温泉 温泉
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「薬師の湯」
pH=1.89と5つの湯の中で一番強酸性です。基本ここは女湯ですが、日によって男女が入替ることもあります。
源泉は恐山12号泉。 -
参道から左手には「古滝の湯」があります。
ここは4つの湯小屋の中では一番広い。
他は出入り口は1つだが、ここだけ出入口と脱衣場が建物の両端に1つづつある。
もしかしてここは以前混浴だったのかもしれない。
窓を開けるとすぐ目の前には巨大な卒塔婆が見える。 今は基本女湯になっている。 -
手前と向こう側の両方に脱衣場があるのがわかります。
pH=2.2とややマイルドな湯です。源泉は恐山10号泉。 -
反対側の脱衣場から。
対象になっているのがわかります。 -
*現在は浴槽の4すみに耐震補強の柱が立てられています。
2025-6撮影 -
この時は女湯でした。
替わることがあるので、表示をしっかり見ましょう。 -
「冷抜の湯」ひえぬきのゆ
参道から左手にあり、向う側(地蔵堂側)
ここは基本男湯ですが、日によって男女が入れ変わることもあります。
pH=2.0、恐山4号泉と11号泉の混合。温度は51.7℃とぬるいほうです。
*現在は浴槽の4すみに耐震補強の柱が立てられています。 -
吉祥閣の前を右奥に進むと、「花染の湯」が見えてきます。
ここだけポツンと1ヶ所だけ離れているので、知らないとわかりにくいかもしれません。 -
夜間に行ってみると、殆ど街灯の無いところにあってちょっとコワイかも。
逆に離れているから気付く人も少なく、物見遊山で覘かれる心配も少ないです。 -
「花染の湯」
浴槽が3分割されており、湯口が一番奥になっているので手前ほどぬるくなっていました。
ここのみ混浴です。
pH=2.7と恐山の中では一番マイルドな弱酸性な湯です。
源泉は恐山5号泉。
目立たない場所にあるので、いつも空いています。 -
酸性硫黄泉の湯なので、目を洗わない、などの注意書きが各浴室にありました。
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ご自由にお入りいただけます。
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4つの外湯には47~55℃くらいの湯がかけ流しされ、暫く誰も入っていないと熱くなっています。
でも、水道栓があるので遠慮なく適温まで下げて入って良いんだそうです。
泉質は硫黄泉ですが草津とも万座とも違い、蔵王の湯に近いかなという印象でした。 -
恐山に行くには大湊線の下北駅前からバスに乗り約40分です。
ただ本数が少なく1日4便のみなので、事前調査が必要です。
この日は9:15、11:20、14:10、16:55でした。乗り逃がしたらもうタクシーしかありません。
菩提寺は17時に閉門なので、14:10のバスに乗らないと中に入れません。 -
恐山に着くと、まず三途の川の赤い太鼓橋を渡ります。
ここで俗界とはお別れで、橋の向こうは「あの世」です。
(バスは隣のコンクリートの橋を渡ります。) -
総門のところで1人500円の入山券を購入します。
宿坊の宿泊者も購入しなくてはなりません。 -
参道を直進すると右奥に宿坊の吉祥閣があります。
鉄筋の平屋建てで宿泊者以外は立入禁止です。
1泊2食御祈祷付きで1人12000円。
普通の旅館よりも高めだなあと思ったけれど、通常3000円~5000円する御祈祷までしてもらえるので納得。
*2005年も2024年も料金は変わっていないようです。
昔の木造宿坊のときは6000円だったので、建替えにより2倍になりました。吉祥閣 グルメ・レストラン
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玄関を入るとおびただしい数のスリッパと下駄箱があります。
大旅館か大規模合宿所の様相です。 -
客室は32室あり、1部屋10人は入れるので最大定員は320人と巨大ホテル並み。
大祭のときなどには満室になるのでしょう。
*部屋の写真は撮っていませんが、20畳くらいの大部屋で1人から最大10人が定員です。2人だと広すぎてちょいと持て余しぎみ。洗浄便座付きのトイレ付です。
大祭時は男女別相部屋になるそうですが、それ以外は相部屋にはなりません。
テレビはありません。携帯の電波も弱いです。
Wifiは無いのでネット難民になります。あきらめて風呂に入りましょう。 -
部屋にあった「お約束」の紙。
食事中は禁酒ですが、部屋で飲むのは構わないようです。
22時消灯ですが、廊下の電気が消えるだけで起きていても問題ありません。
夜中に懐中電灯を持って温泉めぐりをしました。 -
館内の案内図です。
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館内には男女別の立派な大浴場、御法の湯。(みのりのゆ)
ここは宿泊者以外は入れません。
入浴時間は朝5時から22時まで。 -
30人以上は余裕で入れそうな大浴槽。
カランは20もありシャンプー、リンスもありました。
窓の外には露天風呂もありますが、この時は湯が入っていませんでした。
pH=2.0 源泉は恐山8号泉。 -
さて、夕食は200人は入りそうな、大食堂(だいじきどう と読みます)で18時から一斉に頂きます。
大祭のときにはこれでも一度で入りきれず2部制になるようです。
頂く前後には僧侶の方の誘導で「五観の偈」という経文を全員で唱和してから頂きます。 -
イチオシ
献立は勿論、精進料理です。
野菜の天ぷら、煮物がおいしい。
箸袋を開くと、五観の偈が印刷されていました。
箸は翌朝も使ったのち持ち帰ることができます。 -
翌朝は5時半起床で6時から地蔵堂で朝のお勤めです。(必須)
1人づ名前を呼ばれて祈祷していただけたのでびっくり。 -
ご本尊様の延命地蔵菩薩。
*恐山の開山時期は5/1から10/31で、冬季は開いておりません。
また7/20~7/24と10/下旬は大祭があり大混雑します。
この時期イタコも全国から参じて口寄せを聞くことが出来ます。 -
さて、恐山といえばあの世に一番近い、荒涼とした霊場というのがイメージですが、日帰り参拝者のいなくなった夜間が真骨頂でしょう。宿坊の吉祥閣に泊まり、人々が寝静まったあたりに外湯に入ると至福の時を過ごすことができます。24時間入浴出来、暗いながらも照明はついているので足元に注意して湯小屋に行けば大丈夫です。もしかして先祖の霊と会話できるかも。
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あとねらい目は日の出の頃の時間ですね。天気が良ければ朝焼けで周囲が紅く染まる中で入浴できます。
夜は自由参加の法話も聞かずに境内温泉三昧していた、ばちあたりです。
貴重な経験ができました。
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