2023/04/28 - 2023/05/07
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nichiさん
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高砂神社を出て、高砂堀川界隈を散策しました。
その中で一番訪れたかったのが、工楽松右衛門旧宅。
この人、実はすごい人!
私も全く知らない方でした。
この旅行を計画し、どこに行こうかネットで調べている時、高砂の工楽松右衛門に出会いました。
播州木綿を使った厚地の帆布を織り上げることに成功。
それまで脆弱だった帆布に代わり、全国の帆船で使われるようになりました。
松右衛門帆布と呼ばれたようです。
千石船の弱点だった帆の改良に自ら取り組み、江戸の海運に革命をもたらせました。
そして、自ら様々な港湾整備技術を生み出し、幕府の命令で千島列島の択捉島に埠頭を築き、函館にはドッグを造っています。
で、このような功績が認められて、「工夫を楽しむ」という意味で、工楽と言う姓を与えられています。
松右衛門が発明したもの
松右衛門帆布
荒巻鮭
石船
砂船
ろくろ船
石釣船
すんげぇ~~
玉岡かおるさんが
帆神―北前船を馳せた男・工楽松右衛門―
と言う本を書いていらして、高砂市長との対談の映像も流されていました。
この本、ココで買っちゃいました。
偉大で凄くてビックリなんです。
もっと世の中で知名度が広がってくれることを願います。
古民家でランチ戴いて、古い町並みを楽しみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
旧市街の街並みに入りました。
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雰囲気ありますね~
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高砂神社を出て、徒歩数分。
工楽松右衛門旧宅に到着しました。
江戸後期の建物です。
高砂市の指定文化財に指定されています。 -
古い町並みが連なっている中にあります。
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この格子のいい感じ。
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何と入場は無料なんですね。
有難くお邪魔します。 -
お邪魔します。
-
入口は縁側のようになっていますが、夜は畳むことができるようです。
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入ってすぐにスタッフの方に左の部屋(土間蔵だった部屋)で映像を見ることを勧められました。
そこで工楽松右衛門について詳しく知ることができました。
高砂が生んだスーパースターですね。 -
車箪笥
江戸時代、金品や帳簿など貴重品を収めた箪笥です。 -
その箪笥の下には、
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木製の車が付いています。
火事の際は、箪笥事引っ張って持ち出せるようになっています。 -
土間は吹き抜けになっています。
-
吹き抜けを見上げます。
この小屋組は迫力ありますね。
平成28年に、高砂市が工楽家より寄付を受け、1年以上にわたって修理を行い公開になったようです。
有難いお話ですね。
奥に「仲吉丸」という幟が見えますが、松右衛門の持船ですが、4艘の船がありましたが、幕府の命で、これらの船で蝦夷(北海道)に渡り、千島列島の択捉島に埠頭を築き、函館にはドッグを造っています。 -
玄関を振り返ります。
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天井を見上げると、、、、
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典型的な江戸時代の商家の家ですね。
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平成まで工楽家がお住まいであった割には古いものがちゃんと残っていますね。
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1階は商いで使われていた多くの和室が広がっています。
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この床、名栗加工ですね。
職人が「ちょうな」で床を綺麗に削ってます。 -
一階には商売で使われたと思われる多くの和室がありました。
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松右衛門帆布ですね。
丈夫な帆布を作れば、帆船の航海日数が短縮されると考え、この布を発明しました。
これは日本の海運を変えた発明なんですね。 -
座敷6畳と座敷8畳の間にある、珍しい板欄間です。
海の波をイメージしているのでしょうか? -
昭和になってからは、文化人が集まった部屋です。
棟方志功などの著名人も、、、、、
文化人たちのサロン的な部屋だったようです。
床の間に棟方志功の作品のコピーがありました。 -
裏庭です。
ここには厠やお風呂、大きな蔵があったそうです。 -
とは言っているガラスに歪みがある。
古いガラスのままですね。 -
2階に上がってみました。
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多くの展示もありました。
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この部屋から、堀川の様子を眺めることができたようです。
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港に出入りする北前船を眺めていたのでしょうね~
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使用人が使っていた板の間。
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その奥の8畳間。
天井が低いです。 -
急階段を降りようと思ったら、
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急階段の天井には、当時の広告である引札が無造作に貼り付けられています。
醤油の文字がありますね。 -
松右衛門が発明した船
石積船
文字通り石を運んだ船ですね。 -
松右衛門が発明した船
壱挺立轆轤船(いっちょうたちろくろふね)
これ、何する船? -
底巻鋤簾
これで水を含んだ砂や泥の除去をしたようです。
農機具の改良から考えたようです。 -
板鋤簾
これで砂利や砂を掻いたのですね。 -
松右衛門が発明した船
土砂積船。
土砂を積んで運ぶ船ですね。 -
はは~~
壱挺立轆轤船には4人で乗って、ろくろを回します。
ろくろからロープでつながった先には鋤簾があって、土砂をすくい取り、土砂積船に土砂を載せるのですね。
これ、船の発明と言うより、港湾工事の手法の発明ですね。
面白い~~ -
松右衛門が発明した船
石釣船
大きな石を運んでます。
港湾工事ですね。 -
元々は和室でしたが、昭和になって生活スタイルも変わって洋室になった部屋です。
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奥には古いミシンが見えますね。
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さあ下に降りましょう。
少し曲がった梁と複雑に組まれた柱。
見事ですね。 -
外に出て、外観を拝見します。
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立派な造りですね~
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松右衛門宅の目の前の港の遺構です。
船の荷物の上げ下ろしをココで行っていたのですね。 -
戦前に道路工事のために埋められていましたが、平成の発掘調査で出てきました。
ココから堀川経由で瀬戸内海へ抜けて全国と物資を行き来させていたのですね。 -
絵になるな~
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面白い板塀だな~
と思っていたら、なんと!
古い舟板を再利用した「舟板塀」と言うのだそうです。 -
これはまたビックリ~~
面白いですね~
工楽松右衛門旧宅、面白かったです。 -
工楽松右衛門旧宅のすぐ近くの「まいどせん」でランチ。
偶然見つけたお店です。 -
いい雰囲気ですね~
店内は混んでて名前を記入して待ちます。
お客さんは8割が女性です。
家内は入り口付近で販売されている雑貨を物色。 -
古い足ふみミシンの上に雑貨。
ミシンが素敵なディスプレイになってます。
凝ってますね~ -
天井を見上げると古民家を利用したお店であることを感じます。
あとで知るのですが、築90年だそうです。 -
「まどいせん」は“輪になって楽しく過ごす”という意味だそうです。
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2階に案内されました。
古民家ですから、急な階段ですね~ -
こりゃ急だな~
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天井がRですね。
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お~~
古民家の2階だ~ -
こんな窓際の席に案内されました。
天井が低い。。。 -
2階の一部分の床が外されていて、1階が見えます。
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ランチはワンメニュー
身体に良さそうなメニューです。 -
窓の外は古い町並み。
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雰囲気あるな~
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最後に飲み物が付いていました。
私はホットコーヒー
家内はアイスコーヒー
をオーダー。 -
ご馳走様でした。
素敵なお店で美味しいランチを戴きました。
ランチ待ってるお客さんは皆さんスマホかカメラで店内を撮影中です。
そりゃこれなら撮りたくなりますよね~ -
古い建物が並んでいる街を歩きます。
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素敵だな~
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タイムスリップしたみたいです。
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ランチを終えて街歩きをすること数分。
こんな蔵が残っています。 -
明治初期に建築された3つに連なる蔵です。
兵庫県の景観形成重要文化財に指定されています。 -
このお宅の蔵なんですね~
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次に現れたのは、魚町倶楽部です。
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魚町倶楽部は、明治時代に建てられた木造2階建ての洋館です。
神戸製紙(現三菱製紙)に勤める外国人技師の居住施設だった建物です。 -
そして歩いて数分。
宝瓶山 十輪寺にやって来ました。 -
立派な山門ですね~
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この山門は市の指定文化財に指定されています。
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山門に見入ってしまいます。
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お寺の中に入って山門を振り返ります。
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創建は弘仁6年(815年)というふる~いお寺です。
本堂の中に入ってお庭を拝見したかったのですが、この日は入れませんでした。 -
この不思議なロータリー
ココは、国鉄高砂線 高砂駅跡地なんですね。 -
国鉄高砂線は、加古川と高砂を結んでいた国鉄です。
1984年に廃線になっています。 -
ココに国鉄が通っていたのですね。
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で、ココが高砂駅の駅前商店街。
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ほとんどシャッターが下りてますね。
寂しいな~ -
全盛期は賑わった商店街だったんだろうな~
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これ、梅ヶ枝湯と言う現役で営業中の銭湯です。
戦前である昭和18年(1943年)開業の古い風呂屋さんです。 -
裏側に回ってビックリ!
何じゃこりゃ~~
表とは全く違う表情を見せるお風呂屋さんです。 -
ラビリンス?
千と千尋の神隠し? -
ちょっとビックリな光景です。
中に入ってみたいけど、営業は夕方から。。。。 -
山陽高砂駅までは、国鉄高砂線の線路だった道を歩きます。
ツツジが綺麗ですね~ -
このまま駅に向かいます。
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右に何か見えます。
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これは国鉄時代の遺構ですね。
信号機です。
腕木信号機と言うのですね。 -
こちらも旧国鉄の遺構です。
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転轍機といって、線路の分岐点で進路を決めるものです。
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山陽高砂駅前の高砂物産協会に寄って、様々な高砂に関する展示を拝見して巡ってきた高砂の街のおさらい。
家内は松右衛門帆布の小物を購入。 -
山陽電車の高砂駅より神戸に戻りましょう。
つづく
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