2023/05/26 - 2023/05/28
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willyさん
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2022年2月、初めて航路での鳥観察・撮影を経験した。
https://4travel.jp/travelogue/11740987
揺れる船の上での撮影や、遠くて似ている鳥の識別や見つけ方はその時一通り学んだので、今度は自力でやってみよう!というわけで。
本当は石垣島に行こうかと思ったが、タイで見た鳥と被るのと雨の季節・・というのでやめたのだが、予想外の台風がきたりして大正解だった。
しかも雨予報だった苫小牧は一日快晴のドぴーかんであった。
とはいえ。やはり海鳥の識別は至難であったが、往復それぞれ12時間ひたすら甲板で鳥見。
復路までの日中まる1日は、道南苫小牧周辺をこれもセルフバーディング。
好きなだけほっつき歩いて楽しい鳥見でした。
5月25日22:30 大洗港フェリーターミナルにて乗船手続き
23:30 乗船開始
5月26日01:45 大洗発 さんふらわあ しれとこ
朝5時から夕方4時半まで甲板で鳥見
19:45 苫小牧着 下船後、ウトナイ湖道の駅にて車中泊
5月27日06:00 ウトナイ湖にて鳥見
11:00 勇払原野にて鳥見
13:00 北大研究林にて鳥見
15:00 ポロト湖にて鳥見
18:00 登別温泉
21:30 苫小牧西フェリーターミナルにて乗船手続き
23:15 乗船開始
5月28日01:30 苫小牧発
5時から5時まで甲板にて鳥見
19:30 大洗港着岸
20:00 下船⇒帰宅
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
太平洋を航行する大洗・苫小牧航路は、2019年夏の山旅で仲間が乗って、私は現地で用事をすませて合流しただけ。話には聞いていたフェリーに自分で乗ってみることにした。昔は東京ー釧路航路もあったそうだが今はない。これがあったら文句なしそっちを選択したのだが。
他に北海道と本州を結ぶフェリーは、小樽と新潟を結ぶ新日本フェリーの航路もあるそうで、これは今回同室だった人から聞いて知ったが、この大洗苫小牧深夜便とは全然違って、綺麗で便利な施設の船らしい。これもありだな。
船の旅は時間がかかって情緒があって大変面白い。 -
大洗―苫小牧航路は夕方便と深夜便があって、夕方便は「さんふらわあ さっぽろ・ふらの」が就航している。これは観光路線でサービスも充実、船もやや大きい。写真1枚目のポスターがその紹介になるが、私が乗る深夜便「さんふらわあ しれとこ・だいせつ」は基本的にトラックの輸送が主な合理化航路で、ほぼノーサービス。レストランもないし、あるのはお風呂と、ゲーム機5,6台、テレビとマッサージ椅子くらい。でも私は寝てる以外は甲板で鳥見るから全然問題ない。
こんな感じで深夜の港に到着。そもそも埼玉の自宅から大洗まで一人でいくっていうのもプチ冒険であった。 -
初めて自分ひとりで乗るフェリー。受付はどこへいけばいいかわからずしばしうろうろ。そしてシンとした建物内で無事手続き完了。乗船カードをもらって車の待機場所を教えられる。11時半の積み込みまでしばし待ち時間を過ごす。
夕方便は客室のグレードもたくさんあるが、深夜便はコスト削減のためかほぼ一択。私は往復とも、1段のみの個ベッド×4の部屋だった。他にはトラックドライバー専用のスペースがあってこっちはもう少しベッド数が多いみたいだ。 -
1万トンを超える船だが、夜の間ピッチング・ローリングで結構大きく揺れた。そのせいが目覚めた時点で軽く気持ちが悪い‥気がしたがそんなことはいっていられない。すぐさまカメラと食料と貴重品をかかえて甲板に突進した。
寒さと潮よけのため防寒着と上下カッパ装着。見れば福島沖にいるようである。
すぐに海面すれすれを飛ぶミズナギドリを発見した。歓喜!識別はほぼ無理なのでとにかく見たもの撮りまくる作戦でいく。
八丈航路と違って甲板は4Fと5Fの最上階デッキしかでられない。しかも後ろ半分のみ、他ほとんど立ち入りが許されない場所ばかり。左右見渡せるので5Fの最上階に陣取ることにした。 -
仙台以北、やはり魚が多いのだろう、盛んにイルカが現れる。
1時間に2回ペースくらいか、だけれどどうにも遠くて、しかもすぐに去ってしまうので、望遠レンズいとらえるのは難しかった
どういう種類か調べると、このあたりいいるのはイシイルカやネズミイルカという種類のようだ。スジイルカも夏は北海道まで北上するらしい。 -
時折すれ違う船。
漁船がほとんどだが、これは珍しくサルベージ船だった。
このあたりはすでに三陸沖くらいか。仙台以北、急激に気温が下がって寒くなる。
最初白波のたつ荒れた海面だったが、だんだんと凪いできた。 -
八甲田山のあるあたりだったかな?
この後天気が下り気味、ぽつぽつ雨が落ちてきたので4時半ごろ撤収した。
一日風にたたかれて冷えたので、19:45着岸までの間にお風呂に入ることにした。
初めてはいる船のお風呂。
思ったよりも大きくて広いうえにサウナと水風呂までついていた。
誰もいないお風呂を独り占めしてゆっくり楽しむ。
温泉でこそないけれど、たっぷんたっぷんと動くお湯が波のプールみたいで楽しい。でも気を付けないと、お風呂の淵にぶつかって痛い思いをする。上がっているときに揺れると滑ったり転んだり危険だろうな。
だから天候が荒れているときは閉鎖になるようだ。 -
下北半島の風車。ついこの間、GWに恐山に行ったとき、そのそばを通ったやつ。
車のほうが早いが、のんびりと過ぎ去る陸地を眺めるのはおつなものだ。 -
これは~~~多分、下北半島の一番先の灯台だったとおもう。
場所によっては割とすれすれ沿岸を通るので、建物がはっきり見えたりしていた。 -
ミズナギドリも数種類いるはずだが、同定作業は遅々として進まない。
だが、何百という群れが魚群に突っ込むところは壮観で感動的だった。これだけでも乗った甲斐があった。 -
アホウドリも若鳥とクロアシアホウドリは何回も現れた。
やはりダイナミックソアリングではばたかずに波間を漂う姿は素晴らしい。 -
はばたかないのにこんなにスレスレに飛んでなぜ落ちないのかどうしても不思議。
-
カモメも盛んにとんだ。
強い風のなかをなにゆえ君たちはそんなにも懸命に飛ぶのか。 -
知らなかったが結構たくさん、航路を示すようなブイが浮いているものだ。
残念なのはやはり、海洋ゴミだ。これらが生態系を壊したり魚やカメや海鳥を死なせる。できることなら拾い上げないといけないのだが、と思いながら見ていた。 -
19時半無事着岸。人が下りてトラックが下りてから乗用車の番なので、着岸から30分は部屋で待たされて、いよいよ乗車して待機。おりてよし!の合図をまって下船した。
当初、まずは夜の間にできるだけ遠ざかってから、明日一日でだんだん港に戻ろうという計画だったが、天気がもちそうな翌日午前中にメインのウトナイ湖を攻めることにした。今回のメインターゲットは、昨年7月の落石クルーズの時に知った、オオジシギを見ることだ。
この鳥は面白くて、ズビャーク、ズビャーク!と鳴きながら上昇下降を繰り返し、最後バリバリバリッという轟音を立てながら草むらに消えるディスプレイをするという。それゆえにカミナリシギという異名を持つ。
これをみたい!なんとしても見たい! -
明け方とともに支度をして、いそいそとウトナイ湖の素晴らしい探鳥路を歩き始める。
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/shizen/shizenhogo/utonaiko/utonaikoshokai.html
ウトナイ湖はラムサール条約登録湿地であり、日本野鳥の会のサンクチュアリでもある。春・秋の渡り鳥の季節がメインではあるが、この時期は小鳥の営巣前後で楽しい。美しいズミの花が満開。 -
あふれるズミの花
これだけあれば小鳥たちも冬場の食料に困らないだろうと思われた。 -
ウトナイ湖ネイチャーセンター
この時間は、なのか、閉まっていて残念。
オリジナルの商品も販売しているみたいで、帰りにものぞいたがなんだか暗くて入れそうもなかった。 -
北海道らしい風景
おおきな蕗 -
センダイムシクイは地元の森なら1羽いたらたくさん人が集まるのだが、ここではヒヨドリかスズメくらいあちこちで鳴いてる
地元では探すのは困難なのに、ここでは簡単~ -
ラムサール登録湿地だけに良い蘆原が広がっている。
チュウヒが来ないかと目を凝らしたがいない。アオサギがやたらいた。
ここはハマシギのテラスという名前のついた場所だけど、シギ類もカモも水禽はほぼ皆無。
するととつぜんずびゃ~く・・と聞こえたような。
耳を澄ますと間違いない。初めて聞いてもすぐにわかるこの声はオオジシギだ。
ほんとにスビャークと鳴くんだ!と矢鱈と感動して空を探すと、いた。あの影に違いない。と思うとぐんと遠ざかってしまった。
でも待てばきっとまた戻るだろう、と観察小屋に登ってみた。
野鳥の会のボランティアの手で長い時間かけて丁寧に作られた観察小屋はとても立派だが、激しい気候で傷まないよう、窓もきっちり閉ざされている。
しばらく見ていたがどうにも声ばかりでらちがあかないので出たり、また入ったり、そのたびに重い木製の窓を開けたり閉めたりする。 -
葦の間にコヨシキリ。オオヨシキリと違い、姿も声もかわいらしい。
-
そして大好きなクロツグミ。
あんなに会いたかったクロツグミが今年は大ヒットで、あちこちで出会える。
まとめないでチョビチョビにしてほしい(贅沢)。
いったりきたりオオジシギの「声」だけに翻弄されて2時間ほど。キツツキの小径、シマアオジの道、キタキツネの道など園内くまなく歩いたが、あまり収穫もないままうちしおれて車に戻ろうとすると、ちょうどやってきたかっこいいジムニーの方に「なにかいました?」と声をかけられた。
エナガダンゴはダメだったようで、ほかにはクロツグミ、アオジ、ノビタキとアカゲラなど、オオジシギも声はするんですけど・・・と詳細告げると「オオジシギなら昨日みたから場所教えてあげよう」となんとご親切に!天の助け!
しかも20分ほど離れた車まで乗せてくださるという。ありがたい。
北海道の人は親切な方が多いと思います! -
で、教えてもらたところに向かうも、北海道ってダートでもエンエンまっすぐ。
どこまでもまっすぐ。見えてる目標までは行こうと思うが、これが行けども行けども近づかない。だまし絵みたいで不安になるころ、やっと突き当りまででた。
すると聞こえるズビャークの声と叢に飛び込む鳥の影。ここだ!ここにちがいない、と車を止めていると、そこへくだんの親切紳士登場。
一緒に観察していると、2度ほどディスプレイのあと目の前の電柱に下りてくれた。ついに、念願のディスプレイを見たうえに写真も撮れた。と思っていたら、なんとそこへ2羽目が。彼らはそろって再度舞い立ち、空中で並んで喜びのフライトの後叢へ消えた。どうやらカップル成立場面に立ち会ったようだ。
ご多聞に漏れず、広い広い手つかずの自然の宝庫と思う北海道も、開発などで湿原や草原が減っているそうで、オーストラリアから6000㎞わたってくるこのオオジシギも年々数を減らしているそうだ。
どうか無事にここでたくさん子育てをして、長く来てほしいと、外野ながら祈るのだった。
これぞ会いたかったオオジシギ。 -
名付けてウェディング・フライト(勝手に命名)
-
その後、いつもいくこの辺りのポイントをご紹介しましょう、といってくださるので同行させていただく。
ノゴマ、ベニマシコ、ノビタキなどを探して2か所目で遭遇。 -
ノゴマは関東では渡りのコースに合致していないとかでほぼ見られない。去年の6月、落石の時になんとか1羽ぎりぎりみただけだったから、間近でいやというほど堪能できてうれしかった。
ノゴマは「野」の「コマドリ」。歌もお上手だ。 -
しかも草木や枝のてっぺんに止まってさえずるからありがたい。
喉元のバーミリオンがチャームポイントだ。 -
ノビタキの雄も素敵な衣装で大好きだ。黒にオレンジは映える。
地元では一瞬のお立ち寄りなのでいつも会いそびれれるノビタキ。ここでじっくり。 -
きれいだなあ~。
-
「ここはなんにもないけどいいところだよ」と、「なんにもないけど」を10回くらい繰り返す親切紳士にお礼をいってお別れし、午後は次の目的地、北海道大学苫小牧研究林へ向かう。
ここがまた美しいところ。ため息がでるような。
こんなところで毎日鳥を見ながら暮らせたら幸せだろうなあ。 -
澄んだ水がさらさらと流れる川や湧き水のような池に静かに木々が映る。
-
そこかしこにクリンソウが咲いていた。
-
ここにもズミの大木があった。
ヤマゲラが巣作り中と聞いたのだが、どうしても見つからず、オオアカゲラやアオバズクを見て、のんびり草に座って人懐こいセキレイと遊んで、そうしているだけで幸せだった。 -
ミズバショウはすでに終わり。
いつの日かエンゴサクとカタクリの群生の中のエゾリスをみに行きたいと思っている。 -
そのエゾリスもずっとみたかったのがやっと会えた。
好奇心が強いらしく、枝の途中でとまってしばらくじっとこちらを見つめていた。
かわいくて悶絶。 -
オオアカゲラもいいけれども、ヤマゲラにあいたかったなあ。
クマゲラでもいいんだが。 -
アカハラはかくれんぼ中
-
研究林を後にして、4つ目のポイント、ポロト湖にも行ってみたが、夕暮れも迫ってきてクマもでているようなのでそろそろ退散。最後はせっかく北の温泉大国にいるので、これまで近づいたことのなかった登別温泉にいってみた。
白濁の湯は熱めだったがたくさんの人でにぎわっていた。ここでしこたま楽しんでから外にでると、すでに食べ物屋さんは明かりが消えていた。
しかして今日も又セコマにて、サンドイッチや納豆巻を買い込む。ついでにお土産やピリカ布巾などというものも買ってみた。メロンソフトがたべたかったのだが、ディスペンサーからクルクルと作るのではなく既成のものと言われてがっかりした。
25日夜家をでてからずっと3日間、コンビニ食糧のみで朝昼晩。貧しいといわれそうだが、食事よりもたくさんの経験の為に時間を使えて、私は幸せだった。
ごはんなんか二の次三の次。 -
登別温泉に向かう途中、面白い建物があって、運転しながらだから撮れなかったけれど、大きなクマが覆いかぶさるレストラン?とかこんなお城みたいなのとか。
途中の海岸沿いにはカニの販売所やレストランなどがたくさんあったが、どれもみんな廃屋と化していて、なにがあったんだろう、と訝った。
やっていたら、カニならたべたかったのになあ。 -
そして弾丸、往きて還りし物語北海道版は最終段落を迎え、大洗をめざす「さんふらわあ だいせつ」に積み込まれた。
翌日は霧と小雨のなか、やはり12時間甲板でミズナギドリの大群やイルカやカモメをみつづけた。
ひとつ痛恨だったのは、揺れた瞬間に船のでっぱりにぶつけてしまって、カメラの液晶にひびが入ってしまったことだった。やってしまったが仕方ない。
また夕方ゆっくりお風呂につかってから、着岸した大洗に降り立ち、一路自宅へ向かった。最後気を抜いてしまったか、一か所ジャンクションを間違えて、無駄に首都高まで回ってしまったが、なかなか面白い旅だった。
またいこうっと。こんどは日本海周りもいいかも。
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この旅行記へのコメント (2)
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- mistralさん 2023/06/06 20:14:17
- フェリー旅。
- willy さん
こんばんは。
船の最上階デッキからイルカをご覧になったという旅、このことだったんですね。
大洗からのフェリーで北海道へ渡る旅、何度か計画にあがりつつ頓挫。
やはり道中長いことが問題でしたが、willyさんにとってはその時間も貴重な体験!
いいですね~
そんな時間の過ごし方。
海上で魚群めがけて突っ込んでいくミズナギドリなどの鳥たち、
そんな様子を見てみたいなぁ。
上陸してからはさすがラムサール条約登録の湿地、植物はもちろん鳥たちも
生息数がかなりのものなんですね。
名前もよく知らないおしゃれな鳥たちの姿にたくさんお目にかかりました。
弾丸での旅のようでしたがはるばる行かれた甲斐のある旅となりましたね。
mistral
- willyさん からの返信 2023/06/06 20:33:00
- RE: フェリー旅。
- mistralさん
いや〜お恥ずかしいです。mistralさんのイルカをみてしまったから、掲載やめようかとさんざん思ったのですが、まあ、これも実力しょうがない、と観念して(笑)
フェリー乗船自体がはるか昔2回ほどしか経験がないので、それを自力でとなると緊張とわくわくで面白かったです。
普通ならおいしいものや娯楽でゆったり過ごすというのが魅力なのでしょうが、どうもわたしの場合体力系に傾くきらいがありまして(;^_^A
北極圏の船旅もなんとか近いうちに実現させようとたくらんでおります。
ちなみにこの航路も、夕方便だと手品ショーがあったり、途中仙台からの航路だとシアターなどもあって豪華だったりするそうです。
willy
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