2023/04/10 - 2023/04/10
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j-ryuさん
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★今年も福島県石川町にある山森沢・桃源の里に行ってきました。
『桃源の里・山森沢』は、町郊外の約2ヘクタールの里山に
ハナモモを中心に80種類以上の花木が植えられ、
季節ごとに様々な花が咲き誇こり石川町の花見山とも呼ばれ
無料で開放されています。
この里山は山森沢桃源の里つくり実行委員会の地元有志が中心となり、
山林を有効活用し「癒やしと安らぎの場」にしたいと
10年数年前から整備し始め
花々の桃源郷を創り上げています。
規模的には本家・福島市の『花見山』には及びませんが花の集積度や
色彩からしたら花見山を凌駕するほど絢爛豪華さです。
山野草好きの私には少々眩しすぎますが、花見山に勝るとも劣らない
もう一つの桃源郷です。
まだまだ世間に広く知られた存在ではありませんんが
機会があればぜひこの手作り感あふれる里山の桃源郷を
訪れてみてはいかがでしょうか。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆福島県石川町沢井~山森沢・桃源の里マップ
※Google Mapに加筆
https://www.google.co.jp/maps/@37.4122076,140.2089641,74836m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu
山森沢・桃源の里の大まかな場所は福島県中通り南部の石川町にあります。 -
☆桃源の里・山森沢ルートマップ
※Google Mapに加筆
https://www.google.co.jp/maps/@37.1451244,140.4053166,4694m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu
詳細な場所は石川町「いしかわ清苑」(火葬場)の西側で、
公園入口に案内板があり
山頂に駐車場が新設されました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
「いしかわ清苑」前の町道から細く急こう配の山道を登ってくると
枝垂れ桜が迎えてくれました。
この細い道路は急こう配の辺りだけコンクリート舗装ですが
途中からダートになります。
急こう配のコンクリート道は1車線で車はすれ違えないので
登る際は対向車が来ないことを確認してから登り始めて下さい。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢 <駐車場>
山道を登りきった最奥に新設された駐車場があります。
花木園はこの写真の右手です。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢 <現地案内板>
園内に細かく遊歩道が設けられていまさすが
特段順路が決まっているわけでは無いので
自由気ままに散策して下さい。
石川町の花見山と言われるのが目標だそうで、
まさに福島市の花見山の縮小版のようです。
もちろん『桃源の里・山森沢』も無料で観賞できますし、
駐車場も無料です。
駐車場や無料休憩所に募金箱がありますが
積極的にお願いしている感じはしません。
簡易トイレはあります。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
駐車場西側のシダレザクラが満開でした。
平地のソメイヨシノやシダレザクラは既に散ってますが、
山森沢のシダレザクラは見頃が遅いようです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
一般的にシダレザクラはソメイヨシノより開花が早いのですが
山森沢のシダレザクラは特に遅咲きなのかも。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
山森沢の花々の中心はハナモモなので
ハナモモの見頃に合わせて訪れるのがベストです。
当地でいえば中通り平地のソメイヨシノが散った頃に
いつも見頃になるので訪問の基準になると思います。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
散策順路は決まっていませんが
私はすり鉢状(盆地状)になっている花木園の最高地点の遊歩道から
少しずつ下りながら鑑賞しています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
最高地点の遊歩道はすり鉢状の花木園の殆どを俯瞰できるので
その年の開花状況を見るのにも適しています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
予想通り、百花繚乱満開の花々が迎えてくれました。
ハナモモがメインなのでハナモモが満開ってことは
山森沢全体が見頃だってことになります。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
ハナモモにははその樹形により縦長の箒型、枝垂れ型、
一般的な立ち性があります。
一般的な果実用桃やハナモモの樹形は立ち性で
1本当たりの専有面積は横枝ぶんだけ必要ですが
箒型は縦型なので1本当たりの専有面積は狭くて済みます。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
ハナモモは以前は立ち性がほとんどでしたが
近年は縦型であまり場所をとらない箒型が人気のようで
福島市飯野町の『花やしき公園』は箒型が多く
福島市飯坂町の『飯坂温泉はなももの里』は立ち性が殆どです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
黄色以外は殆どハナモモです。
ハナモモの主な花色は白、赤、ピンクで
種類によって濃淡があります。
黄色はまだ開発されていないようで
黄色いレンギョウが桃源郷の一役を担っています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
高台には谷側に少し迫り出した展望デッキがあります。
山森沢・桃源の里 は基本的に園内の遊歩道から鑑賞しますが
アップダウンがけっこうあるので足の不自由な方は
展望デッキから盆地状の園内を俯瞰することができます。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
山森沢はハナモモがメインですが黄色いハナモモは無いので
レンギョウが一役を担っています。
レンギョウは白梅に続いて咲き出すので
そろそろ終盤ですが何とか頑張って彩りを豊かにしています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
◎レンギョウ(連翹/モクセイ科・レンギョウ属)
レンギョウは中国原産の落葉性の低木。
日本へ渡ってきた時期は定かではありませんが
漢方薬として古くから利用され、レンギョウの名は既に
平安時代の書物で見るようです。
樹高は1.5~3mほど、繁殖力が旺盛でたくさんの枝を垂れ下げながら
伸ばしていきます。
早春の頃枝いっぱいに咲き乱れた後、
幅広い卵型の葉っぱが芽吹いていきます。
の後に付ける実は、漢方医学に利用され、
解熱や消炎、利尿、鎮痛などの効果があるとされています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
この日は天気予報通りのスカっ晴れになりました。
青空を強調的に表現する場合は
順光でカメラを」常より少し上向きにして撮影すると
青さがより深くなります。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
今の時間は朝(9:30)なので写真左が南東で真正面が南です。
この遊歩道右手奥に展望デッキがあります。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
現地にあった説明書きによれば
土地の寄進者は深谷秀明氏
1町6反(4800坪、15840㎡)
深谷秀明氏他4名が初期支援者。
工事開始がH・21年(2009)5月
終了がH・23年(2011)11月
と書いてありました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
工事終了から10年ちょっとでこれほどの桃源郷に育て上げたのは
素晴らしいことですね。
おそらく初期支援者の他、地元の多くのボランティアが協力したのでしょう。
まだまだ若木ばかりでこの美しさなんですから
あと10年も経てばもっとボリューミーで絢爛豪華になることでしょう。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
すらっと天高く伸びる真っ赤な箒型ハナモモ。
ハナモモは以前は立ち性(丸型)がほとんどでしたが
近年は縦型であまり場所をとらない箒型が人気のようで
福島市飯野町の『花やしき公園』は箒型が多く
福島市飯坂町の『飯坂温泉はなももの里』は立ち性が殆どです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
ハナモモも桃のの仲間なので桃の実を小さくしたような実がなりますが
基本的には食用に適しません。
基本的?
はい、実は小さく酸っぱくて生食に適さないと言うだけで
完熟した実を砂糖で煮てジャムなどにすれば食べられます。
『照手水蜜桃』なら甘くなるので生食できるそうです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
ピンク色のグラデーションが見事です。
ここに林家パー子さんが来て記念撮影したら
ハナモモと同化してどこにいるのか
分からなくなるかも(^-^;。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
余談ですが・・・
林家パー子とピンク色(wikiより)
元々パー子は子供の頃からピンク色の服を好んで着ており、
結婚後から間もなく夫婦で着るようになった。
元々ペーは地味な色のスーツで活動していたいたため、
ピンク色の衣装にはまだまだ抵抗があった。
しかし、その後バラエティ番組で出会ったテリー伊藤の後押しもあり、
パー子の意見を取り入れて徐々に靴、カバン、カメラなども
ピンク色の物を身につけるようになった。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
ちなみにパー子さんの髪色は本来真っ黒だが
「ピンク色と合わない」との理由から、
仕事時は黒髪を隠しながら(今は白髪か?)
茶髪のウィッグや帽子を被るなどオシャレを楽しんでいる。
また仕事内容によっては、依頼者側の要望によりピンク以外の衣装で
公の場に登場することもある。
なるほど(^^ゞ。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
福島県には第2第3の花見山を目指し
ミニ花見山が続々誕生しています。
どこも無料なのが嬉しいですね。
福島市飯坂町温泉には『飯坂温泉はなももの里)
※https://iizaka.com/join/hanamomonosato/
福島市飯野町には『花やしき公園』
※https://www.f-kankou.jp/flower-spring-hanayashiki/
郡山市中田町 『花木団地』
※https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-1-263.html
他にも『花咲く里山』もたくさんあり
折に触れて紹介できればと思います。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
スカっ晴れの下、
おそらく今年一番の見頃だと思いますが
私が朝9:30頃から撮影し始め
10:30に去るまでに私以外の訪問客はわずか2人だけ。
まだまだ認知度は低いとは言え1時間の間に
私を含め3人とはあまりに寂しいと言うか
宝の持ち腐れです。
写真好きにはありがたい面もありますが
これで将来的にやっていけるのか心配です(^-^;。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
4月10日は平日の月曜日なので
平日休めない人は訪れにくいかも知れませんが
65歳過ぎて自由時間の多い元気なシニアは大勢いるので
海外旅行や登山もいいけで
山森沢にもぜひ訪れて欲しいなと思います。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
ハナモモには枝垂れハナモモもありますが
枝はやや太めで八重はとくに枝垂れ桜よりボリューミーな印象がします。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
中通り平地のスイセンはとっくに終わっていますが
山森沢は花盛りです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
背後の黒い部分は杉林ですが
手前の花々が明るいので写真では肉眼で見た以上に黒く見えます。
撮影的には『黒バック効果』などと言われ
撮影したい被写体をより鮮明に浮かび上がらせる効果があります。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
スタジオ撮影なら被写体にライトを当て、
背後を黒いボードや布にすれば黒バッコウ効果で撮影できますが。
自然の中で広範囲に黒バック効果を創り出すのはほぼ無理なので
そこにある自然条件を生かした黒バック効果を狙うしかありません。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
山森沢で朝は杉林に日が当たらずより黒く写るので
黒バック効果が顕著に表現できます。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
枝垂れハナナモモが青空を背景に一段と豪華で鮮やかです。
ぱっと見は八重のシダレザクラに見えなくもないですが
シダレザクラほどは枝が長く下垂しません。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
『桃源の里・山森沢』のある石川町って
福島県以外の人はおそらくあまり知らないでしょう。
幾つか名物や名所があるのでご紹介しましょう。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
石川町は多種多様な鉱物が産出されることから
「日本三大鉱物産地」として有名です。
1934(昭和9)年に全線開通した水郡線は常磐線水戸駅経由で
首都圏と通じ、沿線地域から鉱石や木材などの資源を
大都市に運ぶ役割を果たし、
中でも良質な鉱石を産出した石川町はその恩恵を受けました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
野木沢村(現石川町)では明治期から、焼き物の釉やガラスの原料となる
長石、珪石(けいせき)が多く産出され、
水郡線開通前は貯鉱場から馬車で東北線の須賀川駅や
矢吹駅まで石を運んでいたそうです。。
1921(大正10)年に路線の南北双方から工事が始まり、
1934(昭和9)年に磐城棚倉(棚倉町)―川東(須賀川市)駅間が開通し
郡山:水戸間の水郡線が全線開通しました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
全線開通に合わせて鉱山に近い野木沢駅や磐城石川駅が開業しました。
鉄路は鉱山の開発を加速させ、貨物列車が鉱石を運び出し、
多い時で1両に15トンほどの鉱石を積んだ列車が
1日に何本も運行されたそうです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
鉄道貨物は1950年代後半ごろからトラック輸送が主流になり
石の採掘は1970年代前半まで続いたが
安価で良質な鉱石が輸入されるようになり、
100カ所近くあった鉱山は全て閉鎖され
水郡線の貨物輸送は1987年に終了しました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
早咲きのシャクナゲも咲き始めていました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
石川地方の鉱物紹介(石川町HPより)
※http://www.town.ishikawa.fukushima.jp/
石川町には、中央部とその周辺に花崗岩類が分布し、これを挟んで、
東部と西部に変成岩帯があります。
花崗岩類の主体は、阿武隈山地の古期花崗岩類であります。
そこに、新期花崗岩類が貫入してきており、
その周辺に多くの花崗岩ペグマタイト(巨晶花崗岩)が分布しています。
石川地方のペグマタイトから産出する鉱物は、結晶が大きく、
また、その種類も豊富であることから、岐阜県苗木地方、
滋賀県田ノ上(たなかみ)地方と並んで、
「日本三大ペグマタイト鉱物産地」の一つに数えられています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
そして、石川地方から産出した鉱物は、
国内各地の地学系博物館に展示・所蔵されています。
また、ペグマタイトから産出する石英(珪石)・長石は、
明治時代から昭和48年(1973年)頃まで、焼き物の釉薬(うわぐすり)や
ガラスの原料として盛んに発掘されていました。
これまでに収集された鉱物標本は石川町立歴史民俗資料館で
展示されていますので、自然の芸術と言われる数多くの美しい鉱物を、
是非ご覧ください。
石川地方の鉱物紹介(石川町HPより)
※http://www.town.ishikawa.fukushima.jp/ -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
石川町には福島県で2番目に歴史のある学法石川高校(私学では最古)
1892年(明治25年)創立があります。
現在の人口は1万6千ほどの小さな町に福島県最古の私学があることじたい
すごい事です。
以前は高校野球の強豪校として有名でしたが近年の戦績はイマイチ。
そこで6年前から仙台育英の名称・佐々木監督を迎い入れ
古豪復活を目指しています。
惜しいい戦績が続いていますが
完全復活にはもう少し時間が必要なようです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
学法石川高校の野球は復活再生中ですが
近年全国的に有名なのは高校駅伝でしょう。
男子は2018年は3位で、一昨年都道府県駅伝で優勝したメンバーの多くが
学法石川の選手やOBの大学生で構成されていました。
中でも現在、旭化成の相沢晃選手(須賀川市出身)は10000mで
日本新記録を出し、東京オリンピック代表選手になりました。
増々の活躍を期待したいと思います。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
今年、学法石川陸上部には我が町出身で、
昨年の全国中学陸上3000mで優勝、3000mの日本中学生記録を持つ
増子陽太君が入学したので増々の活躍が期待されます。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
すり鉢状の山森沢でも底に近い部分にあるハナモモ。
植えられた時は幼木でしたがずいぶん大きな株になり
見応えしてきました。
山森沢全体がまだまだ成長過程って感じです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
盆地状のほぼ底からやや見上げるように撮影しているので
花々が青空に映えより美しいです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
石川町で有名なのは学法石川高校ばかりではありません。
山森沢から車で15分ほどの場所には母畑温泉郷(母畑温泉郷)があります。
母畑温泉は開湯900年にも及び東北一のラジウム含有温泉で
打ち身などに良く効くと言われ、
名力士が多く湯治に訪れたことでも知られています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
その母畑温泉郷の『八幡屋』が「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で
昨年、第1位に輝きました。
今年(2023年)は残念ながら第2位でしたが
それでも数多あるホテル&旅館で全国2位ですから
素晴らしいと思います。
旅行新聞新社が主催する第47回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」
https://www.ryoko-net.co.jp/?page_id=149 -
☆福島県石川町 母畑温泉八幡屋(写真は八幡屋HPより)
※八幡屋HP http://www.yahataya.co.jp/
母畑温泉は温泉宿6軒ほどの素朴な温泉郷です.
私も3度ほど利用したことがありますが、
けして超高級旅館ではないんですよ。
庶民的な値段なのに値段以上に上質なのが人気の秘密なのかも。
一泊して山鶏渓谷など周辺観光の拠点にするのもいいと思います。
けして八幡屋の親戚でも回し者ではありませんが(^_^;)、
機会があればぜひ。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
山森沢・桃源の里のすぐ近く(車で5分)ほどの場所には
歴史ある猫啼温泉(2軒)があります。
温泉の由来は(HPより)
今を去る千年の昔、平安中期の女流歌人「和泉式部」は、当地石川の在に生れ、
少女の頃こんこんとして沸く清水のほとりに来ては、水鏡で顔を洗い、
髪を梳ることを楽しみとし美しい乙女となった。
その時、式部が櫛を置くことをつねとした石を「櫛上げの石」と称し、
今なお、当温泉地内に残っている。
式部の美しさは遠近に聞こえ都へ上り、情熱の歌人として、
その名を後世に遺した。
和泉式部は当地では「玉世姫(たまよ姫)」と呼ばれ、愛猫は「そめ」という名が付けられていました。
故郷にとり残された、式部の愛猫は病み衰えていたが、式部を慕い、
日毎にこの泉に来ては啼き、泉に浴しているうちに病体は癒えて、
美しき猫となった。
猫を憐れんで見守っていた里人達は、はじめて泉が霊泉であることを知り、
泉水を汲んで入浴したら、諸病に効顕があり、この里を猫啼と名づけ、
湯治場を設けた。
霊泉 猫啼の名は年とともに広まり、名湯として今日に及んでいる。
※猫啼温泉 井筒屋
http://www.itsutsuya.co.jp/charm.html#yurai -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
母畑温泉郷(ぼばたおんせんごう)の由来は
開湯伝説によれば、平安時代、奥州を訪れた八幡太郎義家(源義家)が、
戦いの中で負った馬の傷を、当地の谷川の水で洗ったところ、
傷が数日で治ることとなったとある。これが、当温泉の始まりである。
母畑温泉元湯神社は、このことから源義家が母衣と旗とを奉献させて
作られたとされています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
南東側斜面には黄色いレンギョウが集中的に植栽されています。
理由は分かりません(^-^;。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
山森沢の花木は福島市の花見山のように出荷用花木では無いので
調整のための剪定以外はしないので成長が早く
枝ぶりも無理なく健全です。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
赤もピンクもハナモモです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
盆地状の花木畑の中には1本だけ軽トラが通れるような
農道が通っています。
昔は段々畑の農道だったのではと思います。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
石川町では1945年4月ごろから、陸軍とその要請を受けた理化学研究所が
地元の旧制石川中学3年生らを動員し、
微量のウランを含むペグマタイトを採掘させました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
杉の黒いシルエットと華やかな花木のコントラストが面白いと思います。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
飛行機雲の残骸のようなユニークな雲が現れました。
飛行機雲の残骸ならこの写真以前に直線的な雲があるはずですが
まったくそれらしき飛行機雲は見当たらないので
偶然できた雲だと思われます。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
秋に良く見かける刷毛で掃いたような雲です。
秋になると、刷毛で描いたような雲(巻雲)や、いわし雲やひつじ雲など
高い所に現れる雲が多くなります。
刷毛で描いたような雲は約5000~13000m、いわし雲は約5000~10000m、
ひつじ雲でも2000~7000mといった高度に出現するそうです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
夏と秋の雲の出現する高さの違いは、湿度の違いによるもの。
湿度の高い夏は低い所でも雲ができますが、
湿度が低くなる秋は、低い所では雲を作るほどの水蒸気がないため、
巻雲のように高い所にできることになるそうです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
-
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
夏と秋の雲の出現する高さの違いは、湿度の違いによるもの。
湿度の高い夏は低い所でも雲ができますが、
湿度が低くなる秋は、低い所では雲を作るほどの水蒸気がないため、
巻雲のように高い所にできるそうです。
この日は春ですが確かに秋のようにカラっとした天気でした。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
雲一つないスカっ晴れはもちろん素敵ですが
青空を損なわないような雲なら変化が出て面白いと思います。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
-
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
花木園の中に立つと360度、花・花・花
どこを切り取ってもフォトジェニックです。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
こちらは本物の飛行機とわずかに出来た飛行機雲です。
長い飛行機雲は湿度の高いときにできやすいので
この日のようにカラッとしているとクッキリ長く尾を引きません。
機体はLCCのベトジェットかな?
山森沢から福島空港まで直線距離で9kmほど。
この高度だと着陸態勢に入ったところでしょうかね。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
-
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
山森沢はすり鉢状の地形をしていて
そのすり鉢の一番低いところにはミズバショウが植栽されていて
ちょうど見頃を迎えていました。
おそらく昔は谷地だった所を田んぼにし、
その田んぼを利用して水芭蕉園にしたのでしょう。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢:水芭蕉園
◎ミスバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
ミズバショウは主にシベリア東部、
サハリン、千島列島、カムチャッカ半島と
日本の北海道と中部地方以北の湿地に自生します。
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)で実際の花は
真ん中の円柱状の花序に小さな花がたくさん集まっています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢:水芭蕉園
-
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢:水芭蕉園
ミズバショウの英名はAsian Skunk Cabbage。
ミズバショウはいい香りなのに
嫌な臭いの座禅草(Eastern Skunk Cabbage)の仲間だってことで
アジアン・スカンク・キャベツと安易な命名は失礼ですよね(^_^;)。
どちらも虫をおびき寄せるための香りですが
正反対の匂い作戦をとるのはなんとも不思議です(^^ゞ。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢:水芭蕉園
-
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢:水芭蕉園
この水芭蕉も透過光を上手く利用して撮影しています。
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)は
順光で撮るとのっぺりとした白に写りますが
逆光(透過光)を利用すると透明感が出ます。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢:水芭蕉園
この時期だけでも水を張ってもらえると
より雰囲気が良くなるのですが・・・ -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
石川町は日本3大ペグマイトの産地だと、上記で述べましたが
それに関連して
日本軍は太平洋戦争末期、原子爆弾開発のために日本各地で
ウラン鉱石を試掘していたそうで石川町もその一つです。
石川町では1945年4月ごろから、陸軍とその要請を受けた理化学研究所が
地元の旧制石川中学3年生らを動員し、
微量のウランを含むペグマタイトを採掘させました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
採掘は終戦の8月15日まで続いたそうで、開発自体は45年4月12日の東京空襲で理研の研究施設が全焼し、事実上破綻していた。
陸軍の中止決定は6月。その決定は中学生には伝わらなかったようです。
採掘された岩石は、連合国軍総司令部(GHQ)の追及を恐れて川に流したり地中に埋めたりしたという。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢
戦況が悪化する中、軍部は原爆開発に逆転を期待したが、機材や物資の不足で研究は遅れるばかり。国内に生産地がなく、制海権が奪われたため海外から運べなくなったウランの調達は深刻でした。
微量のウランが含まれる石川町産出のペグマタイトに
わずかな望みをつなぐしかなかったようです。
その頃はまだ岡山県人形峠のウラン鉱山は発見されていませんでした。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
核分裂の連鎖反応を起こしやすいウラン235は天然ウランの0・7%しかなく、
核爆発には純度を90%程度まで濃縮する必要があり、
高度な技術力や大量のエネルギーが必要です。
とてもペグマイトに含まれる微量のウランでは話になりません。
広島に投下された原爆には60キロものウラン235が使われ、
ウラン鉱石も資金も無い敗色濃厚だった日本には
開発は難しかったようです。
ここでもロクな武器が無いのに竹やりで戦おうとした
日本軍の無謀な姿勢が現れていますね。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
今や福島県民でも太平戦争末期の原爆開発のための
ペグマイト採掘が石川町で行われていたことを知る人はわずかです。
そのペグマイト採掘場はこの山森沢からほど近い場所にあります。
原爆の開発と桃源郷の構築という両極端の方策がすぐ近場で
行われたなんて歴史の皮肉でしょうか? -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
石川町は日本三大鉱物産地のひとつとして数えられています。
現在までに150種類以上もの鉱石が発見されおり、そのほとんどは、
ペグマタイト(巨晶花崗岩)から産したものです。
なかには学会から注目を集めた、
美しく大きな水晶・電気石・ざくろ石・緑柱石・希元素鉱物などの
多くの鉱物を産したことで有名です。
石川町の歴史民俗資料館にて公開展示されています。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
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◆春色の万華鏡~桃源の里:山森沢
美しい花々に感動し。これでもかと写真を撮りまくり
スタート地点に戻ってきました。 -
◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢 <休憩所&詰所>
すり鉢(盆地状)の天辺には<休憩所&詰所>&仮設トイレがあります。
山森沢は入園料は取っていませんが、地元の人の篤志とボランテイアで
なりたっているので景色を楽しまれた方は是非
募金箱へ心づけをお願いします。 -
◆春色の万華鏡~いしかわ清苑:花木園
山森沢・桃源の里 への細い山道への登り口手前に
「いしかわ清苑」(火葬場)があり、
山の斜面は山森沢・桃源の里 と示し合わせたかのように
春の花木がたくさん植樹されています。 -
◆春色の万華鏡~いしかわ清苑:花木園
火葬場ですが施設を使用していない時は
駐車場は自由に利用できるようです。
花の見学は自由だと思われますが
場所が場所だけに細心のマナーは必要かと思います。 -
◆春色の万華鏡~いしかわ清苑:花木園
山の斜面はまるで第2の『山森沢・桃源の里』のように
レンギョウやハナモモがたくさん植えられていて
満開を迎えていました。 -
◆春色の万華鏡~いしかわ清苑:花木園
スイセンも見頃でした。 -
◆春色の万華鏡~いしかわ清苑:花木園
「いしかわ清苑」の供用開始が平成21年4月で、
『山森沢・桃源の里』の工事開始がH・21年(2009)5月
終了がH・23年(2011)11月。
偶然なのか示し合わせたのか分かりませんが
隣り合わせの山でほぼ同時期に桃源郷を作ったようです。 -
◆春色の万華鏡~いしかわ清苑:花木園
これで◆春色の万華鏡~桃源の里?山森沢はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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