◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里 Part2 & 蝦夷蒲公英

2019/04/23 - 2019/04/23

☆Part1に引き続き福島県石川町にある山森沢・桃源の里 Part2と
帰りがけに寄った我が町内のエゾタンポポの丘をご覧ください。

昨年の訪問はハナモモの咲き始めだったので
満開になったらこれほど絢爛豪華になるとは想像もつきませんでした。
管理当番のおばちゃんの話では週末はたくさんのお客様が見えたのことでしたがこの日平日とは言え満開の桃源郷を私一人で貸し切りだなんてもったいな過ぎました。
この旅行記がどれだけお役に立つかは分かりませんが
来年はもっと多くの人にお出で頂いて極彩色の花曼荼羅に酔いしれ
たくさんの笑顔が溢れたたらいいなと思います。

エリア 東白川・石川(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆桃源の里・山森沢ルートマップ(※Google Mapに加筆)

場所は石川町「いしかわ清苑」(火葬場)の西側で、
案内板と無料駐車場(１５台くらい)があります。
なお、公園の山頂中心部は急坂を登った先にあり坂を登るのは大変なので
平日なら山頂まで車で行ったほうが賢明です。
山頂にも車数台は停められます。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

奥のハナモモは縦長の箒型、手前は枝垂れ型、右側は一般的な立ち性。
一般的な桃の樹形からすると箒型は劇的な品種改良で花が咲いていなければ
ハナモモだとは思えないほどです。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

絢爛豪華、色彩の洪水、色彩の万華鏡、色彩曼荼羅、
一言では言い表せない華やかさです。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

福島市の花見山を初めて見たときは眞に桃源郷って感じがしましたが
ここは桃源郷と言うより極楽浄土かも(^^;)。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

ハナモモの他には様々な花木が植えられていますが
ハナモモの花が終わったら一気に寂しくなりそうです。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

ハナモモの栽培はそう難しくはないそうですが
日当たりと水はけの良い土地が最適だそうで
ここは明るい斜面なのでもってこいの環境です。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

ハナモモも桃のの仲間なので桃の実を小さくしたような実がなりますが
基本的には食用に適しません。
基本的？
はい、実は小さく酸っぱくて生食に適さないと言うだけで
完熟した実を砂糖で煮てジャムなどにすれば食べられます。
『照手水蜜桃』なら甘くなるので生食できるそうです。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

杉林から眺めてみました。
杉の太さがもう少し均一なら掛け軸のように見えたかも。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

コントラスト的にはいい感じ。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

ここの右手の谷間は以前田んぼだったようで
今は水芭蕉を養育中です。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

工事終了から８年弱でこの美しさなんですから
あと１０年も経てば木々はもっと大きくなり
さぞかし豪華になることでしょう。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

今は小さな集落の人々がボランティアで維持管理し
入園料も駐車料金もすべて無料ですが
地方はますます高齢化し人口減少が顕著なので
いつまでボランティアだけで開放できるのか心配です。
無料はありがたいですが
あまり無理しないで欲しいとも思います。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

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◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

シモクレン（紫木蓮）も咲く初めていました。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

山森沢の最奥部分です。
すらりと伸びた箒型のハナモモが印象的です。

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

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◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里

ぐるっと、ほぼ貸し切り状態で周回し春爛漫を満喫しました。。
帰りがけには管理当番のおばちゃんにお茶までご馳走になり
大満足。
ほんとにこんなに満足させてもらえて無料でいいの？って感じ。
山野草好きの私には少し豪華すぎる花園ですが
来年もまた訪れたいと思います。

ありがとうございました。

☆北限のシロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)

山森沢・桃源の里の帰りがけには隣り町の北限の白花タンポポを見に寄り道しました。

☆北限のシロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)

シロバナタンポポは一般的に関東以西に自生すると言われますが
福島県でも県の南部で稀に見られ、
この辺りがほぼ北限だと思われます。

☆北限のシロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)

シロバナタンポポは在来種(日本産)ですが同じ在来種のエゾタンポポなどよりは
総苞外片はわずかに開いて、先端に明瞭な角状 突起があります。
しかしセイヨウタンポポ（ダンデライオン）に比べれば総苞外片が大きく反り返らず、
舌状花は少なめで、白花と言っても中心部はやや黄色く見えます。

☆北限のシロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)

☆北限のシロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)

☆オクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英/キク科タンポポ属)

福島県では上記のシロバナタンポポの他に
オクウスギタンポポ（奥薄黄蒲公英/キク科タンポポ属)という
在来種もわずかに見られます。

ただのタンポポじゃないと思うかもしれませんが
福島や宮城など東北南部だけに自生するタンポポです。
関東以西に自生するシロバナナタンポポと東北以北に多い
エゾタンポポの中間的な花色です。

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

北限のシロバナタンポポを見た後は
当町郊外の棚田の土手でエゾタンポポを見立ち寄りました。
エゾタンポポは中部（高い山）以北、東北や北海道の林縁や草地などに自生します。
特徴はガク（総苞外片）は反り返らず、花茎の上部に長めの軟毛が密生します。

今や街中や道路沿いで見られるタンポポの殆どは西洋タンポポで
日本在来種のエゾタンポポの一面の群生はとても貴重になってしまいました。

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

セイヨウタンポポは受粉しなくても単為生殖によって結実し
暖地では１年中咲くため、あちこちで増殖し
日本在来のカントウタンポポやカンサイタンポポ、エゾタンポポなどは
年に１度しか咲かないのでセイヨウタンポポに押しやられ姿を消しつつあります。
おそらく、街中や道端でふだん目にするタンポポはほとんどがセイヨウタンポポだと思います。

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

でもこの丘のタンポポは全部エゾタンポポ。

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

東西１００ｍくらいある丘の斜面全部がエゾタンポポで
確認した限りセイヨウタンポポは見当たりませんでした。
あれだけ繁殖力の高いセイヨウタンポポがこの丘には
1株たりとも進出できないのにはきっと何らかの理由があるはず。
ぜひ地元の農業高校生にその理由を解明してものです。

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)

上記のエゾタンポポの丘が右手でここに自生しているタンポポは
全てエゾタンポポですが丘下の農道沿いのタンポポや
畦道のタンポポは殆どがセイヨウタンポポ。
何故こんなにキッチリすみ分けられているのか不思議です。

☆セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)

こちらはどこででも見られる西洋タンポポです。
花がぽってりした感じで
ガクが大きく外側に反り返り
花茎には産毛はほとんどありません。
一株当たりの花数も多いのが特長です。

☆セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

こちらはエゾタンポポの丘から５０ｍほど離れたセイヨウタンポポの丘で
全てセイヨウタンポポです。
くまなくチェックしてみましたがエゾタンポポは１株もありませんでした。

☆セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

☆セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)の丘

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)はヨーロッパ原産の帰化植物で、
環境省指定要注意外来生物ですが
これだけ巷に繁殖するともうお手上げ状態で
手の施しようが無いのが実情です。

☆セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)の丘


これで◆極彩色の花曼荼羅～山森沢・桃源の里 Part2 & 蝦夷蒲公英はお終いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。

ではまた。　j-ryu