2022/11/01 - 2022/12/05
88位(同エリア1210件中)
kawausoimokoさん
- kawausoimokoさんTOP
- 旅行記49冊
- クチコミ5件
- Q&A回答2件
- 28,513アクセス
- フォロワー52人
人生の再生を目指して、「お気に入り」と再会し「初めまして」に出会うために、ロンドン、パリ、ヘント&ブルージュ、デン・ハーグ、アムステルダムを35日で巡りました。
旅の26日目後半は、ブルージュで、メムリンク美術館と聖母教会を訪れます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 100万円以上
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2022年11月26日(土):(Day26-2)
旅の26日目後半は、ブルージュで、メムリンク美術館と聖母教会を訪れます。
グルーニング美術館を後にして、歴史地区の中心部であるマルクト広場でお昼にします。 -
運河沿いの木々は色づいて初冬の装いです。
-
Boottochten Brugge ボート乗り場
-
Boottochten Brugge ボート乗り場
お天気なので、ボートで一巡りするのは良いですね。
前回乗った時は寒かったです。 -
聖母教会は、位置関係を把握するのにも役立ちます。
-
Oude Burg通り
懐かしい通りに出ました。 -
Martin's Brugge
Oude Burg 5, 8000 Brugge
5年前にお世話になったホテルです。
パリ、ブリュッセル、ヘントを経由してブルージュに着き、当初このホテルに3泊するつもりでした。
ところが、3日目の夜にムール貝で食あたりを起こして寝込んでしまい、医師の往診を受けて、結局6泊しました。
ホテルの方に、医師の処方箋を持って薬局へ薬を買いに行っていただく等、親切にしていただきました。
今回は、旅の行程上、ヘント駅に近いほうが楽なので、失礼してしまいました。 -
丁度、マルクト広場からパレードがやって来ました。
-
クリスマスマーケットの開幕を告げるパレードだそうです。
-
マルクト広場から見たブルッヘの鐘楼 Belfort
-
マルクト広場のクリスマスツリー
-
マルクト広場のクリスマスマーケット
-
お土産物店もすっかりクリスマスモード
-
マルクト広場の一角で昼食
-
Sint Joris restaurant
Markt 29, 8000 Brugge
前菜の小エビのコロッケ(Garnalen kroketten)が美味しかったです。
写真を忘れました、というか、消えました(m(__)m)
北海で採れたピンク色の小さい海老がぎっしり入ったコロッケは、ベルギー、オランダのどこで食べてもだいたい美味しくて、お気に入りです。
もう一つの名物料理のワーテルゾーイは、お店によって当たりはずれがあるように思います。 -
Sint-Janshospitaal 旧聖ヨハネ施療院(メムリンク美術館)
12世紀半ば、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼が最も盛んに行われていた頃、ブルージュの裕福な有力者達によって、巡礼者と病人、そして、老人達のために開設された、ヨーロッパで最も古い養生施設だったそうです。
16世紀には本格的な病院施設となり、20世紀まで実際に病院として使われていました。
19世紀に敷地内の一角に美術館が設けられ、1958年に礼拝堂と教会を建て直して、メムリンク美術館となったそうです。 -
聖ウルスラの聖遺物箱 : ハンス・メムリンク
Reliquary of Saint Ursula : Hans Memling (Painter) , 1482 - 1489
左「ケルン上陸」、中央「バーゼル上陸」、右「ローマ巡礼」
聖ウルスラを含む聖人達の遺物が納められた遺物箱で、メムリンクが装飾画を描きました。
描かれたのは、5世紀の英国王の娘で、ローマ巡礼からの帰途の際にケルンでフン族の襲撃に遭い、巡礼に同行した1万1千人(一説には11人)の処女と共に殉教した聖女「聖ウルスラ」の伝説。 -
左「バーゼルからの帰途」、中央「ケルンでのフン族の襲撃」、右「聖ウルスラの殉教」
-
「聖ウルスラと聖女たち」
当時は、文字が読めない人々が多かったので、一周しながらそれぞれの絵を眺めることにより、聖ウルスラの物語が理解できるようになっています。
金色の聖堂を模した美しいデザインと相まって、当時の人々の篤い信仰の対象となるにはうってつけだったのでしょう。 -
「聖母子と女性寄進者ヨコザ・ヴァン・デン・モールテレとアンナ・ヴァン・デン・モールテレ」
-
「マールテン・ファン・ニューウェンホーフェの二連画」
Diptych by Maarten van Nieuwenhove : Hans Memling , 1487
後にブルージュ市長となったマールテン・ファン・ニューウェンホーフェが寄進したもので、左「聖母マリアと幼子イエス」、右「寄進者マールテン・ファン・ニューウェンホーフ」
メムリンクの聖母マリアの中でも、特に美人顔と言われ、人気が高いそうです。 -
マリア・ヨハネ祭壇画(聖カタリナの神秘の結婚):メムリンク, 1479年
Triptych of John the Baptist and John the Evangelist
礼拝堂を模した一角にこの作品は展示されており、メムリンク作品の中でも重要性が強調されているように感じます。
描かれているのは、「聖カタリナ伝説」
エジプト・アレクサンドリア知事コンストゥスの娘だったカタリナは両親に向かって、「名声、富、容姿と知性で自分を超える男でなければ結婚しない。」と宣言。キリスト教に改宗していたカタリナの母によって、キリスト教の隠者の元へ送り出されたカタリナは、「キリストの美は太陽の輝きよりも勝り、知性は万物を治める。富は世界の隅々にまで広がっている。」と説かれ、キリスト教に改宗。
彼女は幻想の中で天国へ運ばれ、そこで聖母マリアによってキリストと婚約させられたという「神秘の結婚」の伝説。
左「洗礼者ヨハネの斬首」、中央「「聖カタリナの神秘の結婚」、右「福音書記者聖ヨハネ」 -
中央「聖カタリナの神秘の結婚」
聖母マリアに抱かれた幼子イエスが、聖カタリナの指に指輪をはめようとしています。
メムリンクらしい静謐な雰囲気の中で描かれている人物は、穏やかで優美です。
人気の理由が理解できるような気がします。 -
ヤン・フロレインスの三連画 : ハンス・メムリンク
Triptych with the Adoration of the Magi : Hans Memling ,1479年
左「イエスの降誕」、中央「東方三博士の礼拝」、右「神殿での使命」
中央の聖母マリアは、IMBO「メムリンクが描いた多くの聖母マリアの中でも出色」だと思います。 -
聖母教会 Onze-Lieve-Vrouwekerk
-
-
主祭壇
16時予約で美術館チケット(7ユーロ)で入場したにも関わらず、何故かこの日は説明もないままに、主祭壇へは近づけず、ミケランジェロのピエタも観ることができませんでした。
警備員の方は有無を言わさない感じで、何かあったのかも知れません。??
最近、ヨーロッパはアートテロが多いですからね。
5年前は、ま近に見られたのですが、残念です。
IMBO、ここのピエタよりバチカンのピエタのほうがお気に入りです。 -
ヴァロワ ブルゴーニュ家の霊廟
-
ブルゴーニュ公 シャルルの棺
-
マリー・ド・ブルゴーニュの棺
-
運河の先は、ベギン修道会へ続いています。
疲れました。今日は、お終いにします。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- yunさん 2023/05/30 16:41:48
- 旅への想い
- kawausoimokoさん
はじめまして yunと申します。
『人生の再生を目指して、「お気に入り」と再会し「初めまして」に出会うために』という旅行記の書き出しに惹かれ、拝見しております。
同世代にて、このすてきな文章の意に大きく頷いています。
知識は極少なれども、旅中で美術館を訪れるひとときは至福です。
次の旅にブルージュを組み込んだので、大いに関心をもって見せていただきました。
予約済なのに訳も説明されず「ピエタ」をご覧になれなかったとは…。
いったい何があったのでしょうね。
続編も楽しみに、まだ拝見していないロンドン編を少しずつ進みます。
yun
- kawausoimokoさん からの返信 2023/05/30 21:25:09
- Re: 旅への想い
- yun 様
蕪雑な旅行記をお読みいただき、ありがとうございます。
旅の目的や興味の対象は本当に人様々ですが、美術館を訪れる喜びは、かけがえのないものですね。
実は、私は事情があり、一時引きこもり状態にあったのですが、音楽と絵画の力に導かれて、また、旅に出られるようになりました。
「芸術で、戦争や暴力を止めることはできないが、それらで傷ついた人々の心を癒すことはできる」という言葉を、ガンに罹患した身を持って、初めて理解できるような気がしています。
ブルージュは、フィレンツェなどと同様、街全体が美術館であり、中世の歴史を色濃く感じられる場所なので、何度訪れても飽きることがないですね。
次の旅は、ブルージュ行きを組み込まれているとのことで、羨ましいです。
聖母教会はこれまで4回訪れていますが、今回のようなことは初めてでした。
実際には、およそ教会には似つかわしくない銃を持った警備員の方が居て、物々しい雰囲気がありましたので、何かがあったのだと思います。
アートテロが止むことも願います。
それでも、旅に、想定外・予想外・残念・無念、そして、幸運・不運は、つきものだと思いますので、それもまた、思い出となります。
yunさんのように、素晴らしい写真が掲載された、もはやプロ並みの旅行記を記せればよいのですが、私の場合は超下手な写真と共に勝手な感想を綴っているだけなので、途中でめげそうになりました。
それでも、そんな旅行記をお読みいただき、励ましの言葉をかけて下さる方がいらっしゃるので、なんとか、書き続けられることができ、完結させたいと思っております。
yunさんの旅行記を最初から、少しづつ、感心しながら、読ませていただいおり、これからも楽しみにしております。
kawausoimoko 拝
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
kawausoimokoさんの関連旅行記
ブルージュ(ベルギー) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
31