2022/07/22 - 2022/08/01
45位(同エリア292件中)
マンボウのお城さん
- マンボウのお城さんTOP
- 旅行記147冊
- クチコミ359件
- Q&A回答25件
- 283,002アクセス
- フォロワー25人
2017年までに登録されたイタリア本土(シチリア島を除く)の全ての世界遺産を4回に分けて踏破しました。
移動手段は、基本的にレンタカーです。
今回の旅行記は、その4回目となります(過去3回分は全て旅行記に掲載済み)。旅行期間は、往復の国際線を合わせて、10日間でした。
スケジュールは以下の通りです。右端にホテル名を記入しておきました。
(凡例 ★世界遺産(今回の旅行記)/ □:世界遺産(再訪)/■:世界遺産(次回以降の旅行記)/ ●:世界遺産(過去の旅行記))
1日目:成田→フランス-パリ(エールフランス航空)/ Hilton Paris CDG Airport→荷物を置いて市内へ
2日目:Hilton Paris CDG Airport→イタリア-ミラノに移動 / Milan Linate Airport (LIN)→(レンタカー)→●ベルモンテのサクロ・モンテ→●トリノ(サヴォイア王家の王宮群)/ B&B Alba in Langhe
3日目:●ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート→●ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)/ Hotel La Scaletta, Florence
4日目:□フィレンツェ歴史地区(再訪)ウフィッツィ美術館/サンタ・クローチェ聖堂→●トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群(ピッティ宮殿のボーボリ庭園)→●サン・ジミニャーノ歴史地区 / NH Siena
5日目:●シエナ歴史地区→●ヴァル・ドルチャ / Vico Del Poeta→●ピエンツァ市街の歴史地区
6日目:●アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群→●ウルビーノ歴史地区→●サンマリノの歴史地区とティターノ山 / Mosaico Hotel, Ravenna
7日目:●ラヴェンナの初期キリスト教建築物群→●フェラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯→●パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)/ B&B Il Melo
8日目:●ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ→●ヴェローナ市街 / Albergo Giulia Gonzaga
★9日目:●マントヴァとサッビオネータ(サッビオネータ→マントヴァ)→★クレスピ・ダッダ→Milan Linate Airport (LIN)→フランス-パリ(CDG)→
10日目:→成田(エールフランス航空)
今日は、日本を出発して9日目となりました。本日3か所目の世界遺産訪問となります。
イタリアには、最新の情報で世界遺産数は全部で58か所ありますが、当初、2017年までの世界遺産を制覇することを目標としました。
2018年以降に登録された世界遺産が5ヶ所、シチリア島に8か所あるため、全部で45か所に設定したわけです。
しかし、本日までの旅行記でご紹介した世界遺産はクレスピ・ダッダで42か所となり3か所不足しますが、
下記3か所は、他国と共有された世界遺産であり、既に他国で制覇しているため、45か所目となります。
1.アルプス周辺の先史時代の湖上住居遺跡群 - (2011年、文化遺産)←スイスで済
2.カルパティア山脈のブナ原生林 - (2017年、自然遺産)←ドイツで済
3.16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール - (2017年、文化遺産)←モンテネグロのコトルで済
2018年以降に登録されたイタリアの世界遺産
1.20世紀の産業都市イヴレーア - (2018年、文化遺産)
2.コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群 - (2019年、文化遺産)
3.ヨーロッパの大温泉保養都市群 - (2021年、文化遺産)←ドイツで済
4.パドヴァの14世紀フレスコ作品群 - (2021年、文化遺産)
5.ボローニャのポルチコ群 - (2021年、文化遺産)
今後、シチリア島および2018年以降に登録された世界遺産も攻略予定ですが、その前に制覇済みの世界遺産が多く、それらを先にご紹介しなければ溜まる一方なので、一旦イタリアシリーズは、ここで終了させていただきます。
次回からは、世界遺産の中でも世界遺産らしい感動的な世界遺産の多い、中国のご紹介を始めたいと思います。
言葉の問題、政治/治安の問題、交通の便/レンタカーが利用できない等の理由で、制覇が難しいと言われる秘境を含めた世界遺産のご紹介です。
中国に駐在していたこともあり、英語と中国語は、ほぼ問題なく話せますが、本当に想像できない経験が多くあるため、楽しみにしていただければと思います。
では、次回をお楽しみに~♪
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
-
「マントヴァ」を出て、約1時間30分(約150Km)で「クレスピ・ダッダ」の駐車場に到着しました。Google Map では、「クレスピ・ダッダ」の敷地内に評価の高い駐車場がありましたが、係員に「現在は、全ての一般車は入れない」と言われたため、徒歩10分以上かかる、この駐車場から坂を上って歩くことになりました。
「クレスピ・ダッダ」は、19世紀のイタリアを代表する富裕な資本家クリストフォロ・ベニーニョ・クレスピ(Cristoforo Benigno Crespi)により創設されました。
イタリア北部に流れるアッダ川とブレンボ川が合流する三角地帯に造られたことから「アッダ川のクレスピ」という意味合いを持つ「クレスピ・ダッダ(Crespi d’Adda)」と呼ばれています。
クレスピが自身の織物工場で働く労働者の待遇改善を目指すことによって、労働生産性を上げる目的で、自らの資産を投じました。
その背景には、18世紀イギリス発による産業革命と急速な近代化がイタリアにも波及してきた一方で、労働者の劣悪な環境と待遇に加え、未熟な国家の社会保証制度が大きな社会問題となってきました。
そこで、紡績業で財をなしたクレスピは、労働者用住宅や学校、病院、教会、余暇活動センター、劇場、公共浴場など働く人々のコミュニティ生活を無料で提供することで、企業の生産性向上と労働者の待遇改善の両方を実現する理想郷「カンパニータウン=企業村」を創ったというわけです。
また、真の意味で快適な環境作りを提供するため、森や川という自然環境をできるだけ残した上で、空気を汚さずに安定した電力を供給する水力発電所まで造るという先進的な考えと取り組みは、イタリア初の試みでした。
「労働生産性を上げるために、働く人々の快適な環境を整えること」および「資本家と労働者が略奪のない公平な関係性を結ぶこと」を両立したことが、世界各地のカンパニータウン=企業村のお手本となりました。 -
領主兼工場主クレスピ壱族の住居は、森の中にたたずむ煉瓦造りの美しいお城でした。建築家エルネスト・ピロバーノの設計で歴史主義(ロマン主義)様式で設計されました。邸宅ながら城壁や胸壁(凹凸部が並ぶ防御用の壁)、城壁塔がある中世の城塞のような造りで、ロッジアのような装飾を組み合わせたデザインで建設されています。現在、このお城は買収され私有地になったため、一般公開されていません。
「労働生産性を上げるために、働く人々の快適な環境を整えること」および「資本家と労働者が略奪のない公平な関係性を結ぶこと」を両立したことで、世界遺産登録となりましたが、このお城と後掲する労働者の住居を比較すると、労働者の住居がいかに素晴らしいものであったとしても、やはり資本家とのギャップは、相当あったと思わざるを得ませんでした。 -
「クレスピ・ダッダ」の教会です。実はこの教会、オリジナルのデザインではなく、クレスピの出身地であるブストアルシチョ(ミラノのマルペンサ空港近く)のサンタ・マリア教会を模倣して造られたそうです。また、この教会の神父もクレスピの会社に雇用され、住居も提供されていました。
教会内は、毎週日曜日であれば中に入ることができます。たまたま、私が訪れたのも日曜日だったため中に入れましたが、ミサの最中だったため、写真は遠慮させていただきました。
ゴシック・リバイバル様式の教会で、正方形の平面プランの上に八角形のドームが掲げられ、ドームはロッジア(柱廊装飾)で囲まれています。シンプルな外見ですが、内部は見事なフレスコ画や金色がベースのスタッコ細工で装飾されていました。見る価値のある美しい教会です♪ -
「クレスピ・ダッダ」の学校です。従業員のご子息であれば無料で通うことができたそうです。
現在、ここは「クレスピ・ダッダ」のインフォメーションとなっています。最初に訪れると、見どころや歴史を資料やビデオで知ることができるため、効率的に見学できますよ♪ -
従業員の仕事場である工場は、「クレスピ・ダッダ」のほぼ半分の面積を占めます。
煉瓦造りの工場は、当時としてはかなり先進的だったと感じるほど美しく、まるで博物館のように見えました。 -
ここ「クレスピ・ダッダ」は、「南欧における、最も完全かつ良好な状態で保存されているカンパニータウンの貴重な例」として、イギリスの同様の世界遺産「ソルテア(2001年登録)」や「ニュー・ラナーク(2001年登録)」に先駆けて、1995年ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
-
ただ、世界初の登録となった「クレスピ・ダッダ」は1878年~創業、イギリスの「ソルテア」は1853年~創業、同「ニュー・ラナーク」は1786年~創業なので、同様の試みは、やはり産業革命が起ったイギリスの「ニュー・ラナーク」が世界初となります。クレスピは、イギリス同様のこれらの試みを学んだとされています。
-
私は、上記全ての世界遺産を観て周りましたが、3ヶ所ともに甲乙つけがたいほど素晴らしく、どれも自然と見事に調和した美しい労働環境でした。
-
「クレスピ・ダッダ」の一番特徴的な高い煙突です。
高さが気になりましたが、特に情報はありませんでした。 -
工場内は、通常時は入ることができませんが、ガイドツアーが開催される日程で、事前申し込みができれば、見学することができるそうです。
-
この距離まで近づけるとても高い煙突ですが、逆に少々不安定そうに見えるため、長居したくない場所でもありました…w
-
「クレスピ・ダッダ」は、綿花から採れる短い繊維を紡いで綿糸を作る紡績、綿糸を織って布にする織布(製織)、織物を色付ける染色の工場が中心でした。
-
「クレスピ・ダッダ」の有名な建造物として、この巨大な霊廟があります。
やはり、教会や学校がある中心部から最も離れた寂しい場所にあるだけに、夜は心霊現象があるとかないとかで、来ない方が良いという都市伝説があるほどです。 -
クレスピ家の霊廟を中心に、労働者の墓石が周りに立ち並んでいました。
-
工場によっては、かなり古びた建物も多くなってきており、現状を維持しなければならない世界遺産ならではの悩みが現在の所有者にあるという現実的な話も聞けました。
-
今となっては確かに古さを感じる所も見受けられましたが、1878年に創業というと、日本の産業世界遺産である「富岡製糸場」が設立されたのも1872年なので、ほぼ同時期となります。
「クレスピ・ダッダ」に比べると労働者の生活ぶりは大きく後れをとっていたことは明らかですが、工場の先進性は建物から判断すると同程度だったように感じました。 -
「クレスピ・ダッダ」の工場はすでに閉鎖されていますが、当時の社宅だった家庭菜園付きの住宅には、今でも一部に当時の労働者の子孫が住んでいらっしゃいます。
-
こんな広くて素敵な家が提供されたら、確かに張り切って働きたくなりますよね。
-
ちなみに、この地域はミラノからクルマで30Km程度しか離れていない上にミラノやヴェネチアに続く主要な高速道路へのアクセスも至極近いため、現在も住み続けている方がいても不思議ではないロケーションだと思いました。
-
これらの住居はすべて、労働者階級の一般的な方々の住居だったそうです。
-
ただ、一部にはこのような集合住宅も残っているため、多少の違いはあったのではないかと推測できます。また、丘の上に残る住居は、医者と牧師の住居だったらしく、上記の一般的な住居よりもさらに豪華な感じがしました。
ちなみに「クレスピ・ダッダ」に8つしかない役員用の住居は、さらにデザインが優れた素晴らしい家でした。 -
共同洗濯場があったので、川にまで下りて行かなくても良かったとの説明がされていたので、ここがその洗濯場だったのかもしれません。
-
2023年現在、世界一の世界遺産保有国のイタリアですが、既に42か所の世界遺産をご紹介して参りました。これで一旦、イタリアシリーズを終了し、世界遺産らしい世界遺産でいっぱいの中国シリーズに趣を変える予定です。中国は、56か所の世界遺産中、49か所の世界遺産を攻略済みです。
駐在していたおかげで、中国語に不便を感じないため、中国ならではの面白おかしい旅行記満載です。
では、イタリア(ミラノ)→フランス(パリ)→日本(成田)にこれから向かいます。
ちなみに、イタリア(ミラノ)→フランス(パリ)便が天候不順でこの日飛ばなくなったため、ミラノの空港で苦労しました。全行程Cクラスで予約していたため、エールフランスの手配でホテルのピックアップから宿泊までお世話になり、事なきを得ました(ちなみに夜、欠航が決まったので、フランスのホテルはキャンセルできず無駄になりましたが…)。
では、最後までご覧いただき、ありがとうございました♪
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- kayoさん 2023/12/10 09:49:39
- はじめまして
- はじめまして、いきなりのメッセージ失礼します。
来春にミラノin
のチケットを取りました
初イタリアで、ひとり旅バックパッカーです
イタリアのステキな街をマンボウさんに教えて頂けたらと思いメッセージ致しました。
私の好みとしてはは、街並、自然、ローカル市場、ローカルの人の暮らしぶりです
美術館や絵画、遺跡にはあまり興味がありません。
初イタリアなので
ミラノ ローマ ヴェネチア フィレンツェはさらっとまわって 他に良い街を見たいと思っています
イタリアを調べると魅力的な街が多過ぎて、悩みまくります。
マテーラは有力候補です!
アマルフィとチンクエテッレではどちらがオススメでしょうか?
マンボウさんの激推しの街を教えて下さい!
よろしくお願いいたします🙇
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
マンボウのお城さんの関連旅行記
その他の観光地(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
1
23