2023/05/03 - 2023/05/06
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すなふきんさん
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山西省へふらり一人旅。日本史と縁の遠い北魏王朝が栄えた魅惑の土地。山西名物の刀削麺をエネルギーに黄土色の荒野を日本人のオッサンが徘徊する。上海を寝台列車で出発、懸空寺、雲岡石窟を巡る3日目の記録。
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今日は現地ツアーに参加。侘しい田舎の風景の中、北岳恒山に向かう。ツアー代金は331元。郊外に色々点在するスポットを回ってくれる。
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大同市内から2時間ほどで目的地に到着。ガイドに連れられて懸空寺を目指す。天気は今日もどんよりだが雨降らないだけマシ。
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北岳恒山の碑が立っている。山肌にむき出すハッキリとした地層が印象的。
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ゲートくぐるとすぐに寺の伽藍?が見えてきた。切り立った岩壁に張り出すように建つ姿は見る者を圧倒する。
懸空寺 山・渓谷
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もうちょっと近づいて見上げて見る。まさに壮観ですな。
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それではいざ拝観。
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北魏の末期である6世紀頃に造られた仏教寺院。全部で80体ほどの仏像が祀られた10棟ほどの建物が細い桟橋でつながっている。非常にユニークな寺院で観光客が絶えない。
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恐ろしいことに仏像の目がほじくり返されている。これは最近のイタズラなのか、それとも戦乱の世に何らかの考えがあってそうなったのか。
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通路の内側を歩けという注意書きを無視して崖下を覗く。こういう奴が不注意にも落ちるのだろうが、今日は観光客が少ないので。
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紀元前、春秋戦国時代の工匠で、建築の祖師として祀られている魯班(公輸)の腕のごとく素晴らしいと示されている。
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確かに建築としても価値があるのだろう、世界で危険な建築トップ10にもランキングされる寺。倒壊しそうで倒壊しない絶妙なバランス。でもそのうち足場が劣化して拝観禁止になりそう。
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中国においてこんなに質素な大雄宝殿初めて見た。色んな意味で見応えのある寺だわ。
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次は中国五岳の一つ、北岳恒山へ。ちょっと霧が出てて視界は厳しそうな様子。
恒山 山・渓谷
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中国でお決まりのロープウェイでウニウニと山頂付近へ向かう。だいたい15分くらい乗車。
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ここ数年の中国でロープウェイに乗った数は既に日本で乗った数を遥かに超えていると思う。
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高地で気温が低いせいか、ピンクの梅のような花が咲いている。
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霧の中を進む。どこを歩いているか分からない。霧の粒なのか雨なのか湿気がエグい。
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ガイドさんが道教流のお祈りの仕方を教えてくれている。このガイドさんは「千と千尋の神頼み」に出てくるリンにツンとした顔もチャキチャキな喋り方もそっくりだった。
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関帝廟。言うまでもなく三国志の武将、関羽を祀った廟。
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五岳を表す碑。五岳とは中岳嵩山、東岳泰山、西岳?山、南岳衡山、北岳恒山で 古代からのの山神崇拝、五行観念と帝王封禅が結びついた産物とされる。中でも泰山の存在感は抜けている。
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貞元殿に続く急な階段。角度40度で103段もある。
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主殿である貞元殿に到着。道教の聖地らしくこちらも道教寺院。皆さん熱心にお参りしている。
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恒山十八景の一つ、金鶏石。鳥が誤って仙人にちょっかいを出して石になってしまった伝説があるとか。石で小突くと高い音が出てこだまのように響く。
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そびえ立つ岩壁。ガイドはこの上が山頂だと言うので登ってみることに。
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霧が晴れない中、さらに山頂を目指す。先が見えないのでどのくらいかかるか全く分からない。
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恒山山頂。標高は約2000m。なだらかに見えたのであの険しい黄山の蓬莱峰より高いとはちょっと驚き。
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諸人こぞりて写真を撮っている。記念写真は同じツアーに参加するカップルの彼氏さんに撮ってもらった。今日のツアーは学生グループやカップルが多い。
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昼食タイム!ローカルツアーの昼食会場には期待していないが、やはり期待できなさそうな佇まい。
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ツアー飯の刀削麺。皆んなで突つくタイプじゃないのは良いが少し量が少ない。結局店先で焼いてたウインナーを追加で買うことに。
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大同市街を通りつつバスは雲岡石窟に到着。北魏時代に武周山の断崖に刻まれた石窟群で中国三大石窟の一つとされる。
雲岡石窟寺院群 寺院・教会
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ゲートをくぐると池の上に建つ大きな寺が現れる。ここを通って行く。正直途中の寺はどうでも良い。
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いよいよお待ちかねの石窟エリアへ。
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第1窟。490年頃のものとされ、どちらかというと後期のもの。数字が大きくなるにつれて新しくなるわけではない様子。ややこしいな。
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第2窟の地下には地下水が湧水していて今なお絶えること流れ出ている。
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第3窟は雲岡石窟の中でも最大の空洞を持つ。あまりに大き過ぎて北魏の時代のうちに完成しなかったとか。
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内部は広大。岩壁に設けられた窓から光が差し込み荘厳な雰囲気を高めている。
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阿弥陀仏を中心とした「西方三聖」とされる石仏。美しいの一言。隣で一緒に見ていた海外から来たっぽいオジサンも感動して言葉を失っていた。
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第5窟の楼閣は清の時代、1650年頃に築かれた。
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この仏像は17メートルの高さがあり、雲岡石窟の石仏の中では最大だという。当初は色は無かったが、後の時代に彩色されたとのこと。
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実は石仏だけではなく石窟内に残された彫刻もすごい。外側は崩落しているが、内部は結構完全な形で残されている。
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天井までびっしり掘られたレリーフ。仏教芸術として本当に素晴らしい。アンコールワットのレリーフを見た時以来の感動。
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第10窟の石仏。この辺りは中期の作品にあたる。初期のものとは違い、より彫刻が繊細になっているのが特徴。
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まだ途中なのか、崩落してしまったのか、壁が剥き出しになっている所にここが地質が砂岩であることを感じさせられる。
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第13窟の石仏は高さ13メートル。こちらも清代に彩色された。
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石窟は横に長く広がっているのが特徴的。端から端まで1kmくらいはあるか。
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第16窟から第20窟までは最も早い時代に築かれたもので曇曜五窟と呼ばれ、雲岡石窟のハイライトとも言える。残念ながら第16窟は2023.5現在工事中。
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こちらは第18窟。岩場の窓からコンニチワってか。
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内部の壁にも精巧に掘られた石仏が。岩が砂岩のせいもあるのか、一部は崩落している。
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第20窟までの5窟は特にガンダーラ様式、マトゥラー美術の影響を受けながら独特の様式を持っている。
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第20窟の白仏爺洞はシンボル。ここで記念撮影をしてツアー終了。
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第20窟から先は小さい洞ばかり。ガイドもここまでは案内してくれない。
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広大な山西の景色が眺められる。大きな博物館も見えるが、明日大同市博物館に行く予定だし、ツアーなのでパス。
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さようなら雲岡石仏。第20窟が最後までお見送りしてくれる粋な帰り道。
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雰囲気に使わないポップな土産物屋を見つけた。
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ツアーバスは城壁の西端に到着。これにて終了。親切な中国人が多かった。お疲れ様でした。
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ガイドおすすめのレストランにやって来ました。
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今日は豚肉焼売に。裏切らない美味さ、そしてボリューム...。
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この店の看板メニューとも言える凯鸽风沙鸡。少人数なら半分でも注文できる。
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八宝菜がのっかってる飯かと思えば、、、そんなはずがないと思ったのだが時すでに遅し。甘々のもち米デザートだった。大人しく揚州炒飯にすれば良かった。
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疲れているので足マッサージに行って寝ることにする。執拗に高評価付けてくれ、って言うから付けてあげたけど、それに値するサービスだった。謝謝。
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