2023/05/03 - 2023/05/06
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すなふきんさん
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山西省へふらり一人旅。日本史と縁の遠い北魏王朝が栄えた魅惑の土地。山西名物の刀削麺をエネルギーに黄土色の荒野を日本人のオッサンが徘徊する。上海を寝台列車で出発、2日目までの記録。
上海→太原 Z196
05-03 18:16 至 08:14 310.5元
※途中高鉄移動
大同→上海 MU5202
05-06 18:00 至 21:00 1097元
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 飛行機
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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夕方の上海駅。ほぼ1年半ぶりの寝台列車に乗る。
上海駅 駅
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旅情をかきたてる緑の列車。ブルートレインならぬグリーントレイン。ゼロコロナ終了後、寝台列車が改めて人気でチケットは発売後すぐに売り切れる。いわゆる二等寝台の硬卧の運賃はたった310元。
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今晩の在全家买了の食糧たち。1年半前に泰山に行った時もこんなん食べたな。
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通路席にコンセントがあり、取り合いになる前に素早く確保。後ろにとても足がくさい人がいて、ううう。
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今日の寝床。一番上は窓見れないしクーラーの風が冷たい。車掌も早く寝ろとうるさいし、せっかくの夜行列車の旅のムードが削がれる。
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予定通り8時過ぎに山西省の省都、太原に到着。ここから高鉄の駅は車で15分くらい。だが、タクシーが捕まらねえ。
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高徳打車でチップを積んでやっとのことで捕まえた。ロータリーは迎えの車でごった返している。
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太原南駅。日系企業が少ない省で、あまりご縁のない駅に来るのはなかなか面白い 。
太原南駅 駅
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朝食に刀削麺を注文。ここにスープをかけて食べるスタイルに気付かず、しばらく酢だけで食べるというマヌケをかます。
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太原の南西90kmにある平遥に到着。高鉄はまだ開通してそれほど経っていない。田舎駅なので非常に小さい寂しい駅だ。
平遥古城駅 駅
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雨に濡れる金融都市、平遥古城。そう始まりはいつも雨。
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街を一望できる城壁の全長は6.2キロで、高さは約10メートル。1時間ほどで一周できる。
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西安のそれと比べても城楼が渋い、というか古く萎びている。これもやはり保存状態が良いとされる平遥ならでは。
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焼き餅みたいなお菓子。あんころなどが入っており、日本人の口にも合う素朴なお味でやんす。
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ほとんど人がいねえ。雨が降ってるからさらに寂しい雰囲気。それにしても大丈夫かこの世界遺産。
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明の時代からの建物が完全に近い状態で残り、活用されている場所はあまり残っていない。それ故に貴重な街なのだ。
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票号という仕組みで金融業を営んでいた平遥の人々。ここは日昇昌というもっとも大きい票号屋。中国初の票号屋で清道光帝の3年目(1823年)頃に創業し、各地に支店も出していた。
中国票号博物館(日昇昌) 博物館・美術館・ギャラリー
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銀行の窓口のようなカウンターは、リーダーが1人、2~3人が取り扱いを担当した。外国為替、預金およびその他の事業。 物を保管するために使用される家具の一種であるキャビネットは通常長方形だという。
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信房と呼ばれる部屋。ここから各地の支店に事務のみならず人事に関することまで指示を出していた。
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中国北部の伝統的な建築様式である「四合院」という民居が立ち並ぶ。敷地の中央に中庭を置き、それを囲むような形で4つの建物を配するスタイル。こちらはお屋敷としても事務所として使用されていた。
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かつて金や銀の価値に合わせた票号を発行していた。明から清王朝の頃、国際貿易と国内貿易の発展は都市間のお金の流通の増加を引き起こした。ただ、現金配達の決済では時間た費用がかかり、さらに安全ではないため、票号が誕生したとのこと。
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なんか木造の古い家独特のすえた匂いがするんだよね。この匂いが結構萎える。
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日昇昌を出ると雨が小降りになってきた。平遥古城のシンボルとも言える市楼を眺める。昔、楼閣の下で市が開かれていたことから市楼と呼ばれるようになったとのこと。
市楼 建造物
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現存する市楼は1688年に再建されたもの。手前は井戸の跡。
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南大街はメインストリートというだけあってそれなりに観光客の姿も見える。
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長昇源という黄酒の酒屋は、清王朝の権力者である西太后とゆかりがある。
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続きましては銭荘博物館。雰囲気はデジャブ感が強い。
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リアリティを出すために当時のカウンターでお土産の文鎮を売っている。
中国銭荘博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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経理房という事務室。一般的に任期は3年で能力が高ければさらに登用され責任のある仕事を任された様子。異動スパン含め日本の銀行みたいね。
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地下金庫の入口。やはり古今東西共通認識として金庫は地下に埋める方がいいと相場が決まっているのか。
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秘密の通路もある。こういう仕組みをすると悪いヤツに悪用されるのがオチ。
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平遥の宝とされる神龍宝柱。触れると金運が高まると言われている。コロナ前はガラスケースに入っていたが今は開放されてお触り可能。
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票号発行のデモストレーション。支払った金額で発行してくれる。これは後ほどお土産の文鎮と交換する。
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大量の金の在庫!もちろん全て交換用のお土産もの。
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本職が金融屋なもんでうっかり買っちゃいました。小さいやつで50元。
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腹が減ってきたので昼飯。改めて山西名物の刀削麺をすする。大众点评のクーポンで割引、红烧牛肉刀捎面16元。
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平遥名物は酢。その酢をふんだんに使った卵料理、香醋鸡蛋を注文。分かってたけど量が多いわ。29元。
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外の雰囲気とは違って活気のある天元奎饭店での昼食。谢谢!
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このように甕で酢を売る店が多い。江南界隈の黄酒の店と似ている。
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全国でも保存状態が良いとされている城隍廟の一つ。城隍廟は城の守り神とされる。日本で言うところの地元の神社みたいなもんか。
城隍廟 史跡・遺跡
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城隍廟の山門。コンパクトな佇まい。
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民衆の神様。漢民族古くから信仰していたそうで、観光客も熱心にお詣りしている。
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当時の壁画。程度の良い状態で残っている。
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主殿の奥にある寝宮。平遥古城は広大な山西の大地にありながら城壁内の土地は限られているためかコンパクトな建造物が多い印象。
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中央広場の南側にある舞台。かつては色々な行事が催され賑やかだったに違いない。
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龍が描かれたこの壁は明王朝時代の特徴的なもの。北京、河北、山西あたりでよく見かける。
平遥文廟 寺院・教会
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1163年に建てられた平遥孔子廟の大成殿。全国の孔子廟でもかなり初期の頃のものらしい。
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南宋末期の軍人・政治家である文天祥直筆の「魁(真っ先に何かをはじめること。物事のはじめとなること)」の文字。滅亡へと向かう宋の臣下として戦い、宋が滅びた後は元に捕らえられ何度も元に仕えるようにと勧誘されたが忠節を守るために断って刑死した。今の政治にこのようなリーダーシップを持つ人は少ないね。
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清虚観は朽ち果てておる。コロナで再開もままならなかったのだろう。本来は平遥県の総合博物館として整備されていた場所。
清虚観(平遥県博物館) 博物館・美術館・ギャラリー
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天気のせいもあるがクソ寂しい雰囲気。左右のレールは地下に電線を埋めるための仮設電線だというが、コロナで金が無いのか工事が進む気配はなく、まだ時間がかかりそう。
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裏道はもっと殺伐としておるよ。まあ中国の田舎は世界遺産でもこんなもんよ。
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馬家大院。かつての平遥四大豪商の家が博物館として保存されている。想像つくが入ってみましょう。
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正直なところ同じような景色で見飽きてきた。ただ一つ言えるのは広い。馬家の中庭は清王朝の同治時代に建てられ、総面積は約6,000平方メートルもあるという。
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小娘たちの部屋。残念ながらここもすえた匂いがする。
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豪商でありながらも医者だったという馬氏一族。エラい人がカゴで担ぎ上げられるのは東洋共通。
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お爺さんの書斎。当時としては贅沢の極みとも言える調度品が並んでいる。
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そろそろ列車の時間が近づいてきたので北門に向かって歩く。天気のせいもあるが、終始寂しい街だった印象が強い。
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城壁に登って分かることだが高い建物が全くない。世界遺産として保護されている以上は安易に開発できないと思われる。
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と思ったら城壁外も高い建物ないやん。
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城壁や城楼は歴史を感じさせてくれる。観光的に作られた感じがしない。これは見る価値あった。
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外から見た北門。タクシーを呼んで待ちます。
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サジー汁が至る所で売られているので買ってみた。日本でも栄養価の高いスーパーフルーツとして紹介されている。こちらも山西省名物らしい。
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平遥古城駅に戻ってきました。ここから大同を目指しましょう。再会。
平遥古城駅 駅
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果てしなく荒野が続く山西省の景色。自然豊かな上海界隈とは別世界である。
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太原南駅から2時間くらい乗って大同南駅に到着。
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大同美晶精品酒店にチェックイン。大同城市に近く、朝食付きで1泊208元。おまけにレイトチェックアウト付。
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大同城市の中心にある四牌楼。それぞれが東西南北の門の方向を向いている。しかし、中心にありながら周りの飲食店などは潰れがち。これもコロナの傷跡か。
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鼓楼のそばにある龍聚祥焼売館で晩飯。挂号してしばし待つ。一見さんだが、キビシイ共産党政府認定だから逆に安心感がある?
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もう閉店間際の時間のはずだが、まだまだ忙しそう。
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源深凉粉。18元。ピリ辛の冷菜。西安の涼皮を想像していたら全く別物。個人的には今ひとつ。
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大同と言えば焼売。こちらは羊肉の羊肉雪花烧卖。29元。羊特有の風味があるが、ボリュームがあり美味しい。
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ちょっと侘しい大同の夜がふけてゆく。今日は終了。辛苦了。
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