![2023年4月21日(金)~24日(月)の3泊4日で北海道旅行に行ってきました。ゴールデンウィーク直前ということで観光客が少ないと予想していたのですが、週末にかかっていたせいか、思ったより街はにぎやかでした。<br />旅行記その3は札幌からバスで1時間ほど移動して赤平市炭鉱遺産を見学します。1994年(平成6年)に閉山した住友赤平炭鉱を元炭鉱マンの解説付きで見学させてもらいます。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/82/35/650x_11823598.jpg?updated_at=1682637817)
2023/04/21 - 2023/04/24
61位(同エリア68件中)
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2023年4月21日(金)~24日(月)の3泊4日で北海道旅行に行ってきました。ゴールデンウィーク直前ということで観光客が少ないと予想していたのですが、週末にかかっていたせいか、思ったより街はにぎやかでした。
旅行記その3は札幌からバスで1時間ほど移動して赤平市炭鉱遺産を見学します。1994年(平成6年)に閉山した住友赤平炭鉱を元炭鉱マンの解説付きで見学させてもらいます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルの朝食。パンとサラダとカレーです。よくあるビジネスホテルの簡単な朝食ですが、パンが意外と美味しかったのでちょっとテンションが上がりました。
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ススキノの町を散策します。昨日は土曜の夜だったので遅くまでにぎやかな声が聞こえていました。
朝は当然静まり返っています。 -
豊川稲荷札幌別院にやって来ました。
玉宝禅寺 豊川稲荷札幌別院 寺・神社・教会
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「薄野の守護神」と呼ばれ、地域の人々の崇敬を集めているそうです。
ススキノらしく、昭和初期までは、芸妓や遊女、小料理屋の女主人や仲居など、水商売に縁のある女性が、お百度を踏む光景が頻繁に見られたとのこと。 -
歓楽街の一角にある立派なお稲荷さんです。
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商売繁盛のご利益があるお稲荷さんらしい、なかなか羽振りの良さそうなお堂です。
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天井にもお金がかかっています。
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続いて成田山札幌別院新栄寺。
新栄寺(成田山札幌別院) 寺・神社・教会
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名前の通り、千葉県成田市にある成田山新勝寺の札幌別院です。
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お不動さんがたくさんありました。
北海道のお寺や神社は歴史が浅いものが多いので観光としてはあまり面白くないです。散策の途中でちょっと立ち寄るくらいがちょうど良いと思います。 -
創成川を渡った先に古そうなお店がありました。有限会社南川商店というお店らしいのですが、窓の鉄格子が物々しいです。貴金属でも扱っているのかと思ったら、消防用設備・用品・保守点検、制服・作業服店などを扱っているらしい。
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創成川。江戸時代に「大友堀」として作られ、1874年(明治7年)に「創成川」と改名された人工河川です。
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創成川を渡った先に、札幌市公文書館・豊水会館・市民活動プラザ星園などの公共施設があります。廃校になった校舎を再利用している施設のようです。
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敷地の一画が「豊水の庭」という公園になっています。そこに「ほうすい師弟の像」というレリーフもありました。山口初太郎先生という立派な先生がこの学校で教鞭をとられていたらしい。
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さらにレンガ造りの建物もあります。これは「豊水小学校大典記念文庫」といって、1916年(大正5年)に当時の保護者会が造ったものなんだそうです。図書館のある学校というのが大変珍しい時代だったそうで、地域の人々の子弟教育にかける熱意がうかがえます。
豊水小学校大典記念文庫 名所・史跡
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小さな建造物ですが、大勢の人々の情熱の結晶です。
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こういう気合の入った建築遺産を見るのはとても楽しいです。
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続いて中央寺に立ち寄ります。曹洞宗のお寺らしい。
門が立派なのでしばらく見物して次に進みます。中央寺 寺・神社・教会
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狸小路にやって来ました。明治6年頃にはすでに存在していたという大変古い歴史を持つ商店街です。カラスがグワァグワァと鳴きわめきながら店の装飾造花を破壊していました。なかなかパワフルです。
狸小路商店街 名所・史跡
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本陣狸大明神社というのがありました。
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ご利益は以下の8つ。
1、頭に手を触れると学業が上達する。
2、目と鼻をさすることによって、合格・当選・就職が決定する。
3、肩から胸へさすると恋愛が成立し、良い縁をさずかる。
4、太鼓腹をなでると安産になり、育児もうまくいく。
5、通帳に触ると、人からの信用や名声を得ることができる。
6、杖をこすれば、災難を避けることができ、交通安全や幸運を招く。
7、前へ金をたたくと、金運を授かり商売繁盛になる。
8、しっぽを抑えることで回春効果がある。 -
ここに祀られている狸神様のキャラ設定もかなり凝っています。
本陣狸大明神は四国伊予の国の隠神刑部の血を引き、
その妻のかずさ御前は、童謡「証城寺の狸囃子」で有名な証和大明神の血を引くという狸のサラブレット?たちです。
さらに鶴の宮・藻里豊姫(つるのみや・もりとひめ)と真狸(まり)の双子が生まれ、真狸(まり)は愛媛県松山市の狸平(りへい)へ嫁ぎ、
狸輝と結狸という双子の神様をもうけたそうです。
何だか競走馬の血統を聞いているような気分になって来ました。さすがは北海道。 -
秋野総本店薬局。
秋野総本店薬局 名所・史跡
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創業明治五年とあります。札幌開拓の時代から営業しているすごいお店です。
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建物は1901年(明治34年)竣工なんだそうです。
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次は二条市場です。
二条市場 市場・商店街
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ここも明治初期から続く伝統ある市場です。
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新鮮な海の幸が所狭しと並んでいます。
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お土産や、美味しい海鮮料理を求めて朝から観光客でごった返しています。
お店の間の狭い路地を歩いたり、店主とお客のやり取りを聞いたりして楽しんだら、次に進みます。 -
北海寺というお寺がありましたが、特に見るべきものはなさそうです。先に進みます。
北海寺 寺・神社・教会
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千歳鶴酒ミュージアムに到着。
千歳鶴 酒ミュージアム 美術館・博物館
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ここは明治から続く酒造会社「日本清酒株式会社」が運営する施設です。千歳鶴というのが日本酒の銘柄らしいです。
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オープンまでもう少し時間があるので、周囲を散策します。今でもここでお酒を製造しているのでしょう、酒造工場らしい煙突があります。
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隣を流れる豊平川。この川の伏流水を使って美味しい日本酒を造っているそうです。
一条大橋 名所・史跡
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札幌興正寺別院。
暇つぶしに立ち寄っただけのお寺です。真宗興正派のお寺なんだそうです。 -
そろそろオープン時間です。
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ミュージアムとはいえ、本格的な展示はありません。企業の商品展示室みたいなかんじです。私たちのお目当ては大吟醸酒を使用した「酒粕ソフトクリーム」。
濃厚なクリームと酒粕の芳香が素晴らしくうまいです。
上等な甘酒を食べているみたいです。 -
北海道神宮頓宮。
そろそろ寺社巡りも飽きてきました。北海道神宮頓宮 寺・神社・教会
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札幌の町中を流れる創成川。
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対岸に何か偉そうな人の像がありました。大友亀太郎という人の像らしい。創成川のもととなる、「大友堀」を掘った人です。相模国(現在の神奈川県)出身の幕臣で二宮尊徳の門下生の一人なんだそうです。
大友亀太郎像 名所・史跡
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さっぽろテレビ塔。
有名ですが、入ったことがありません。今回も外観のみ。さっぽろテレビ塔 名所・史跡
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北海道中央バス札幌ターミナルに到着。これで午前中の札幌散策は終了。
中央バス札幌ターミナル 乗り物
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ここから北海道中央バス都市間高速バスに乗って赤平まで移動します。
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約1時間半で赤平駅前に到着します。
赤平駅 駅
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鉄道駅に併設されている「赤平市交流センター みらい」でトイレを借りてから赤平観光開始です。
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赤平市はかつて石炭産業で栄えた場所です。夕張市同様、ここもかなり衰退しています。
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珍来という町の中華食堂に入ります。
珍来 グルメ・レストラン
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寂れた町のなかで、ここだけはやたらと繁盛しています。
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俳優の大泉洋氏が出演している北海道テレビの「水曜どうでしょう」という番組で取り上げられたお店ということで、ファンが訪れるらしい。店内にはグッズが色々おいてありました。
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「水曜どうでしょう」以外にも映画やテレビ番組のロケが行われてきたようです。アカデミー賞の国際長編映画賞に輝いた「ドライブ・マイ・カー」も赤平で撮影されたシーンがあるらしい。
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野菜ラーメンを注文。あっさりしたスープに野菜の甘みが加わって、大変美味。
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このお店の人気メニュー「トンカツラーメン」。ヘルメット型のどんぶりで出てきます。炭鉱の町だからだと思ったら、「水曜どうでしょう」で出てきたヘルメットらしい。
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「ど」と書いてあります。
なかなか面白いお店ですが、味はかなり美味しいです。見た目ほど脂っこくなくて、上品なスープにトンカツのコクが混ざって最高です。 -
お腹いっぱいになりました。いよいよ本日のメインイベント、というより今回の旅行のメインイベントの一つ、赤平炭鉱跡の見学に向かいます。
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北海道の炭鉱というと夕張が有名ですが、赤平の方がアクセスが良いので、徒歩旅行者にとってはありがたい場所なのです。
赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設 美術館・博物館
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旧住友赤平炭鉱の跡地に「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」という見学施設が2018年からオープンしています。
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当時の炭鉱の様子や使用した道具などを見る事ができます。
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ここでガイド付見学を申し込むと実際の炭鉱施設の中を見学させてもらえます。
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解説してくださるスタッフは実際に炭鉱で働いていた炭鉱マンです。当時の仕事の様子を交えてかなり詳しく解説してくださいます。
旧住友赤平炭鉱立坑櫓 名所・史跡
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旧住友赤平炭鉱第1立坑櫓の中に入ります。「ヤード」と呼ばれる第1立坑櫓の操車場があります。石炭を運ぶトロッコのレールが伸びて居ます。
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トロッコを押し出す装置。住友赤平炭鉱が閉山したのは1994年。まだ動きそうです。
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実際に使用されていたものが残されています。すごい迫力です。
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人を坑道に運んだケーブルカー
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制御室。トロッコの動きを監視します。
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立坑櫓。地下まで垂直に降りて従業員を運んだり、石炭を上げたりするためのエレベーターのような施設です。
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このケージに人間が18人乗り込んで、地下深くまで降りて行きました。ギュウギュウ詰めのケージが時速43.2kmのスピードで降りていったそうです。
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今では考えられないほどの過酷な労働条件の下で採掘作業は続けられていたようです。
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日本の近代化、そして戦後の復興にも大きな役割を果たしてきた北海道の炭鉱の歴史を物語る産業遺産ですね。
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ガイドさんのお話が大変面白いです。
赤平で採れる石炭の品質の良さ、事故防止のためのルールの厳しさetc.
ついつい聞き入ってしまっていると、「どうぞ写真をたくさん撮ってください。」と促されます。 -
どこを切り取っても素晴らしい工場風景になります。
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竪坑の上部に登ります。
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立坑櫓の滑車「ヘッドシーブ」。直径5.5mもあります。
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建物の外にも同じ直径の滑車が4つあります。これらの滑車とワイヤーを使ってケージの上げ下げを行っていました。黒板を使ってビシッと講義してくれます。
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制御室。自由に中に入って写真撮影させてくれます。
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2階からの眺め。カッコイイです。
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大迫力の工場見学です。赤平市民は200円、市外でも800円で見学できます。工場ビューや廃墟系の好きな方は絶対に訪れるべき観光スポットだと思います。
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まだ見学は終わりません。ここから少し離れた自走枠整備工場という建物に移動します。徒歩で来た人は施設の車で運んでくれます。
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ロードヘッダー。
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炭坑内で実際に使用していた重機などが展示されています。
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ドラムカッター。これで坑道を掘り進みます。
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炭坑内は火災発生防止の為、動力は全て電気なんだそうです。
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住友赤平炭鉱は、昭和13年(1938年)開鉱、平成6年(1994年)閉山。56年間の総出炭量は4939万トンでした。
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石炭の展示。実際に持たせてもらいましたが、石炭がかなり軽いものであることを初めて知りました。(質の高い石炭ほど軽いそうです。)
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見学終了です。鉱山跡は現在森になっています。
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閉山してから育った木々らしい。シラカバとニセアカシアが多いそうです。ニセアカシアは外来植物なのであまり歓迎されていないそうです。
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帰りは駅まで送ってもらえました。バスの来る時間まで、少し町を歩きます。やすらい通りという商店街?がありました。
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昔はここを親不孝通りと呼んでいたそうです。多くの炭鉱マンが仕事終わりにここで遊んでいたのでしょう。
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今はもうすっかり寂れて静まり返っています。
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先ほどお昼を食べた珍来もこの通りに面しています。
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通りの先にあったCOOPでおやつのアップルパイを購入。交流センター みらいのベンチで食べました。これもかなり美味しかった。やっぱり北海道の食べ物はどれもレベルが高いと思います。
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札幌に戻って来ました。本日の夕飯も昨日に引き続きスープカレーです。「Rojiura Curry SAMURAI.さくら店」という大変オシャレなお店です。
Rojiura Curry SAMURAI. さくら店 グルメ・レストラン
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今日も野菜たっぷりスープカレーです。口コミでは行列ができるお店だとのことでしたが、私たちが行った時には店は空いていてすぐに座れました。
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私はトッピングでザンギとブロッコリーを頼みました。
大きな野菜がとても美味しい。お腹いっぱいになってホテルに帰りました。
明日は旅行最終日です。札幌の町を歩き回る予定なので早めに寝ます。
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