ソウルから地方旅④～ソウルからバスで安東・河回村へ

2022/11/05 - 2022/11/05

ソウルから地方旅４日目はずっと行ってみたかった世界遺産の河回村(ハフェマウル)へ。
川が馬蹄形に大きく蛇行してできた場所に茅葺屋根のお家が並ぶ
のどかな集落です。

実は前回一人でソウルに来たとき行こうと思ったけど朝起きられなくて、急遽水原華城に変更。
やっと行くことができたのですが…。

今日は土曜日、世界遺産なので混雑覚悟です。
それでもこの日を選んだのは、河回村で催される「仮面劇」を見たかったからなのですが…。

感想。
・ガイドを雇えるなら欲しかった。
・せっかくなら仮面劇見たかった～。
・展望台行く方は要注意です(22年11月現在)

エリア 安東(韓国)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: アシアナ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: Agoda

バスがたくさん停まる京釜線ターミナル

早朝6時にホテルを出発。
毎晩遅いのでいい加減辛くなってきた。

眠い目を擦って、朝6時にホテルを出発。
２日目の反省を込めて、かなり早めに到着。
まだ明るくなる前に着きました。

河回村(ハフェマウル)へ行くにはまず、安東(アンドン)という町を目指します。
高速ターミナル駅には湖南線(セントラルシティ)と京釜ターミナルの２つのバスターミナルが直結しています。

安東行は以前は東ソウルターミナルから出ていたようですが、今はこの京釜線
ターミナルからのみのようです。

朝6時台から1時間おきくらいに出ています。

高速バス (京釜線) バス系

発車口の番号表示、なんだかレトロでお洒落。

京釜線ターミナルの方が古いのか、全州行の湖南線ターミナルより全体的にレトロです。
あと、こんなにお店あるんだ！って驚く位待合室に飲食店がたくさんあります。
かなり広いターミナルなので発車口が端っこだと、5分位歩きます。

KO BUSのWEBサイトhttps://www.kobus.co.kr/main.doでは時間や料金、残席まで見られるのですが、在外国人には予約できないようです。

土曜日なので心配で、前日からウォッチしていたのですが、どんどん席が売れていく…
こんなことなら２日目に買っておけば良かった。

なんとか(残り３席だった！)カウンターで往復分購入し、乗車。
エコノミー(10列4席)で18,400ウォン(約2,000円)です。

やっぱりエコノミーだとちょっと快適さに劣ります。
そもそもプレミアムとかでも平気で座席が壊れていたり、リクライニングに不具合があったりするので…。

エコノミーなら日本の観光バスと同じと思ったら痛い目に会います。
とにかく乗り心地が悪く寒かった。

往路のサービスエリア

２時間足らずでトイレ休憩。
やっぱり出発時間ではなく、停車時間の案内でした。

コンビニとトイレのみでした。

安東バスターミナル目の前の安東駅

サービスエリアから1時間足らずで安東に到着。
バスターミナルの目の前に新しい安東駅があります。
ソウルから電車で行けるのか調べましたが、本数が少ないのと、時間もすごくかかるのでバスの方が便利です。

朝の10時ですが気温１度とソウルより寒い！！

安東ターミナル 駅

安東高速バスターミナル

安東駅と言いますが、市街地までは大分離れています。
もし市街に行く場合はここから路線バスに乗る必要があります。

僕たちはここから河回村(ハフェマウル)行きのバスに乗ります。
世界遺産なのだからわかりやすく案内があるかと思ったら、全然乗り場の案内が無い。

実際はこのターミナルの目の前、写真左上に写っている屋根下が乗り場です。

安東ターミナル 駅

河回村行きのバス停

世界遺産なのに英語表記が一切なく、韓国語のみ。
韓国語で「ハフェ」と書かれた下に小さく河回村の写真があるのみです。

不親切過ぎる…。
欧米人カップルも迷っていました。

英語ペラペラのお洒落なお爺さんが、
「ハフェマウルに行くならこのバスに乗りなさい」と教えてくれました。

バスの時刻表は河回村のホームページで確認できます。
http://www.hahoe.or.kr/japanese/sub1.asp

安東ターミナル 駅

銀杏の絨毯（車窓）

お天気はとってもいいのですが気温が低く乾燥しており、寒いです。
バスはガラガラでした。結構スピード出すので席が空いていれば必ず座りましょう。
座っていないと運転手にめちゃめちゃ怒られてました。

仮面博物館

30分ほどバスに揺られ、河回村到着。
バス停を教えてくれたお爺さんも乗っていたのですが、降りるときに僕たちと
欧米人カップルに「着いてきなさい。」と。

どっか連れてかれちゃうのかな。怖い…。

着いて行った先は博物館。
「博物館見ていきなさい。無料だから。」と言ってどっかに行きました。

流暢な英語を話し、高そうな服を着ていたので両班(貴族)でしょうか。

安東世界仮面博物館 博物館・美術館・ギャラリー

河回村入口の食堂

小腹が減ったので何か軽く食べよう。
博物館周辺には食堂がいくつかあります。

安東の名物は塩サバ焼きか安東チムタク（野菜とお肉と春雨の炒め）。
どちらもボリュームが凄い！
セットメニューだと巨大な塩サバ一尾と２～３人前のチムタク。

韓国って１人はおろか、２名でも飲食に困るときがある。

山菜ビビンバ

メニューにビビンバの文字があったのでビビンバを注文。
なにやら韓国語でめっちゃ言ってくる。
「ビビンバ無いの？（オプソヨ）」と聞いてみるけど、無いとは言わない。
しきりに何か言うけど全然わからん！

じゃあ「冷麺！」って言ったら「冷麺は無い！」と即答。
確かにメニューには冷麺（夏季）と書いてあった。

チムタク薦めてんのかな～、でもあんなに食べたくないしな～と友人と
悩んでいると、ビビンバ出してくれた！

ただこの山菜、付け合せに出てくるものと全く一緒。
「そうゆうことか…」と、納得。

山菜自体はゴマ油が効いており、コリコリ触感、半熟卵も載ってて十分美味しかった。
ビールが進む進む。

塩サバなんて頼んでたら宴会になっちゃいます。

集落入口

河回村へは路線バス降りた所(博物館や食堂のあるエリア)からさらにシャトルバスに乗車します。歩いても行ける距離ですが、みんな乗ります。
シャトルバス乗り場で入場料5,000ウォンを支払います。

電気バスはかなり頻繁に出ています。

河回村 旧市街・古い町並み

川沿いの並木道

特にガイドをお願いしている訳ではないので、ウロウロ自由に散策します。
後から思ったのですが、ガイドは絶対いた方が良いです。

なぜなら今でも人が生活している集落なので、どれが見どころなのか、はたまた一般の民家なのか分かりづらいからです。

文化財の建物や見どころがあっても詳しい解説があるわけではないので、
本当にただ雰囲気が良い景色を見るだけになってしまい勿体ない。

後悔しました。

集落をグルっと取り囲む川

渡し舟に乗って対岸の展望台の芙蓉台(プヨンデ)に行けるはずなのですか、
船らしきものが見当たらない。
とゆうかこんなに水位が低くてどうやって船が出るのか…。
ひたすら川沿いを歩きますが見つからない…。

河回という地形を見るには展望台に行く以外ないのですが。

参神堂（サムシンダン）

樹齢600年以上のケヤキの木。
ここは仮面劇が初めて行われた場所だそうです。

三神堂 御神木 観光名所

河回村の路地

中心部は本当に人が多く、写真を撮るのも一苦労。
ここに泊まれば夕方や、朝など静かな時間に散策できてよさそうです。

河回村 旧市街・古い町並み

養真堂（ヤンジンダン）

両班(貴族)のお家。
河回村は16世紀に柳氏一族によってつくられ、同族集落として存続してきたそう。だからどこもかしこも、柳さんのお宅です。
住人の7割は柳さんだそうです。

養眞堂 史跡・遺跡

忠孝党

貴族のお家は茅葺ではなく瓦屋根。

忠孝堂 寺院・教会

集落の風景

現在も人が住んでいます。

集落の風景

集落の風景

集落の風景

いたずら猫を発見！
「見たな！」的な一コマ。

集落の風景

集落の風景

中心部を外れると、一気に観光客が居なくなります。
場所柄、個人客より団体客の方が多いみたいで、ガイドさんの説明が終わったら
帰っちゃうからでしょう。

河回村の民家

こちらは一般の民家のようですが、お庭を開放していました。
たくさんのお花が植えてあり、ガーデニングがご自慢のようです。

集落の風景

どちらかとゆうと、こうゆう寂れた雰囲気の方が好きです。
ドラマや映画に出てきそうですね…。

集落の教会

集落のはずれにある教会。
なんとも言えない、韓国ホラーに出てきそうな雰囲気です。

麦畑？

集落の風景

散々歩きましたが渡し船も見つからないし、仮面劇の会場もわからないので、
一旦集落の入口のインフォメーションまで戻ります。

ところがインフォメーションで衝撃の事実２連発！

集落の風景

英語がペラペラのおばさんがいたので質問。

仮面劇はどこでやるの？？
「やらないよ！」

え。何で。今日土曜日でしょ？
「ほら、ソウルで事故があったじゃない。それでね。」

何と！梨泰院のハロウィン雑踏事故のことだ。
出発直前だったけど、今回はソウルはほとんど滞在しないので気に留めてなかった。（亡くなかった方が居たのは悲しいですが…。）

確かに、ハロウィンの事故の後に「仮面劇」は無いよね…。
国中で喪に服すって言ってたし。

気を取り直して、次の質問。

展望台・芙蓉台にはどうやって行くの？船はどこ？
（おばさん苦笑い）「船は無いのよ」

無いってどういうこと？
「今橋を作っているの。それで船はもうないのよ。」

（順番逆じゃない！？）
歩いていけないの？
「歩いては行けないわね～。」

仮面劇も無くなったし、時間はある。
友人と相談しタクシーで行くことに。

展望台・芙蓉台(プヨンデ)からの眺め

タクシーはバス乗り場に沢山いるのでそこまでシャトルバスで戻ります。適当に声をかけ連れてってもらいました。

ただ復路の足がないので、タクシーに待っててもらいました。
往復20分+滞在20分程でトータルで3,000円ちょっとでした。

帰りはまた河回村のバス停まで戻ったのですがよく考えれば安東までそのまま戻っても良かったかも。

芙蓉台 自然･景勝地

展望台・芙蓉台(プヨンデ)からの眺め

夢にまで見た景色。
が、水が全然無いです。

大蛇行。
アメリカのホースシュベントや徳島の祖谷渓、三重和歌山の木津呂集落のようなものです。

芙蓉台 自然･景勝地

展望台・芙蓉台(プヨンデ)からの眺め

こんなに水がなきゃ、そりゃあ渡し船も運航できないわな。
もしや橋を作るために水量を調節してるのかしら。

何れにせよ22年11月時点で橋脚すら無かったのでこれから訪問される方は要注意です。

バスチケット

河回村入口までタクシーで戻って、安東へのバスを待ちます。特にお土産らしいお土産もないので、アイスコーヒーだけ買って小一時間時間を潰しました。

それにしても韓国のコーヒーは美味しくない…。
値段は日本より高いくらいなのに…。

安東のバスターミナルにはお土産屋さんがあります。
仮面饅頭を購入しました。

チケットにはQRコードが印字されてるので乗車時にスキャンします。

高速バス

17:10発のバスで帰ります。

高速バス車内

復路はまたまたプレミアム。
お値段は倍くらいしますがゆったり快適です。

ただリクライニングは故障も多いので運次第です。

高速からの夕景

途中トイレ休憩があり、
20時10分ソウル着。
そのままホテルへ向かいます。

ハナムデジジップ(Hanam Pig House/河南豚屋)

20時30過ぎにホテルのあるシンノヒョン駅に到着。
そのまま夕食へ。

ホテルの周りは繁華街。
たくさんの飲食店がありますが、22時位で閉まっちゃうお店も多いです。
プチ夕食難民。

鍋よりお肉。牛より鶏、鶏より豚。
ということでフラッと入ったお店。

ハナムデジジップ(Hanam Pig House/河南豚屋)

英語のメニューもありました。
良くわからないので適当にお肉の盛り合わせ（サムギョプサルとモクサルとカルビ）のセットを注文。
韓国はお店の人が全部やってくれるので楽ちんです。

あまり愛想の良くないけど手際の良いお兄さんが作ってくれました。
モクサルは初めて食べましたが。
首のお肉みたいです。

ビール２本のあとはひたすら焼酎です。
ワインが飲みたい…。

ハナムデジジップ(Hanam Pig House/河南豚屋)

締めにキムチチャーハンを作ってもらいました。
その名もお弁当キムチチャーハン。
２名には少し少ないです。

一通り満足。
というかこれ以上豚肉は食べられないと思って退店。

帰国してから知ったのですがこのお店、韓国内に100店舗以上あるどころか、
新大久保にもあるみたいです。

味は悪くないけど、日本にもあるなんて…。

飲み足りないので町をブラブラ

ホテルの周辺は繁華街。
色んなお店があります。

とにかく道路がビラだらけで汚い。
マナー悪いなと思ってたら

なんとこのビラ。
配られたものを捨てている訳ではなく。
ビラ撒バイクが適当に数十枚単位で、バシャ、バシャって撒いて行くんです。

びっくり。

てゆうか誰か拾って連絡する人いるのかな。
何のビラかしらんけど。

ホテルのバー

結局ホテルに戻ってきました。
ホテルの最上階にはバーがあるので、そこで飲みなおすことに。

土曜の夜ですが僕たち以外誰もお客さんがおらず、２名で貸し切りでした。

ホテル ザ デザイン LYJ カンナム プレミア ホテル

ラムコーク

ビール、ワイン、カクテル飲んで。
締めにポルチーニのパスタを注文。
２名で10,000円ほどでした。

物価はもう日本とほとんど同じです。

おやすみなさい。

ホテル ザ デザイン LYJ カンナム プレミア ホテル

ソウルの景色

翌日は江南とやらを散策。ショッピングでもと思ったのですが、
起きたら11時。
毎日早朝出発だったので仕方ない。

タクシーを呼んでもらい、空港へ。
まさか最終日がホテル滞在のみになるとは…。

金浦空港のチェックインカウンターにはスーツケースが30個以上
ずらりと並んでいる。
でも並んでる人が居ない。
修学旅行生かなにかなのかな。

金浦空港

免税店で香水でも仕入れようと思ったら、何にも売ってない！
韓国の空港ってこんなに何もなかったっけ？？
何もかも売り切れでびっくりしました。

ただセールが半端なく、LANCOMEの目元クリームが１本分買えば１本おまけという太っ腹。
迷わず購入。

免税店のオバちゃんたちがやたらソワソワしているから、
誰か来てるの？と聞いたら、

「セブンティーン、すごく有名ね！」とのこと。

黒服の人達が、「写真NO！」、「近寄らないで！」
としきりに案内するのだけど、誰だか知りも知らない僕たちはそのままスルー。

搭乗口に表れたのはびっくりするくらい頭の小さい男の子のグループでした。
日本でライブでもするのかな。

同じ飛行機で帰国。
久々の海外旅行終了。