雲南 七日游・春天 vol.3(麗江前編)

2023/03/17 - 2023/03/23

計画をしたものの、コロナのせいで行けなかった雲南省へリベンジ旅行。高地の旅に若干不安があったので、安全策で昆明（標高1900m）から大理（2100m）、麗江（2400m）を巡る行程を組んだ。概ね天気にも恵まれ、遅延や欠航、体調不良などでケチが付くことなく、雲南の自然と文化を満喫した旅の記録。玉龍雪山を中心に。

エリア 麗江(中国)

3泊お世話になるのは丽江古城藏元雪山揽景酒店。1泊360元朝食付きのツインルーム。黑龍潭が窓から見えるという部屋をあてがってもらった。

下午茶のサービス。日本の旅館みたい。清潔でスタッフの対応も良い。詳しく紹介したいが事務局が登録してくれないんだよね。

核心価値観の漢字の下にトンパ文字が書かれているところが麗江らしい。

散歩がてら公園を遠ってみたが、この日は玉龍雪山は恥ずかしがって顔を出さない。

黒龍潭 広場・公園

古城源。黒龍潭は、玉泉公園とも呼ばれ、麗江古城から約1キロ離れたところに位置していて文字通り古城で暮らす人の水瓶にもなってきたのだ。

やって来ましたこの度2つ目の世界遺産、麗江古城。

麗江古城 城・宮殿

四方街に集まるたくさんの少数民族の女性。ではなくて、外地から来た旅行客がコスプレを楽しんでいるのだ。古城内に生活感はなくもはやテーマパーク。

四方街 散歩・街歩き

夕食は雲南名物キノコ鍋をいただく。正直キノコの効能には興味がないので、大众点評で探して色々食べられるコース料理にした。キノコの風味が溶け込んだ鶏ベースのスープは最高においしかった。

キノコの説明書。日本で食べられないような高級キノコ。雲南でも一つひとつはそこそこ高い。

大理V8のビール。どういう意味かよく分からんが、勝ち続けるのはす良いことだ。深酒はせずにホテルに戻り明日のツアーに備える。

早上好！まだ薄暗い6時半にやってきたツアーの車に乗って念願の玉龍雪山に出発。まずはこの小屋で話を聞く。おそらく全てのツアーはここを通る契約をしている。

高地での心得を一生懸命説明してくれる。そしてこの後ぼったくりのように高い酸素ボンベ（60元)とエナジードリンク（68元)を買わされる。買わなくてもいいけど、不安になって皆んな買う。

玉龍雪山の全景が眺められる甘海子というスポット。ツアーならここで写真撮影の時間をもらえる。南北35km、東西12kmに広がる連峰が目の前に迫る様子は圧巻である。

玉龍雪山 山・渓谷

甘海子にはビジターセンターの他、印象麗江ショーの会場がある。

ビジターセンターを起点にバスの乗って移動。点在する観光スポットはそれぞれ離れており、駐車場やレストランなどはこのビジターセンターに集約されている。

景勝地の一つ、藍月谷にやってきた。

藍月谷 自然･景勝地

氷河から流れて来る水はこの上なく透き通っていて美しい。

棚田風の滝。どっかの洞窟で見たような。

日光が有ればエメラルドブルーの美しい写真が撮れたんだろうけど、ちょっと太陽に嫌われたようで雲から顔を出さない。

トンパ文字の石碑。ナシ族が使っていた文字という説明はあるが、何て書いてあるのかは分からない。トンパ文字を読み書きできる人もかなり少なくなってきているとか。

この辺に生息しているのか、野良牛なんかもいる。

石灰分も含む地質で淡い色合いを生み出すことからプチ九寨溝とも言われる、らしい。今日はなんかドブさらいのようなことをやってて必要以上に乳白色だが。

藍月谷は基本的に電動カートで移動。距離は走らないが一人50元とか、中国の観光地は何かと金を取られる。

ビジターセンターで食事。超質素な鍋を見ず知らずの参加者とつつく。この体験は中国でしかできない。

バスに乗ってロープウェイ乗り場に向かう。客は普段より少なそうだがチケットは売り切れ。中国では混みそうな場所はツアーに任せておくのが楽。

チベット仏教の影響も大きい地域。タルチョなんかも建てられているが、これは観光用と思われる。

これが一本68元の高麗人参ドリンク。何で買っちゃったんやろ。買ったからには飲む。そしてこれのおかげで死なずに済んだ、ということにしたい。

多い時にはロープウェイ乗り場で数時間待ちとかもある様子。今日のこの時間帯はほぼゼロだった。とってもラッキーマン。

ロープウェイは8人乗りの小さいゴンドラ。強風が吹いたら運行停止してしまう。現に一昨日は午前中運行停止だったらしい。せっかく来たのに乗れなかった知り合いの話も聞いたことがある。

一気に4500mを目指す。約10分程度のロープウェイの旅。

高地なので高い木が生えない。ゴツゴツした山肌が山頂に近づいてきた証拠で気分を高揚させる。

山頂駅に到着。山頂駅には売店や喫茶店の他酸素ボンベなども売っている。緊急時の医務室まである。値段は全体的に高地価格だが許容範囲。

山頂駅があるのは4506m地点。ここから徒歩で最高地点4680mを目指す。ただ高地なので30分程度かかる。体力に自信がなければここで待機。

同じツアー客だった中国系カナダ人の若者とチャレンジすることに。

実際登ったら分かるが一段一段が異常にしんどい。多くの人が休みながら一番上を目指す。ゆっくり行けば大丈夫。

中間くらいまで上るとダイナミックな氷河の姿が見えてきた。

あと一息！！苦しい！！

最高点に到着～。ここから5500m超えの主峰や太古の氷河全体が見渡せる。

ちょっと曇ってはいるが、青空も見えるし天気は及第点かな。

雲が流れて時々山頂を拝むことができた。いい眺めを堪能してぼちぼち戻ることにする。

ロープウェイ乗り場への戻り道。やっぱ帰りは楽。

帰りはロープウェイに乗るのに少し並ぶ。って言っても15分程度だが。

山頂駅までは問題無かったんだが、最高地点まで行ったせいか少し頭が痛い。

チャンイーモウ監督プロデュースの印象麗江を観る。このシリーズは武夷山で見たことがあり、2回目。自然の景観を活かした舞台と中国らしい大人数のキャストが出演するダインミックなショーだ。

印象麗江 エンターテイメント

色々な民族の誇りを披露するというコンセプト。力強く躍動感のあるショーだ。

神々が暮らすとされる玉龍雪山を背景に、舞台は赤土の雲南の大地を表現。言葉が分からなくても思わず見入ってしまう。ショーは60分だが、時間の関係か45分前後で途中退席するツアー団がチラホラ。参加者も可哀想だが、キャストにも失礼じゃないの。

ツアーを終えてホテルに帰ってきた。ちょっと休憩してから散歩。今日は夕方でも黒龍潭から山がきれいに見える。

黒龍潭 広場・公園

再び麗江古城。土産を買ったり、小吃を食べたり、何度来ても飽きない。

麗江古城 城・宮殿

古城内で最大の橋である大石橋。長さ10.6m、高さ2.2m、幅3.3mある石橋で明の時代にこの辺りを掌握した木氏によって作られた。

大石橋 建造物

麗江古城は色とりどりの花が手入れされてとても美しい。志茂田景樹のように実にカラフル。

今日も相変わらずの賑わいの四方街。

四方街 散歩・街歩き

科貢坊。清の時代にこの街に暮らした楊氏一族が科挙に合格したことを記念して作られた専門学校の跡地。もともと2階建手だったが、1944年に火事で消失。3階建になり再建されたもの。

夕食をとれるところを探していたら、多くの傘がぶら下げられた通りがあった。完全に映える写真撮るための演出やん。

民族衣装は女性ものだけでなく男性のものもある。勇気出して着てみても面白かったかなと後悔。

日本でも注目される高タンパク低カロリーの昆虫食。バッタは安いんだけど全体的に虫は高いんだよね。

今日の夕食は滇山雪鱼という創作雲南料理の店。民族料理を今風に食べやすくして提供している。これは秘制雪山鱼という酸菜鱼に似た料理。

これは纳西腊排骨という料理。ナシ族の肉料理をアレンジ。辛くなくさっぱりした味。

今日はとっても疲れたのでこれでおしまい。だんだん旅も終わりに近づいてきました。Vol.4に続きます。