北千住・南千住旅行記(ブログ) 一覧に戻る
気温も高くなってきた3/8に京成電車に乗り千住大橋駅へ。<br />駅から南へ歩き墨田川の北岸にある大橋公園へ。<br />ここは芭蕉「奥の細道」の旅立ち、離別の地です。<br />道元「正法眼蔵(坐禅箴)」に基づき、芭蕉の句碑を読み解きます。<br /><br /> 行春や鳥啼魚の目は泪<br />(いくはるや、とりなきうおの、めはなみだ)<br /><br />この「鳥啼魚」とは「天界の声を出す人間」を表象。<br />道元の正法眼蔵(坐禅箴)に拠れば、天地一体である「悟り」の状態は、天界(鳥:天使)と地上(魚:人間)の連結により生じます。<br /><br />水清徹地兮、魚行似魚。(水清んで徹地なり、魚行いて魚に似たり)<br />空闊透天兮、鳥飛如鳥。(空闊透天なり、鳥飛んで鳥の如し)<br /><br />芭蕉は、自分を鳥啼魚に例え、暗示しています。<br /><br />他にも色々な掲示板があり、将軍や大名など、江戸時代の旅の様子を知る事ができました。

歴史)千住大橋で芭蕉=鳥啼魚、将軍、大名などの旅を知る

13いいね!

2023/03/08 - 2023/03/08

130位(同エリア512件中)

0

14

ヘチマ

ヘチマさん

気温も高くなってきた3/8に京成電車に乗り千住大橋駅へ。
駅から南へ歩き墨田川の北岸にある大橋公園へ。
ここは芭蕉「奥の細道」の旅立ち、離別の地です。
道元「正法眼蔵(坐禅箴)」に基づき、芭蕉の句碑を読み解きます。

 行春や鳥啼魚の目は泪
(いくはるや、とりなきうおの、めはなみだ)

この「鳥啼魚」とは「天界の声を出す人間」を表象。
道元の正法眼蔵(坐禅箴)に拠れば、天地一体である「悟り」の状態は、天界(鳥:天使)と地上(魚:人間)の連結により生じます。

水清徹地兮、魚行似魚。(水清んで徹地なり、魚行いて魚に似たり)
空闊透天兮、鳥飛如鳥。(空闊透天なり、鳥飛んで鳥の如し)

芭蕉は、自分を鳥啼魚に例え、暗示しています。

他にも色々な掲示板があり、将軍や大名など、江戸時代の旅の様子を知る事ができました。

旅行の満足度
3.5
同行者
一人旅
交通手段
私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 大橋公園の入口にある、芭蕉の句碑。<br />「奥の細道」における旅立ち離別の場所です。<br /><br />奥州出羽三山参拝の旅に関しては以下参照<br />https://4travel.jp/travelogue/11738216

    大橋公園の入口にある、芭蕉の句碑。
    「奥の細道」における旅立ち離別の場所です。

    奥州出羽三山参拝の旅に関しては以下参照
    https://4travel.jp/travelogue/11738216

  • 行春や鳥啼魚の目は泪<br />(いくはるや、とりなきうおの、めはなみだ)<br /><br />この「鳥啼(な)き魚」とは「天界の声を出す人間」を意味します。<br /><br />道元「正法眼蔵(坐禅箴)」に拠れば、天界(鳥:天使)と地上(魚:人間)の連結で、天地一体であるような「悟り」の状態が生じます。<br /><br />水清徹地兮、魚行似魚。(水清んで徹地なり、魚行いて魚に似たり)<br />空闊透天兮、鳥飛如鳥。(空闊透天なり、鳥飛んで鳥の如し)<br /><br />芭蕉は自分を鳥啼魚に例えており、道元と同様に、天地一体であるような直観から出句するのだ、という自負が感じられます。

    行春や鳥啼魚の目は泪
    (いくはるや、とりなきうおの、めはなみだ)

    この「鳥啼(な)き魚」とは「天界の声を出す人間」を意味します。

    道元「正法眼蔵(坐禅箴)」に拠れば、天界(鳥:天使)と地上(魚:人間)の連結で、天地一体であるような「悟り」の状態が生じます。

    水清徹地兮、魚行似魚。(水清んで徹地なり、魚行いて魚に似たり)
    空闊透天兮、鳥飛如鳥。(空闊透天なり、鳥飛んで鳥の如し)

    芭蕉は自分を鳥啼魚に例えており、道元と同様に、天地一体であるような直観から出句するのだ、という自負が感じられます。

  • 句碑の裏側<br /><br />芭蕉は、深川を舟で出発し、1689年3/27に千住に上陸し、奥州へ旅立ちました。<br />千住は、1625年、三代将軍家光の時、日光道中の初宿に指定され、日光・奥州・水戸の三街道の宿駅として賑わった所です。

    句碑の裏側

    芭蕉は、深川を舟で出発し、1689年3/27に千住に上陸し、奥州へ旅立ちました。
    千住は、1625年、三代将軍家光の時、日光道中の初宿に指定され、日光・奥州・水戸の三街道の宿駅として賑わった所です。

  • 大橋公園にある「おくのほそ道行程図」

    大橋公園にある「おくのほそ道行程図」

  • 説明文:<br />私以外にも、説明看板などを見ている人あり。

    説明文:
    私以外にも、説明看板などを見ている人あり。

  • 公園から階段を上がり、堤防を越えて、墨田川の川岸へ降りた所にある絵と文。

    公園から階段を上がり、堤防を越えて、墨田川の川岸へ降りた所にある絵と文。

  • 公園側から見る千住大橋

    公園側から見る千住大橋

    千住大橋 名所・史跡

  • 「千住の橋戸河岸」に関する説明看板<br />この河岸で陸揚げされた産物は、赤穂塩や黒砂糖や近隣の食材、材木・石材など多種にわたる。

    「千住の橋戸河岸」に関する説明看板
    この河岸で陸揚げされた産物は、赤穂塩や黒砂糖や近隣の食材、材木・石材など多種にわたる。

  • 公園下から、千住小橋を渡ります。

    公園下から、千住小橋を渡ります。

  • 江戸時代の説明看板群

    江戸時代の説明看板群

  • 江戸城から千住の御上り場までの絵図<br />将軍は、ここ御上り場で乗舟

    江戸城から千住の御上り場までの絵図
    将軍は、ここ御上り場で乗舟

  • 千住大橋際の御上り場に将軍の御成船が着く様子

    千住大橋際の御上り場に将軍の御成船が着く様子

  • 千住宿を利用した大名行列

    千住宿を利用した大名行列

  • 千住宿の役人、高尾家の旧記<br /><br />千住大橋は、1594年に墨田川に架けられた初の橋で、その後、架け替えが続き、今の橋は1927年(昭和2年)に完成。<br /><br />江戸時代には、千住は交通の要衝として栄えた場所です。

    千住宿の役人、高尾家の旧記

    千住大橋は、1594年に墨田川に架けられた初の橋で、その後、架け替えが続き、今の橋は1927年(昭和2年)に完成。

    江戸時代には、千住は交通の要衝として栄えた場所です。

13いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP