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ホテルで朝食を済ませ、前日ホテルに手配をお願いしていたタクシーで6:45ホテル出発。8分程度で石垣港フェリーターミナルに到着。予め予約しておいた7:10発の八重山観光フェリーで西表島に向かう。西表島大原港までの所要時間は40~45分。天気は良く、船の揺れも少なく、途中では海面から昇る日の出を見ることもできた。<br /> 大原港に着いた後、予約していたレンタカーをピックアップし、西表島観光をスタート。県道215号線を北上したが、1月末でオフシーズンということもあり、すれ違う車も殆どなくゆったりとドライブを楽しむことができた。<br /><br />最初に訪れたのは、国の特別天然記念物「イリオモテヤマネコ」の生態を学ぶことができる、野生生物保護センター。しかし、着いたのが9時前で営業開始時間前であった。ここでイリオモテヤマネコ自体を見られるわけではなく、生態などの解説ならばネットでも見えると自分を納得させ、水牛車や歩いてでも渡れる“由布島”に向かう。5分ほどで到着するが当然ここも水牛車の営業時間前。もともと水牛車には竹富島で乗れば十分と思い、ここでは乗るつもりはなかったので問題はなかったが、歩いては渡ってもいいかなと思っていた。しかし、生憎満潮時で深いところは腰辺りまで水深がありそうだし、また、裸足だと貝殻等を踏んでケガをする恐れがあるがビーチサンダルも持っていなかったので歩いて渡るのもあきらめる。<br /><br />県道215号線に戻り、一路“星砂の浜”に向かう。30分程度で到着し、浜に出てみるが、最初に感じたのはペットボトルやプラスチック製の漂着ゴミの多さである。西表島は中国や台湾に近いためラベルには中国語の表記があるものが多かった。聞くところによると、観光シーズンだけでなく、冬場も定期的に浜の清掃をしているとのことだが、我々が訪れた時は前回の清掃から時間が経っていたのか、ロマンティックな名の浜にはそぐわない光景だと思った。<br />浜の前には美しい青く澄んだ海が広がっており、魅力的な観光スポットであることは間違いないだけに、漂着ゴミ問題が何とかならないかと強く思う。しかし、島民や島を訪れる観光客がいくらマナーを守っても、外国から流れ着くものは国際的な取組みに期待するしかなく当面の間は浜辺のゴミ問題は続くと思わざるを得ない。<br />持っていれば幸運が訪れるという星砂は、残念ながら見つけることはできなかった。<br /><br />次に、沖縄県最大の川で、両側に日本最大のマングローブ林が広がる“浦内川”に向かう。10分足らずで、上流約8Kmの地点までさかのぼれる遊覧船の船着き場に到着。生憎、遊覧船は出た直後で、次の便までは小一時間あるため、県道215号線を南西に下り、終点まで行ってみる。これより先には道路はなく、陸続きの集落であっても船で行くしかないとのこと。浦内川の遊覧船乗り場に引き返し、チケットを買い、11:00発の便に乗り込む。船の定員は60名であるが、乗客は我々夫婦ともう一人の若い女性で3人だけ。出船直前に、路線バスを降りた若い女性が乗り込んできて4名の乗客で出発。<br />遊覧船の船長さん、後から乗り込んできた地元在住の女性が揃って「こんなにいい天気が続くのは珍しい」というほどの好天で、川岸に群生するマングローブは勿論、青い空を舞う野鳥などもきれいに見えた。<br /><br />我々夫婦は遊覧船の往復だけのつもりであったが、若い女性二人は上流の船着き場から徒歩で40分の、日本の滝百選に選ばれている“マリユドゥの滝”、さらに上流にある西表島の聖地とされている“カンピレーの滝”まで行くという。それを聞いて、我々もレンタカーの返却時間まではたっぷり時間があるし、この後特段行きたい所も無かったため、歩いてみることにした。<br />地元在住の女性は滝までのトレッキングはこれが3度目ということで、彼女が先頭になり歩き始める。暫くするともう一人の女性が河原に降り写真を撮り始めたので、遅れて独り歩きになることを心配したのか、先頭の女性が様子を見に行き、すぐに二人で戻ってきた。狭い山道であるため、自然と筆者が先頭になる形となり、トレッキングを続ける。<br />筆者と家内は共に70歳なのだが、筆者は平日の朝、毎日30分程度ランニングしており、家内も買い物のルートを工夫するなどして毎日1万歩を目指して歩いているので、年の割にはまあまあ歩ける方かなとは思う。地元の彼女も我々の歩きを見て、これなら奥のカンピレーの滝まで行けると確信したと後で言っていた。<br />ガイドブックなどでは50分程度とされているカンピレーの滝まで40分強で着き、滝の傍まで降りて思い思いに写真を撮る。帰りの船の時間もあり、早めに切り上げて、来た道を引き返し、マリユドゥの滝を目指す。遊覧船の船長さんにはマリユドゥの滝は河原まで降りずに展望台から見るだけにするように言われていたが、地元の彼女がこれまでのペースなら河原まで行けると言うので滝の傍まで降りた。写真を撮ったりして、元の道に戻り、帰り道の途中にある展望台にも寄ったが、ここから見える滝の遠景も素晴らしいものであった。<br />その後、来た道を引き返し上流の船着き場には、船長さんに指定された時間より10分ほど前に着くことができた。下りの遊覧船にのり、河口の船着き場へ。<br />船を降り、路線バスで来た女性二人に「バスの本数が少なく移動には不便だと思うので、良かったらレンタカーに乗りませんか」と声を掛けてみると、「ではよろしくお願いします」とのとことで、以降は4人で回る。<br />遊覧船下船時に既に午後2時近くになっていたため、先ずは昼食をということになり、地元の彼女が知っている、パイナップル農家が経営しているという星砂の浜近くの小さなカフェへ。カフェで雑談をしながら遅めの昼食を取る。<br /><br />昼食後、地元の彼女が、観光案内では余り紹介されていなく、観光客は殆ど行かない穴場で、彼女のパワースポットがあるので行かないかというので、一緒に行くことにした。それは上原港から車で10分程度南に下ったクーラ橋の近くにある“クーラの滝”。橋の近くの駐車スペースに車を停め、県道から林の中に分け入っていくのだが、一見するとどこが入口か分からない。地元の彼女の案内で山道を滝に向かう。10程度で滝に到着。規模は小さいが、好意で案内してもらった滝には特別な趣があった。若い女性二人は初対面にも拘わらず、何やら真剣な話しをしている様子なので、我々も離れたところでマイナスイオンを浴びながらくつろぐことにした。<br /><br />なお、このクーラの滝への山道もそうであるが、西表島では道路から離れると全く携帯電話の電波が入らないため、山道などで迷ったり、怪我をすると大変なことに繋がりかねないので十分な注意が必要である。<br /><br />女性二人の話も終わり、県道に戻る。我々は石垣島に戻るべく大原港に向かうが、地元の彼女は、間もなく来る路線バスで反対方向の自宅に戻るということでここで別れ、もう一人の女性を乗せて県道215号線を南に向かう。大原港の手前にあるゲストハウスの付近で彼女を降ろし、レンタカーを返して、大原港へ。<br /><br />西表島ドライブの間、道沿いに多くの“イリオモテヤマネコに注意”の看板を見たが、夜行性であることもあり、出会うことはなかった。ついでながら、地元彼女から伺った話だが、西表島ではイリオモテヤマネコのネコの純粋種を守るため、飼い猫に関しては厳しい規制があるとのこと。<br /><br />旅で人と巡り合えると、その旅の思い出が深くなるが、今回は二人の若い女性と半日近く行動を共にし、色々な話もできて、いい思い出となった。<br /><br />大原港17:30発のフェリーで石垣港離島ターミナルへ。18;15到着後、徒歩で事前に予約しておいた“島創作料理居酒屋 まるさ”に。この店も高評価に違わず、注文したどの料理も美味しかったが、特に紅芋のポテトサラダは、「ええー、薩摩芋のサラダ?」と思ったが、絶品であった。2時間ほど滞在し、店で呼んでもらったタクシーでホテルに帰る。<br />

第2日(1月31日(火)) 西表島観光

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2023/01/30 - 2023/02/02

1475位(同エリア2037件中)

happy drinker

happy drinkerさん

ホテルで朝食を済ませ、前日ホテルに手配をお願いしていたタクシーで6:45ホテル出発。8分程度で石垣港フェリーターミナルに到着。予め予約しておいた7:10発の八重山観光フェリーで西表島に向かう。西表島大原港までの所要時間は40~45分。天気は良く、船の揺れも少なく、途中では海面から昇る日の出を見ることもできた。
 大原港に着いた後、予約していたレンタカーをピックアップし、西表島観光をスタート。県道215号線を北上したが、1月末でオフシーズンということもあり、すれ違う車も殆どなくゆったりとドライブを楽しむことができた。

最初に訪れたのは、国の特別天然記念物「イリオモテヤマネコ」の生態を学ぶことができる、野生生物保護センター。しかし、着いたのが9時前で営業開始時間前であった。ここでイリオモテヤマネコ自体を見られるわけではなく、生態などの解説ならばネットでも見えると自分を納得させ、水牛車や歩いてでも渡れる“由布島”に向かう。5分ほどで到着するが当然ここも水牛車の営業時間前。もともと水牛車には竹富島で乗れば十分と思い、ここでは乗るつもりはなかったので問題はなかったが、歩いては渡ってもいいかなと思っていた。しかし、生憎満潮時で深いところは腰辺りまで水深がありそうだし、また、裸足だと貝殻等を踏んでケガをする恐れがあるがビーチサンダルも持っていなかったので歩いて渡るのもあきらめる。

県道215号線に戻り、一路“星砂の浜”に向かう。30分程度で到着し、浜に出てみるが、最初に感じたのはペットボトルやプラスチック製の漂着ゴミの多さである。西表島は中国や台湾に近いためラベルには中国語の表記があるものが多かった。聞くところによると、観光シーズンだけでなく、冬場も定期的に浜の清掃をしているとのことだが、我々が訪れた時は前回の清掃から時間が経っていたのか、ロマンティックな名の浜にはそぐわない光景だと思った。
浜の前には美しい青く澄んだ海が広がっており、魅力的な観光スポットであることは間違いないだけに、漂着ゴミ問題が何とかならないかと強く思う。しかし、島民や島を訪れる観光客がいくらマナーを守っても、外国から流れ着くものは国際的な取組みに期待するしかなく当面の間は浜辺のゴミ問題は続くと思わざるを得ない。
持っていれば幸運が訪れるという星砂は、残念ながら見つけることはできなかった。

次に、沖縄県最大の川で、両側に日本最大のマングローブ林が広がる“浦内川”に向かう。10分足らずで、上流約8Kmの地点までさかのぼれる遊覧船の船着き場に到着。生憎、遊覧船は出た直後で、次の便までは小一時間あるため、県道215号線を南西に下り、終点まで行ってみる。これより先には道路はなく、陸続きの集落であっても船で行くしかないとのこと。浦内川の遊覧船乗り場に引き返し、チケットを買い、11:00発の便に乗り込む。船の定員は60名であるが、乗客は我々夫婦ともう一人の若い女性で3人だけ。出船直前に、路線バスを降りた若い女性が乗り込んできて4名の乗客で出発。
遊覧船の船長さん、後から乗り込んできた地元在住の女性が揃って「こんなにいい天気が続くのは珍しい」というほどの好天で、川岸に群生するマングローブは勿論、青い空を舞う野鳥などもきれいに見えた。

我々夫婦は遊覧船の往復だけのつもりであったが、若い女性二人は上流の船着き場から徒歩で40分の、日本の滝百選に選ばれている“マリユドゥの滝”、さらに上流にある西表島の聖地とされている“カンピレーの滝”まで行くという。それを聞いて、我々もレンタカーの返却時間まではたっぷり時間があるし、この後特段行きたい所も無かったため、歩いてみることにした。
地元在住の女性は滝までのトレッキングはこれが3度目ということで、彼女が先頭になり歩き始める。暫くするともう一人の女性が河原に降り写真を撮り始めたので、遅れて独り歩きになることを心配したのか、先頭の女性が様子を見に行き、すぐに二人で戻ってきた。狭い山道であるため、自然と筆者が先頭になる形となり、トレッキングを続ける。
筆者と家内は共に70歳なのだが、筆者は平日の朝、毎日30分程度ランニングしており、家内も買い物のルートを工夫するなどして毎日1万歩を目指して歩いているので、年の割にはまあまあ歩ける方かなとは思う。地元の彼女も我々の歩きを見て、これなら奥のカンピレーの滝まで行けると確信したと後で言っていた。
ガイドブックなどでは50分程度とされているカンピレーの滝まで40分強で着き、滝の傍まで降りて思い思いに写真を撮る。帰りの船の時間もあり、早めに切り上げて、来た道を引き返し、マリユドゥの滝を目指す。遊覧船の船長さんにはマリユドゥの滝は河原まで降りずに展望台から見るだけにするように言われていたが、地元の彼女がこれまでのペースなら河原まで行けると言うので滝の傍まで降りた。写真を撮ったりして、元の道に戻り、帰り道の途中にある展望台にも寄ったが、ここから見える滝の遠景も素晴らしいものであった。
その後、来た道を引き返し上流の船着き場には、船長さんに指定された時間より10分ほど前に着くことができた。下りの遊覧船にのり、河口の船着き場へ。
船を降り、路線バスで来た女性二人に「バスの本数が少なく移動には不便だと思うので、良かったらレンタカーに乗りませんか」と声を掛けてみると、「ではよろしくお願いします」とのとことで、以降は4人で回る。
遊覧船下船時に既に午後2時近くになっていたため、先ずは昼食をということになり、地元の彼女が知っている、パイナップル農家が経営しているという星砂の浜近くの小さなカフェへ。カフェで雑談をしながら遅めの昼食を取る。

昼食後、地元の彼女が、観光案内では余り紹介されていなく、観光客は殆ど行かない穴場で、彼女のパワースポットがあるので行かないかというので、一緒に行くことにした。それは上原港から車で10分程度南に下ったクーラ橋の近くにある“クーラの滝”。橋の近くの駐車スペースに車を停め、県道から林の中に分け入っていくのだが、一見するとどこが入口か分からない。地元の彼女の案内で山道を滝に向かう。10程度で滝に到着。規模は小さいが、好意で案内してもらった滝には特別な趣があった。若い女性二人は初対面にも拘わらず、何やら真剣な話しをしている様子なので、我々も離れたところでマイナスイオンを浴びながらくつろぐことにした。

なお、このクーラの滝への山道もそうであるが、西表島では道路から離れると全く携帯電話の電波が入らないため、山道などで迷ったり、怪我をすると大変なことに繋がりかねないので十分な注意が必要である。

女性二人の話も終わり、県道に戻る。我々は石垣島に戻るべく大原港に向かうが、地元の彼女は、間もなく来る路線バスで反対方向の自宅に戻るということでここで別れ、もう一人の女性を乗せて県道215号線を南に向かう。大原港の手前にあるゲストハウスの付近で彼女を降ろし、レンタカーを返して、大原港へ。

西表島ドライブの間、道沿いに多くの“イリオモテヤマネコに注意”の看板を見たが、夜行性であることもあり、出会うことはなかった。ついでながら、地元彼女から伺った話だが、西表島ではイリオモテヤマネコのネコの純粋種を守るため、飼い猫に関しては厳しい規制があるとのこと。

旅で人と巡り合えると、その旅の思い出が深くなるが、今回は二人の若い女性と半日近く行動を共にし、色々な話もできて、いい思い出となった。

大原港17:30発のフェリーで石垣港離島ターミナルへ。18;15到着後、徒歩で事前に予約しておいた“島創作料理居酒屋 まるさ”に。この店も高評価に違わず、注文したどの料理も美味しかったが、特に紅芋のポテトサラダは、「ええー、薩摩芋のサラダ?」と思ったが、絶品であった。2時間ほど滞在し、店で呼んでもらったタクシーでホテルに帰る。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 石垣島から西表島に向かうフェリーの中から見えた水平線から昇る太陽

    石垣島から西表島に向かうフェリーの中から見えた水平線から昇る太陽

  • 由布島

    由布島

  • ”星砂の浜”の前に広がる美しい海

    ”星砂の浜”の前に広がる美しい海

  • ”星砂の浜”の海岸にはペットボトルなど多くの漂着ごみが・・・。

    ”星砂の浜”の海岸にはペットボトルなど多くの漂着ごみが・・・。

  • ”星砂の浜”の漂着ペットボトルには中国語の文字が。

    ”星砂の浜”の漂着ペットボトルには中国語の文字が。

  • 浦内川び遊覧船

    浦内川び遊覧船

  • 浦内川の両岸に広がるマングローブ林

    浦内川の両岸に広がるマングローブ林

  • 西表島の聖地“カンピレーの滝”

    西表島の聖地“カンピレーの滝”

  • 日本の滝百選に選ばれている“マリユドゥの滝”

    日本の滝百選に選ばれている“マリユドゥの滝”

  • 展望台から見た“マリユドゥの滝”

    展望台から見た“マリユドゥの滝”

  • 観光客は殆ど訪れないという”クーラの滝”

    観光客は殆ど訪れないという”クーラの滝”

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