ミラノ２　最後の晩餐と街歩き

2022/09/21 - 2022/09/21

最後の晩餐が見たい！ずっと思っていた場所に２０２０年７月に出発する予定で２０１９年から予約を始めた旅の準備。しかしコロナで世界が閉ざされ何処にも行けなくなった。１年また１年と延期して遂に２０２２年やっと出発！
ベネチア・フィレンツェ・ミラノを巡ります。連れの意見で今回は街並みを楽しみ絶対行きたいところは１日１か所との難題でシニア夫婦が行く旅です。ちなみに日本語以外の言語はできないスマホ頼りの旅です。
ＡＮＡのマイルで取った航空券はオーストリア航空でウィーン乗り換え。シニアの長距離はビジネスが鉄則なのですが…まずは地球温暖化で沈みゆくベネチアの街を見て歩く。しかし空港からベネチア本島へのバスが来ない。スタートから躓く旅の開始です。
今回のミラノはドゥオーモに登る。そしてイタリアに来た一番の目的が最後の晩餐を見る！最後の晩餐のチケットは公式ホームページから１５ユーロ×２人分購入しました。ついに見られる日がやって来ました。たった１５分されど１５分のためにここまでやって来ました。
覚書のため金額の分かるものは書きます。皆さんの参考になればいいですが。
航空券はＡＮＡのマイルで１年前に取りました。
ミラノの宿はＨｏｔｅｌ　Ｂｒｉｓｔｏｌツインルーム４５０ユーロ１０%の消費税/VAT 込４５ユーロで４９５ユーロＢｏｏｋｉｎｇ．ｃｏｍ．で２０２２年５月２１日に予約。９月１８日まではキャンセル無料。

通信手段はアマゾンでプリペイドＳＩＭ購入。今回はコロナで足止めされることも想定してイギリスＳＩＭのＴｈｒｅｅ３０日／データ１２ＧＢ通話３０００分を２６８０円を購入。何も無ければ余ってしまうけど安全第一です。

エリア ミラノ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテル ブリストルの朝ご飯はブッフェスタイル

ホテル ブリストル ホテル

お客様が結構いらしたのでお食事が並んでいる所は撮影断念。ハムがパッケージになっているので乾かないのが良いですね。

ホテル ブリストル ホテル

昨日購入した１日券７ユーロを利用します。１日券と言っても２４時間有効なので合理的ですよね。日本ならその日しか使えないとかになるんだけど。

最後の晩餐の予約は午後３時半なのでそれまでの時間をお土産購入に使います。トラムの中はガラガラでシートにもまばらに座っている程度です。

歩道に書かれた広告。チョークで書いたような質感なんだけど、どのくらい持つんでしょうね。

やって来たのは高級スーパーのＥＡＴＡＬＹ

イータリー (ミラノ ズメラルド店) 専門店

開店の時間前のはずなんだけど入って行く方たちがいますね。従業員には見えないしつられて入店してみます。

イータリー (ミラノ ズメラルド店) 専門店

どうも開店前と開店している場所が混在しているようです。
中は吹き抜けで広々とした雰囲気です。売り場は広くてお目当ての物を探すのは大変です。パスタのコーナーなんて広いこと。重いから買わないけど。連れは自分の仕事に関連するコーナーをウロウロ。円安で手痛い買い物ですけど。せっかくイタリアまで来たのでトリュフ塩を探しますが見当たらず…

イータリー (ミラノ ズメラルド店) 専門店

常温で持ち歩ける左端の瓶詰めのトリュフバター９．９８ユーロと中央のトリュフマスタード４．５０ユーロを購入。日本でお見掛けしないタンポポのはちみつ１．９８ユーロとかを小瓶で色々と重いけど買ってみました。あとは孫用のお菓子とか色々

イータリー (ミラノ ズメラルド店) 専門店

イータリーのカフェがお店の前に有ったので一休み

イータリー (ミラノ ズメラルド店) 専門店

アメリカンコーヒーでも少々小さなカップで濃いめです。

イータリー (ミラノ ズメラルド店) 専門店

お散歩のように次のバス停に向かっていたらこんなに可愛いサングラスの移動販売車

地下鉄のマークがなんだかマックのように見える

バス停の前にあったお店は日本食のようですね。餅とか書かれたメニュー表。

しかし天心のメニューも有ります。

串焼きとも書いてある。海外の日本食は面白い。

可愛い車も停まっていて街中の景色も楽しめます。

連結式のバスも走っています。

バスも旧式から新しいものまで色々ですが、日本のバスよりゆったり作られている。これもすべて２４時間券で乗車できます。

電光掲示板が有るのは有難いけどこれが無いバスはスマホのグーグルマップが頼りです。知らない国の分からない言語では通信手段は重要です。

ここに乗車券をタッチするタイプ

高級店に到着。周りもブランドショップだらけ。

ディスプレーも近未来的。覗いては観たものの最新バージョンは高すぎて手が出ないらしい。私にはもっと無縁ですが。

デパートに行こうとドゥオーモに来ました。

ドゥオーモ駅 駅

昨日登ったドゥオーモを見上げます。

ドゥオーモ (ミラノ大聖堂) 寺院・教会

フィレンツェで久々に購入した高級店フルラ。ミラノの方が断然大きいし、品数も多かった。やはり欲しかった財布はここにも有りませんでした。もう販売してないらしい。

フルラ ブランドショップ

いつの時代のドゥオーモでしょう。白黒写真なので４０から５０年前の写真でしょうかね。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

物色はして見たものの私たちには買おうと思えるものが無かった。お腹もすいてきたのでフラフラと引かれるように最上階のレストランに。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

メニューを見てもさっぱり分からない。しかもお高い！

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

分からないなりに翻訳ソフトやら単語を感じて注文。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

窓の向こうには昨日登ったドゥオーモが見える。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

空に雲が流れるのすらおしゃれに思えるミラノにいる。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

私がいるのは室内だけどオープンテラスも有ります。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

私はサーモンのサンドイッチ１７．５０ユーロ。ポテトが付いてきた。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

連れはアメリカンクラブハウスサンド１８．５０ユーロ。こっちのポテトはサツマイモの味。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

そしてこの旅で毎日のように飲んでいるスピリッツァの初ロゼ２０ユーロ。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

おしゃれにお花が浮かんでます。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

もちろん本物の花だからそれぞれが違う。食用じゃないよね？

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

半分くらい食べた頃にこれが届いた。思わず日本語で「注文してない」って言ったら、向こうもイタリア語で『ペラペーラ』と何か言って立ち去った。多分酒のつまみ的なものと理解しました。酒と一緒に持って来ーい。遅いよ。多分席料が一人２．５０ユーロで合計８１．００ユーロ。ランチなのに、この旅一番お高い食事代かしら？
ここで爺の無茶ぶりで「水筒に氷を貰えないか」とちょっと困ったような顔をしつつも水筒に入れてくれました。チップを上げたら満面の笑みが見られました。

リナシェンテ (ミラノ店) 百貨店・デパート

街中に日本語を見かけると思わずほっこり

ホームページ上で予約が始まるのがいつなのかも分からず時々チェックしてはまだかとため息ついていたのに、突然予約が始まっていた。予約したのは６月２４日二人分で３０ユーロキャンセル不可。コロナ下だったので予約が取りやすかったのかもしれない。
いよいよです。何年待ち望んだことか。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に着きました。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

予約は午後３時半なんだけど時間の３０分前にチケットと引き換えるように書かれていたのでチケットオフィスに向かいます。

なんで外にこんなに人がいるんだろう。皆さん指定時間を待っているのかな？

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

受付で予約票を見せてパスポートで確認の後チケットが貰えます。荷物はロッカーに入れるように言われて小さなポシェット的なものは持っていて良いようです。しかしロッカーはそこまで数が多くないので、見学直前の人たちのみが優先で係員にチケットの予約時間をチェックされ、時間が早すぎるとロッカーを使わせて貰えません。少し外で時間を過ごして戻って預けました。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

教会の中に入って行く人を見てこっちかなと入って行ってみる。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

教会内部の案内図

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

広くて大きな教会だけど中に入る人は少ない。アーチ形の柱が綺麗です。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

展示物はあれこれ有るんだけど暗くて見ずらい。プラプラ見ていてはっと思い出しました。最後の晩餐の入口は教会には無いんだった。最後の晩餐の壁画がある食堂の入り口は、教会に向かってすぐ左手側にあります。慌てて外に出て入口に向かいます。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

本当の入口でチケットの時間をチェックされてセキュリティチェックを受けて先に進みます。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

３０人くらいいるんじゃないかな。説明書きなどの案内がある通路を進みます。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

教会の内部の通路を進みます。何回か自動ドアをくぐっては進みって感じです。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

教会の付属設備の食堂に向かいます。円蓋は外にいるときはあまり目立っていなかったのですが通路の中庭に面した場所に来ると他の部分との差が目立つ感じですね。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

ついに来ました！

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

やっとこの目で観られました。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

もっとはっきり観れる時に来たかった。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

反対側の壁面に描かれた、ジョヴァンニ・ドナート・モントルファーノのフレスコ画「キリストの磔刑」

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

この絵は最後の晩餐の完成より前に制作されましたが、劣化しにくい手法で描いたため、最後の晩餐よりも劣化は少なく済んだらしい。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

殆どの方が話もせずに２枚の絵を見ています。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

ここが食堂だったことは想像するしかないのですが。どうしたらキリストにあんなに光が集まるように見えるのでしょう。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

自分の目ではハッキリ見えませんがコンパクトカメラでも結構写るものです。実際に絵を見ているときはボーっとしていて、こんなにまだらに見えなかったんですが…

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

ダビンチコードの中では本当はマリアはキリストに寄り添っているのだと言う仮説を思い出しました。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

ため息交じりに眺めること１５分ところてん式に部屋を出される時間までしっかり心に焼き付けておかないと

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

絵に続いて脇の側面まで描かれているのはダビンチの指示なのでしょうか。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

ここまで読んで下さった方がホームページから予約するときの私なりの経験を。なにせ２０１９年から予約しようと何回も見ていたので。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

公式ホームページの会員登録は事前にしてください。そして試しに空いている日程をクリックして途中まで試すことをお勧めします。本当に取るときの予行演習ですが、間違って予約してしまうと返金は無いので注意してください。２０１９年のころは次回はいつ頃開放するような書き込みが有ったんですが２０２２年にはそれが有ったり無かったりで、この日の予約も突然開放されていました。イタリア語と英語のガイドツアーが有るのでその時間を選ぶのか、私は説明受けても言語が分からないので除いた時間を狙って予約しました。近くなったら毎日のように公式ページをチェックした方が良いです。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

見学時間の15分が終了すると、入り口とは別の扉から退出します。ちょっとだけ絵の修復過程や教会の歴史に関する写真と解説がボートで展示されています。ドアの外は敷地内の庭になっていて、ほとんどの人は吸い込まれるようにブックショップに入って行きました。お土産を購入する気が無いので入りませんでしたが。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

この中庭をダビンチも歩いたのでしょうか。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

年代別の表示が有ります。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

文面は私には理解できませんが。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

写真だけでも年代を感じます。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

外に出てくるとますます人が多くて初めて気が付いたのは学校のお迎えだったんですね。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

４０年近く想った作品に出会えて良かった。この教会をもう一度訪ねられたら教会の方ももっと真剣に見学したいですね。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会 寺院・教会

トラムに乗って帰ります。
次回は最後の食事と帰国の話しを書きます。