冬の富山でのんびりうとうと　1

2022/12/20 - 2022/12/23

三泊四日で富山に一人旅。
夏にも来たけど、あまりに良いところ過ぎて冬も見てみたくなりました。
あと、冬の富山はどのくらい日照時間が短くて寒いのかを確かめに。
18きっぷ使用です。

エリア 富山

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

あれこれ旅の計画を立てるのは、日常のストレス発散に効果大。
しかし、つい詰め込みすぎて分刻みなスケジュールになりがちです。

ふむすけは今、柄にもなく仕事で尋常でなく疲れているため、
計画は立てるだけ立てたうえで踏み倒していくのんびり旅を目指すことに。

頑張ってのんびりするぞい。

ちなみに旅行支援なるどうでもいいイベントが終わった直後を狙いました。
空いているに違いない。

冬の朝の5時前。
真っ暗なうちに家を出て、本日は大糸線廻りで神奈川から富山へ。
（この時点ですでにのんびり旅ではない気もする）

本当はほくほく線に乗って新潟通っていくのが一番近いのだけど、新潟はあいにくの大雪で、犀潟から直江津が運休です。
大糸線が停まったらアウトなので、ちょっとはらはらしながらの出発。


八王子から中央本線で松本までノンストップ。所要時間は3時間半くらいかな。
この時点で八王子の気温はマイナス3.4℃。
運よくトイレの前の前向きの二人掛けシートを確保。

しかし車内は暖房なし。
甲府に到着するも、気温はマイナス3.6℃。
足の先がじんじんとしびれてきております。
なぜ暖房がつかないのでしょうか。
上野東京ラインなど、コート着ていると気持ち悪くなるくらい暖かいのに。
JR東日本の謎ですね。

日野春駅ではマイナス1.2℃。

信濃境から長野に入ると、急に雪が増えてきました。
マイナス2.2℃。
と同時に、座席の足元から、気のせいかと思うくらいのうっすらとした温風が出てきました。
しかし芯まで冷え切った足には暖かさは届かず。

もうすっかり雪景色。
お天気が良いので、車窓が楽しい。
長野県も大好き。
景色が良くてお酒と食べ物がおいしくて、温泉も豊富。
人も良いし、嫌な気持ちになったことが一度もないよ。

10時17分に松本駅に到着です。
気温は3.2℃。
ここで一時間ほど乗り継ぎ時間があったので、
慌てて（慌てなくてもいいんだけど）、駅下の「榑木野 松本駅舎店」へ。

榑木野 松本駅舎店 グルメ・レストラン

「佐久の花」という蕎麦焼酎のお湯割りと、馬もつ煮と五平餅。
長野っぽいメニュー。
お湯割りが冷えた体に染み入ります。
やっぱり冬はお湯割りか熱燗よね。

松本駅のお土産屋さんで日本酒「神渡」の小瓶を購入。
暖かく、お腹もいっぱいになったところで、南小谷行きの大糸線に乗り込みます。

車両も本数も少ないローカル線は早めに待ってないと座れないですからね。
この電車も、平日日中なのに満席です。

夏に富山に行ったときは、帰路で大糸線に乗ったのだった。
この区間はリゾートビューふるさとで乗りとおしたので、普通列車は初。

相変わらず美しい景色。
これは木崎湖。
電車のドアのガラス越しに逆光で撮影しても美しいなんて。

木崎湖 自然・景勝地

海ノ口駅。
このあたりからどんどん雪が増えていきます。

海ノ口駅 駅

南神城駅。庇の上の雪、何センチあるのだろう。

南神城駅 駅

まっさらな雪原。
歩きたい！
できれば大型犬とかと一緒に！

姫川に沿って走る、大糸線の誇る風光明媚なゾーン。

車内でも、席を立って外を撮影する人がちらほらと。

水墨画みたいな風景に赤い橋が映えますね。

南小谷駅。
気温は1.8℃。
前にも来たから、何にもないのは知ってるよ。

南小谷駅 駅

南小谷駅から見た姫川。
もっと雪が降ってるかと思いましたが、電車が止まらなかったので幸いです。

何もないのは知ってはいるが、乗り継ぎに1時間23分もあるので、適当にその辺を歩き回ってみます。
車道は除雪されてますが、歩道はこのありさま。
・・・楽しい！笑

足首まで埋まりながら滑らないようにお散歩。

面白い形のつらら。
伝い落ちた水が徐々に凍って伸びて行ったんでしょう。
水が綺麗。

駅の向かいの道から見た姫川。
観光客もほとんどおらず、18きっぷのお仲間も少ない。
旅行支援が終わったから？平日だから？
20分位歩き、「おたり名産館」という建物も、ドアを開けても営業している気配もなかったので、駅に帰ります。

駅前の売店でおじいさんからビールを買い、店先の喫煙所で電子煙草を。
外で吸うには少し面倒な電子煙草なので普段は家でしか吸わないのですが、時間つぶしに煙草は最適。

駅の中の暖かい待合室で、よなよなエール。
美味しいよね、このビール。
でもほんとは長野だから安曇野浪漫かなんかが飲みたかったな。
あるくまちゃんが描いてあるやつ。
美味しいんよね。

ぼんやりと電車を待ちながら、なんとなくダウンロードしたABBEY　ROADリマスター版を聴きます。
久しぶりに聴いたけど、こんなかっこいいアルバムでしたっけ？
ほんのりドスがきいていて、かつメロディック。
ちなみに若いころはレノン推しでしたが、今は断然ジョージが好き。

感動してたら、あっという間に次の電車が来ましたよ。

ホームには除雪用の機械。
小さいのに頑張っているな。かわいらしい。

南小谷駅 駅

14:43発の糸魚川行きの大糸線。
車内は4割くらいの乗車率。
ボックスシートに座れました。
早起きした上に朝から飲んでるせいか、このままぐっすり寝てしまいます。
時々首が痛くなって目が覚め、車窓をぼんやりと眺めているうちにまたすぐに夢の中へ。


いいの。
のんびりする旅なんだから。

うつらうつらと糸魚川駅に到着。
気温は4.9℃。
相変わらず曇ってます。
ぱあっと晴れた日を見てみたい。

糸魚川駅 駅

次の電車まで1時間12分。
ジオパルもこないだ見ちゃったしな、でも海まで行くのも荷物が重くていやだなあ。
そうだ。煙草でも吸おう、とヒスイ王国館の外の喫煙所で電子煙草休憩。
ほんと、煙草って便利。
夏に富山に来たときは電子煙草もやめていたから、こういうぼさっとした時間が無かったんよなあ。
肩身は狭いし、値上げはすごいし、歯は汚くなるから紙巻きにはもう戻れないけど、こういう時間は好きだ。

お土産屋さんで「風味爽快ニシテ」（ビール。旨い）を購入の上、えちごトキめき鉄道とあいの風富山鉄道に揺られ・・・

着いた！
18:20分。
13時間かかりましたが、定刻どおりで何より。
皆さんありがとう。

それにしてもやはりかっこいい駅！
富山駅大好き。

富山駅 駅

夜の富山駅

振り向いてぱちり

もう一度駅に向かってぱちり

かっこいい！
綺麗！
改装前を知らないのですが、富山の人はこんな駅を毎日使えるのか、羨ましい。

とりあえず荷物を置きにホテルへ向かいます。
わっライトレールだ！
一つ目ちゃん。

ほとんど積もってないし、歩道も普通に歩けるように雪かきしてあります。
道端にこんなものが。
勝手に雪かきしてねスコップ。
これってどこの北国にもあるの？
思わず手に取って、よけてある雪を掬ってみたりしましたが、軽くて使いやすかったです。
さすが富山。
落書きも控えめでいい感じ笑

今回はこちらのホテルグランテラス富山に連泊です。

連泊は荷物もって移動しなくて済むし、宿泊費用も安くなるしで大変よろしい。
富山はターミナル駅が県のほぼ中央にあり、どこの観光地に行くのにも便が良いので、こういうことができます。

ホテルは、一昔前のホテルという感じ。
結婚式会場もあったりする様子。
ビジネスホテル並みの値段ですが、

ホテルグランテラス富山（BBHホテルグループ） 宿・ホテル

ロビーとかちょっと豪華。
ウェルカムアルコールで、ワインか日本酒を紙コップ一杯いただけます。
日本酒は立山。
あと、宿泊者はコーヒー無料。
このきらきらロビーまで取りに行かないといけないので使いませんでしたが。

シングル喫煙。
もちろん煙草くさい。
空気清浄機なし。
消臭剤を使い切る勢いで噴霧。

・・・これだけ電子煙草が席捲しているのだから、紙巻き煙草の部屋と電子煙草の部屋を分けてほしいと思うが、いかがでしょうか。

アメニティはブラシ、カミソリ、歯ブラシ、ボディスポンジ、と最低限。
5階まで行くと綿棒が手に入ります。
あと、枕が3種類から選べます。
ふかふかの大きい枕が好きなので、借りてきました。
部屋のシャンプーはDHC。
5階ではPOLAのシャンプーが手に入ります。

部屋には冷蔵庫とポット、テレビ（VODやCSは無し）。
Wi-Fiあり。かなり優秀な接続。
洗面所の水は飲用可能で、富山なのでもちろん美味しいです。
旧いホテルだけど、清潔。

さ、夕ご飯夕ご飯。
駅中のとやマルシェに入っている「とやま方舟」へ。

まずはホタルイカの沖漬けと白エビ刺、こんな時でもないと戴けない勝駒。
ちゃんと錫の酒器を使用。
これほしいなあ。
美味しいのは言うまでもない。

とやま方舟 富山駅店 グルメ・レストラン

げんげの唐揚げを食べたかったのですが、今日はないそうで、かわりに一夜干しを。
ふんわり感が失われたげんげたち。

アップにすると歯がすごい。
干しちゃってごめんな。
美味しかったよ。
初げんげ。
今度来たときは絶対唐揚げも食べてやるからな。

続いて、三笑楽　山廃のぬる燗で。
この酒器、買うと一万円するの知ってる。
こちらのお店は地酒が充実しており、迷ってしまう。

食べ物のメニューはそんなに多くないお店なのですが、一つ一つが美味しい。
ぶり大根を頼んだら、こんな立派な顔で来ました。
ホロホロです。
骨格標本ができるくらいきれいに食べてしまいました。
顔って、部位ごとに味が違うから飽きなくて好きです。
でもずっと目玉が煮汁に漂っているので、ダメな人はダメかもね笑
私は平気。
（取り除けばいいんだろうけど、そうはしない）

お腹もいっぱいだし、のんびりすると決めているので、今日はこの辺でホテルに帰ります。
もちろんビールと白えびビーバーを購入の上。

今回はPC持参なので、夜はお部屋で映画見るんだ。
この日は、イアン・マキューアンの『贖罪』を映画化した「つぐない」を。
ごろごろして楽しい夜。
おやすみなさい。