長野で紅葉狩り　２

2022/11/05 - 2022/11/06

JR東日本の週末パスの指定エリアをなにげなく眺めていたら、別所温泉まで行けることを知り、ウェザーニュースの紅葉chで確認したら今がまさに見頃とな。
これは行かねば！ぜひ行かねば！
いてもたってもいられずホテルを探したらどこも満杯だし便乗値上げ。
人生初のゲストハウスの二段ベッドに唾をつけ、嬉々として現実逃避行。
長野県というのは、本当に美しい所ですね。

エリア 上田(長野)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

腹を空かしたまま上田駅に戻り、
先にチェックインを済ませようと
本日の宿泊施設「犀の角ゲストハウス」に向かう。
上田市は真田幸村ゆかりの地域だそうで
ありとあらゆるところに六文銭モチーフがある。

例えばマンホールとかにも。

でも、私、来るまで知らなかった。
真田幸村がどんな人なのかもいまだに知らない。

もともと日本史には全く興味がなく、
テレビを見ないから大河ドラマなども一度も見たことがない。

なので、まあ、
あら、あちらにもこちらにも六文銭だわ
位の感慨しか湧かないんだけれども。
この風景の中に15個隠されている六文銭を探せ、
みたいなゲームならちょっと面白そう。

もうだいぶ暗くなってしまった商店街を歩き、
「犀の角ゲストハウス」に到着。

本館1階にカフェバーがあるんだけど、
今日はイベントで使用できないとのこと。
寝室は別館にあります。

本館裏手の共用のリビングという名の6畳間にて
鍵を受け取って説明を聞きます。

そこでピザを食べていたアメリカ人の女の子と
何か勉強していた日本人の女の子。
受付のバイトの男の子がお相伴してピザ食べながらチェックインの説明してます笑
いいなあ、こんな仕事。
彼女は英語の先生なんだそうだ。
日本語ペラペラ。道理で。

彼女に、おからとそば粉で作った自作のクッキーをもらいました。
カントリーマアムみたいなしっとり系のクッキーで美味しかった。
ふむすけの飢えが少し救われました。
ありがとう。


私が取っていたのは3階の女子専用ドミトリー。
同じフロアにトイレとシャワールームがあります。

2階は男女兼用ドミトリー。
1階は、２階の利用者の共用トイレとシャワールーム。

女性専用ドミトリーの共用洗面所。

2階と3階は入口も別なので安心。

私は別所温泉で全部洗ってきちゃったから使わなかったけど、
シャワールーム。

玄関入ってすぐ左がトイレ。
基本的に清潔です。

奥に2部屋あり、一つは2段ベッドが二つ詰め込まれており、
1段目を選択。
2段目って、気を遣うじゃない？
懐かしいな。
子供のころ、弟と2段ベッドで寝てたなあ。
お姉ちゃんはえばっていたので
2段目は絶対譲ってあげなかった。


ここはシーツは自分で敷いてねスタイル。
2段ベッドの枠に頭をぶつけながらなんとか敷きます。

荷物を置いて、上田城の欅並木ライトアップを見に行こうと本館裏手を通りかかると、
薪ストーブに火がついています。
良いですねえ。
さっきの受付のバイトの男の子（学生さん）が
今日の仕事はここでこの火を絶やさないこと、
と言っていたので、
いいバイト見つけたねえ
そうなんですよ、もういっこ居酒屋でバイトしてるんですけどそっちもすごい楽しくて、学業がおろそかになっちゃって笑
など雑談しつつ、しばし火に当たります。

彼が煙草を持っていたので、
ほほう、煙草ですな、私持ってきていなくて
とゆすったところ
気持ちよく1本くれたので
クッキーとニコチンを恵んでくれる良い宿、との評価が確定しました。
GoogleMapで星５つ付けようと思います。
（学生にたかるなよ、と思われたことでしょうが、私もそう思います）


じゃあ上田城に行ってきます！
と告げたところ、
男の子が「これから上田城でスカイランタン飛ばすそうですよ」というので
どれどれ、じゃあそれもついでに見に行ってみようかね。

慇懃無礼なおもてなしより、
この緩さがいい。

上田の路地。
なんで路地って引き込まれそうになるのかしらん。
行っても大方飲み屋しかないことくらい
もう大人だからわかってるのにね。
ついついね。

で、やっぱり寒いわけ。
でも耐えられないほどじゃないか、と思って
カイロ貼ってこなかったのよ。

とりあえず、ゲストハウスの前の道をまっすぐ行くだけでお城につくそうなので、
ひたすらまっすぐ。
徒歩15分位かな。
そんなにないかも。

着いた着いた。
綺麗！
お堀の周りに遊歩道があって、覆いかぶさるように欅の並木。
下からライトアップされているので足元も明るいです。

上田城 公園・植物園

夜桜もいいけど、
秋もいいですね。

ずんずん歩いていくと駐車場に出てしまったので、
方向転換し逆向きに。

急に人混みになり、
これが噂のスカイランタンか（よくわかっていない）。

先の方でロープが張られ、本丸に至る橋の前で通行規制されている。
単なる野次馬根性でのぞき込むため前の方に行くと、
あとからあとから人が来て後戻りできない状態に。

周囲から
木が邪魔で見えない、だの、平気だよロープ跨いで行っちゃえよ、とか
だんだん喧騒がすごくなり
間違ったところに潜り込んでしまったことは明らか。

アナウンスが流れ、
あともう少ししたら希望者が作成したスカイランタンを
地元出身の二胡奏者の演奏に合わせて飛ばすとのこと。

ふむ。
毒を食らわば皿までだ。
見ようじゃないか。
文化祭とか運動会とか実行委員会とかが大嫌いだった自分にとっては
このくらいの覚悟が必要。
寒くてうるさくてめげそうだ。

それぞれ思い思いのランタンを手に持った参加者たちが橋の上に登場し、
いよいよですな。
LEDライトで光らせているエコなランタンとのこと。
飛ばした後、回収はどうするんだろうと思ったけれど
糸で長さを調節して上方に凧のように上げるだけだったので
なるほど、持ち帰れるようです。
カウントダウンに合わせてあげてくださーい、とのアナウンス。


あ、そうそう、花火が上がりました。10分くらいだったけど。
人混みが嫌で花火大会にはほとんど行かないので、
実に数年ぶりに間近で見る花火。
花火自体は好きなの。
綺麗だよね。
夜空に浮かぶ大輪の菊やしだれ柳。
ナイアガラとかよりそういうのが好き。

で、このイベントのせいで本日はかなり大回りをしないと本丸の方には行かれないそうで。

既に20時。
お腹の虫が一斉蜂起しそうな険悪な雰囲気になってきたので、
お城はあきらめて、
名残惜しく欅並木を見ながら駅の方へ食べ物を探しに向かいます。

先ほどゲストハウスの男の子に、
お酒のうまい店かあ、こことかどうすか？と教えてもらったのが
クラフトビールの天神BREWERY。
駅から徒歩2分程度。

天神 BREWERY グルメ・レストラン

ガラス張りの外観で、
よくあるクラフトビールパブの雰囲気。

アンバーエールと、食べ物食べ物・・・
お腹がいっぱいになるものを探すも、
鹿肉の盛り合わせに心をつかまれます。
ジビエ好きです。
ロースとサラミとパストラミ、だったかな。
すごくおいしいの。
お店の女の子がパックから出して切っていたから
どこで売ってるのか聞いたら、
道と川の駅ですって。
GoogleMapで見ると、最寄りの西上田駅からでも徒歩40分程度。
残念。

もう一杯、ゴールデンエールを注文。
ビールはよくあるクラフトビール、でも美味しいよ。

とはいえ、パブのカウンターでこれ以上長居しても
何となくお腹が満たされないので、
どんどん気温の下がってきた上田駅前を
なにかご飯ものを探してふらふらと。
めずらしくご飯をたくさん食べたい気分。

でも居酒屋ばかリねえ。
と横を見たらガストの看板！
うん、もうここでいいでしょう。
間違いなくお腹は一杯になるはず。
旅にきてファミレス入るの初めてかも笑

注文は夜9時の唐揚げ定食、背徳の味。
すごい。
ほかほか。
肉とご飯。
ありがてえ。
ハイボールもくだせえ。
タッチパネルと配膳ロボットと会話。


お腹いっぱいになり、
心も少し優しくなり、
さ、帰って2段ベッドで本でも読んで寝よう、と外に出たら真冬。
地元の人、ダウン着てるじゃないか。
凍えながら帰り、すでに布団で寝る準備中の2段ベッドの上の人に迷惑かけないように
そろそろとパジャマに着替え、読書。
ベッドの枕元に読書灯。
アメニティはタオル1枚レンタル無料。
歯ブラシセットは50円だったかな。

本日の旅のお供本は内田百閒「菊の雨」。
大好きな作家です。
こないだ神田古本祭りで買ってきた旺文社文庫です。

良い一日でした。
おやすみなさい。

おはよう！
朝ごはんを前日予約したので、下に降りていき、
「朝ごはん・・・」と伝えます。
血圧が低いのでろれつが回りません。
お好きな席へどうぞ、と言われ、窓辺の丸テーブルへ。
先客は2名。
朝食は600円で、コーヒー、トースト、サラダ、スクランブルエッグ。
大変美味しい。
サラダのドレッシングも卵も、ホテルで出せそう。
ありがてえ。

犀の角ゲストハウス 宿・ホテル

今日は小諸の懐古園に行くんだ。

六文銭のあしらわれた上田駅を目指します。

上田駅 駅

来たのはおなじみのこの車両。

小諸駅の改札を出て、左手にある
懐古園への近道、と書かれた跨線橋を渡ります。
降りたとたんにこの紅葉。
素敵。最盛期。

散策券300円を購入し、中へ。
開園間もないのに結構な人手。
駐車場は大行列。

小諸駅 駅

道はどうやら二手に分かれている様子。
園内Mapを頂き、右の道へ進みます。

小諸城址懐古園展望台 自然・景勝地

これ以上ない暖かな秋晴れの日。

嬉しくなって阿呆みたいに写真を撮りましたが、全部乗せるわけにもいかないので、ちょこっとだけ。

赤くなる木が多いせいか華やかです。

グラデーションも美しい。

展望台からの眺め。

千曲川が蛇行しています。
写真ではわからないけど、本当に空気が澄んでいて、
小鳥が沢山鳴いていて
ずっと見ていたくなります。

吊り橋も。
下が結構深いの。

園内には小さい動物園も。

クモザルが飼育されていて、ずっと動いていて、
グラナダのシャーロック・ホームズの「這う人」のドラマの博士を思い出していました。
怪演だったなあ。

小諸市動物園 動物園・水族館

ペンギンが間近です。
名前がついてるけど、全然見分けがつかない。
鳥ってかわいいなあ。

ミニ遊園地も。
小さなメリーゴーランド。
国全体が、こんな穏やかな世界だったらいいのにね。
これを書いている今、仕事にうんざりしており、
時折ちょっと厭世的になりますが大目に見てやってください。

名残惜しいですが、明日は仕事のため、
できるだけ早く帰らなければ。

小諸駅前では地元野菜の販売や屋台などが出ており、
リンゴがとってもおいしそうだったんだけど、
重いよなあ・・・と断念。
1個売りがあったら良かったんだけどね。

小諸駅に戻り、昨日と同じく清野商店さんでかけそばを一杯。
食べられるときに食べておかないと、
一人旅ってすぐ食いっぱぐれちゃうからさ。

またしてもしなの鉄道に乗り、
続いては軽井沢駅に到着です。

軽井沢にこんなかっこいい車両が停まっていました。

しなの鉄道の軽井沢駅。
隣のJRの駅舎よりずっと味があっていいですね。

とはいえ、やはり軽井沢。
混んでます。

子供のころ（80年代）は家族旅行でよく軽井沢プリンスだのコテージだの連れて行ってもらったなあ。
子供のころだからほとんど何も覚えていなくて、母親には連れて行き甲斐がないといわれています。
やはり、旅というのは人についていくだけではだめなんですね。

今は貧乏鉄道旅ですが、行ったところは全部覚えてるもんね。

軽井沢駅 駅

軽井沢の、ショッピングセンターじゃない方のメインストリート。
横川行きのバスまで時間があるので、諏訪神社に向かう予定。

旧軽井沢方面に。
お金持ちの別荘があったり、新しく建てていたり、売りに出されていたり、栄枯盛衰。
駅前の不動産屋には、6億円の別荘に成約済みの札が貼られていたりして、
お金というのは、ある所にはあるそうです。

林の中の小径を、別荘群を見ながらてくてくと。
駅前の人が嘘のように静か。
相変わらずGoogleMapは近道と称して裏道へ連れ込むので、

風光明媚で人通りがなくて快適です。
Googleさん、よくわかっているね。
ありがとう。

こんな小川の側を抜けたらもうすぐです。

やっぱり裏から入っちゃった諏訪神社。
何故か犬連れの参拝者が多いです。

諏訪神社 寺・神社・教会

お参り後、表門の方から、人通りの多い方を通って駅に向かいましょうか。

道中、駐車場がいくつかあり、どこも係りの方が忙しそうに誘導しています。

駐車場の横に、「雲場池まで徒歩8分」と看板が。
ああ、みんな雲場池というところに行くのね。
横川行きのバスを一本遅らせることにして
行ってみようかしらん。

近づくにつれ、平日のターミナル駅のような混雑に。
全然知りませんでしたが、有名な観光スポットのようです。

雲場池 自然・景勝地

綺麗ですね。
こんなに人がいなければもっと良いでしょうけどね。
とはいえ、私も人ごみの１パートになってしまっているので、
入り口だけ見て退散します。

駅に向かう道も、混雑。
行列ができているレストランなども。

コロナなど関係なく、私が行くところはたいてい人気のない所なので、
他の人が観光地でどんなところに行くのかを知るといつも軽く驚きます。

いろんな旅の形があるんだなあ。

駅に向かい、バスの時間までまだあるので、
駅の反対側のショッピングセンターでも行って、娘にお土産を買いましょうか。

広い駐車場にぎっしりの車が、日の光にキラキラしており、車嫌いの私はちょっとひるみます。
が、気を取り直し、お土産屋さんのある区画まで一目散に歩きます。


敷地の一番奥なので、結構大変。

広いんですよ。
こんな芝生のスペースや、ドッグランなどもあり、
家族連れやカップルが多い様子。

私はまだ再婚をあきらめてはいないので、
いつか私もダーリンと一緒にこんな芝生で日光浴したいなあ
と気持ちを新たに。
ちょっと偏屈なところはあるかもしれないけど、
結構いい子だよ（誰にアピールしているのかわからないが）。

お土産は、バウムクーヘンと、信州リンゴの木から採れたちょっとお高い蜂蜜と、
これ。
https://www.yawataya.co.jp/products/02.php
八幡屋礒五郎のゆず七味 。
普通のはよく見かけるけど、ゆずは初めて見た。
これねえ、すごくおいしいの。
蕎麦、うどん、鍋、雑炊、豆腐、すべてが爽やかで美味しくなる。

蜂蜜もおいしかった。
養蜂家と結婚するのが夢だったくらい蜜蜂が好きなので、
見かけるとつい買ってしまう。
バウムクーヘンも蜂蜜味。

お土産屋さんが遠くてくたびれたので、
信州限定ビールを購入し、先ほどの芝生のベンチで一休みがてら、
バスの時間を待ちます。

軽井沢プリンスショッピングプラザ アウトレット

バスは大型のマイクロバス。
7割程度の乗車率。
軽井沢ー横川間、復活しないかしら。
初めて乗ったけど、電車で一駅と、バスで30分はやはり違う。
山の中を走るので景色はすごくいいけど、
ビール+いい天気+ふかふかの座席+優しそうな運転手さんの安全運転により、爆睡。気づいたら着いてました。


横川駅、隣に駅蕎麦が。
でもなあ、昼もお蕎麦だったしなあ。

横川駅 (群馬県) 駅

駅前には、かの有名な峠の釜めし。
いかにも重そうなので持ち帰りは諦めます。
子供のころ、良く買ってもらった。

峠の釜めし本舗 おぎのや 横川駅売店 グルメ・レストラン

横川駅のホームから。
地味ながら、いい所ですね。

到着した高崎行き。
一気に関東のJR風味。

ガラガラでしたが、途中団体の登山客が乗ってきて、
最後は立ち客も出るほど。

高崎駅の駅名標。
SLイメージだそうです。
いつもかっこいいなあと思って写真撮っちゃう。
このセンスは好き。

高崎駅 駅

ここからは上野東京ラインで3時間の長旅。
静岡縦断のがっかり帰路と違うのは
グリーン車があること。
本日は日曜日のため、グリーン券も800円。
お得。

駅弁屋さんでとりめしを購入。
群馬と言えば鶏、なの？
駅弁売り場のお姉さんがとても楽しそうに
このお弁当の美味しいポイントを教えてくれたりして和みました。
にこにこしていてかわいい。

しかし眼鏡をしないで買ったので、
そぼろ弁当とは気づかず。
グリーン車の車内で、お箸でそぼろ弁当は難易度高かったです。
でも美味しかったよ、お姉さん。

東京に近づくにつれ、グリーン車も満席に。
座れない人も出るほど。
この路線、15両もあってもいっつも満員だもんなあ。

あとは本を読んだりうつらうつらしながら帰宅。

良い時に紅葉を見れてよかった。
いろんな路線にも乗れたし。
ゲストハウスは思いのほか楽しかったし。

11月後半は、
娘と日帰りで修善寺に行く予定。
晴れるといいな。

旅って楽しいね。
お読みいただきありがとうございました。