2022/09/21 - 2022/09/21
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ミズ旅撮る人さん
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日本で一番寒い町として有名な陸別。
近年では、その寒さを体感するために、わざわざ厳寒期に陸別を訪れる人が増えているのだとか。
陸別は、北見から帯広に至る国道242号線の中間にあります。
かつて池田~北見間140kmに敷設されていた「ふるさと銀河線」の駅がありました。
2006(平成18)年に廃線となった跡地を陸別町が体験型観光施設として改修、
2008年に開業したのが「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」です。
使用されていた気動車10両のうち6両と、国鉄時代から使用されていた保線車両や機械、陸別駅構内および陸別~川上間に残る線路や鉄道施設などをそのまま使用しています。
2021年と2022年に気動車の運転体験に同乗して来ました。
体験コースには段階があり、初めはLコース、その後、銀河コース・新銀河コース・分線コースとなります。
今回は、Lコースと銀河コースに挑戦しました。
内容量に余裕があったので、2021年に訪れた江別市の山田コレクションと、北見市の鉄道車輛群を併せて掲載します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
「道の駅オーロラタウン93りくべつ」です。
かつての陸別駅が道の駅になっています。 -
現在では、観光物産館と十勝バスの案内所を併設し、「ふるさと銀河線りくべつ鉄道広場」となっています。
「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」は、4月下旬から10月いっぱいの営業で、火曜が定休日です。
鉄道路線ではないので、年中無休ではないのです。 -
年代物の駅名板。
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線時代のものと思われます。
140㎞の区間に33駅あり、薫別と分線の間に陸別がありました。
ちなみに「ちほく」とは、かつての網走本線から、1961年に北見~網走間を石北本線、池田~北見間を池北(ちほく)線に分けられ、その名称を受け継いでいます。
漢字のままにしていてくれたら、意味がわかったでしょうに。 -
建物の中に入ると、正面がガラス張りになっていて、ふるさと銀河線の車輛が見えます。
左に降りる階段があり、受付窓口があります。その窓口の上には、運転体験者の名前札が掲示されています。
この写真は、2021年のものですが、2022年には5段目がすべて埋まっていました。
名前札は、3回以上経験した人が貼り出してもらえます。 -
常連の中でも特別な人達はこちら。25・30・35・40・45回の次がいきなり100回、そして150回以上です。
意外と首都圏から来た人が多いのですね。 -
構内に入ると、目の前にこの車輛が停車しています。
銀河鉄道999のメーテルが描かれています。
999のラッピング車両は2種類あり、こちらは「白メーテル」と呼ばれています。 -
「白メーテル」には、髪の部分に、2013年にここを訪れた原作者の松本零士のサインがあります。
-
「白メーテル」の正面には、鉄郎がいます。
駅構内乗車体験列車CR75-3「銀河鉄道999」ラッピング車両での「乗車体験」は予約不要で、 陸別駅構内の約500mを2往復、乗車時間は約10分です。
運行日は、毎月第2・4土日とゴールデンウイークなどの繁忙期 。 -
線路上では、CR75-1が運転体験の真っ最中です。
運転体験には、ランクがあって、前のコースを経験していないと次には進めないようになっています。(Sコースは体験しなくてもOK)
「運転体験Sコース」は、陸別駅構内約500mを2往復運転できる初心者向けのコース
「運転体験Lコース」は、完全予約制で、指導運転士とマンツーマンで80分間の体験を味わえるロングコースです。
気動車の説明・点検(40分)と陸別駅構内約500mの運転体験(40分)ができます。運転体験は40分間となっていますが、時間内であれば何往復でも運転可能です。
また、「構内ポイントの転換体験」なども行うことができます。
体験時間:1日4枠限定です
L1(9:15~10:35)
L2(10:45~12:05)
L3(13:00~14:20)
L4(14:30~15:50) -
奥に見えていたのが通称「黄メーテル」のCR75-2です。
「黄メーテル」の後ろには機関庫があり、その向こう側には転車台もあります。 -
踏切のための手旗信号を行っているところですが、そのずっと奥に黄色いトロッコが見えます。
駅構内のトロッコ専用周回コース(1周400m)を足こぎトロッコで周回する体験です。
トロッコは実際に線路の保守作業で使用されていたものを改造しています。 予約不要。
営業日は毎週土日とゴールデンウイークやお盆などの繁忙期 。 -
「排雪モーターカー運転操作体験」
1.分線駅~宮崎踏切間(分線起点)の往復運転体験ができます。
2.排雪板の操作体験は停車した状態にて行います。
3.所要時間は1時間20分です。
※実施期間=令和4年9月と10月の第1・第3土日
「分線」とは、かつての陸別の隣の駅で、陸別から5.7㎞離れています。 -
跨線橋。
昭和28年に建設された跨線橋は、2008年に塗り替えられました。
「ふるさと銀河線」廃止当時の新聞記事などを掲示しています。
運転体験時には、跨線橋は使わず、線路を跨いでいる踏み板を歩いて、跨線橋の先のホームに向かいます。 -
先程、運転体験をしていたCR75-1が戻って来ました。
ここが運転体験の出発点です。線路の向こうに黄色いジャケットを着た人が歩いて行きます。
彼らは、構内に3カ所ある遮断機のない踏切で安全確認を行います。 -
車輛の前の扉が開けられて、これから進む線路が見えます。
右側が駅舎で、「白メーテル」が停まっています。 -
今回はLコースなので、陸別構内から出ませんが、上級コースでは本線を運転します。
「銀河コース」
陸別駅から北見方向に 1.6㎞ 先の本線上を運転し、下勲祢別駅まで2往復の運転体験ができます。
駅構内とは違い、勾配やカーブがある本格的な運転体験となります。
所要時間は「Lコース」と同じ80分間で、初めに駅構内で何往復か練習した後、金澤踏切北側の寛斎車庫に留置されている車両に乗り換えて百恋駅へ向かいます。
「新銀河コース」
2020年度より百恋駅からさらに北見方面に1.2㎞延長されました。
途中、川沿いを走る風光明媚なコースを楽しめます。
所要時間は「銀河コース」と同じ80分間で、運転資格は「銀河コース」を1回以上体験した人が対象です。
「分線コース」
陸別駅から北見方面へ5.7km先の旧分線駅まで、日本一長い区間の運転体験コースです。
所要時間は「銀河コース」と同じ80分間として最大で2往復(寛斎駅~分線間)運転できます。
運転資格は「新銀河コース」を1回以上体験した人が対象です。 -
指導員は関東在住の方で、夏の間だけ陸別で働いているそうです。
運転士の経験があり、ふるさと銀河線の体験に来ていたら、スカウトされたのだとか。
夏の間だけ北海道暮らしって、いいなあ。 -
運転をする前に、車輛の説明を受けます。
先ずは、運転室から外に出ます。普段絶対に通ることのない運転室ドアを自分で開けて降ります。 -
連結器の説明を受けているところ。
ぐるっと車輛の周りを回って、あちこちで説明を受けます。
同乗者は、500円の乗車券を購入して、車内で待ちます。 -
これが体験運転をする運転席です。
使うのは、右(ブレーキ)と左(アクセル)のレバー(ハンドル)だけです。まだ右側のレバーは取り外されていてありません。 -
これが、ブレーキ弁ハンドルを装着したところです。
進行方向を転換する時に運転席を交代する際には、ハンドルを外して持って行きます。 -
最初は、指導員が手本を見せます。駅舎とは反対方向に進めて行きます。
-
構内の一番外れに停車して、「構内ポイントの転換体験」をします。
-
運転台を移動する時には、手順があります。そのために番号を書いたシールが貼ってあります。
3番は「逆転機切換」。逆転機はSLの運転ではグルグル回す大きなレバーですが、気動車ではこんなキーロックなんですね。今は動かない状態なので「中」になっています。「前」「後」は、進行方向を示します。
4番は「運転台切換」。後方の運転台になっています。 -
1番は運転席の横、立ち上がった位置にあります。
「乗換」というスイッチです。最上段の左側です。
これを切り替えておかずに運転台切換をするとエンストを起こします。 -
2番は運転台の下部にあって、番号シールが見えません。
右上のレバーを回すと前照灯が消灯・点灯します。
右側のブレーキ弁ハンドルには、左から青・黄・赤のテープが貼られています。
青は「ゆるめ」、黄は「重なり」、赤は「常用」更に右に回すと非常ブレーキになります。
制動を掛ける時にはハンドルを青から赤に回し、ブレーキが効いて来たら、黄に戻して緩めます。
前にある速度計(左側)で速度が落ちるのを確認しながら黄に戻すタイミングが難しいです。
尚、運転台交代時にブレーキ弁ハンドルを外すのですが、右側の計器の赤針(ブレーキシリンダー圧力)が200以上でないと抜けないそうです。ブレーキが掛かっていない(0の状態)と外せないという事ですね。
非常ブレーキは360以上になります。 -
左のマスコンハンドルは、手前に出っ張っている部分を手のひらで押しながら操作します。
1~5ノッチまでありますが、3ノッチまでしか使いません。
速度計などの計器盤の上にランプがずらっと並んでいます。
ここを見ながら運転できるようになるまでは、相当掛かりそうですが、これを見れば手元を確認しなくても良くなります。
左端から、「戸締め表示灯」「逆転機表示灯(前進・後進を矢印で表示しています)」「油圧表示灯」「変速機表示灯(直・中・変)」ここから右側は使用しません。 -
気動車の前後に四角い赤と白の縞模様の標識があります。「車輛停止位置目標」です。
そこに車輛の先頭を合わせて止められるように、練習します。 -
構内には3か所遮断機のない踏切があります。それぞれでこうして手旗信号で安全確認をしてくれます。
それぞれの手前で一旦停止し、緑の旗が出たら再度始動します。
ここでブレーキの掛け方を体得しておくことが大事です。 -
Lコースは80分ですが、机上講習10分、出区点検及び実車にて空気ブレーキ装置等講習20分、指導運転士によるデモンストレーション10分、体験運転40分となっています。
構内の500mを時間いっぱい往復することが出来ます。40分で何回往復出来るかな? -
ふるさと銀河線りくべつ鉄道では、運転体験の他に、「本線乗車体験列車「銀河号」(臨時列車)」があります。陸別駅から5.7㎞先の分線駅まで直通運行します。乗車時間は往復で50分。
2022年の運行日
5月 4日ゴールデンウイーク特別運行
7月24日りくべつ鉄道まつり協賛運行
8月13日 夏休み特別運行
9月25日 網走本線開業記念
10月9日 鉄道の日 -
さて、ここからは2022年の「銀河コース」になります。
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陸別は、低緯度オーロラが観測できる場所です。道の駅の傍に「銀河の森天文台」があります。
「低緯度」のため、オーロラは天空のカーテンのように見えるのではなく、北の空にぼんやり見えるそうです。
真冬に見られるのかと思いましたが、天文台の画像の撮影日は10/30~12/21となっています。
写真のマンホールは町役場に展示されています。マンホールカードも配布しています。 -
道の駅の正面にはポケモンマンホールがありました。
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この日は北見から来たのですが、北見駅の前には、白い郵便ポストの上にカーリングのストーンが置かれていました。
北見は、カーリング女子ロコ・ソラーレで有名になりました。
余談ですが、オリンピックでカーリング女子が食べていた事で品切れ状態が続いていた北見の製菓店清月の「赤いサイロ」を女満別空港で見つけました。札幌駅の物産店でも個数制限をして販売していました。
オホーツク沿岸の道の駅には、「ココ・ソラーレ」と題して顔出し看板が設置され、サロマ湖では、本物のストーンが置かれていて、持ち上げることも出来ます。
これと言って、目立つ観光地もない北見ですが、玉ねぎの他に有名な物が出来ましたね。 -
北見地方は、玉ねぎの産地として有名です。
収穫の時期には「玉ねぎ列車」と呼ばれる貨物が玉ねぎを満載して輸送するのだそうです。これだけ、玉ねぎを見ると欲しくなります。
2022年は9月に訪れたので、各地の道の駅では農産物が豊富で楽しかったです。
特にかぼちゃの種類が豊富で、しかも格安で丸ごと売っています。
いくつ買ったかは聞かないでください。 -
女満別空港から国道240号を南下すると、津別という小さな町を通ります。
この町の「つべつ西洋軒」という店の豚丼が、最高に美味しかったです。
「食べログ」などでも評価が高いそうで、昼休み時は店内に入れない程でした。それでも待って食べるだけの価値があります。つべつ西洋軒 グルメ・レストラン
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帰り際に「待たせて悪かったね。」と、ご主人がわざわざ出て来てくれました。話好きのご主人は色々な客の話を止めどなく話していました。
せっかくなので写真を撮らせてくださいとお願いすると、店の前に立ってくれました。
店の売りは、豚丼の他に塩ラーメンもあるそうですが、両方は食べられないから困るなあ。つべつ西洋軒 グルメ・レストラン
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豚丼には、バラとロースがあり、写真はロースです。各1,130えんです。
北斗ポークを使っているのが自慢です。その北斗ポークに関する記事がありました。
https://www.htb.co.jp/sodane/column/20200403115027067853.htmlつべつ西洋軒 グルメ・レストラン
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津別から陸別に向かう途中、エゾシカに遭遇しました。
毎年、キタキツネとエゾシカには会うのですが、今年はエゾシカだけでした。物足りないなあ。 -
2022年のりくべつ鉄道の受付窓口です。
2021年のものと比べると、運転体験者の札がぐっと増えています。 -
運転体験の気動車に同乗するには、この切符の購入が必要です。
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再び、線路を渡って2番ホームのCR75-1に乗り込みます。
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今度は「銀河コース」なので、講習は無しです。
Lコースと同じように構内の500mを往復して肩慣らしをします。 -
前方(北見方面)
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後方(池田方面)
往復するたびに、前後の運転席に移動するので、1輌で良かったです。 -
池田方面の端に来ました。
今度は駅舎を通過して、途中で旗振り役の女性たちをピックアップして、北見方面の端まで行きます。 -
北見方面の端です。ここから先は通行できないようになっています。
ここでCR75-1から下車して、前方に歩いて行きます。 -
寛斎車庫
運転体験「銀河コース」の新設に伴い、金澤踏切北見方の本線上に車両を留置するため、2012(平成24)年に建設された車両庫です。
関寛斎は、1830年千葉県に生まれ、長崎で西洋医学を学んで、徳島で医師として活躍しました。70歳を超えてから北海道の開拓に参加することを志し、農場開拓に尽力しました。
「関寛斎資料館」が、陸別駅舎の中にあります。 -
寛斎車庫の中には、CR70-8が待っていました。
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先ずは、コースの下見を兼ねてデモンストレーション運転です。
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白い菱形に黒丸の付いた標識の所に仮設の昇降場があります。
ここで一旦停止。旗振り役を降ろします。
運転士も交代して、ここからが「銀河コース」です。 -
Lコースにはなかった速度制限の標識が現れます。
銀河コースの最高速度は20㎞/hですが、カーブでは10~15㎞/h、沿線施設近接地点では10㎞/hとなります。
手前の三角形に黒い三菱の標識は、この先に10㎞/hの速度制限があるという予告です。
次の黄色い丸の標識が、徐行信号機で「10」と書かれているので制限速度10㎞/hです。
その向こうに緑色の丸い標識があります。これが「徐行解除信号機」です。ここからは20㎞/hまで上げられます。 -
黄色と緑色の信号機の先にトンネルが見えて来ました。
その手前に黄色い看板があります。
線路の右側に際までアスファルトが敷かれている部分があります。ここが沿線にある事業所の敷地で、車輛が線路に近付く危険があるため、この部分は10㎞/hの速度制限があります。 -
黄色い看板には「かねらん」と書かれています。
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かねらん駅
陸別駅と百恋駅の中間に、運転体験コース用に設置された模擬駅で、乗降用のプラットホームはありません。
運転体験者がここで停止目標に合わせて停車し、ドアの開閉などの模擬体験をします。
徐行解除信号機から、かねらん駅まではすぐなので、実際には速度は20㎞/hまでは上げられません。 -
15㎞/hの速度制限のあるトンネルを抜けると、国道242号線が線路を跨いで行きます。
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程なくして、「銀河コース」の折り返し地点である百恋駅に到着です。
ここには遮断機のない踏切があり、右側には事業所があるので、実際に車輛の往来があります。 -
そのため、手旗信号で安全確認をしています。
手前の昇降所は、彼女を降ろすためのものです。 -
百恋駅は、「銀河コース」のために、2013(平成25)年に下勲祢別駅の北見方面(松浦踏切前)に新設されました。
駅舎の外観は今は無き川上駅(池田起点87.2km)をイメージして造られました。
ここで、運転席を変えて、進行方向を逆にします。
1~4のスイッチ等の切り替えを終えたら、ブレーキ弁ハンドルを引き抜いて、後ろに移動します。
後ろの運転席に座ったら、また1~4の切り替えですが、今度は順番が逆になるので要注意。 -
「銀河コース」は、寛斎~百恋間を2往復します。
2巡目は、旗振り役をピックアップして行きます。 -
40分あった筈の本線上での運転体験でしたが、速度制限とブレーキの掛け方に振り回されて、あっと言う間に終わってしまいました。
CR70-8を寛斎駅で降りて、道路を渡って、待っていたCR75-1に乗り換えます。 -
CR75-1で出発地点に戻って来ましたが、頭が忙しくて、どっと疲れました。
-
体験者が下車すると、指導員がCR75-1を駅舎前に移動させて行きました。5.7㎞先まで行かれる「分線コース」に、いつか行ってみたいものです。
その前に「新銀河コース」があるなあ。先は長い。
今回はこれまでの予定でしたが、余裕があるので、2021年に訪れた江別市の山田コレクションと、北見の車輛群を掲載します。 -
札幌の隣にある江別市に「山田コレクション」があると知ったのは、4トラベルの掲示板に情報を教えてくださった方がいたからです。
江別は毎年のように通る町でしたが、まったく知りませんでした。
保存車輛一覧
日曹炭鉱専用鉄道 9615
雄別茂尻専用線 102
雄別鉄道埠頭線 C111
三菱鉱業美唄鉄道 4122、4号機、6号機、キ101、オハフ4、トラ
三美専用線 1、2
夕張鉄道 12
三菱鉱業大夕張鉄道 No.3、No.7、No.8
計15両だそうです。 -
JR函館本線大麻(おおあさ)駅の前にセブンイレブンがあります。
かつてはSPARでしたが、その敷地内に2000年頃からブルーシートに包まれたSLが置かれていました。
2017年に、そのブルーシートが外され、トラックで移動しました。「雄別炭鉱茂尻鉱業所102号機」です。
移動した先がここでした。その時の様子は、「えべナビ!」というサイトに詳しく紹介されています。
https://ebetsunopporo.com/?p=1286 -
山田氏が2015年に亡くなり、コレクションを引き継いだ日本鉄道保存協会は、コレクションの中の「雄別鉄道埠頭線 C111」を2017年に東武鉄道に売却しました。
車輛が搬送されていく模様は「えべナビ!」にて。
https://ebetsunopporo.com/?p=14280
「C111」は、東武鉄道で復元作業が行われ、新たに「C11形123号機」として、2022年7月に営業運転を開始しました。
東武鉄道では、2020年に真岡鐡道からC11325を貰い受けて、C11の3輌体制となっています。
2022年6月19日には、「SL大樹3重連イベント」が開催。123号機を先頭に、207・325のC11形3重連での運転が行われました。
これらの様子は鉄道コムの記事でどうぞ。
https://www.tetsudo.com/report/385/
今後も山田コレクションが出回ることがあるのかもしれません。 -
そんな江別市には、他にこんな鉄道車輛があります。
かつての北電江別火力発電所の専用線路跡地を活用した「四季のみち」に設置されています。
「四季のみち」秋ゾーンは、「江別 蔦屋書店」の裏側にあります。
「えべナビ!」に掲載されている写真を見たら、行きたくなる本屋です。
https://ebetsunopporo.com/?page_id=14484 -
秋ゾーン。私立病院の脇を通って、弧を描くように石狩川の川岸にある北海道電力へ続いています。
廃線跡地はサイクリングロードになっていることが多いですが、こんなに素敵な遊歩道になっているのは羨ましいなあ。 -
ディーゼル機関車と石炭貨車セキ8026です。
函館本線江別駅から発電所までの約2kmの引き込み線を、12~13両の石炭貨車を連ねて一日に何度も往復していました。
石炭貨車は、1両で30トンの石炭を積むことができます。
多い時には、1日に80両の石炭貨車が発電所で使う量の約半分(2,500トン)の石炭を運びました。
右端に見えているのが「江別 蔦屋書店」です。
凄く人気があって混んでいますが、どっぷり漬かり込みたい本屋です。
店の前にとっても広い駐車場があります。 -
ところ代わって、北見市です。ピンク色の可愛い建物は「北見ハッカ記念館」です。
「明治35年頃から生産が始まった北見ハッカは昭和14年に全盛期を迎え、当時世界薄荷市場の約70%を占めるまでに成長し、現在の北見の礎(いしずえ)を形成する重要な産業となりました。」
このすぐそばに北見コレクションと勝手に命名した鉄道車輛の集積地があります。 -
北見市上下水道局の駐車場のお向かいにあるのがそれです。
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初夏の日差しに少し褪めた色合いの展示車輛。全部で7輌あります。
これは、キ754とDD14 312です。 -
DD14 312。
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なかなか見ることのない車輛です。
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除雪車用のディーゼル機関車で、300番台は1966年から製造されました。
蒸気機関車ではキマロキ編成が必要でしたが、DD14は、たった1両で雪を吹き飛ばすことが出来ます。
DD14の1号機が三笠鉄道記念館に、323号機が小樽市総合博物館に保存されています。 -
キ754。
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手前がキ229。隣がスユ152033。後ろがキハ2736。
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キハ2736は、敷地の中側にいるため、ここからしか見ることが出来ません。
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キ229。蒸気機関車の除雪車と言えば、この姿です。
初めて見た時には、鉄仮面のような容貌に驚きましたが、そのカッコ良さに惚れました。 -
スユ152033。郵便車です。
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近畿車輛。昭和57年製造のプレート
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ヨ4674
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芸術的な模様と化している塗装剥がれ。
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ワフ29570。
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NPO法人によって整備、管理されているようですが、この状態からの巻き返しは難しいんじゃないかな。
今回はここまでにします。
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この旅行記へのコメント (4)
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- スノーマンさん 2022/10/12 12:40:06
- 素晴らしい体験ですね
- 今朝のテレビにでも紹介されていましたが、陸別町は観光活性化の起爆剤として、鉄道を活用するのは良い方法だと思います。
小生も行って見たいと思っています。
レポートありがとうございました。
- ミズ旅撮る人さん からの返信 2022/10/12 21:18:30
- RE: 素晴らしい体験ですね
- スノーマンさん こんばんは。
> 今朝のテレビにでも紹介されていましたが、陸別町は観光活性化の起爆剤として、鉄道を活用するのは良い方法だと思います。
テレビで陸別の取り組みが取り上げられたんですね。見たかったです。
廃線跡地でトロッコに乗るところは多いですが、鉄道そのものを利用するのは珍しいですね。銀河鉄道999のラッピング車両があったのも良かったです。
> 小生も行って見たいと思っています。
今年はもうすぐ終わりなので、来年の4月以降ですね。
運転体験は、ネットで申し込みが出来るので、便利です。
体験3回以上の名前札が、どんどん増えているのでリピーターが多いのでしょう。
遠方から行って1回だけだともったいないので、2日連続で体験する場合は、道の駅の2階に宿泊施設があり、宿代が無料になるコースもあります。
宿に空きがあればの話ですが。
> レポートありがとうございました。
つたない説明ですが、少しでも雰囲気が伝わるといいと思い、書いてみました。寒さで有名な陸別ですが、夏はやはり暑いです。気動車の中はかなりの高温になりますので、そのつもりで挑んでください。
ありがとうございました。
-
- minaMicazeさん 2022/10/11 21:35:07
- 山田コレクション
- ミズ旅撮る人さん、こんばんは
山田コレクションの情報ありがとうございました。
現地を訪れたとのこと、文字や写真だけでは伝わらない”生の”空気を感じられたのではないかと思います。(うらやまし~です)
散逸することもなく、ましてや解体廃却などに至ることなく、保存されているようですね。維持保管が継続され、何らかの形で公開される日が来ることを、楽しみにしています。
池の水を抜いたり、開かずの金庫を開けたりする話にも、ワクワクしますが、山田コレクションの様な話には(トンネルに隠されてた頸城鉄道の車両の話なども)もっと別の感情を刺激される強いワクワク感があります。ミズ旅撮る人さんの旅行記には、そこを擽られるように感じて、つい楽しみにしてしまいます。
これからも楽しい旅行記を期待していますので、よろしくお願いいたします。
( minaMicaze )
- ミズ旅撮る人さん からの返信 2022/10/12 19:09:43
- RE: 山田コレクション
- minaMicazeさん、こんばんは
こちらこそ、山田コレクションの情報ありがとうございました。
2021年に訪れていたのですが、なんとなくこの時の北海道の旅行記を書き損ねて、今年になってしまいました。
江別は毎年訪れていたので、コレクションの情報は驚天動地のものでした。
お陰様で、行って来ましたとご報告がたいへん遅くなり、申し訳ありませんでした。m(_ _)m
> 維持保管が継続され、何らかの形で公開される日が来ることを、楽しみにしています。
山田氏は、北海道から出さないようにと願っていたようですが、
鉄道車輛を保存・維持することは相当にたいへんなことです。
今回の東武鉄道は、素晴らしい譲渡先だったと思います。
江別でブルーシートにくるまっている機関車も、譲渡先が決まるといいですね。
京都府加悦の鉄道公園のように、たくさんの貴重な車輛が行き場を失ってしまっているを見るのは、忍びないです。
> ミズ旅撮る人さんの旅行記には、そこを擽られるように感じて、つい楽しみにしてしまいます。
> これからも楽しい旅行記を期待していますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
取り敢えず、次回は北海道のガーデンになります。
その後は月末からカンボジアに行きますので、しばらくお休みします。
旅行記は、いつ書けるかな?請うご期待でございます。
今後ともよろしくお願いします。
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