2022/09/12 - 2022/09/13
558位(同エリア2100件中)
さるおさん
"京の奥座敷"と呼ばれる貴船の川床、山を流れる川の真上に設けられています。昔から一度行ってみたかったのですが、地元から貴船まで足を伸ばすのが面倒で。今年こそは行ってみようかと。それで7月頃からお店の予約を入れ始めたのですが・・。
ところがですね、私が予約した一回目、雨、二回目、再び雨。川床は雨が降ると使用できません。それでは貴船まで行く意味が無い。残念ながらキャンセルさせていただきました。そして三回目、やはり雨。やっぱり貴船は雨の多い場所なのでしょうね。だからこそ日照りの時などの祈りの場所となったのでしょうが、私には残念な日が続きました。そして決死の四回目。コレがダメならもう今季は有りません(ケガしたプロ野球選手か!)。そしたら、この日は見事なピーカン。やったぁ! 私の祈りが水神様に通じたぁ! お陰で9月の初め、万全を期しての貴船訪問となりました。
行程:「貴船神社」→「水源の森天山」で川床料理→「鞍馬寺」
- 旅行の満足度
- 5.0
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叡山電鉄貴船口からバスで貴船で下車。バス停の目の前が神社かと思っていたら、上り坂をちょっと歩く。右手に貴船川。両脇に料亭が並ぶ。貴船川には季節の風物詩「川床」の姿。
「貴船神社」
水源の神を祀っており、ご利益は「運気上昇」「縁結び」「諸願成就」。 -
貴船は昔から「気生根(きふね)」と表記されており、"気の生ずる根源の地"
という意味があるのだとか。つまり、貴船神社を訪れれば「気力を生み出す」「元気になれる」と言われているんです。気力・・・今、私が一番欲しい物かな、特に仕事のな。 -
じゃれあう馬たち。
貴船神社は"水の神様"なので、その昔、朝廷は日照りが続くと黒馬を、長雨の時には白馬を献じて、雨乞い、雨止みを祈願していたそう。後に生きた馬に代え馬形の板に色をつけた“板立馬”を奉納したと伝えられており、これが"絵馬"の起源。
豪雨が続く昨今の日本では白馬の献上が必要かも・・・。 -
「本宮」
境内は思った以上に狭いです。 -
水の神様の"神水"、持ってるだけで良い事ありそう。
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水占い、結果は中吉。旅行→"雨降れど吉"。フムフム、まあ 今回も結果としては、そうなったよな。続いて出産→"やすし"。もうすぐ60なので関係ない。病気→"重し"。エッー、60歳のオババには出産よりコッチの方がシリアスな問題だよ。コレは困る。一番困る。無病息災を強く強く祈りながら、おみくじを"結び所"に結びました。
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「奥宮」
本宮から上り坂を歩いて10分弱。「本宮」より広い境内。参拝客も少なくパワースポット感が強い。 -
貴船神社がパワースポットと呼ばれる所以はその"気"。それがどこから出ているのかといえば、奥宮にある龍穴だと言われているそうな。龍穴というのは陰陽道や古代道教における繁栄する土地のこと。貴船神社は、奈良の室生龍穴、岡山の備前龍穴とともに、日本三大龍穴の一つなんだと。凄いパワースポットじゃないか。じゃあ、その龍穴は何処にあるんだと探したくなるが、龍穴は誰の目にもふれてはいけない神霊なものなので、本殿の真下にあるそう。・・・だろうな。
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<和泉式部と貴船神社のお話>
平安時代の女流歌人・和泉式部。優等生の紫式部やインテリの清少納言と違って"恋多き女"のイメージが有ります。そんな和泉式部が貴船神社を参詣する際、「もの思えば 沢の蛍も わが身より あくがれ出づる 魂かとぞみる(あの人のことを思うと、蛍が私の身から出た魂みたいに見える)」と歌を詠みました。まぁ情熱的な歌だこと。こんな歌詠まれたら相手の男性も、さぞやメロメロになったことでしょう。
でもメロメロになったのは相手の男性だけじゃなかったんです。何と貴船神社の神様が、この歌に返歌しているのです。「奥山に たぎりて降りつ 滝つせの 玉散るばかり ものな思いそ(おくやまにたぎり落ちる水玉が飛び散るみたいに、あまりおもい悩んではいけません)」。こんな歌を詠んで和泉式部を慰めているんです。さすがモテる女は違いますね(若干ジェラシー込み)。 -
お参りを済ませ今回のメイン「川床」へ。貴船神社からの料理屋さんまでの道は狭く
車一台が通るのがやっと。そこを沢山の観光客や料亭の仲居さんが往来するものだから常に混雑渋滞中。貴船川の流れに目をやる余裕も無かったですね。写真なんか撮ってたら通行人や車の邪魔になっちゃう。なので写真は少な目。 -
今回お邪魔したのは「水源の森天山」さん。
そもそも貴船の川床って一人客の予約は受け付けていないのですね。コロナの事もあるし、最近はお一人様活動真っ最中。そんな中「天山」さんは一人客を快く受けてくれました。そして次に天気。川床は雨が降ると使用できません。それでは貴船まで行く意味が無い。天気予報と睨めっこしながら、雨予報の時は申し訳ないけどキャンセルをさせていただきました。その際の電話対応も丁寧だったことから「天山」さんの好感度は高まるばかり。 -
そして通して頂いた席が、滝の真ん前の特等席。一人客にも関わらず(ついでに言えば、一番安いコースを予約したにも関わらず)、こんな良い席を用意していただいたことに感謝。帰りもトゥクトゥクみたいな乗り物で駅まで送ってくださいました。送迎は二人以上と遠慮していたのですが、お店側から"お送りしますよ"と声を掛けて下さって・・・。予約から帰路に着く迄心温まる接客でした。
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風で川面に落ちる青葉、清らかな川の流れ、白糸の様な滝、耳に響く滝の音、ガラスの器、川面を吹く風が肌に心地よく・・・五感で感じる日本の涼とでも言いましょうか。自然の中に涼しさを求めた昔の人の知恵は風情がありますね。日本の夏は暑いけど素敵です。
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一人でしたが、滝の音が周りの音をかき消してくれて、他のお客さんは気になりませんでした。水の流れを見ているだけで癒された。
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「貴船」から「鞍馬」へ。当初は鞍馬に行く予定は無かったのですが。面白い伝説の話を聞いたので立ち寄ることにしました。
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駅で迎えてくれた大天狗様。牛若丸に武術を教えた師匠でもあります。
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まずは「仁王門」をくぐり・・・。
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「本殿」への行き方は二通り。九十九折参道を上がっていくかケーブルカーで行くか。私は躊躇なくケーブルを選択。牛若丸のイラスト入り。
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では、そろそろ私が興味を持った鞍馬寺の伝説を・・・。
何と、この鞍馬寺の創始者は宇宙人だったのです!
ここは日本のロズウェルか、東スポが喜びそうなネタだけれども、真実は如何に!? -
650万年前、金星から魔王尊(サナトクマラ)が鞍馬の地に降臨!
魔王尊は歳を取ることはなく永遠に16歳だと言われており顔立ちから天狗さまと言われることが多い神様。そう、天狗の祖は金星人だったのです!
誰が考えたこの伝説? いつ頃から言い伝えられているのか? 昔の人が"金星"を知っていたのか? 色んな疑問が頭をよぎるけども、なんか凄い世界観。"ドクターストレンジ"や"マイティソー"にも匹敵する世界観が鞍馬の山にあったということにワクワクしました。 -
魔王尊は相当に強かったらしいです。虎を引き連れていたとかいなかったとか。そんなに強いなら、"アベンジャーズ"の一員になって強敵サノスと戦ってくれればアイアンマンも死なずにすんだかもしれない。両脇に虎を従えて戦う魔王尊の姿は神々しいほどに美しかったに違いない・・・。こんな妄想が私の頭の中を駆け巡るぐらい、この"魔王尊、金星からやってきた説"は圧倒的なスケール感で私を魅了しました。
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狛犬ではなく「阿吽の虎」。魔王尊の遣いの虎ね。鞍馬寺では神獣。御朱印にも出てきますよ。但し、御朱印の虎は猫にしか見えず、全く強そうじゃない。
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本殿金堂の目の前にある六芒星の石畳「金剛床」。「鞍馬寺」最強のパワースポット。これは尊天の波動が広がる"星曼荼羅"を模したもの("サマトクマラの紋章")で、宇宙とつながる修行の場なのだとか。ここに立って手を広げると宇宙と一体化し天からのエネルギーを得るらしい。
勿論やってみましたよ。ホントは大きく手を上に上げると良いらしいが、流石に人目もあるので横に広げて深呼吸してみた。宇宙と一体化したかどうかは判らないが青空の下の深呼吸は気持ち良かったです。
鞍馬寺、深く深く"宇宙"を感じるお寺なのでした。 -
その他の"鞍馬天狗伝説"のご紹介("魔王尊伝説"に比べ明らかにテンションが低い)。
一般に鞍馬天狗と言えば、鞍馬山の僧正ガ谷に住むと伝えられる大天狗のこと。天狗伝承は高尾山や比叡山などさまざまな霊山に語り継がれていますが、ここ鞍馬山の大天狗は全国の天狗の総帥であり、僧正が谷は天狗の総本山と言われているそうです。(どこかのネット記事の受け売り) -
<オマケ>
御朱印の「阿吽の虎」。ねっ、猫みたいでしょ。
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