裏磐梯グランデコ～秘湯である幕川温泉の水戸屋旅館へ。03秘湯ですっかりリラックス。

2022/08/05 - 2022/08/07

幕川温泉の水戸屋旅館は130年の歴史がある旅館です。
元々は湯治場で、今のご主人は8代目。
お湯が素敵な秘湯でした。

でもでも、途中、宿に到着するまでの1本道が車がすれ違い不可能な狭い道で、ドンドン山奥に張っていく道なんです。
福島県道30号線から細い道に入ってから暫く不安になりました。
舗装はされているのですが、狭い林道です。
この先に本当に宿があるんだろうか？
と不安になってしまうような道でした。

標高1300mにある秘湯で、ブナの原生林に囲まれています。
冬は雪深い場所なので、除雪できない11月中旬からGWまで休業になる期間限定のお宿です。

到着後、近くの幕滝まで片道30分のハイキングに行く予定でしたが、前週の大雨で途中の木の橋が流れてしまって行けなくなってしまったとのこと。
残念。
まだ、チェックイン時間前でしたが、お部屋に入れてくださいました。

源泉は２つでお風呂は3種。
全部源泉かけ流しで湯量は豊富。
うち２つは白濁で、気持ちのいいお風呂でした。
特に外湯の「さえりの湯」は素敵でした。

やっぱり温泉が最高でした。
ド田舎の自然豊な環境ならではの体験でした。
食事も美味しかったです。
リピありです。

でもでも、
お金はかかりますが、少しリフォームされた方がよろしいかと。。。
それと、もう少しお掃除を徹底された方がよろしいかと。。。
虫の死骸は場所柄仕方ないと思いますしそれも個性です。
でも、埃がたまっているのはガッカリします。
素敵な温泉と素敵なお料理の秘湯ですので、なんとか頑張ってほしいと思いました。

エリア 岳温泉(福島)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

この道で大丈夫？
この先に秘湯はあるのかな？

でも、ナビでは合ってる。。。
これだけを頼りに一本道を進み、突然道が開けました。

正面に建物が見えます！

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

到着です！

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

日本秘湯を守る会の会員の宿です。

広いロビーです。

昭和20年当時の写真がありました。
湯治場だったことが判りますね。

フロントに行って、
家内「すみませ～ん。どなたかいらっしゃいませんか～？」
若旦那「はいはいすみません。」
家内「今晩お世話になるnichiです。車を停めさせていただきました。今から幕滝まで行ってきてからチェックインしますね～」
若旦那「いらっしゃいませ。nichi様　お待ちしておりまた。先日の大雨で木の橋が流され、幕滝まで行くことができなくなりました。」
私「えー－－」
若旦那「まだ早いですが、お部屋のご用意はできておりますし、温泉もすべて入浴できます。チェックインされませんか？」
家内「はいはい。お願いします。」

お宿の中の案内を受け、チェックイン手続きを終えました。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

さあお部屋へ。

部屋は212号室。
６畳のお部屋です。

今、このような表示、なかなか見ないですね～

なんと上には欄間があります。

すでに布団は敷かれています。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

この床柱はモニュメントで、柱ではありませんでした。

ザ昭和　って感じですね。

40年以上、変わらぬ感じだと思います。

安っぽいプラスチックのシンクがあるよりこの方が風情があっていいですね。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

窓の外の景色。
ブナの原生林に囲まれています。

ド田舎なのがまたいいです。

窓を開けると硫化水素の匂いがします。
温泉ですね～

古き良き日本の田舎のお宿。
いい感じです。

部屋でWi-Fiはつながりません。
宿の中でつながる場所は限られています。
リモートワークは無理ですね。

お茶請け

後ほど、ビールと共に戴きました。

男女の浴衣
歯ブラシと女性はシャワーキャップ。

さあ温泉へ。
外湯を戴くことにしましょう。

外湯は混浴の露天風呂です。
女性はバスタオルを巻いて入浴可能です。
外湯入浴用のバスタオルはフロントでお借りします。

裏側から外に出て、スリッパから草履に履き替えます。
よって、スリッパの有無で先客の状況が判ります。

バスタオルを受け取る際、家内が
「誰もいなかったら撮影してもいいでしょうか？」と伺いました。
すると、
スタッフ「まだ他にどなたもチェックインされていないのでいいですよ～。ゆっくり入ってらしてください。」
とのことでした。

スリッパから草履に履き替え、旅館の裏側から外に出て、こちらを進みます。

ぷ～んと温泉の匂いがします。

この先に外湯があるの？？

おー－－これだ～

いや～～
いかにも秘湯ですね～

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

脱衣場で浴衣を脱ぎ、家内はバスタオルで全身をくるみます。

中にカーテンがあって、女性はカーテンの奥で着替えるようです。

白濁～～

桶でサッと身体を流してから入浴です。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

森に囲まれています。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

すぐ下には川が流れています。

きもてぃ～～

乳液のような色ですね。

そんなに広くないので、他人と一緒になるのは4人が限界かな～

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

鳥の声、川のせせらぎ、硫化水素の匂い。

いい感じですね。

源泉かけ流し。

湯量は豊富なんですね。

少し熱めのお湯です。
湯温はコントロールできず、雨が降ったら下がるようで、自然任せだそうです。

色々な秘湯に行きましたが、ココの外湯はちょっといいかも。。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

上を見ると自然の中の青い空。

暫くシニア夫婦２人きりでまったりしました。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

外湯から戻り、

次は混浴露天風呂へ。
16時から20時は女性専用時間。
ココは女性がバスタオル巻いての入浴はできないようですので、まだ他に誰もチェックインしていませんが、万が一を考えて家内はパス。
16時以降に入るそうです。
スタッフが出てきたので、撮影してもいいか尋ねたら、まだ他にチェックインされた方はいらっしゃらないので今だったらOKとのこと。

混浴でも脱衣場は男女別です。
当たり前です。

おーこれがこの旅館のHPで紹介されていた混浴露天風呂ですね。
樹齢800年の檜をくりぬいて造られたそうです。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

せっかくの温泉なのに、プラスティックの椅子は安っぽい。
檜でなくて構わないので、木の椅子にすればいいのに～

その方が清掃や手入れが大変かな？

広いですね～

家内が16時以降の女性専用時間に入浴した際は、他に4人の女性が入浴されていたそうです。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

先ほど入浴した外湯と同じ源泉のはずですが、こちらの方が白濁感が薄いですね。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

一人きりでゆっくりしました。

湯の華も浮いてました。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

お湯はドバドバかけ流し。
贅沢です。

ココのお湯、天候や時期によってもっと濁ったり、緑色になったり、無色透明になることもあるそうです。

この後スマホを脱衣場に置いて、ゆっくり入浴。
マッタリしました。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

次の温泉に向かうために旅館の一階を歩いていたら、
ココは？

幕川不動明王

一応、お辞儀してから前を通りました。

24時間入浴可能な男女別大浴場です。
多分、今家内が入っています。

私はこちらに。。。

こちらもスタッフの許可を頂いて撮影です。

まだ、どなたもチェックインされていないので、私一人です。

この温泉の適應症の表記。

内風呂と露天で源泉が異なる。
雨が降るとお湯がぬるくなる。
源泉かけ流しだから加温できない。
湯量や水温は自然まかせでコントロールできず。

秘湯ならではですね。。
というか、ここにも露天があるのね～

内湯。
ちょうどいい湯加減でした。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

広いですね～
昔ながらの昭和っぽい温泉です。

露天

湯温が低くてびっくり。
加湯や加温はしていません。
自然任せです。
だから良いのでしょう。。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

でも、低くてちょっと無理。

アブも飛んでるのでそそくさ内湯に退散。

内湯でしばらくゆっくりしてから部屋に戻りました。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

部屋に戻ったら、家内はすでに戻っていて、ドライヤーで髪を乾かしていました。
２人とも１階の自動販売機で缶ビールを購入していました。
よっていきなり４本。

まずは湯上りの乾杯です。

お茶請けのお菓子を戴きます。
ココのオリジナルですね。

15時になり、ちょくちょくお客様が到着し始めました。音が聞こえます。
16時になり、家内は混浴の女性専用時間になったので、一人で温泉へ。。
30分ほどで戻ってきました。
他に4人の女性が入浴していたようです。
チョット会話になったようですが、皆さんは県民割でいらしている福島県内の方々だったそうです。

陽が少し傾きました。
自販機に行ってビール買って部屋で呑み×3回。
テレビ見ながら部屋でゆっくり、、、

ブナの原生林に囲まれたお宿、素敵ですね～

朝5時過ぎの部屋からの景色。
家内に起こされて目が覚めました。
素敵です。

速攻で夫婦で内湯に行きました。
朝風呂の気持ちいいこと。。。

夕飯の時間になり、食事処の大広間へ。

素敵な田舎料理です。

右下の牛シャブがメイン。
ヒメタケ、タラの芽、ふきのとう、椎茸の山菜の天ぷら　これ美味！！
新鮮だからかな～～
岩魚の塩焼きも頭から戴きました。
あとは、フキとシメジの煮物や酢の物の田舎料理。
最後になめこ汁の味噌汁でした。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

瓶ビールで乾杯！

部屋でずっとビール飲んできたのに～

これが牛シャブ。

もう、飲むしかありません。
地酒の榮川、3本飲んじゃいました。

結局、食事処で最後まで私たちはお酒飲んでました。

この後、少し部屋で休んでから夫婦それぞれ内湯の温泉に行き、部屋で缶ビール飲んで寝ました。

翌朝！
食事処で朝食です。

ニジマスの甘露煮、ぜんまいの煮物、小松菜のお浸し　など、
田舎料理満喫。

美味しかった～

食後、すぐにチェックアウト！
お世話になりました。
リピありです。

駐車場に停まっている車は、郡山、いわき、福島の県内ナンバーと仙台、新潟の隣県ナンバー。
横浜ナンバーの私たちはかなり遠い方ですね。

幕川温泉 水戸屋旅館 宿・ホテル

帰る途中の車中から家内が撮った写真。
県道を土湯温泉に向かって降りる途中でした。
綺麗ですね～

二本松まで下り、東北道経由で横浜まで帰りました。

おしまい。