夏をあきらめて in 佐島マリーナ　フレンチフルコースには白飯がかかせない。　県民割を使って三浦半島へ

2022/08/19 - 2022/08/20

神奈川県の三浦半島に佐島という場所がある。
葉山の南側に当たり、横須賀市ではあるが車かバスでしか行くことが出来ない結構マイナーなエリアだ。

葉山やすぐそばの秋谷なんかはそれなりにソフィスティケートされており、作家や芸能人が好んで暮らすエリアとなっているが、佐島は佐島マリーナというホテル併設のヨットハーバーのほかは数軒のレストランがあるのみのヨットマンと釣り師には馴染みの場所だ。

皆さんの県民割を利用した旅行記に刺激され近場で一泊も悪くないなと、ここのところご無沙汰している三浦半島へ出向いてみることにした。


「かながわ旅割」は、神奈川県民及び隣接県・地域ブロックの居住者を対象に、1 人 1 泊あたりの旅行代金が最大 5,000 円割引になり、さらに 2,000円分のクーポンも配布される。

これに宿泊料金の10~20％がポイントバックされる神奈川payを併用すればお得に旅ができるという算段である。

エリア 逗子・葉山(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車

逗葉新道を走りまず向かったのは神奈川県立近代美術館葉山館

全く存じ上げないが、アレック・ソスという写真家の個展が開かれているということで寄ってみることに。

神奈川県立近代美術館葉山館 美術館・博物館

こちらは美術館内の海の見えるレストラン

美術館に入る前に海へ。

こういう風景を見るのって何年ぶりだろう？

TVなんかではお洒落な海の家ばかり放映されますがこういう昔ながらのものも健在なんですねえ。

さてと、アレック・ソス展へ。

アレック・ソスは1969年生まれのアメリカの現代写真を牽引する写真家。

日本の美術館による個展はこれが最初であるという。

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2022-alec-soth

一般1,200円、高校生100円ってやけに高校生が優遇されてますな。

当方は一応学生なので学割使って1,050円。

尚、アレック・ソス展は10月10日まで。
急げ！高校生。

こういう半券って一応取っておくのだけれど、結局捨てちゃうんだよなあ。

最近は撮影可の展示会が増えてますね。

写真を撮るのも変な感じだが。

多くの美術館や博物館がコロナで休館したがその必要はあったんですかねえ。

もうすぐ夏も終わる。

さてとマリーナに向かいますか。

佐島マリーナ。
1965年に森繁久弥が作った施設である。

最後に利用したのは20年以上前だ。
ダイビングにヨットにあれやこれや。
佐島に長井、観音崎とマリンスポーツをするために一時毎週末通っていた。

懐かしや。

佐島マリーナホテル 宿・ホテル

プールが併設されており子供の歓声が聞こえてくる。

なんとなく、地方感漂う雰囲気は20年前と変わっていないねえ。

ホテル内でヨットマンと浮き輪を持った小学生がすれ違う。

空から見るとこんな風らしい。

ヨットハーバー

こういう収納庫っぽい場所になぜか惹かれる。

県民割＋神奈川pay利用でもあるし、スイートルームにフレンチのフルコースという一番高い値段のプランを予約しておいた。

部屋はリビング＋ベッドルームで広さ57㎡ということで申し分ない。

こちら全室オーシャンビュー。

おまけにベランダ付きである。

ワインを傾けながら夕陽を眺める、という予定であったがあいにくの小雨。

開業して60年近く。

さぞかし古くなっているだろうと思ったが、思いのほかきれいだった。
持参したワインビールを冷やさなきゃ。

部屋の浴室からも海が見える。

ホテルのすぐそばにAzzurrA Mare SAJIMAという予約の取れないレストランが出来たというネット情報を得て、視察。

無論予約はしていない。

AzzurrA Mare SAJIMA グルメ・レストラン

飲み物だけはＮＧ。
デザートセットのみの提供ということで。

仕方なく、普段絶対口にしないクリームブリュレなんぞを頼んでみる。

念のため、ドリンクをビールに交換できるかと聞いてみたらＯＫということで迷わず、３８６だったか数字の名のついたビールに。

これがめっぽう美味しかった。

ディナータイム前の微妙な時間であったため、客はおらず海沿いのテラス席に案内されたが、普段はなかなか予約が取れない、らしい。

お連れさんはなんだかわからないこんなのやら、

小菓子のセットやらを。

目の前は某有名人の別荘である。

お連れさんにかくかくしかじかと説明していると、
“それ、あんまり言わないでねって言われているんです”と笑顔で店員さん。

だろうねえ。もっとも表札を見たら一発でわかっちゃうけれど。
しかし、すぐ横にレストランが出来てさぞかしご迷惑なことでありましょう。

なにはともあれ、別荘の庭から直接海に出ることが出来るというのは素敵だ。

賢者は海を目指し聖者は山を目指す。

海から遠ざかっている間に遊び方もずいぶん変わった。

店を出るや否やランタンに灯が入った。

おっサップが帰ってきた。

宿に戻って夕食前にひとっ風呂。

大浴場からは海が見える。

サウナからも海が見える。

感染対策のため、サウナの利用は停止していますとＨＰには書かれていたが稼働していた。
ありがたし。

さてと、お待ちかねのディナーである。

ベイサイドレストランカフェ モア グルメ・レストラン

本日はフレンチのフルコース。

メニューを眺めていたら、

夏だけのリゾートバイト要員です！
という風体のお兄ちゃんが、

“パンになさいますか、○×△になさいますか？”と聞いた。

○×△が聞き取れなかったのだが、お連れさんが、

“ライスで”

と答えたのは聞こえた。


フレンチフルコースにライスがあるの？

リゾットが出てくるのか、白飯が出てくるのか興味津々。

なんだかスーパーで売っているような鴨が出てきた。

バターはなかなかうまかったがウエルカムドリンクの白ワインがなんじゃこりゃという代物で、ワインを頼むのは止めた。

ほらほら、結構な量のパンが出て来たぜ。

ライスはお兄さんの間違いだって。

本日のスープ

ミネストローネ

？が三つくらい。

海老のカダフィ包み揚げ　赤ピーマンソース

この辺りで、お連れさんが怒り出すかとヒヤヒヤしたのだが意外なことにこれは冷凍食品みたいで美味しかったと。

たぶんそうだと思うぞ。

鱸のポワレエストラゴン風味のソース

どうみたってせいごがいいとこだよなあ。
焼きすぎだし。

と、ここで本当にライスが出てきた。

リゾットではなく白飯である。

予想外においしそうだったので一口分けてもらった。
二番目に美味しかったホイップバターを利用してバターライスに。

本日のフレンチのフルコース、一番おいしかったのはこのライス。

牛ロースステーキ

ソースなんかかけずに山盛りのフレンチフライでも添えてくれたら、納得したのに。

顎の力と腕力が必要な一品でお連れさん途中で放棄。

葉山牛を期待したのが間違いか。
つい先日食べたKOBE BEEFはやっぱり美味かったなあとしみじみ。
同じ肉とは思えんな。

神戸で神戸ビーフを食べてオミクロンに翻弄されてきた。　2022年の夏の暑い日
https://4travel.jp/travelogue/11771738

田舎のペンションで食べているような気分になる、なかなか印象深いディナーでありました。

小学校低学年のホテルレストランデビューに良いかもしれません。
一応リゾートホテルのフレンチフルコースということで、それなりの恰好で出向きましたが、浮いちゃいましたね。

サービスマンはアロハだし。

出向かれる際は、Ｔシャツにサンダルでどうぞ。

夜のマリーナを散策した後、部屋で飲み直し。

波音を聞きながら眠りにつくというのは、伊根以来ですかね。

もちろん、目覚ましも波の音。

伊根で１泊　海の京都　　　2016年ちょっと遅めの夏休み③
https://4travel.jp/travelogue/11168229

さて朝ごはん。

いかにもビュッフェ料理を皿に乗せました感がぬぐえない卵料理。

そういやあ、メニューには目玉焼きかスクランブルエッグと書かれていたが黙ってスクランブルエッグが出てきた。

洋食コースを頼んでおいたのだけれど、お味噌汁をお持ちしましょうかと声がかかる。
ご飯と共にありがたく頂く。

朝食を食べながら鳩首会談。

せっかくの海辺、せめて旨い魚を食べて帰りたい。
ホテルから徒歩圏内に二軒の魚料理店がある。

かねきという店に狙いを定めて出向くことに。

ネット情報で、
11時ごろに訪れ、名前を書いてから11:30に再訪すべしとあったので、その通りにした。

おかげさまで一巡目に入店。
開店時間である11:30頃来た人たちは、二巡目となり暑い中小一時間待つことになったと思われる。

ネット情報ありがたし。

先に並んでいたのは猫

どうやら猫も並ぶほどの人気店であるらしい。

開店を待つ客にあちらこちらを触られても動じず。

ちゃんと並べよ、と無言で圧をかける。

暫し肉球で遊ばせていただいた。

いざ入店。
うまそうなものが並んでいる。

次回佐島に来ることがあればここで一杯やりますかね。

佐島と言えばタコである。

何はともあれビールとたこぶつ。

そういえば、ずいぶん昔にこの近くでたこを釣ったが、つい先日三浦半島一帯はタコは禁漁であることを知った。
面目ない。

5月の休日に三浦でタコと遊ぶ
https://4travel.jp/travelogue/11131664

フライ盛り合わせ定食

フライはアジとマヒマヒ。

地魚握り。

隣の家族連れは、この辺りでは水揚げされることが無い、三色丼(イクラ・サーモン・ホタテ)をオーダー。

なんでや？

食べ終わって店を出るとこの状態。

結構広い駐車場が満車になっていたのでこの三倍くらいの客が待っていたんじゃないかな。

さてと帰りますか。

佐島かねき グルメ・レストラン

葉山御用邸

暑いのにご苦労様である。

珈琲が飲みたくなってマーロウ 逗葉新道店に寄り道。

マーロウは葉山に本店を置くビーカープリンで有名な店だ。

マーロウ 逗葉新道店 グルメ・レストラン

おや、美味しいじゃないですか。

知っちゃあいたが食べるのは初めてだ。

珈琲もとてもおいしかった。

お土産に買って帰宅。
横浜そごうでも買えるけどね。

県民割のクーポンは干物に化けてもらった。


県民割が８月末で終了と聞いて焦って向かった佐島だったけれど、帰宅するや否や9月末まで延長という情報が飛び込んできた。

９月は三連休が二回もある。
次はどこへ行きますかね。

皆さんの旅行記を拝見して行き先を決めることにいたしましょう。

この旅行記へのコメント （2）

• Yukoさん 2023/09/04 08:39:45

  見て良かった！ありがとうございました

  息子と、蟹を取るのが目的で、こちらに宿泊。5歳にフレンチはなあと思い、夜ご飯のブログを探したらこちらを見て、、、。息子も無理だけど、フレンチ好きの私も無理だわと思い、azzurramareに夜ご飯へ。
  素敵なレストランで美味しかったです。ただ、18000円でしたけど、、、。佐島は日本でもきちんとインフレした場所なんだなと思いました。ホテルもアパホテルの方が綺麗だし、、、。

  y_0236さん からの返信 2023/09/04 17:53:27

  RE: 見て良かった！ありがとうございました

  Yukoさんこんにちは。
  
  お役に立てて何よりです。
  改めて自分で読み返しましたが、結構辛辣に書いてますね。
  
  海からヨットで上陸する場合には決して悪いところじゃないんですけどねえ。
  まあ、AzzurrA Mare SAJIMAと比べると見劣りすることは確かです。
  すぐ隣の逗子にもおしゃれな店も多いですし。
  
  ところで蟹は捕れたんでしょうか？
  佐島は蟹を餌にするタコが美味しくて有名なので次回はこちらにも挑戦してみてください。
  
  y_0236
  
  
  
  > 息子と、蟹を取るのが目的で、こちらに宿泊。5歳にフレンチはなあと思い、夜ご飯のブログを探したらこちらを見て、、、。息子も無理だけど、フレンチ好きの私も無理だわと思い、azzurramareに夜ご飯へ。
  > 素敵なレストランで美味しかったです。ただ、18000円でしたけど、、、。佐島は日本でもきちんとインフレした場所なんだなと思いました。ホテルもアパホテルの方が綺麗だし、、、。