2022/06/07 - 2022/06/07
80位(同エリア1249件中)
ひらしまさん
12~13世紀には欧州の交易の中心として繁栄していたのに、運河に泥がたまって大型船が通行できなくなったために没落し、世の中からとり残されてしまったブルージュ。それが結果的に中世の都市の姿を現代に伝えることになり、今やベルギーを代表する人気観光地となった。わたしも前から行ってみたいと思っていた街だった。
ベルギーの主な観光地は互いに距離が近いため鉄道で1時間前後で移動できる。我々は、前泊地のヘントからブルージュに寄って、その日のうちにブリュッセルに行くという行程を組んだ。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ベルギー鉄道ではデュオ切符がシニア料金などより安いので、長距離はすべてデュオ切符で買って行った。ヘントからブルージュへはICで25分。
ブルージュ駅でコインロッカーに荷物を預けるのには苦労した。ちゃんと画面操作したはずなのに完了しない。同じようにてこずっていた男性はどこかに電話で聞いているが、らちが明かないようだ。我々は駅の窓口に尋ねてみたが、コインロッカーは管轄外という感じで取り合ってくれない。きっと外部に委託してるんだろうな。
妻が何度もやり直して正解にたどり着いたのと、ロッカー難民仲間の彼が電話で答を聞き出したのは同時だった。 -
まず近くの「愛の湖」という池に行こうと思うが、方向を間違えたくないので、出口近くで列車の案内をしている駅員に聞いてみたら、「奥に観光案内所があります」だって。ケチ!と言ってやりたくなったが、世界的観光地の駅でいちいち対応しきれないってことかな。
ちなみに、帰りにブリュッセル行きの列車について尋ねた相手も同じ女性だったが、的確かつ親切に案内してくれた。ひとの仕事には手を出さないが、自分の仕事には責任を持つということなんだなと納得。
駅前広場から道路一つ渡ると緑深い静かな公園だった。池の近くに行くと団体客でにぎやかになる。
池の奥がブルージュの中心部の方向だ。 -
池に沿って進んで左手にあったこの立派な建物は、元修道院の介護付き住宅らしい。このあたりは福祉施設が多いようだ。
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この先にかつてベギン会があった修道院があるはず。
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ベギン会は中世に生まれた女性の共同体。
その建物が博物館になっていて見学したいと思ったのだけれど、残念ながらクローズドの表示が出ていた。 -
池から続く運河と土手には水鳥がいっぱい。
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陸に上がった白鳥を初めて見た。
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聖母教会の近くまで来た。
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マリア橋の上から旧聖ヨハネ施療院の外観を見る。
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運河の街ブルージュを船でめぐる運河クルーズがある。この橋の近くに乗り場があり、客がかなり集まっていたので我々も乗ることにした。1人12ユーロ。
ベンチに座って待つ間に妻が腰が痛いというので少しトントンしてあげた。すると、妻の隣の男性が錠剤の瓶を差し出して、痛いんだったらこれを飲みなさいと言ってくれたのには驚いた。
妻も驚きながら辞退していたが、いつもならそこで「どこから来たんですか」とか会話が始まるところなのに今回はそれで終わってしまった。あとで妻にどうしてもっと話さなかったのと聞いたら、コロナを意識して今回はあまり人とおしゃべりするモードになれなかったとのこと。コロナ禍の旅の制約はこんなところにも現れる。 -
クルーズが始まった。船はまず南に進み、先程行った旧ベギンホフあたりまで緑のトンネルの中を往復する。
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今度は北の方へ。
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Bonifacius橋の下から見上げる聖母教会。
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右舷最前列に座らせてもらったので見やすくてありがたい。船長は時々周辺の案内をしてくれる。
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鐘楼に近づいて。
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船内はこんな感じに観光客で満杯だ。
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古い石橋が次々と現れる。
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時代を感じさせる赤煉瓦の建物は地図によれば救貧院だ。
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さらに北進し、ヤン・ファン・エイクの像の立つ広場が折り返し点だった。
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建物の壁にも橋にも、初夏の草木が元気に伸び広がっている。
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聖母教会が近づき、運河クルーズの出発地に戻った。
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レース編みの盛んなブルージュには、レースのブルージュ市街図があると聞き、見てみたいと思っていた。ダイフェルの運河の土手にそれはあった。
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普通に見ると対岸の建物が目にはいってちょっとわかりづらいけど、でも楽しい地図だ。
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ここもクルーズ乗り場になっていて、遠足の生徒たちの楽しそうなのはどこの国も同じだ。
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さあ、ランチにしよう。有名観光地なので念のため予約しておいた。ブラームベルフ通りのベルギー料理の店De Gastro(デハストロ)。
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明るくきれいな店。
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妻は昨日飲んだベルギー名物のチェリービールが気に入って、この日もkriekを探して注文していた。
わたしはフランドル風シチュー(牛肉のビール煮)を食べたけど、なぜか味は記憶にないので、きっと普通だったんだろう。 -
それでは午後の街歩き開始だ。
運河の曲がり角から鐘楼がよく見える。では北に進もう。 -
船からも目立っていたいくつもの塔を持つ建物は公文書館。
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左の市庁舎と公文書館にはさまれた道がいい雰囲気だ。この先はブルフ広場だ。
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広場から見た市庁舎正面。壁の彫刻が華やかだ。
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ブルフ広場から隣のマルクト広場方向。
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マルクト広場に来た。
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百数十年の歳月をかけて建てられた堂々とした鐘楼は遠くからも見えていた。眺望がすばらしいらしいので登ろうかとも思ったけれど、366段でエレベータなしと聞いてやっぱりやめた。
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華麗な州庁舎。
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その頂き部分。
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マルクト広場の真ん中で旗を掲げて立つのは、ヤン・ブレイドルとピーター・デコーニンク。
2人は14世紀初頭にフランス王国の過酷な支配に抗して起きた市民の反乱の指導者だそうだ。国境近くでフランドル市民軍がフランス騎士軍を打ち破った7月11日は、現在フラマン語共同体の祝日になっている。 -
広場に面したギザギザ破風のギルドハウスの、高さがだいたいそろっているところが洗練された感じだ。落ち着きのある色合いがいい。
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避雷針だろうか、頂きの飾りもそれぞれ面白かった。
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マルクト広場からさらに北に歩いた。途中にあったのは市立劇場。
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その先を右に曲がるとヤン・ファン・エイク広場に出た。ここにも味わい深いギザギザ破風が並んでいるが、左端のギザギザのない大きな建物は中世には輸入品に関税をかける役所だったと説明板にあった。
もっとも、我々の目的は@Tatties'sという店でワッフルを食べることだ。なかなか見つからずに周辺を行ったり来たりして、あきらめかけた時にグレーのパラソルの陰に@Tatties'sという名を見つけた。 -
しかし、これまで店頭にワッフルと大書した店はたくさん見てきたけど、この店はワッフルのワの字もない。不安になって「ワッフルは食べられますか」と聞いたら、当たり前だろみたいな感じで席に通された。団子屋に行って団子ありますかと聞いたみたいなものか。
すぐあとにも客が来て、狭い店は一杯になった。地元のスイーツ好き女子御用達の店という雰囲気で、全員ワッフルを注文している。
妻は欲張って、フルーツ、クリーム、チョコ全部乗せで頼んだものだから、さすがにわたしには甘すぎる! しかし、表面カリっと、中はサクサク。これまで駅で買ったのやホテルの朝食にあった生地の厚いワッフルとは大違いで、まさしくスイーツだ。妻は大満足の表情だった。
これで思い残すことはない。駅へ戻るバスでフランドル10回券もきれいに使い切った。さあ、次はいよいよPCR検査だ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- sanaboさん 2022/08/17 23:02:34
- 何度も再訪したくなるブルージュ☆彡
- ひらしまさん、こんばんは
やはりブルージュでは運河クルーズは外せませんよね!
船から見る街並みは格別ですし、運河の街ならではの楽しさを
味わわれたことと思います。
ブルージュの駅から「愛の湖」、そしてベギン会院への道のりを
私もワクワクする思いで歩きましたので、高揚感が蘇りながら
旅行記を拝見しました。
腰が痛い奥様に錠剤を差し出して下さったとはご親切な方でしたね。
とはいえ、知らない方から頂いたお薬を服用するのは躊躇しますし
コロナ渦ゆえに、旅先での会話を差し控えてしまうのも
致し方ないことなのかなと思いました。
(帰国前のPCR検査が控えていますしね)
レース編みの地図をご覧になられたのですね。
実に精巧にできていて本当に感心しました。
私は旅行前からとても楽しみにしていたのですが、ホテルのスタッフが
地図のことを誰も知らなくてとても驚いたのでした。
とはいえ今の時代、日本人の知らない日本の映えスポットを
外国人観光客の方がよく知っていたりもしますから、今思うと
それほど不思議なことでもなかったのかもしれませんね。
奥様がチェリービールを気に入られたそうですね。
普段お酒に弱くてビールもほとんど飲まない私でさえ、
チェリービールが美味しくてベルギー滞在中に何度かいただきました。
そしてなんと@Tatties'sにいらしたのですね~!!
『表面カリっと、中はサクサク』の食感のワッフルを
気に入っていただけで良かったです^^
フランドル10回券もきれいに使い切られ、残すはPCR検査のみ?!
私もドキドキしながら検査結果をお待ちしていま~す(´艸`*)
sanabo
- ひらしまさん からの返信 2022/08/18 21:04:02
- Re: 何度も再訪したくなるブルージュ☆彡
- sanaboさん、こんばんは。
いつもご訪問ありがとうございます。
> やはりブルージュでは運河クルーズは外せませんよね!
歩いている時とは見え方がまた違いますもんね。
ただ、短時間で楽に広い範囲を見られてよかったのですが、なんとなくそれで満足してしまったようなところがありました。
旅行記を書くのに確認のためストリートビューであちこち見たときに、ここは歩いてみたかったなあというところがいくつもありました。
ストリートビューの写真が秋で、黄葉と建物の組み合わせがとてもいいんです。
ヘントもよかったけど、ブルージュはすごい。
今回は泊まらなかったので時間の制約もあったのですが、もし次の機会があったらsanaboさんのように秋に泊りがけで歩いてみたいなと思いました。
> そしてなんと@Tatties'sにいらしたのですね~!!
『表面カリっと、中はサクサク』の食感のワッフルを
気に入っていただけで良かったです^^
レース編みの地図といい@Tatties'sといい、sanaboさんに導かれてのブルージュでした。
これぞベルギーワッフルというのを食べられて満足です。
それに、あの店の中もまわりもあまり観光っぽくなくて、それもよかったな。
もしもあのとき、PCR検査陽性で帰国がのびて、でも無症状だったりしたら、そっとブルージュ再訪するという手があったなあという妄想にとりつかれています。
ひらしま
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