2022/07/01 - 2022/07/01
1086位(同エリア1293件中)
旅四郎さん
今回の旅行では釧路湿原と摩周湖にはどうしても行きたいと思っていた。この日は曇り気味だったが、釧路湿原あまり影響はなかったが、裏摩周展望台ではまさに霧の摩周湖という状態で、霧は時間を追うごとに深くなり、摩周湖第一展望台では何も見えない状態で見学を諦めざるを得なかった。次の日、天気が良ければ再度トライしたいと思った。雨に降られることもなく散策ができたことは幸いだった。
7月1日(金)釧路市の近くにある戦跡と釧路市立博物館を見学。釧路湿原の釧路市湿原展望台と細岡展望台を見学。その後、裏摩周展望台に行くが、まさに霧の摩周湖だった。摩周湖第一展望台はさらに霧が深くなり、見学を諦めて硫黄山を見学して川湯温泉に行く。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月1日(金)宿泊した東横INN釧路十字街で朝食を済ませ、自動車で西に10分程走って迷いながらも午前8時45分頃に興津海岸に到着。太平洋戦争末期に造られた写真の旧日本軍の岩礁掘抜き型トーチカ跡があり、銃眼が見える。釧路市内に5基のトーチカ跡があり、米軍の上陸に備えた。旧日本軍の釧路電探基地跡というレーダー基地跡にも行ったが、道がなく近くまで行けなかった。
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春採湖岸の春採公園にある写真の「釧路市立博物館」に午前9時45分に到着。1936(昭和11)年に旧釧路市役所水道建設事務所2階フロア内に設けられた「釧路市立郷土博物館」が前身で、「北の大地に繰り広げられる自然と文化」をテーマに、1983(昭和58)年に現在の博物館が開館した。釧路市埋蔵文化財調査センターを併設している。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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博物館に入るとマンモスの骨格標本が置かれたマンモスホールがある。北海道が数万年前のウルム氷期に、ユーラシア大陸と陸続きだった頃、多くの動物とともにマンモスも北海道に渡って来たと言われている。この全身骨格は、ロシアでみつかった化石をもとに作られたレプリカで、体長3.5m、体高2.9m、牙の長さが2.5m。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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1階に「釧路の大地」のコーナー。釧路から東の海岸は、出入りの激しい断崖が続き、西側は砂浜が広がる。内陸は丘陵・台地が広がり火山地帯に繋がる。釧路市の背後には日本最大の湿原である釧路湿原が横たわる。明治以降、石炭や硫黄などの地下資源の本格的な採掘が行われ、写真は石炭に関する展示で、釧路地方の近代化の礎になった。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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「釧路の生物」のコーナー。北海道の中でも釧路地方は冷涼で、サハリンや千島列島に似た自然環境が広がる。エゾマツやミズナラなどの森林に生息する写真のヒグマやキタキツネ、シマフクロウの剥製、釧路湿原にはキタサンショウウオやエゾオジロトンボなどの希少種や日本最大の淡水魚イトウの標本が展示されている。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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「釧路の海」のコーナー。釧路の沖合では寒流の親潮と暖流の黒潮がぶつかり合いサンマやイワシが餌を求めて回遊する。サケやスケトウダラを追って写真のトドやアザラシが集まる。写真上に展示されている骨格標本はヒゲクジラの一種のミンククジラである。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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2階は「釧路の先史時代」コーナー。北海道は先土器・縄文・続縄文・擦文文化を経て、砦であるチャシを築いたアイヌ文化が花開く。釧路湿原周辺の大地には400カ所以上の遺跡があり、縄文時代前期の東釧路貝塚は北海道最大の貝塚で、写真は東釧路貝塚の実際の断面を固めてはぎ取たもの。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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東釧路貝塚では写真の「東釧路人の墓」というタイトルが付けられた人骨が発見された。縄文早期~前期の人骨で、「貝塚がのこされた当時の墓で、成人男性。仰臥屈葬でベンガラをふりかける習慣がみられる。人骨のもつ特徴はほとんどが、近世の道東アイヌ人と一致している」と解説されている。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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「釧路の近世と近代」のコーナー。17世紀後半から釧路はクスリ場所と呼ばれ、漁場が開かれるとともに各地への交通路も整備され交通の中心となった。写真は川崎船で、江戸時代後期から昭和初期まで日本海沿岸から北海道にかけて、漁業や物資の運搬などに広く使われた。釧路地方では1897(明治30)年頃、川崎船を使った漁が行われ、沿岸漁業から沖合漁業へと転換され、新たに漁場が開かれた。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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明治以降、国策として北海道への移住を推進した。東部の内陸地域を開拓するために「殖民軌道」を建設し、1924(大正13)年に最初の根室線が開業した。写真は「しゃくべつ」駅の駅名標。尺別駅は1920(大正9)年に雄別炭礦尺別炭山からの石炭輸送貨物駅として開業し、その後旅客扱いも開始。明治から大正時代にかけて石炭・水産・製紙が基幹産業へと成長し、交通や商業の中心地となった。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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4階は「サコロベの人びと」のコーナー。サコロベとは超人的な人間を主人公とするアイヌの英雄物語。ヒグマは山神の霊として地上界に現れたと考え、霊を天上界へ送る儀式が霊送り。写真は「幣棚」で神々への伝達者である木幣を中心として、仔熊の霊に持たせる宝物が飾られ、川上に向けて設けられた。山の神ヒグマ、沖の神シャチ、村の守り神シマフクロウの霊送りは盛大に行われた。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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装身具には、首飾り・耳輪・腕輪などがあり、写真は耳輪で男女とも使った。耳輪をさげるため子どものころ耳たぶに穴をあけたという。金属製の耳輪を用いるのは大陸の風習である。古いものは大陸の製品らしいが、多くは本州で作られ交易品として持ち込まれた。喫煙具や刺繍によってアイヌ文様を施した樹皮衣などが展示されていた。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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タンチョウは日本で繁殖する唯一のツルで、北海道東部に一年中生息する。江戸時代のころまでは東日本に広く生息していた。明治末には開拓や乱獲により絶滅したと思われていたが、1924(大正13)年釧路湿原に十数羽が生存しているのが確認された。写真はタンチョウの剥製と骨格見本。1935(昭和10)年に国の天然記念物に指定された。
釧路市立博物館 美術館・博物館
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釧路市立博物館を出て午前11時過ぎに写真の釧路市史跡北斗遺跡展示館に到着。北斗遺跡は旧石器時代から縄文・続縄文・擦文時代に至る重複遺跡。旧石器時代の火を焚いた跡や縄文時代や擦文時代の住居跡があるようだが、近くでヒグマが出たということで北斗遺跡に行くことは出来なかった。
史跡北斗遺跡展示館 美術館・博物館
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北斗遺跡展示館に入ると、旧石器時代からの地形の変遷やそれぞれの時代の住居跡や遺跡から出土した土器、石器、金属製品、機織り道具、衣服、食糧などが展示されている。写真は縄文・続縄文時代の第20号住居跡で、使われていた土器や生活の様子を写真やイラストで解説している。
史跡北斗遺跡展示館 美術館・博物館
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写真は復元された竪穴住居で、屋根の一部を切り取る形で住居内の構造を見ることができるようにしている。住居内には復元されたカマドが設置されている。
史跡北斗遺跡展示館 美術館・博物館
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午前11時20分に写真の釧路市湿原展望台に到着。釧路を代表する建築家・毛綱毅曠によって設計され、釧路湿原に生えるヤチボウズの形状をモチーフとした3階建ての展望台。1984(昭和59)年にオープンし、釧路湿原を語る上で欠かせないスポットとなっている。
釧路市湿原展望台 名所・史跡
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釧路市湿原展望台を起点とする遊歩道には、途中にサテライト展望台がある。遊歩道に行ってみると写真のように「ヒグマ出没注意」の看板とともに規制線が張られていた。ヒグマが出たということで、ここも散策は禁止になっていた。
釧路湿原遊歩道 名所・史跡
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引き返して釧路市湿原展望台に入った。まず、エレベーターで屋上に行き、高い所から釧路湿原を見ることにした。写真は屋上展望バルコニーからの眺め。3階には釧路湿原を360°眺められる展望ブースがある。1980(昭和55)年に釧路湿原は湿原保全の国際条約であるラムサール条約に日本初の登録湿地になり、1987(昭和62)年に国立公園に指定された。
釧路湿原国立公園 自然・景勝地
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湿原展望台の2階には、湿原に生息する魚たちの展示があり、写真は幻の魚イトウである。釧路湿原で過去に捕獲された最大スケールのイトウを木彫で再現したもので、体長2mもある伝説のイトウである。タンチョウの剥製やミズゴケ湿原、ヨシ・スゲ湿原、ちゃぼうずを解説している。
釧路市湿原展望台 名所・史跡
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釧路湿原は2万8788haの面積を持つ日本最大の湿原。写真は「縄文海進始まる」「釧路湿原の誕生」「擦文文化」というタイトルで釧路湿原の成り立ちや現状について説明したパネルで、縄文文化から擦文文化の土器や石器なども展示している。
釧路市湿原展望台 名所・史跡
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四季の湿原の様子や湿原のライブ映像が見られる映像モニターなどがある。生命の源「釧路湿原」というタイトルの湿原復元ブースでは写真のようにLED照明を使って、緑で湿原、青で水中を表現して模型や植物を置いて、水際を中心とした世界を幻想的なイメージで表現している。
釧路市湿原展望台 名所・史跡
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釧路市湿原展望台で強くすすめられた細岡展望台に行くことにした。写真の細岡ビジターズラウンジに午後12時40分頃に到着。館内には湿原の風景や花々の写真が飾られ、軽食や喫茶のコーナーもあり、くつろげる空間になっている。ここから遊歩道を歩いて展望台に向かう。
細岡ビジターズラウンジ 名所・史跡
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木の階段を上って少し歩くと、写真の第1展望台に出る。展望広場とかアート広場と呼ばれている。
細岡展望台 名所・史跡
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さらに森林の中を進むと第2展望台と言われる細岡展望台が見えてくる。湿原の西側にある釧路市湿原展望台とは反対の東側の高台に細岡展望台はある。写真は細岡展望台からの眺めで、大観望とも言われている。
細岡展望台 名所・史跡
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細岡展望台から見ると、眼下にアシやスゲが生い茂る湿原内を迂曲して流れる釧路川が美しい。丘状の宮島岬、キラコタン岬が見える。岬という地名は釧路湿原が過去に海だった時に沿岸の岬であった名残。この日は曇り気味だったので、遠くにある雄阿寒岳や雌阿寒岳は残念ながら見えなかった。
釧路川 自然・景勝地
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細岡展望台を午後1時10分頃に出て走っていると、淡水湖の達古武湖の静かな湖面が見えた。達古武はアイヌ語で「盛り上がった形の丘」を意味する。自動車を停めて美しい湖を撮影した。糠路湖、シラルトロ湖と共に釧路湿原三湖と言われて、一番南に位置する。湖畔にはカヌー乗場が整備されている。
達古武湖 自然・景勝地
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摩周湖の北東岸、清里町側にある裏摩周展望台に午後2時45分頃に到着。摩周湖は約7000年前の巨大噴火によって生成された窪地に水がたまったカルデラ湖。アイヌ語で「キンタン・カムイ・トー」と呼ばれ、「山の神の湖」を意味する。写真は駐車場で、左に裏摩周ビジターセンター・レイクビューがある。
裏摩周展望台 名所・史跡
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駐車場から坂を上って行くと裏摩周展望台に着く。眼前には写真の「摩周岳」が見える。カムイヌプリと呼ばれ「神の山」を意味する。この日は霧が出て、まさに「霧の摩周湖」だった。この後、摩周湖第一展望台に行ったが、霧がさらに濃くなって、ほとんど何も見えない状態だったの展望台には入らず川湯温泉に向かった。
裏摩周展望台 名所・史跡
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国道391号線を走って、「硫黄山」に午後4時20分に到着。硫黄山はアトサヌプリと呼ばれ、アイヌ語で「裸の山」を意味する。標高512mの硫黄山は約3万年前の屈斜路カルデラの大噴火によって隆起してできた火山。ここの駐車場のチケットは摩周湖第一展望台の駐車場と共通券になっていて、翌日も使用できる。
硫黄山 自然・景勝地
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硫黄山に近づくと、規制線が張られている中にはゴツゴツとした岩肌の噴気孔から蒸気が噴き出し、周囲に硫黄の臭いが漂う。山肌には写真のような硫黄の塊が黄色く結晶したものが多くの場所で見られる。良質な鉱山資源である硫黄が豊富で、マッチや火薬の原料となった。
硫黄山 自然・景勝地
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宿泊の予約した写真の「川湯温泉KKRかわゆ」に午後5時10分に到着して、すぐにチェックイン。川湯温泉は湯量が豊富で、泉質は酸性硫化水素泉と酸性硫黄泉。国家公務員共済組合連合会の運営する宿泊施設で、大浴場は源泉100%の天然温泉で、露天風呂もあった。
川湯温泉 KKRかわゆ (国家公務員共済組合連合会川湯保養所) 宿・ホテル
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部屋に荷物を置いて、自動車で屈斜路湖に向かう。屈斜路湖の湖畔に午後5時25分に到着。レストハウスも閉まっていて、ほとんど人はいなかった。湖岸に行くと写真の砂湯の表示が出ていた。砂浜を掘ってみたが、掘方が足りなかったのか、暖かい湯は出てこなかった。足湯にも湯が入っていなかった。
屈斜路湖 砂湯 名所・史跡
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ホテルに戻って少し休んでから食事に出かける。ホテルから歩いて2分程の写真の「いなか家源平」に行く。ホテルですすめられた店で午後6時50分に入ると、上手い具合に1席だけ空いていた。
いなか家 源平 グルメ・レストラン
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カウンター席に座ると、写真のお通しが出された。フキの煮物と魚の煮物。ビールを注文するとサッポロクラシックの生ビールが運ばれた。
いなか家 源平 グルメ・レストラン
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この店の名物の「げんコロ」を注文。弟子屈町川湯にある猪狩農場の甘みの強いじゃがいもを使ったコロッケとのこと。
いなか家 源平 グルメ・レストラン
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阿寒ポークの豚串を注文。甘みとコクがある豚肉で、後味があっさりしている。どれも美味しかった。カウンター席だったので隣の人と話しながら食事を楽しんだ。ホテルに帰る途中にセイコーマートと言うコンビニで朝食の弁当を買ってホテルに戻る。
いなか家 源平 グルメ・レストラン
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