関東の秘境中の秘境といわれる群馬の上野村と神流町へ、まずは日本航空123便墜落事故の御巣鷹山尾根を目指す！

2022/07/17 - 2022/07/17

せっかくの三連休ですから、どこかドライブに行きたくなり、島嶼部を除くと関東で一番人口が少ない村の上野村を行くことにしました。
上野村というと1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事故の印象が強烈ですが、一体どんな所なんでしょうか。
それにしても、あの日航機墜落事故からもう37年も経つんですね。

エリア 神流・上野・南牧(群馬)

• 交通手段: 自家用車

朝早く自宅を出て関越道で北上します。

道の駅下仁田に寄りました。

道の駅 しもにた 道の駅

新鮮な野菜と切花を購入。

この道を右折すると上野村ね。

しばらく走ると、また道の駅オアシスなんもくがあり寄る。

道の駅 オアシスなんもく 道の駅

山道の狭い土地に造られているため、小規模の道の駅だった。売られている商品は限られていたが、眺めは良かった。

大きな看板には川の駅上野と書かれた、上野村ふれあい館に到着。
ここ「川の駅」と書かれており、道の駅と混同しやすいので注意！

上野村ふれあい館 お土産屋・直売所・特産品

下の渓流では鮎釣りをしている人がちらほら。

上野村の地図を見る。険しい山ばかりで平野部分はない。関西でいえばコロナ禍前に通過したことのある十津川村のようだ。日本のチベットとも言われることがあるらしい。十津川村と違うところは、村を貫く幹線道路がチベットと称されているイメージと異なり、しっかりと整備されている。墜落事故とダム建設の恩恵だろうか。

ダムがあるから最初の目的地はこの下か。

一番隅に御巣鷹山尾根の「昇魂之碑」があった。ここが日航機の墜落現場だ。

現地までの道路は通行止めと書かれている看板があるが、行っている人もいるし、行けるかもと車を走らせる。道は綺麗に舗装されているが、それにしても道路には落石があまりにも多い。野球やソフトボールの球のサイズはいたるところに。直径50センチくらいの落石もあった。直撃されたらひとたまりもない。

気温は30度はないが、時よりスコールのような雨が降る。熱せられたアスファルトから一気に蒸発するがら道路だけでなく、トンネル内もモヤがかかり怖い。

中止の滝。

あまり大きな滝ではなかった。

通行止めの看板が出ていた。半分開いているが、令和１年の台風１９号ででガタガタとなった道路の復旧工事関係者や、来月に行う慰霊式の準備をする日本航空の関係者が入っているのだろう。
成田空港周辺では、ずけずけと団結小屋などに向け歩いているが、その道には進入禁止の掲示がないから。ここにはその「禁止」の文字が明確にある。
連れとこの先は辞めようと意見が一致した。「転進」だ！
家に戻って上野村のホームページをよく見たら、
通行可能期間：令和４年８月７日（日）～令和４年８月１５日（月）と書かれていた。行きたければこの時期にいけばいいようだ。

行きに左手にあったダムを見て帰ろうか。

上野ダムが見えた。

観光要素に乏しいダムだこと。このダムの着工は墜落事故後の1995年、完成は2005年だそうだ。だから険しい山なのに、工事で使用した立派な舗装道路があるのですね。ちなみに、このダムと発電所ができて東京電力からがっぽり税金が徴収でき、上野村は地方交付税の不交付自治体、つまり税金を再分配受けない財政が安定した村になった。

下を少しだけ覗く。0.5秒くらいで止める。正しくはiPhoneを下に向けただけ。何せ高所恐怖症ですから。
はい転進、転進。

航空機墜落の現場「昇魂之碑」の訪問を諦め、上野村の集落の一角にある「慰霊の園」を訪れる。
日航機墜落の件を知ったのは翌日の13時のNHKのラジオニュース。東京湾を埋め立てして出来たネズミやアヒルがいる動物園みたいな所にアルバイトしに行くバスの車中で聞いた。大学生になっていたが、まだ飛行機に乗った事もなかった。それから1ヶ月はTVや新聞、雑誌はそればかり、そのニュースにかじり付いていた。

皇太子だった頃に今上天皇陛下も慰霊に来られている。

慰霊碑。乗員乗客524名のうち死亡者数は520名、負傷者は4名という戦後史上最悪の墜落事故。
あれから37年が経過しようとしているのに、忘れられない大事故だ。

慰霊の園 名所・史跡

道の駅しもにたで買った切り花を献花。その他多くの花が献花されていた。
事故で亡くなられた方々、ご家族の方々に謹んで哀悼の意を表します。

火が点されたろうそく。

慰霊碑の後ろに納骨堂。
身元確認のできない遺骨が納められています。

周囲の山々。

周囲には観音像に

石像がたくさん

こちらには亡くなられた乗客、乗員のお名前が刻まれている。

大島九さん、つまり上を向いて歩こうの坂本九さんです。

元宝塚歌劇団の娘役の北原遥子（本名：吉田 由美子）さん

阪神タイガース球団社長の中埜肇さん

外国の方々

日航機事故記憶保存館がすぐそばにあった。

墜落後の現場の写真。

毎年夏に開かれる慰霊式の様子。

当時の新聞記事

朝日新聞のこの記事を読んだだろう。
この記事の下方には遺族から寄贈された眼鏡や人形が展示されていました（撮影禁止）。眼鏡はぐしゃぐしゃになっており、その時の衝撃を物語っていました。
２つあった腕時計は、ともに６時５６分を指して止まっていました。

お腹が空いてきた。ご飯を食べることにした。
道の駅上野に到着。

道の駅 上野 道の駅

ここはイノブタが有名なのだ。

この旅行記へのコメント （2）

• エヌエヌさん 2022/07/22 16:16:47

  村の名前

  てくてくさん
  こんにちは！
  
  上野村は日航機事故で一躍全国区になりました。
  オウムの上九一色村（当時）もオウム絡みでやはり全国区に・・・
  
  以前上野村からさほど遠くない場所で農家の手伝いのバイトをしたことがあります。
  四方を山に囲まれて閉塞感が半端なく犠牲になられた方はこんな寂しい所で眠っているのかと思ったものです。
  
  初耳でしたが身元不明な方がいらしたのですね。
  あんな寂しい場所に納骨されて・・・
  
  何はともあれ献花ご苦労様でした。お優しいのですね。

  てくてくさん からの返信 2022/07/23 12:39:11

  Re: 村の名前

  エヌエヌさま
  
  こんにちは。
  コメントしていただきありがとうございます。
  確かに上野村はあの事故で全国的に知られるようになりましたね。一般的には長野に通り抜けるルートではないし、一生行くことはなかったですね。
  本当に山の中の村で、映画館どころか田んぼも見当たらない、野球グランドやサッカー場もなさそうな場所でした。
  あの頃の私は新幹線には乗っても、飛行機に乗るとの概念がなかったですが、ハイクラスの人たちがたくさんお亡くなりになったようですね。
  色々な事件や事故が常にありますが、なぜかずっと気になっており、献花しに。合掌。
  てくてく